最終更新日：2018/11/05長文です。１．購入動機今まで使用していた製品（UD-500SA）が不調になって来た為※こちらはUSB2.0までの製品２．選定理由選定の条件としては次の通りで、比較の結果本製品を選択しました・・古いHDD（IDE）だけで無く、大容量（4TB）や高速なSSD等色々なDISKを使用する・OSはWindowsだけで無く、linux(Ubuntu)、VMware ESX等でも使用可能そうな物・USB3.0である事３．検品製品が到着したので検品してみました。同梱品については次の通りです。（画像01～02）○同梱品①本体②ACアダプター③USBケーブル④IDEHDD用電源ケーブル⑤説明書⑥カスタマーカード以下、簡単にですが説明します。①本体　本体のサイズは6.9x8.4x1.4(cm)で重量は46gでした。（画像03）　※サイズは端子・スイッチ部を含みます　四角の四方に各端子やスイッチがあり、表面（上部）には電源・アクセスランプ、裏面（下部）には端子名があります。　対応している端子は3方がそれぞれIDE2.5/IDE3.5&5.25/SATA2.5&3.5で残りの一辺には電源スイッチ及び、ACアダプター挿口・SATA出力端子・5/12Vの出力等があります。　尚、上部にある電源・アクセスランプの部分がスイッチの様に押せるのですが、説明書に特に説明も無くサポートに確認したところ、特に機能は無いとの事でした。（画像04～05）②ACアダプター　ACアダプターは出力12V3000mAのもので、ケーブルの長さは122cmでした。③USBケーブル　USBケーブルは3.0用の物で、長さは82cmの両端がTYPE-A(TYPE-Aオス＜-＞TYPE-Aオス)の物です。④IDEHDD用電源ケーブル　IDEHDD等で使用する5/12V用の4PINケーブルです。⑤説明書　説明書は全14ページで日本語で記載されています。　多少表記が変な部分もありますが、内容は大体理解出来ると思います。⑥カスタマーカード　サポート等の情報等が掲載されています。４．検証以下の環境・条件で実際に使用したり、テストをしてみました。○PC　1.NEC VersaPro VK-26M/B-F（USB3.0ポート1）　　OS:Windows7 Pro 64bit/Ubuntu 16.04　　USBポート数:3.0(1)/2.0(2)　2.Lenovo X220（USB3.0ポート1）※i7モデル　　OS:Windows10 Pro 64bit　　USBポート数:3.0(1)/2.0(2)　3.Lenovo X200+Express Card/34(バッファローIFC-EC2U3/UC)によるUSB3.0増設　　OS:Windows7 Pro 64bit　　USBポート数:2.0(3)+3.0(2)　※以下PC1の場合はVK26M/B-Fとなります。○接続DISK（画像06～07）　ｱ.mSSD(SATA3)+SATA-SSD変換アダプター:SanDisk SMDSATA256G+玄人志向 KRHK-MSATA/S7　　速度：50MB(R:481.4MB/W:501.1MB) 　1GB(R:496.2MB/W:500.8MB)　ｲ.SSD(SATA3):SanDisk SDSSDHII-240G　　速度：50MB(R:526.9MB/W:485.4MB) 　1GB(R:518.5MB/W:484.5MB)　ｳ.HDD(3.5-SATA3):TOSHIBA MD04ACA400(4TB/7200rpm/128MB)　ｴ.HDD(2.5-SATA2):HITACHI 7K750-500(500GB/7200rpm/16MB)　※ｱ・ｲの参考値は内蔵SATA(SATA3)での計測値　※画像はｱ～ｳの3台、ベンチマークはｱ・ｲの内蔵で2台計測しています。○計測ベンチマークソフト　CrystalDiskMark 5.1.2 x64　尚、計測は50MBと1GBで確認○参考（USB規格の転送速度）　規格名|Mpps,MB/s,　-------+--------------------　USB1.1|12Mbps,1.5MB/s　USB2.0|480Mbps,60MB/s　USB3.0|5Gbps,625MB/s　USB3.1|10Gbps,1250MB/s　USB3.2|20Gbps,2500MB/s　(※Mbps及びMB/sは理論値)○確認内容　１）使用ドライバー　→各PC共、プラグ＆プレイで自動認識し汎用ドライバーを使用　２）速度計測（その１:PC1/Win7）　　①本製品にｱ･ｲのSSDを接続し速度を計測　　　ｱ.mSSD(SATA3)+SATA-SSD変換アダプターでの結果（画像08）　　　→転送速度：50MB(R:166.1MB/W:197.7MB) 1GB(R:186.0MB/W:198.0MB)　　　ｲ.SanDisk SDSSDHII-240G　　　→転送速度：50MB(R:171.4MB/W:198.5MB) 1GB(R:192.1MB/W:196.0MB)　　　○上記について　　5gbを唱っている製品にしては速度が出ない為、不良品と思いサポートに確認しようとしたが、説明書を確認するとSSDでも200MB/s前後との記載有り。（画像09）　　説明書からの抜粋「IDE:30MB/s、SATA 100MB/s SSD約200MB/sの速度です。」　　※説明書P12「故障かな？と思うたら」から抜粋（思うたらは当方の間違いでは無く説明書記載状態のままです。）　　