タイトルにある恐竜のことはほとんど書かれておらず、まずはダークマターのことを知りたいという人にオススメです。
人類はこの世界の物理現象のことをほとんどわかっていない、ということを物理学的視点から説明している皮肉で面白い本です。
こういう本にワクワクします。
新品:
¥3,300¥3,300 税込
無料お届け日:
3月31日 日曜日
発送元: 株式会社BKG /追跡番号付き送付/インボイス対応 販売者: 株式会社BKG /追跡番号付き送付/インボイス対応
新品:
¥3,300¥3,300 税込
無料お届け日:
3月31日 日曜日
発送元: 株式会社BKG /追跡番号付き送付/インボイス対応
販売者: 株式会社BKG /追跡番号付き送付/インボイス対応
中古品: ¥900
中古品:
¥900

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
ダークマターと恐竜絶滅 新理論で宇宙の謎に迫る 単行本 – 2016/3/23
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥3,300","priceAmount":3300.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"3,300","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"5RRvfOXYyVszoct79CQl5nKsi%2BnEZtgDAvU9GB6fzrgMuJXKxISc9jPX%2BxSc8CwcCIEyxWrF527dUQNdGsGvx4%2Fi30cOJdMiu%2FsJ62Aa33vRG%2FlvBcPMc7TzXWd%2BdouBeTgGDq4DVFmP9czdR8Ow7UA8jeIz%2BULRCPp8RusG403QqsdEnUu0zg%3D%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}, {"displayPrice":"¥900","priceAmount":900.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"900","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"5RRvfOXYyVszoct79CQl5nKsi%2BnEZtgDHQeJx%2BX8yxjTslhoDMTVBOhO59dTqWx0eQL%2Fs2vZ941jrO6%2BZxJgQh%2BsOPQKb%2Fw%2BPzf8xvxBXcgfI%2BKdW1JaxtJ43egtFdauZSvmeoP8clJq6NP700rmieKFzEPBfYT5gRuRKFtfnpjgaJiOhzxlYg%3D%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"USED","aapiBuyingOptionIndex":1}]}
購入オプションとあわせ買い
ベストセラー『ワープする宇宙』の著者が新説「二重円盤モデル」を発表! ! 宇宙論の可能性を開く、衝撃の新説が登場!
著者は独自の研究にもとづき、新種のダークマターを提唱する。
“リサの慧眼はダークマターこそが恐竜絶滅の鍵を握っていると見抜いた! "――池内 了
ダークマターの一部は寄り集まって円盤化し、天の川銀河の円盤内に
収まり(二重円盤モデル)、周囲に強い影響を及ぼすのだという。
その新種のダークマターが彗星を地球に飛来させ、
六六〇〇万年前の恐竜絶滅を引き起こしたのかもしれない――。
世界的トップサイエンティストが科学の最先端をわかりやすく解説し、
宇宙と地球、生命の進化が深く結び付いているさまを鮮やかに描く。
刺激と興奮に満ちあふれた、大注目の一冊!
著者は独自の研究にもとづき、新種のダークマターを提唱する。
“リサの慧眼はダークマターこそが恐竜絶滅の鍵を握っていると見抜いた! "――池内 了
ダークマターの一部は寄り集まって円盤化し、天の川銀河の円盤内に
収まり(二重円盤モデル)、周囲に強い影響を及ぼすのだという。
その新種のダークマターが彗星を地球に飛来させ、
六六〇〇万年前の恐竜絶滅を引き起こしたのかもしれない――。
世界的トップサイエンティストが科学の最先端をわかりやすく解説し、
宇宙と地球、生命の進化が深く結び付いているさまを鮮やかに描く。
刺激と興奮に満ちあふれた、大注目の一冊!
