目次をみればあきらかですが、タネ問題についてあますことなく書き尽くされてた一冊です。
在来農業、有機農法、自然農法などを俯瞰できるアグロエコロジーの視点から、旧知の「農」の枠組み超えて狩猟採集を再評価するまでの内容になっていたのが印象的でした。
遠望すれば、いずれ帰着点とは自然農法であるのでは?と思えました。
引用文献もしっかり巻末にあり、よく研究もし調査をされた成果であると見て取れます。
得がたい労作。
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タネと内臓‐有機野菜と腸内細菌が日本を変える 単行本(ソフトカバー) – 2018/12/3
吉田 太郎
(著)
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購入オプションとあわせ買い
世界中で激増する肥満、アトピー、花粉症、アレルギー、学習障害、うつ病などが、腸内細菌の乱れにあることがわかってきている。
けれども、日々私たちと子どもたちが口にする食べ物が、善玉菌を殺し「腸活」の最大の障壁となっていることは意外に知られていない。
遺伝子組み換え大国アメリカはもちろん、ヨーロッパ、ラテンアメリカ、ロシア、中国、韓国まで、世界中の母親や農家が、農薬漬けの農業を見直して種子を守り、農作物や加工食品の質を問い直す農政大転換が始まっている。
なぜ、日本だけ主要農産物種子法が廃止され、発がん物質として世界が忌避する農薬の食品への残留基準が規制緩和されていくのか。緩和の事実がなぜ日本の大手メディアでは報道されないのか。
世界の潮流に逆行する奇妙な日本の農政や食品安全政策に対して、タネと内臓の深いつながりへの気づきから、警鐘を鳴らす。
一人ひとりが日々実践できる問題解決への道筋を示す本。
[推薦の言葉]
有機農業実践47年。
これまでの実践が、間違いないという確かな手ごたえを感じつつこの本を読んだ。
食に不安を持つすべての国民に読んでほしい内容である。
――金子美登(有機農家 埼玉県小川町 霜里農場)
世界全体が、そしてヒトの身体とココロと生命とが、
なみうって、ゆれる現代。人類の生存条件が賭けられた、
遺伝子環境と水文(すいもん)環境激変のなか、待望の著書が誕生した!
地球人の「農・食・住」に関する、希望のものがたりが今日はじまる。
――色平哲郎(佐久総合病院医師)
大病を食生活で克服した著者が、タネと内臓の知られざる謎に迫る。
メディアが報道しない、タネを巡る攻防は刺激的だ。
身体で考えた情報は、それが対岸の火事ではないことを実感させてくれる。
――島村菜津(ノンフィクション作家・『スローフードな人生! 』著者)
―――――――――――
*築地書館のwebページで更に詳しい内容(まえがき全文)をお読みいただけます*
[目次]
まえがき
第1章 タネはいのち――アニメの巨匠が描いた世界
日本の野菜の種子の自給率はわずか一割
自然農法を描いた先駆的アニメ『地球少女アルジュナ』
宮崎駿の処女作『シュナの旅』は種子がテーマ
第2章 タネから垣間見える、もうひとつの世界の潮流
種子法廃止はアグロエコロジーや腸内細菌とも関係する?