其の為、調査を継続　　　　②本製品にｳのHDDを接続し、接続速度と転送速度を計測（画像10上）　　　ｳ.HDD(3.5-SATA3):TOSHIBA MD04ACA400での結果　　　→接続速度：転送速度：50MB(R:170.0MB/W:168.6MB) 1GB(R:183.8MB/W:184.1MB)　　　　③本製品をあえてUSB2.0の端子に接続して速度を計測（画像10下）　　　1.ｱ。SSD(mSATA3)+SATA-SSD変換アダプターでの結果　　　→転送速度：50MB(R:34.13MB/W:24.59MB) 1GB(R:34.42MB/W:24.57MB)　　　④本製品を別OS（PC1/Ubuntu 16.04）で仕様し速度を計測　　　ｳ.HDDをUSB3.0に接続し、Read/Writeの速度を計測　　　→・Read性能　　　　# hdparm -t /dev/sdb2　　　　/dev/sdb2:　　　　 Timing buffered disk reads: 512 MB in 3.01 seconds = 170.16 MB/sec　　　　・Write性能　　　　# time dd if=/dev/zero of=/media/usbhdd/hdparm_write.tm p ibs=1M obs=1M count=1024　　　　1024+0 records in　　　　1024+0 records out　　　　1073741824 bytes (1.1 GB, 1.0 GiB) copied, 6.86869 s, 156 MB/s　　　○結論　　上記の結果から、5Gbps（625MB/s）を売りにしているがSATA3での実測は190MB/s程度のR/W性能であった。　　尚、USB2.0までの比較して約Read：4～5倍、Write：8倍の差であった。　　更に追加で古いPCでのテストを実施３）速度計測（その２:PC3/Win7）　USB3.0端子の無いLenovo x200で、USB3.0増設カード（バッファローIFC-EC2U3/UC）を使用しての計測を実施　　　ｱ.mSSD(SATA3)+SATA-SSD変換アダプター+IFC-EC2U3/UCでの結果（画像11）　　　　→転送速度：50MB(R:65.01MB/W:79.37MB) 1GB(R:67.13MB/W:79.43MB)　　○結論　上記の結果から、古いPCでもUSB2.0以上の速度が確認出来た。　但し、あくまでUSB2.0より早いと言う程度である。４）その他検証事項　その他、幾つかの検証・確認をしてみました。　①本製品を使用したTVへの接続　　SHARP製液晶TV(LC-24K5）の録画用HDDとして接続　　→外付けHDDと認識はするが初期化出来ず。　　尚、同HDDを本製品では無く別の2.5インチHDDケースに接続を変えたところ初期化できた為、本製品の問題か相性等とかは不明。　②本体上部にあるスイッチについて　　本体上部にある赤・青のランプの部分がスイッチの様に押せるが、説明書に説明が無いためサポートに確認　　→特に機能は無いとの回答。　　（当方の推測ではあるが、メーカーホームページや類似製品を確認するとオフラインコピーの為のスイッチと想定。　　但し、Future扱いで現時点は対応していない模様５．評価○良い点・接続可能な機器がSATAだけでなくIDEにも対応している・本体、ACアダプターが小型である※UD-500SAと比較・USB3.0に対応しており、Windowsだけで無くUbuntuでも使用可能○悪い点・5Gbを売りにしているがSSDでも実測が200MB程度しか速度が出ない　→先に記載の通り説明書には記載しているが、商品説明にも明記すべきである。・USBを取り外した際にHDDの電源が落ちない　→他の方も指摘しているが、本体のスイッチをOFFにしないといけない。・本体とスイッチが小さいので操作がし難い。・DISKとの接続が端子のみなので外れやすい→あくまで一時的な作業用としてなら問題はないと思いますが、TV録画等の長時間設置では振動等で外れる可能性があります。上記の結果から、5gbを前面にうたいながら実測200MB/sだったのと、その点を説明書にしか記載していない点で減点し☆4としています。　5Gbが理論値なのは十分理解しているが、出来ればSATA接続時は300～400MB/sぐらいは出るようにして欲しい。　後は当方の評価には入れていませんが、DISKとの接続が端子部のみという事。　今回の各検証の様に、一時的に使用するのであれば本体とDISKの抜けに気をつければ良いですが、TV録画の様な常時接続には向きません。　其の当りを理解し使用されるのが良いと思います。６、まとめ過去の遺産（IDEを使用したPCやHDD）を持つものにとっては便利な製品と思います。当方の様に実験でWindowsやUbuntu等、各OSでも使用出来るだけでは無く、DISK不調時のデータやファイル退避にも使用出来ます。又、USB3.0で使用出来るので、USB2.0の時と比べても数倍早く処理を終わらせる事が可能です。但し、評価でも述べた通りUSB3.0で5gbをうたうものの、SSD等を使用した場合の速度低下は残念に思います。（転送時等のエラーが出ないだけ良いのかも知れませんが・・）後は、耐久度とIDE接続時ですがこちらは何かあれば追記したいと思います。○更新履歴2018/11/05　誤字・脱字の修正以上