- 本の長さ552ページ
- 言語日本語
- 出版社NHK出版
- 発売日2016/3/23
- 寸法19.5 x 14 x 3 cm
- ISBN-104140816953
- ISBN-13978-4140816950
よく一緒に購入されている商品

対象商品: ダークマターと恐竜絶滅 新理論で宇宙の謎に迫る
¥3,300¥3,300
残り1点 ご注文はお早めに
一緒に購入する商品を選択してください。
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
著者について
[著者]リサ・ランドール Lisa Randall
理論物理学者。ハーバード大学物理学教授として素粒子物理学および宇宙論を研究する。プリンストン大学物理学部、マサチューセッツ工科大学およびハーバード大学で理論物理学者として終身在職権をもつ初の女性教授となる。1999年にサンドラム博士とともに発表した「warped extra dimensions(ワープした余剰次元)」により、物理学会で一躍注目を集め、今日もっとも業績の引用が多く影響力のある理論物理学者のひとりとなる。タイム誌の「もっとも影響力のある100人(2007年)」やエスクァイア誌の「21世紀にもっとも影響力のある75人」に選ばれた。著書『ワープする宇宙(Warped Passages)』『宇宙の扉をノックする(Knocking on Heaven's Door)』(邦訳はともにNHK出版刊)はニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーおよび「注目の1冊」となる。小編Higgs Discovery: The Power of Empty Spaceは邦訳「ヒッグスの発見」として電子版『ワープする宇宙』に特別収載されている。米国科学アカデミー、アメリカ哲学会、アメリカ芸術科学アカデミーのメンバー。
本業の他にオペラの脚本や美術展の企画を手掛けるなど、芸術と科学の橋渡しにも貢献している。日本では2007年のNHK・BS特集『リサ・ランドール 異次元への招待』に出演し大反響を呼んだ。
[監訳者]向山信治(むこうやま・しんじ)
京都大学基礎物理学研究所教授。京都大学理学部卒業後、同大学大学院理学研究科博士課程修了。理学博士。ビクトリア大学、ハーバード大学の研究員、東京大学ビッグバン宇宙国際研究センター助教、同大学カブリ数物連携宇宙研究機構特任准教授を経て、現職に。日本物理学会若手奨励賞、Lagrange Awardを受賞。専門は宇宙論、重力理論。
[訳者]塩原通緒(しおばら・みちお)
翻訳家。立教大学英米文学科卒業。主な訳書に、ジョアオ・マゲイジョ『マヨラナ』、アルバート=ラズロ・バラバシ『バースト! 』、リサ・ランドール『ワープする宇宙』『宇宙の扉をノックする』(以上、NHK出版)、ダニエル・E・リーバーマン『人体600万年史』、フィリップ
理論物理学者。ハーバード大学物理学教授として素粒子物理学および宇宙論を研究する。プリンストン大学物理学部、マサチューセッツ工科大学およびハーバード大学で理論物理学者として終身在職権をもつ初の女性教授となる。1999年にサンドラム博士とともに発表した「warped extra dimensions(ワープした余剰次元)」により、物理学会で一躍注目を集め、今日もっとも業績の引用が多く影響力のある理論物理学者のひとりとなる。タイム誌の「もっとも影響力のある100人(2007年)」やエスクァイア誌の「21世紀にもっとも影響力のある75人」に選ばれた。著書『ワープする宇宙(Warped Passages)』『宇宙の扉をノックする(Knocking on Heaven's Door)』(邦訳はともにNHK出版刊)はニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーおよび「注目の1冊」となる。小編Higgs Discovery: The Power of Empty Spaceは邦訳「ヒッグスの発見」として電子版『ワープする宇宙』に特別収載されている。米国科学アカデミー、アメリカ哲学会、アメリカ芸術科学アカデミーのメンバー。
