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ニッポン2021-2050 データから構想を生み出す教養と思考法 (角川書店単行本) Kindle版
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2018/10/31
- ファイルサイズ12998 KB
- 販売: Amazon Services International LLC
- Kindle 電子書籍リーダーFire タブレットKindle 無料読書アプリ
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商品の説明
著者について
●猪瀬 直樹:作家。1946年長野県生まれ。87年『ミカドの肖像』で第18回大宅壮一ノンフィクション賞受賞。道路公団関係四公団民営化推進委員会委員、東京大学客員教授、東京工業大学特任教授などを歴任。2007年東京都副知事、12年に東京都知事に就任、13年辞任。主著を集めた『日本の近代 猪瀬直樹著作集』(全12巻、小学館)がある。オンラインサロン猪瀬直樹の「近現代を読む」主宰。https://lounge.dmm.com/detail/523/
登録情報
- ASIN : B07JQG6S5T
- 出版社 : KADOKAWA (2018/10/31)
- 発売日 : 2018/10/31
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 12998 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 168ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 123,284位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 2,665位ノンフィクション (Kindleストア)
- - 29,951位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
著者について

メディアアーティスト。1987年生まれ、東京大学大学院学際情報学府博士課程修了(学際情報学府初の早期修了)、博士(学際情報学)。2010年ごろよりメディアアーティストとして活動。
現在、筑波大学デジタルネイチャー開発研究センターセンター長、准教授・JSTCRESTxDiversityプロジェクト研究代表、京都市立芸術大学客員教授,大阪芸術大学客員教授,デジタルハリウッド大学特任教授,金沢美術工芸大学客員教授.2020年度,2021年度文化庁文化交流使,2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)テーマ事業プロデューサーなどを務める。
2017年 - 2019年まで筑波大学学長補佐,2018年より内閣府知的財産戦略ビジョン専門調査会委員,内閣府「ムーンショット型研究開発制度」ビジョナリー会議委員,デジタル改革法案WG構成員などを歴任.
受賞歴に2010年IPAよりスーパークリエータ/天才プログラマー認定、2015年World Economic Forum Global Shapers選出、WorldTechnologyAward、2016年PrixArsElectronica、EUよりSTARTSPrizeを受賞。LavalVirtualAwardを2017年まで4年連続5回受賞、2019年SXSWCreativeExperienceARROWAwards受賞、2017年スイス・ザンガレンシンポジウムよりLeadersofTomorrow選出。2021年MIT Technology Review Innovators Under 35 Japan、PMI Future 50など多数.
個展として「ImageandMatter(マレーシア・2016)」、「質量への憧憬(東京・2019)」、「情念との反芻(ライカ銀座・2019)」など。その他の展示として、「AI展(バービカンセンター、イギリス・2019)」、「計算機自然(未来館・2020)」など多数出展。著作として「魔法の世紀(2015)」、「デジタルネイチャー(2018)」など。写真集「質量への憧憬(amana・2019)」など。メディアアートを計算機自然のヴァナキュラー的民藝と捉え、「物化する計算機自然と対峙し、質量と映像の間にある憧憬や情念を反芻する」をステートメントに、研究や芸術活動の枠を自由に越境し、探求と表現を継続している。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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日本が抱える課題と解決策が、わかりやすく提示されています。