既得権益の打破か日本の主権の身売りか、種子法廃止をめぐる両極端の見解
世界の潮流と逆行する日本の農政
大きな物語の復活――緑の枢軸、露仏独の三国同盟VS死の化学企業の連合軍
食から始まる幸せの贈与経済
第3章 米国発の反遺伝子組み換え食品革命――消費を通じて世の中を変える
ミネラルやビタミンが豊富に含まれていた狩猟採集民たちの食事
遺伝子組み換えトウモロコシはミネラルをろくに含まないカス食品
ミネラルを固定し土壌微生物を殺す除草剤グリホサート
植物が病み害虫がたかるようにするグリホサート
抗生物質として腸内細菌を殺し自閉症の一因に
遺伝子組み換えトウモロコシからの物体X
遺伝子組み換えの安全性を確証する査読論文はない
まともなモノを食べたい母親が社会を変える
第4章 フランス発のアグロエコロジー――小さな百姓と町の八百屋が最強のビジネスに
反遺伝子組み換え食品・アグロエコロジー先進国フランス
静かに広まる「再百姓化」――企業型農業よりも家族農業の方が力強い経営体
就任早々の苦い体験からアグロエコロジーを打ち出した仏農相
農家の創造力を重視し生命の相互作用を活かす
教育がすべての柱――将来世代のために夢あるビジョンを示す
悲惨な現実を直視したうえで明るい未来予想図を描く映画が大ヒット
地場農産物を地元の八百屋で買えば町は蘇る
第5章 ロシアの遺伝子組み換え食品フリーゾーン宣言――武器や石油より有機農産物で稼げ
遺伝子組み換え食品汚染から国民を守れ――規制法によって0.01%までGMOを削減
遺伝子組み換え食品を売る者はテロリスト――気分はもう反GMO
遺伝子組み換え食品を巡る米露の情報戦――GMOの危険性を発信するロシア・メディア
2020年の挑戦――有機農業での自給と有機農産物輸出を国家戦略に
変貌するロシア農業――穀物輸出で米国を凌ぐ
西側からの経済封鎖を契機に自給率が向上
脱石油時代の自給自立国家戦略――食の独立は種子から始まる
第6章 ブラジル発の食料・栄養保障――ミネラル重視の食で健康を守る
砂漠化する先進国の食事
健康を維持するにはミネラルを含んだ食べ物が不可欠
世界で最も進んだ食のガイドライン――料理は家族や友人が楽しむ時間
アグロエコロジー給食で子どもたちの健康を守る
第7章 究極のデトックス――腸内細菌が健全化すれば心身ともに健やかに
腸の健康に左右される気分や心のありよう
脳の健全な成長から記憶力まで左右する腸内細菌
神経伝達物質を介して腸内細菌は人を幸せにできる
腸内細菌を健全化するには食生活が大切
第8章 タネと内臓――人類史の99%は狩猟採集民だった
「いま」を生きれば人は幸せでいられる――アイドリングからハイブリッドへ
狩猟採集民のマインドで生きれば人は幸せでいられる
腸内細菌で養分吸収率があがれば自給率は70%、誰もが健康になれる
幸せな時間を求める第二の枢軸の時代の到来
アグロエコロジーと家族農業が在来種の多様性を守る
食を正し体内生態系――腸内細菌の多様性を守る
あとがき――この星で生きる奇跡
引用文献
著者紹介
索引
けれども、日々私たちと子どもたちが口にする食べ物が、善玉菌を殺し「腸活」の最大の障壁となっていることは意外に知られていない。
遺伝子組み換え大国アメリカはもちろん、ヨーロッパ、ラテンアメリカ、ロシア、中国、韓国まで、世界中の母親や農家が、農薬漬けの農業を見直して種子を守り、農作物や加工食品の質を問い直す農政大転換が始まっている。
なぜ、日本だけ主要農産物種子法が廃止され、発がん物質として世界が忌避する農薬の食品への残留基準が規制緩和されていくのか。緩和の事実がなぜ日本の大手メディアでは報道されないのか。
世界の潮流に逆行する奇妙な日本の農政や食品安全政策に対して、タネと内臓の深いつながりへの気づきから、警鐘を鳴らす。
一人ひとりが日々実践できる問題解決への道筋を示す本。
[推薦の言葉]
有機農業実践47年。
これまでの実践が、間違いないという確かな手ごたえを感じつつこの本を読んだ。
食に不安を持つすべての国民に読んでほしい内容である。
――金子美登(有機農家 埼玉県小川町 霜里農場)
世界全体が、そしてヒトの身体とココロと生命とが、
なみうって、ゆれる現代。人類の生存条件が賭けられた、
遺伝子環境と水文(すいもん)環境激変のなか、待望の著書が誕生した!