本業の他にオペラの脚本や美術展の企画を手掛けるなど、芸術と科学の橋渡しにも貢献している。日本では2007年のNHK・BS特集『リサ・ランドール 異次元への招待』に出演し大反響を呼んだ。
[監訳者]向山信治(むこうやま・しんじ)
京都大学基礎物理学研究所教授。京都大学理学部卒業後、同大学大学院理学研究科博士課程修了。理学博士。ビクトリア大学、ハーバード大学の研究員、東京大学ビッグバン宇宙国際研究センター助教、同大学カブリ数物連携宇宙研究機構特任准教授を経て、現職に。日本物理学会若手奨励賞、Lagrange Awardを受賞。専門は宇宙論、重力理論。
[訳者]塩原通緒(しおばら・みちお)
翻訳家。立教大学英米文学科卒業。主な訳書に、ジョアオ・マゲイジョ『マヨラナ』、アルバート=ラズロ・バラバシ『バースト! 』、リサ・ランドール『ワープする宇宙』『宇宙の扉をノックする』(以上、NHK出版)、ダニエル・E・リーバーマン『人体600万年史』、フィリップ
登録情報
- 出版社 : NHK出版; 第1版 (2016/3/23)
- 発売日 : 2016/3/23
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 552ページ
- ISBN-10 : 4140816953
- ISBN-13 : 978-4140816950
- 寸法 : 19.5 x 14 x 3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 395,675位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,470位科学読み物 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。

著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2017年6月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2023年2月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
【著者の研究】 は、自然の基本的な力と空間の次元研究を本筋とし、標準素粒子モデル、超対称性、重力の相対的な弱さに関する階層問題の可能な解決策、次元の宇宙論、バリオン形成、宇宙論的インフレーション、暗黒物質相互作用モデルである。1999年にサンドラム博士と共同で「重力だけが余剰次元」という斬新な重力リークモデルを発表し、素粒子物理学会だけでなく宇宙物理学会まで幅広く注目を集めた。その後の15年間で4冊の啓蒙書を出版し、多くの賞も受賞した。しかし、この理論を裏付けるだろうと期待されたCERN大型ハドロン衝突型加速器の実験で、 このモデルの検証ができなかった。現在、この理論はたいへん厳しい状況に追い込まれている。
一方で、高温・高圧・高エネルギー粒子の振る舞いを観察し検証できる実験場は、CERNだけでなく地底検出器や宇宙探査機にも存在する。量子論(電磁力・重力)及び相対性理論(宇宙・重力)から逸脱しない範囲で数学的に求めた解から見出したこのモデルが、10の40乗という極端に大きなスケール差がある①と②の階層性問題を解決できると信じ、宇宙の95%を占める暗黒物質+暗黒エネルギーの研究へ軸足を移した。
ーーーーーーーーーーーーー 著者の二つの軸足 ーーーーーーーーーーーーーーーー
①素粒子論 「重力だけが余剰次元」CERN 大型高エネルギー加速器による陽子衝突
②相対性理論 宇宙の重力・暗黒物質・暗黒エネルギーの謎を余剰次元モデルで解明
ーー 参考 ーー
実験検証できない純粋理論だけの弦理論やM理論と一線を画し、著者たちは実験検証可能な理論に絞り込んだ。このモデルが検証されれば、「質量」の発生を説明するヒッグス機構に続いて、「重力」階層性問題の解明でノーベル賞授与に相当する偉大な理論と認められるだろう。