落合氏はまず、ヤフーCSOたる安宅和人氏の「我が国の未来に向けたリソース投下の現状と課題」という資料をもとに、日本の課題を紹介しています。
特に、高齢者優位の政策立案ばかりされている現状や、人口の少ない地域に住んでいる人が過剰に保護され、それ以外の地域に住んでいる人との間で不平等が起こっていることを問題視しています。
これらの点は、日本の真の課題であるにも関わらず、マスメディアが視聴者である高齢者などを忖度しているせいか、あまり多くの人に問題意識が共有されていません。
この問題を真っ先に、とても丁寧に指摘しているのが、まずとても良いなぁと思いました。
※なお、安宅氏の「我が国の未来に向けたリソース投下の現状と課題」は、本書の17ページ目にリンクが書いてあるものの、URLを自分で入力するのはとても面倒です。
むしろ”我が国の未来に向けたリソース投下の現状と課題 安宅”とかでググると、上から3つめくらいにログミーの書き起こしが出てきますので、そっちを見たほうが早いし良いと思います。
大変良い資料なので、読んだことない人はぜひ読んでみてください。おすすめです。
テクノロジーを使った数々の発言も興味深いです。
たとえば、東京オリンピックの開会式で、能の舞台とプロジェクションマッピングを融合させた新しい日本文化を紹介するのはどうか?といった提言は、ぜひ見てみたいなと思いました。
猪瀬氏の話も面白いです。
たとえば、猪瀬氏が携わった道路公団改革で、高速道路のパーキングエリアは本当によくなりました。
昔のパーキングエリアは本当にひどかったです。私も覚えています。
それがここまで変わったのは、猪瀬氏など改革派の尽力でしょう。
戦後の日本がディズニーランドだったという指摘も、その通りだと思います。
日本は防衛や外交など生存に関わる意思決定を、事実上、ずっとアメリカに丸投げしていました。
これによって、国が直面する問題に対し苦悩する必要性が低下しました。深刻なことは考えず、ディズニーランドで楽しく遊んで暮らすような感じになってしまったのです。
トランプ政権は「アメリカファースト」と言っています。
防衛も外交も、今後はアメリカを頼れなくなり、このディズニーランド状態を見直す契機になる可能性もあります。若い人には面白い時代になるかもしれませんね。
なお、落合氏の意見で少し疑問だったのは、71ページ目あたりで、人口減少をあまり問題視していない点です。
たしかに、AIやロボットなどのテクノロジーの導入は、生産性向上や労働力不足への対策としてはとても筋が良いです。
しかし、AIやロボットといったものは、人間と比べて消費をしないんですよね。
人口が減るってことは、消費をする主体が減るということであり、需要減を意味します。それを見越し、日本に投資する企業も減るでしょう。年金や医療費を支払う人も減ります。年金や医療費をもらう高齢者ばかり増えてる現状では、現状のシステムは持続しにくくなります。
人口減は本質的に経済規模を縮める方向に働きます。
このあたりの悪影響を、落合氏はやや軽く見積もっているように見えたのが気になりました。
もちろん、これらの問題も、テクノロジーの力で超克できるかもしれません。
人口動態をみると、移民を増やさない限り人口増はほぼ無理ゲーなので、人口減を前提とした落合氏の考えは現実的なような気もしますが。
とはいえ、人口減を問題ないと認識するのは、少し楽観的すぎるように思えました。
また、これは落合氏だけではないのですが、「人口減少・高齢化が進むから日本はいち早く知見をためることができる」という、いわゆるT大某元総長の「課題先進国」的な表現は、ややポジティブに振れすぎてて気になります。
たしかに「課題先進国」というと何となくポジティブな印象になります。
しかしこれは同時に、解決困難な課題にいち早く直面し、致命的な状態へと他の国より先に到達しようとしている、とも言えます。
同じことに対し、言い方を変えているわけですね。
この課題先進国的なポジティブな表現が、現状のやばさを多くの人が認識するのを妨げる要因になっているのでは?と思ってしまいます。