地球人の「農・食・住」に関する、希望のものがたりが今日はじまる。
――色平哲郎(佐久総合病院医師)
大病を食生活で克服した著者が、タネと内臓の知られざる謎に迫る。
メディアが報道しない、タネを巡る攻防は刺激的だ。
身体で考えた情報は、それが対岸の火事ではないことを実感させてくれる。
――島村菜津(ノンフィクション作家・『スローフードな人生! 』著者)
―――――――――――
*築地書館のwebページで更に詳しい内容(まえがき全文)をお読みいただけます*
[目次]
まえがき
第1章 タネはいのち――アニメの巨匠が描いた世界
日本の野菜の種子の自給率はわずか一割
自然農法を描いた先駆的アニメ『地球少女アルジュナ』
宮崎駿の処女作『シュナの旅』は種子がテーマ
第2章 タネから垣間見える、もうひとつの世界の潮流
種子法廃止はアグロエコロジーや腸内細菌とも関係する?
既得権益の打破か日本の主権の身売りか、種子法廃止をめぐる両極端の見解
世界の潮流と逆行する日本の農政
大きな物語の復活――緑の枢軸、露仏独の三国同盟VS死の化学企業の連合軍
食から始まる幸せの贈与経済
第3章 米国発の反遺伝子組み換え食品革命――消費を通じて世の中を変える
ミネラルやビタミンが豊富に含まれていた狩猟採集民たちの食事
遺伝子組み換えトウモロコシはミネラルをろくに含まないカス食品
ミネラルを固定し土壌微生物を殺す除草剤グリホサート
植物が病み害虫がたかるようにするグリホサート
抗生物質として腸内細菌を殺し自閉症の一因に
遺伝子組み換えトウモロコシからの物体X
遺伝子組み換えの安全性を確証する査読論文はない
まともなモノを食べたい母親が社会を変える
第4章 フランス発のアグロエコロジー――小さな百姓と町の八百屋が最強のビジネスに
反遺伝子組み換え食品・アグロエコロジー先進国フランス
静かに広まる「再百姓化」――企業型農業よりも家族農業の方が力強い経営体
就任早々の苦い体験からアグロエコロジーを打ち出した仏農相
農家の創造力を重視し生命の相互作用を活かす
教育がすべての柱――将来世代のために夢あるビジョンを示す
悲惨な現実を直視したうえで明るい未来予想図を描く映画が大ヒット
地場農産物を地元の八百屋で買えば町は蘇る
第5章 ロシアの遺伝子組み換え食品フリーゾーン宣言――武器や石油より有機農産物で稼げ
遺伝子組み換え食品汚染から国民を守れ――規制法によって0.01%までGMOを削減
遺伝子組み換え食品を売る者はテロリスト――気分はもう反GMO
遺伝子組み換え食品を巡る米露の情報戦――GMOの危険性を発信するロシア・メディア
2020年の挑戦――有機農業での自給と有機農産物輸出を国家戦略に
変貌するロシア農業――穀物輸出で米国を凌ぐ
西側からの経済封鎖を契機に自給率が向上
脱石油時代の自給自立国家戦略――食の独立は種子から始まる
第6章 ブラジル発の食料・栄養保障――ミネラル重視の食で健康を守る
砂漠化する先進国の食事
健康を維持するにはミネラルを含んだ食べ物が不可欠
世界で最も進んだ食のガイドライン――料理は家族や友人が楽しむ時間
アグロエコロジー給食で子どもたちの健康を守る
第7章 究極のデトックス――腸内細菌が健全化すれば心身ともに健やかに
腸の健康に左右される気分や心のありよう
脳の健全な成長から記憶力まで左右する腸内細菌
神経伝達物質を介して腸内細菌は人を幸せにできる
腸内細菌を健全化するには食生活が大切
第8章 タネと内臓――人類史の99%は狩猟採集民だった
「いま」を生きれば人は幸せでいられる――アイドリングからハイブリッドへ
狩猟採集民のマインドで生きれば人は幸せでいられる
腸内細菌で養分吸収率があがれば自給率は70%、誰もが健康になれる
幸せな時間を求める第二の枢軸の時代の到来
アグロエコロジーと家族農業が在来種の多様性を守る
食を正し体内生態系――腸内細菌の多様性を守る
あとがき――この星で生きる奇跡
引用文献
著者紹介
索引
- 本の長さ160ページ
- 言語日本語
- 出版社築地書館
- 発売日2018/12/3
- ISBN-104806715743
- ISBN-13978-4806715740