◯質量の発生機構 = ヒッグス機構 ⇒ 実験検証可能 ⇒ 2013年ノーベル賞授与
◯重力の階層性問題 = 余剰次元 ⇒ 実験検証可能 ⇒ ノーベル賞を期待
◯自然界の統一理論 = 弦理論・M理論⇒ 不可(空想論)⇒ ノーベル賞?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【本書の仮説】は、「ネメシス仮説:太陽を周回する現在見えない褐色矮星が周期的な衝突の原因」と似ている。しかし、その信憑性は、ネメシス仮説同様に説得力のあるものとはほど遠い。新種の暗黒物質+銀河二重円盤+銀河面上下振動+オールト雲と摂動+彗星大規模衝突+地球生命の大量絶滅、 等の多くの未検証理論(仮説)が全て成立することを前提に進めた「銀河系生命環境モデル」の提案である。
対象読者は、著者の以下の仮説群の繋がりに興味を抱く方々に限定される、と同時に、ノンフィクションとフィクションの境界を攻めた書と割り切る覚悟が必要となる。仮説1〜3では、存在の検証が不完全な暗黒物質を今よりももっと複雑(暗黒世界モデル:反物質モデル)にしている。また、仮説4〜7では、地球衝突の周期性を決定するための統計分析に疑問があり、更に、仮説8では、衝突がオールト雲からの彗星だけではなく、小惑星帯からの天体の可能性もある。
信憑性ーーーーーーーーーー 仮説群を繋ぐ思考実験 ーーーーーーーーーーーーーー
?? 仮説1:「暗黒物質」が存在することを前提に話を進める
???仮説2:重力以外の「暗黒力」と相互作用する「新種暗黒物質」が存在する
???仮説3:渦巻銀河は通常の物質と新種暗黒物質の二重円盤構造になっている
? 仮説4:太陽系は3200〜3500万年周期に振動し、天の川銀河二重円盤を横切る
?? 仮説5:薄い新種暗黒物質円盤を横切る時、オールト雲から彗星を押し出す
? 仮説6:その彗星は、約10〜100万年後に内太陽系に入り、地球と衝突する
?? 仮説7:地球上の生物は、3200〜3500万年周期の彗星衝突により大量絶滅する
? 仮説8:2周期前の6600万年前にオールト雲の彗星と衝突し恐竜が絶滅した
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【突飛な研究】 毎日約50トンもの流星物質が大気圏内に入っていると聞けば、だれでも現実感を伴う恐怖を感じる。堕落した都市とその住民が神に滅ぼされる「ソドムとゴモラ」の旧約聖書の物語を思い出すかもしれない。NASAは、2022年に無人探査機「DART」を小惑星に衝突させ、地球を脅かす可能性のある隕石の軌道を変える実験を行っている。衝突数年前に危険な天体を検知し、地球公転軌道への到達時間を±7分間(公転速度30m/sで計算される地球半径時間分)だけずらすことができれば衝突を回避できると考えたからだ。
アルヴァレス親子は、宇宙・地質学・化学・物理学の境界を超えて、天体衝突K-Pg境界と恐竜絶滅との因果関係を科学的に繋いだ。更に、多くの地質学者や石油探査技術者が協力し、奇跡的に証拠となる衝突クレータを発見した。著者は、この発見ドラマに魅了され、非現実感のベールに包まれた重力余剰次元モデルの研究分野を超えて、現実の宇宙・地質・生物の実態世界の研究を初めた。もちろん、常に暗黒物質の素粒子モデル(WIMP、アクシオン等)に懐疑的であり、「余剰次元」のような相対性理論から逸脱しない範囲で、通常世界とは異なる宇宙システム(本書では暗黒世界と呼ぶ)が存在することを信じている。
ーーーーーーーーーーー 空想と現実の二つ世界観 ーーーーーーーーーーーーーーー
①空想:暗黒世界モデル 暗黒世界は、通常物質世界と全く同じ素粒子で構成される
暗黒銀河・暗黒惑星・暗黒生命体・暗黒素粒子の暗黒宇宙
②現実:宇宙生命環境 宇宙運行周期で生命大量絶滅の周期性を解き明かす
3200万年周期= 銀河面を上下に横切る太陽系振動周期
= オールト雲から彗星を弾き飛ばす周期
= 地球上の生命が大量絶滅する周期
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