言い方は悪いのですが、太平洋戦争で撤退や敗北という言葉を使わず、『転進』と言い換えた表現法に似たようなものを感じてしまうんですよ。
もちろん、同じ物事をポジティブに捉えたほうがいいのか、ネガティブにとらえたほうがいいのかは議論がもちろん必要でしょう。
前者には本当に深刻な問題に対し危機感を減らすリスクがありますし、後者には絶望感を引き起こすというリスクがあります。
このあたりはバランスが大事なんでしょうね。
このように、少し気になった点も多少ありましが、前半に書いたように、多くの点は大賛成です。
数多ある問題に対し、新しいテクノロジーを使って問題解決の糸口を探っていくアプローチは、非常に現実的で素晴らしいと思います。
本書は良い本です。
落合氏も猪瀬氏も、今後もがんばってほしいなと応援しています。
歴史は単なる暗記科目じゃないのですね。近代教育によって画一的な教育を受けてきた私には衝撃でした。
個人的には『手を動かせ、モノを作れ。批評家になるな』と近年メディアで見ない日はない位に精力的な活躍をしている落合陽一と、あまり著作こそ読めていないのですが、その博識さには以前から関心のあった猪瀬直樹が【正月の朝生で宣伝していた事から】手にとったわけですが。
テーマ設定している様に【何となく東京オリンピックまで】で思考停止している感じが確かにする中、それ以降の2021年から2050年のビジョンについて【人口・産業、風景、統治構造、人材】とテーマを決めて互いに論じているのは、世代を越えた対話として、新鮮味こそあまりないが、わかりやすくて面白かった。
また【日本の未来を考える】と仮に大風呂敷を広げても、例えば東京と地方では全く違う状況があって単純には語れない中、本書位に身近なところから共通のコンセンサスを見出し【それぞれに思考を前に進める】そんな対話のキッカケには良い本ではないかと思いました。(というわけで、私はあえて今月に主宰する読書会持ち込み本に決定しました)
東京オリンピックの先を考えている誰かに、また普段時間がなくてあまり本が読めない誰かにオススメ。
猪瀬氏は地方創生が近未来社会の鍵であることを提言し、東京(都市)中心の発想に苦言を述べる。落合氏はあらゆる諸問題を人工知能の導入によって解決を図る。両者の構想は車の両輪のように上手く結合し、絡み合う。
なかなか面白く、参考になる提言だ。二人ともデータの読み取りに長けている。
最大の課題は、人工知能(AI)を介護・福祉社会に導入することであろう。介護施設利用者は、身体機能が不十分であるだけでなく、認知症を患っている利用者が多い。AIは身体的機能の介助については、人間以上に活躍が期待できるであろう。しかし、認知症患者は言語機能が不十分である。会話は不可能で、首を上下に振ることでしか自己表現できない患者は多数いる。首を振ることすらできない患者もいることであろう。このような患者の内面の変化や訴えをAIはどのように感知するのであろうか?このような場合、人間の、しかも経験豊富な介護職員の存在が不可欠である。実は介護へのAIの導入は相当に困難な問題なのである。それでもAIの導入は、介護職員の負担・労力の軽減に貢献することは間違いない。医療現場に関しても同様のことが言えるだろう。
本書は参考になる論点満載だ。近未来社会を考える処方せんになるだろう。お勧めの一冊だ。
まず未来のテクノロジーを語る先行の落合さんを猪瀬さんがうまくうけとめられて、さらに落合さんがそれを受けて次のテーマへと対話形式にしてあるところがいいです。普段言いっ放しの議論ばかり溢れているので、ちゃんとキャッチボールが高いレベルでなされていて刺激的です。
本書は全体的に未来志向で、愚痴言って文句言って終わりとか不安を煽らないところもよい。
一般向けでそれほど細かな数字はなく、間に落合さん、猪瀬さんの発言の要点を一ページで編集がまとめてあり、読みやすい。
具体的にはドラえもんの話とかコンビニの話のところが切り口としてよかった。
最近落合さんと小泉進次郎さんと提唱しているポリテックについても意図の言及あり。
(フラットな気持ちで)現社会に否定的な人、将来に不安がある人、若い学生さんなどに読んでもらいたいです。
あとは風景論がよかったですね。
東京のビジネス街からそう離れてないところにある皇居。ドラえもんやクレヨンしんちゃんなどで描かれる風景は高度経済成長頃のものなのに現実的だと感じてしまうという話。
全体的にあっさりとはしていますが、新しい視点や初めて知る日本の課題などを発見できる本だと思います。