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著者について
1961年東京生まれ。筑波大学自然学類卒。同大学院地球科学研究科中退。話題になった『200万都市が有機野菜で自給できるわけ』『世界がキューバ医療を手本にするわけ』などのキューバ・リポート・シリーズの他、『文明は農業で動くーー歴史を変える古代農業の謎』(以上築地書館)や 『地球を救う新世紀農業――アグロエコロジー計画』(筑摩書房)などアグロエコロジーの著作を執筆してきた。NAGANO農と食の会会員。
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年1月13日に日本でレビュー済み
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キューバが有機農業に転換して食料自給を達成できるようになったという、全くの誤解を世に広めた著者と出版社が、またしても、誤解を招く著書を公刊したという印象を受けた。
本文最初のページから、日本の野菜種子の自給率1割・9割海外産、韓国のトウガラシは外国品種、世界の種子企業の寡占化が進んでいると述べ、読者の不安をあおり立てようとしている。実際には、日本で使われている野菜種子の大部分は、日本企業による育成品種からの生産物である。面倒な種子生産に良好な環境(乾燥して開花・成熟期の雨が少ない、病虫害が少ない、人件費が安価、花粉が混入しない広い耕地)を求めて、日本企業が海外の農地で生産しているだけである。事情を知らない人は、日本の野菜種子の9割が外国企業による育成品種の海外生産物であるかのように誤解するであろう。
著者は50歳代になって1型糖尿病を発症し、外国産の遺伝子組み換えインスリンを常用しているとのこと、2型糖尿病によるインスリン注射の経験がある身なので同情を禁じ得ないが、自身の発症原因を除草剤グリホサートの残留による自己免疫性疾患に求めているのはどうだろうか? 著者は、遺伝子組み換え農産物を使用した食材を避け、有機農産物の使用を徹底してきたのではないだろうか。周囲にグリホサートが散布されるような環境にも、注意してきたことだろう。残留グリホサートには、最も縁遠い人ではなかろうか。また、たとえグリホサートを一時的に摂取したとしても、有機農産物を食べていると、短期間で体内の残留グリホサートが検出されなくなる、つまり「デトックス」されるのではなかったか。矛盾している。
残留グリホサートによる自己免疫性疾患を疑うならば、有機農産物による影響も疑ってみるべきではないか。例えば、リンゴのアレルゲン物質の一つは、無農薬栽培で最も増加する。それは病原菌に感染すると、リンゴ自身が対抗して産生する物質だからであることが証明されている。このようなことは、他の有機農産物にも起きているのではないか。その結果が自己免疫性疾患につながっている可能性も考慮すべきではないか。
遺伝子組み換えトウモロコシは、ミネラルをろくに含まないカス食品という、P33の表はかなり衝撃的なデータであるが、これは一般的に適用できる値なのだろうか。日本の家畜の大部分は、米国産遺伝子組み換えトウモロコシで主に飼育されているはずだが、P33の表のとおりの成分ならば、普通に生育できないのではないか。
なお、第5章のロシアの食料輸出戦略をめぐる状況の記述は参考になった。社会主義型農業を見直したロシアの農業生産力の回復は目覚ましい。バイテク研究で米国に遅れているロシアが、逆に遺伝子組み換え農産物を含まないことを前面に出してヨーロッパなどに食料を売り込む戦略は見事だと思う。
本文最初のページから、日本の野菜種子の自給率1割・9割海外産、韓国のトウガラシは外国品種、世界の種子企業の寡占化が進んでいると述べ、読者の不安をあおり立てようとしている。実際には、日本で使われている野菜種子の大部分は、日本企業による育成品種からの生産物である。面倒な種子生産に良好な環境(乾燥して開花・成熟期の雨が少ない、病虫害が少ない、人件費が安価、花粉が混入しない広い耕地)を求めて、日本企業が海外の農地で生産しているだけである。事情を知らない人は、日本の野菜種子の9割が外国企業による育成品種の海外生産物であるかのように誤解するであろう。