一方で、高温・高圧・高エネルギー粒子の振る舞いを観察し検証できる実験場は、CERNだけでなく地底検出器や宇宙探査機にも存在する。量子論(電磁力・重力)及び相対性理論(宇宙・重力)から逸脱しない範囲で数学的に求めた解から見出したこのモデルが、10の40乗という極端に大きなスケール差がある①と②の階層性問題を解決できると信じ、宇宙の95%を占める暗黒物質+暗黒エネルギーの研究へ軸足を移した。
ーーーーーーーーーーーーー 著者の二つの軸足 ーーーーーーーーーーーーーーーー
①素粒子論 「重力だけが余剰次元」CERN 大型高エネルギー加速器による陽子衝突
②相対性理論 宇宙の重力・暗黒物質・暗黒エネルギーの謎を余剰次元モデルで解明
ーー 参考 ーー
実験検証できない純粋理論だけの弦理論やM理論と一線を画し、著者たちは実験検証可能な理論に絞り込んだ。このモデルが検証されれば、「質量」の発生を説明するヒッグス機構に続いて、「重力」階層性問題の解明でノーベル賞授与に相当する偉大な理論と認められるだろう。
◯質量の発生機構 = ヒッグス機構 ⇒ 実験検証可能 ⇒ 2013年ノーベル賞授与
◯重力の階層性問題 = 余剰次元 ⇒ 実験検証可能 ⇒ ノーベル賞を期待
◯自然界の統一理論 = 弦理論・M理論⇒ 不可(空想論)⇒ ノーベル賞?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【本書の仮説】は、「ネメシス仮説:太陽を周回する現在見えない褐色矮星が周期的な衝突の原因」と似ている。しかし、その信憑性は、ネメシス仮説同様に説得力のあるものとはほど遠い。新種の暗黒物質+銀河二重円盤+銀河面上下振動+オールト雲と摂動+彗星大規模衝突+地球生命の大量絶滅、 等の多くの未検証理論(仮説)が全て成立することを前提に進めた「銀河系生命環境モデル」の提案である。
対象読者は、著者の以下の仮説群の繋がりに興味を抱く方々に限定される、と同時に、ノンフィクションとフィクションの境界を攻めた書と割り切る覚悟が必要となる。仮説1〜3では、存在の検証が不完全な暗黒物質を今よりももっと複雑(暗黒世界モデル:反物質モデル)にしている。また、仮説4〜7では、地球衝突の周期性を決定するための統計分析に疑問があり、更に、仮説8では、衝突がオールト雲からの彗星だけではなく、小惑星帯からの天体の可能性もある。
信憑性ーーーーーーーーーー 仮説群を繋ぐ思考実験 ーーーーーーーーーーーーーー
?? 仮説1:「暗黒物質」が存在することを前提に話を進める
???仮説2:重力以外の「暗黒力」と相互作用する「新種暗黒物質」が存在する
???仮説3:渦巻銀河は通常の物質と新種暗黒物質の二重円盤構造になっている
? 仮説4:太陽系は3200〜3500万年周期に振動し、天の川銀河二重円盤を横切る
?? 仮説5:薄い新種暗黒物質円盤を横切る時、オールト雲から彗星を押し出す
? 仮説6:その彗星は、約10〜100万年後に内太陽系に入り、地球と衝突する
?? 仮説7:地球上の生物は、3200〜3500万年周期の彗星衝突により大量絶滅する
? 仮説8:2周期前の6600万年前にオールト雲の彗星と衝突し恐竜が絶滅した
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【突飛な研究】 毎日約50トンもの流星物質が大気圏内に入っていると聞けば、だれでも現実感を伴う恐怖を感じる。堕落した都市とその住民が神に滅ぼされる「ソドムとゴモラ」の旧約聖書の物語を思い出すかもしれない。NASAは、2022年に無人探査機「DART」を小惑星に衝突させ、地球を脅かす可能性のある隕石の軌道を変える実験を行っている。衝突数年前に危険な天体を検知し、地球公転軌道への到達時間を±7分間(公転速度30m/sで計算される地球半径時間分)だけずらすことができれば衝突を回避できると考えたからだ。
