生き生きした言葉で、どこかしらで聞いたことのある昔話にでてくる女の子たちに息を吹きこむ、
どんなに不幸だったり、不条理に感じる内容も、女の子それぞれが消化してケロッと語る様子が描かれ、読後感がすっきりしている。
女性を異形化した際にありがちな湿っぽさ、不気味さがない。
私は非常に楽しく読んだ。
今までであったら、昔話の登場人物は、むかしの人だからと思い込んでいて、例えつらい境遇でも、どこか他人事で捉えていたけれど、こんなにさっぱりとした語り口で自身がどうしてこんな状況になったかを語られると、単純だか非常に親近感がわく。
この作者の女性の捉え方が好ましい、そう思える読み物だった。
プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥3,500以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
新品:
¥1,470¥1,470 税込
ポイント: 15pt
(1%)
無料お届け日:
3月31日 日曜日
発送元: Amazon 販売者: 【まごころこめてお届けします】ハートモーションストア
新品:
¥1,470¥1,470 税込
ポイント: 15pt
(1%)
無料お届け日:
3月31日 日曜日
発送元: Amazon
販売者: 【まごころこめてお届けします】ハートモーションストア
中古品: ¥2
中古品:
¥2

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
日本のヤバい女の子 単行本 – 2018/5/28
はらだ 有彩
(著)
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥1,470","priceAmount":1470.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"1,470","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"7YMbY2qHjPLrY4yrphJmphrRSpc9sAh3QXLPoDU4AIVK1o9z97e%2BXk0PTkIzosDZ%2Bppd%2FFupg1vnHBaUiXn7YJ6M50v%2FK1NneMRvOBINJEkGtePslBBfyPrKrPoQvgpQh0Oj7VQFiQ5AUD4fg080y5NBzuZUCwF8SsOKDPwsmc3WePlGZMQjkQ%3D%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}, {"displayPrice":"¥2","priceAmount":2.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"2","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"7YMbY2qHjPLrY4yrphJmphrRSpc9sAh3eZcCEC%2B9TosnKe7nKXB8ag8qqAUoLFbFb2dGuyqleqwdEZomUcz8YPRquv4PvRRqIEuS%2F%2BDiNPzPGMiPYIL%2BL1%2FNiZk14ooZdBFMfFYQwpzRTG3%2Fde6%2BhDtrfJZDz8Xc1ZUSAsNLW%2FuKcowCPINCiQ%3D%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"USED","aapiBuyingOptionIndex":1}]}
購入オプションとあわせ買い
イザナミノミコト、乙姫、かぐや姫、虫愛づる姫、皿屋敷・お菊――。
日本の昔話や神話に登場するエキセントリックな「女の子」たち。キレやすかったり、バイオレンスだったり、そもそも人間じゃなかったり。彼女たちは自由奔放に見えても、現代を生きる私たちと同じように理不尽な抑圧のなかで懸命に生きていた。
作者は、友達とおしゃべりするように、彼女たちの人生に思いをいたして涙を流し、怒り、拍手と賛辞を送る。ときには、ありえたかもしれないもう一つの人生を思い描く。時空と虚実を飛び越えたヤバい女子会が、「物語」という呪縛から女の子たちを解放する。
ウェブマガジン「アパートメント」の人気連載を、大幅加筆・修正しての書籍化。優しくもパワフルな文章に、フレッシュなイラストが映える、懐かしくて新しい昔話×女子系エッセイ、ここに誕生!