著者は50歳代になって1型糖尿病を発症し、外国産の遺伝子組み換えインスリンを常用しているとのこと、2型糖尿病によるインスリン注射の経験がある身なので同情を禁じ得ないが、自身の発症原因を除草剤グリホサートの残留による自己免疫性疾患に求めているのはどうだろうか? 著者は、遺伝子組み換え農産物を使用した食材を避け、有機農産物の使用を徹底してきたのではないだろうか。周囲にグリホサートが散布されるような環境にも、注意してきたことだろう。残留グリホサートには、最も縁遠い人ではなかろうか。また、たとえグリホサートを一時的に摂取したとしても、有機農産物を食べていると、短期間で体内の残留グリホサートが検出されなくなる、つまり「デトックス」されるのではなかったか。矛盾している。
残留グリホサートによる自己免疫性疾患を疑うならば、有機農産物による影響も疑ってみるべきではないか。例えば、リンゴのアレルゲン物質の一つは、無農薬栽培で最も増加する。それは病原菌に感染すると、リンゴ自身が対抗して産生する物質だからであることが証明されている。このようなことは、他の有機農産物にも起きているのではないか。その結果が自己免疫性疾患につながっている可能性も考慮すべきではないか。
遺伝子組み換えトウモロコシは、ミネラルをろくに含まないカス食品という、P33の表はかなり衝撃的なデータであるが、これは一般的に適用できる値なのだろうか。日本の家畜の大部分は、米国産遺伝子組み換えトウモロコシで主に飼育されているはずだが、P33の表のとおりの成分ならば、普通に生育できないのではないか。
なお、第5章のロシアの食料輸出戦略をめぐる状況の記述は参考になった。社会主義型農業を見直したロシアの農業生産力の回復は目覚ましい。バイテク研究で米国に遅れているロシアが、逆に遺伝子組み換え農産物を含まないことを前面に出してヨーロッパなどに食料を売り込む戦略は見事だと思う。
2019年6月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
言われてみれば、なるほどあたりまえのことに、人間はなかなか気づけない。文明や科学は、本当に発展していると言えるのだろうか? このままでは、精神疾患や自己免疫疾患や癌の人がますます増えるいっぽうかもしれない。せめて、オーガニックな食品を選んで買うことで、改革に向けて票を投じていくことを続けようと思います。木村秋則さんが予知夢で見せられた世界の終わりのカレンダーが、書き換えられることを祈ります。
2019年1月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
消費者として自分が生きることが破壊や搾取に無意識に加担することでなく、地球循環の中に位置づけられることを願っている。それは自分や家族の健康を守ることとつながっているはずだと思っている。この本を読んでその意を強くしたし、すでに多くの実践が進んでいることに希望を持った。巨大資本のからくりに絡め取られず、生産者としっかりとつながる消費者であろうと思う。
2018年12月15日に日本でレビュー済み
世界では遺伝子組み替え食品に拒絶反応を示しているのに、日本はマスコミを国民も無関心な人が多いのだろう?
この本は遺伝子組み替え食品の危険性と解決法がとてもわかりやすく書かれている。
絶対読むべき一冊だ。特に子供を持つお母さんは全体に読んでもらいたい。
この本は遺伝子組み替え食品の危険性と解決法がとてもわかりやすく書かれている。
絶対読むべき一冊だ。特に子供を持つお母さんは全体に読んでもらいたい。
2018年12月13日に日本でレビュー済み
「日本が売られる」を読んだ時、日本はなんてやばい国かと思ったが、これを読んだら本当にやばいのは自分の命だと思った。テレビや新聞には載らない裏側を知ってしまった気分。
2018年12月27日に日本でレビュー済み
私は薬学を学んできており、話題の腸内細菌についても藤田先生の本を数冊読んでいたりしていたのですが、遺伝子組み換え食品とその断片的な知識を「タネと内臓」のこの本が全て理論的につなげ、解決してくれました。
とってもオススメの本です!
とってもオススメの本です!