アルヴァレス親子は、宇宙・地質学・化学・物理学の境界を超えて、天体衝突K-Pg境界と恐竜絶滅との因果関係を科学的に繋いだ。更に、多くの地質学者や石油探査技術者が協力し、奇跡的に証拠となる衝突クレータを発見した。著者は、この発見ドラマに魅了され、非現実感のベールに包まれた重力余剰次元モデルの研究分野を超えて、現実の宇宙・地質・生物の実態世界の研究を初めた。もちろん、常に暗黒物質の素粒子モデル(WIMP、アクシオン等)に懐疑的であり、「余剰次元」のような相対性理論から逸脱しない範囲で、通常世界とは異なる宇宙システム(本書では暗黒世界と呼ぶ)が存在することを信じている。
ーーーーーーーーーーー 空想と現実の二つ世界観 ーーーーーーーーーーーーーーー
①空想:暗黒世界モデル 暗黒世界は、通常物質世界と全く同じ素粒子で構成される
暗黒銀河・暗黒惑星・暗黒生命体・暗黒素粒子の暗黒宇宙
②現実:宇宙生命環境 宇宙運行周期で生命大量絶滅の周期性を解き明かす
3200万年周期= 銀河面を上下に横切る太陽系振動周期
= オールト雲から彗星を弾き飛ばす周期
= 地球上の生命が大量絶滅する周期
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
2016年9月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とても勉強になります。宇宙の果てまで知ろうとする人間の好奇心。
数学が不勉強なので、数式がなく助かります。
数学が不勉強なので、数式がなく助かります。
2016年7月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
知らなかった物理化学の世界をわかりやすく説明してくれていて私の世界も開かれました。ありがとうございました。
2018年7月23日に日本でレビュー済み
著者は1962年生まれの理論物理学者で、素粒子論と宇宙論が専門である。本書は、正体がよくわかっていないダークマターについて独創的な仮説を提示し、天の河銀河の隠された構造を前提とすると、恐竜絶滅がなぜ起こったのかも解明できると主張している。宇宙論の最新動向とダークマターの謎に対する挑戦を楽しく読むことができる、知的好奇心を十分満足させてくれる本である。
第1部ではダークマターを中心に宇宙の歴史を解説している。第2部では、太陽系の歴史と恐竜の絶滅を含む大量絶滅が隕石の衝突によるもので、しかも周期性が見られることを解説している。
第3部が著者のオリジナルな仮説の解説である。従来ダークマターについては、通常物質とは重力以外の力ではほとんど相互作用がないとされてきた。著者らは、ダークマターも(通常物質と同様)種類かの粒子で構成されても不思議でないとし、一部は通常物質と弱い相互作用を持つと想定した。これから、銀河では通常物質が作る円盤以外にダークマターも円盤を作るという結論を導き、「二重円盤モデル」を提唱した。太陽系は銀河系の中を周回しながら上下にこの円盤と交差することになる。この交差により太陽系の一番外側にある隕石の集まりであるオールト雲が撹乱され、地球への隕石衝突をもたらしたのである。何とダークマターと恐竜絶滅とが結びついたという訳である! 何とも壮大な話である。大量絶滅の周期は二重円盤との交差周期とほぼ一致しているらしいので、まんざらデタラメな理論ではない。
著者の所属するハーバード大学のHPによれば、著者は専門の物理学だけでなく、芸術や教育など幅広い分野で活躍しているという。本書の独創的な仮説も、著者のこのような柔軟かつユーモア溢れる人柄から生み出されたものと言えるかもしれない。
監修者の向山氏の解説によれば、ガイア衛星による天の河銀河の詳細な三次元地図などや重力波観測など今後の宇宙観測の進展で、「二重円盤モデル」の検証も可能になるかもしれないという。楽しみである。
第1部ではダークマターを中心に宇宙の歴史を解説している。第2部では、太陽系の歴史と恐竜の絶滅を含む大量絶滅が隕石の衝突によるもので、しかも周期性が見られることを解説している。
第3部が著者のオリジナルな仮説の解説である。従来ダークマターについては、通常物質とは重力以外の力ではほとんど相互作用がないとされてきた。著者らは、ダークマターも(通常物質と同様)種類かの粒子で構成されても不思議でないとし、一部は通常物質と弱い相互作用を持つと想定した。これから、銀河では通常物質が作る円盤以外にダークマターも円盤を作るという結論を導き、「二重円盤モデル」を提唱した。太陽系は銀河系の中を周回しながら上下にこの円盤と交差することになる。この交差により太陽系の一番外側にある隕石の集まりであるオールト雲が撹乱され、地球への隕石衝突をもたらしたのである。何とダークマターと恐竜絶滅とが結びついたという訳である! 何とも壮大な話である。大量絶滅の周期は二重円盤との交差周期とほぼ一致しているらしいので、まんざらデタラメな理論ではない。
著者の所属するハーバード大学のHPによれば、著者は専門の物理学だけでなく、芸術や教育など幅広い分野で活躍しているという。本書の独創的な仮説も、著者のこのような柔軟かつユーモア溢れる人柄から生み出されたものと言えるかもしれない。
監修者の向山氏の解説によれば、ガイア衛星による天の河銀河の詳細な三次元地図などや重力波観測など今後の宇宙観測の進展で、「二重円盤モデル」の検証も可能になるかもしれないという。楽しみである。
2018年4月10日に日本でレビュー済み
ダークマターと彗星と恐竜、これらは(本文中で著者も語っているが)、自分の中の5歳児の心を魅了する。もちろん私も大好きなテーマだ。加えて、リサ・ランドール博士の著書は読んでいて楽しい。「ワープする宇宙」を読んだ時も、物理の楽しさを味わった(内容は難しかったけど)。
本書は難しい理論も数式も出てこない。でも宇宙の構成から恐竜まで見事に解説する。しかもランドール博士が提唱するDDDM理論は、私の中の5歳児の心をくすぐる。銀河の中に薄いダークマターの円盤が存在することで、定期的な生物大量絶滅を説明できることにワクワクした。科学書だけど、読んでいて面白い。ランドール博士の筆力と翻訳者の実力に脱帽だ。
本書は難しい理論も数式も出てこない。でも宇宙の構成から恐竜まで見事に解説する。しかもランドール博士が提唱するDDDM理論は、私の中の5歳児の心をくすぐる。銀河の中に薄いダークマターの円盤が存在することで、定期的な生物大量絶滅を説明できることにワクワクした。科学書だけど、読んでいて面白い。ランドール博士の筆力と翻訳者の実力に脱帽だ。
2016年4月11日に日本でレビュー済み
訳者あとがきにあるように本書はミステリー作品とも言える。
───恐竜絶滅事件の真相は?
"狂器"は周知のように彗星であり、"犯人"だと名指しするのは題にあるダークマターの円盤(ダークディスク)である。
ここまで明かされていながらこの500ページの本は何を解きほぐしていくか。
それは、ダークディスクが犯人だとしたら舞台となる銀河にどのような痕跡を残しているか、
そして探偵にあたる著者がなぜ「ダークディスクが天体の軌道を乱した」と考えるに至ったのかという2点。
前半2部は、ダークマター、宇宙形成の歴史、銀河の形態、彗星衝突の影響などの説明。丁寧だが少し冗長とも言える。
そして最終部はダークディスク説の着想に至った過程と、それにより説明される宇宙論上の諸問題について。
「ダークマターは1つの粒子とは限らないのでは。多様な要素で構成され、一部には特殊な性質を持つ種類もあるのでは」
オッカムの剃刀に背く、と著者が自嘲するこの複雑な捉え方から効果的な理論を構築していく様子が語られる。
恐竜を絶滅させた「周期的な流星物質衝突」と結び付ける発想は、著者が行ったセミナーでの質問からという話も面白い。
この「ダークディスク犯人説」はあくまで仮説の1つであり観測による検証が求められている。
それでも従来の考えでは生じてしまった不一致を解消していく鮮やかさには興奮を覚える。
ガイア計画(2013~)で得られるという銀河系の星々の運動図でも検証されるとのことで、その結果も楽しみになった。
通しで2回読むも最終部から読み始めるもいいが、第3部の謎解きを読んだうえで1部2部を読むとまた違った楽しさがある。
様々な伏線に気づき、銀河で起きた事件の背景まで読み解けるようになる。
───恐竜絶滅事件の真相は?
"狂器"は周知のように彗星であり、"犯人"だと名指しするのは題にあるダークマターの円盤(ダークディスク)である。
ここまで明かされていながらこの500ページの本は何を解きほぐしていくか。
それは、ダークディスクが犯人だとしたら舞台となる銀河にどのような痕跡を残しているか、
そして探偵にあたる著者がなぜ「ダークディスクが天体の軌道を乱した」と考えるに至ったのかという2点。
前半2部は、ダークマター、宇宙形成の歴史、銀河の形態、彗星衝突の影響などの説明。丁寧だが少し冗長とも言える。
そして最終部はダークディスク説の着想に至った過程と、それにより説明される宇宙論上の諸問題について。
「ダークマターは1つの粒子とは限らないのでは。多様な要素で構成され、一部には特殊な性質を持つ種類もあるのでは」
オッカムの剃刀に背く、と著者が自嘲するこの複雑な捉え方から効果的な理論を構築していく様子が語られる。
恐竜を絶滅させた「周期的な流星物質衝突」と結び付ける発想は、著者が行ったセミナーでの質問からという話も面白い。
この「ダークディスク犯人説」はあくまで仮説の1つであり観測による検証が求められている。
それでも従来の考えでは生じてしまった不一致を解消していく鮮やかさには興奮を覚える。
ガイア計画(2013~)で得られるという銀河系の星々の運動図でも検証されるとのことで、その結果も楽しみになった。
通しで2回読むも最終部から読み始めるもいいが、第3部の謎解きを読んだうえで1部2部を読むとまた違った楽しさがある。
様々な伏線に気づき、銀河で起きた事件の背景まで読み解けるようになる。
2016年12月22日に日本でレビュー済み
多くの人は、ダークマターも恐竜絶滅も知っているでしょう。でも、この二つに関係があるとは夢にもおもわないのではないでしょうか。著者のリサ・ランドールさんの本では『ワープする宇宙』を読んでいて、たいへん面白く感じたのですが、今回の本もそれに劣らず面白い本です。なんだかミステリー小説をよんでいるような感覚です。
すべてのダークマターを説明するのではなく、一部のダークマターを説明するというのが秀逸だったと思います。われわれの通常の物質も強い相互作用を感じる物質と感じない物質があるように、ダークマターもすべてを同じ性質にするのではなく、われわれに観測しやすいダークマターというものがあるということがポイントになっていると思います。
恐竜絶滅ですが、これは隕石の影響であるとしています。そのために、クレーターのできかたとか地質学的や古生物学なことなど、ちょっと素粒子物理学の領域を超えているようなことにも触れています。地味な作業ですが、それが大事だということも確かです。ラザフォードの「すべての科学は物理学と切手収集である」という言葉にもあるように、地味なコレクターは、ないがしろにされがちです。でも、実は、このデータのおかげで、物理学が成り立っているというのも忘れてはいけないでしょう。本書には書かれていないと思いますが、ティコ・ブラーエとケプラーの話と類似しているなと思いました。
最後に、この本のキーワードは周期です。しかも、とても長い周期です。どうして、それが恐竜絶滅とつながるのかは本書を読んでのお楽しみにしてください。きっと後悔しないですよ。
すべてのダークマターを説明するのではなく、一部のダークマターを説明するというのが秀逸だったと思います。われわれの通常の物質も強い相互作用を感じる物質と感じない物質があるように、ダークマターもすべてを同じ性質にするのではなく、われわれに観測しやすいダークマターというものがあるということがポイントになっていると思います。
恐竜絶滅ですが、これは隕石の影響であるとしています。そのために、クレーターのできかたとか地質学的や古生物学なことなど、ちょっと素粒子物理学の領域を超えているようなことにも触れています。地味な作業ですが、それが大事だということも確かです。ラザフォードの「すべての科学は物理学と切手収集である」という言葉にもあるように、地味なコレクターは、ないがしろにされがちです。でも、実は、このデータのおかげで、物理学が成り立っているというのも忘れてはいけないでしょう。本書には書かれていないと思いますが、ティコ・ブラーエとケプラーの話と類似しているなと思いました。
最後に、この本のキーワードは周期です。しかも、とても長い周期です。どうして、それが恐竜絶滅とつながるのかは本書を読んでのお楽しみにしてください。きっと後悔しないですよ。