●松田青子(『スタッキング可能』『おばちゃんたちのいるところ』)
「幼い頃、昔話に出てくる彼女たちがかっこよくて、面白くて、大好きだった。
やっと会えたね、うれしいね。わたしたち、積年の呪いを解き合って、どんどん自由になっていこうね。」
【目次】
はじめに
I いなくなる女の子たち
献身とヤバい女の子――――おかめ(おかめ伝説)
秘密とヤバい女の子――――うぐいす女房(見るなの座敷)
失望とヤバい女の子――――女盗人(今昔物語)
身だしなみとヤバい女の子――――虫愛づる姫君(堤中納言物語)
II キレる女の子たち
我慢とキレる女の子たち――――飯食わぬ嫁
仕事とヤバい女の子――――鬼怒沼の機織姫
第二の人生とヤバい女の子――――鬼神のお松
喧嘩とヤバい女の子――――イザナミノミコト(日本書紀・古事記)
III 人間やめる女の子たち
変身とヤバい女の子――――清姫(安珍・清姫伝説)
贈り物とヤバい女の子――――かぐや姫(竹取物語)
結婚とヤバい女の子――――オシラサマ(馬娘婚姻譚)
命とヤバい女の子――――八尾比丘尼
IV 殺す女の子たち
靴とヤバい女の子――――お露(怪談 牡丹燈篭)
別れとヤバい女の子――――乙姫(浦島太郎伝説)
幽霊とヤバい女の子――――お菊(落語 皿屋敷)
王子様とヤバい女の子――――ある末娘(猿婿入り)
V ハッピー・エンドの女の子たち
顔とヤバい女の子――――鉢かづき姫
距離とヤバい女の子――――織姫(七夕伝説)
理不尽とヤバい女の子――――トヨウケビメ(奈具の社)
女とヤバい女の子――――女右大将/有明の女御(有明の別れ)
あとがき
おまけ漫画 日本のヤバい女の子・ゴー・道成寺
日本の昔話や神話に登場するエキセントリックな「女の子」たち。キレやすかったり、バイオレンスだったり、そもそも人間じゃなかったり。彼女たちは自由奔放に見えても、現代を生きる私たちと同じように理不尽な抑圧のなかで懸命に生きていた。
作者は、友達とおしゃべりするように、彼女たちの人生に思いをいたして涙を流し、怒り、拍手と賛辞を送る。ときには、ありえたかもしれないもう一つの人生を思い描く。時空と虚実を飛び越えたヤバい女子会が、「物語」という呪縛から女の子たちを解放する。
ウェブマガジン「アパートメント」の人気連載を、大幅加筆・修正しての書籍化。優しくもパワフルな文章に、フレッシュなイラストが映える、懐かしくて新しい昔話×女子系エッセイ、ここに誕生!
●松田青子(『スタッキング可能』『おばちゃんたちのいるところ』)
「幼い頃、昔話に出てくる彼女たちがかっこよくて、面白くて、大好きだった。
やっと会えたね、うれしいね。わたしたち、積年の呪いを解き合って、どんどん自由になっていこうね。」
【目次】
はじめに
I いなくなる女の子たち
献身とヤバい女の子――――おかめ(おかめ伝説)
秘密とヤバい女の子――――うぐいす女房(見るなの座敷)
失望とヤバい女の子――――女盗人(今昔物語)
身だしなみとヤバい女の子――――虫愛づる姫君(堤中納言物語)
II キレる女の子たち
我慢とキレる女の子たち――――飯食わぬ嫁
仕事とヤバい女の子――――鬼怒沼の機織姫
第二の人生とヤバい女の子――――鬼神のお松
喧嘩とヤバい女の子――――イザナミノミコト(日本書紀・古事記)
III 人間やめる女の子たち
変身とヤバい女の子――――清姫(安珍・清姫伝説)
贈り物とヤバい女の子――――かぐや姫(竹取物語)
結婚とヤバい女の子――――オシラサマ(馬娘婚姻譚)
命とヤバい女の子――――八尾比丘尼
IV 殺す女の子たち
靴とヤバい女の子――――お露(怪談 牡丹燈篭)
別れとヤバい女の子――――乙姫(浦島太郎伝説)
幽霊とヤバい女の子――――お菊(落語 皿屋敷)
王子様とヤバい女の子――――ある末娘(猿婿入り)
V ハッピー・エンドの女の子たち
顔とヤバい女の子――――鉢かづき姫
距離とヤバい女の子――――織姫(七夕伝説)
理不尽とヤバい女の子――――トヨウケビメ(奈具の社)
女とヤバい女の子――――女右大将/有明の女御(有明の別れ)
あとがき
おまけ漫画 日本のヤバい女の子・ゴー・道成寺
- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社柏書房
- 発売日2018/5/28
- 寸法18.8 x 12.8 x 2.5 cm
- ISBN-104760149848
- ISBN-13978-4760149841
よく一緒に購入されている商品

対象商品: 日本のヤバい女の子
¥1,470¥1,470
最短で3月31日 日曜日のお届け予定です
残り3点 ご注文はお早めに
¥792¥792
最短で3月31日 日曜日のお届け予定です
残り4点(入荷予定あり)
総額:
当社の価格を見るには、これら商品をカートに追加してください。
ポイントの合計:
pt
もう一度お試しください
追加されました
一緒に購入する商品を選択してください。
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
出版社からのコメント
【推薦のことば】
●こだま(主婦、『夫のちんぽが入らない』『ここは約束の地』)
「前書きで完全に心を掴まれた。ここで本を閉じたら大事なものを見失うような気がした。
乙姫に、お菊に、ギャル。古今を生きるすべての女の子に「あなたはどのようにも生きられる」と手を差し伸べる。とびきり新しい昔の話。」
●瀧波ユカリ(作家、漫画家、『臨死‼江古田ちゃん』『ありがとうって言えたなら』)
「はらだ有彩は、昔話の中に息づく女たちの声なき声に耳をそばだて、「とてもわかる」と手を握り、その素顔と本心を色鮮やかに蘇らせるサイキックでありアーティストだ。
昔話の女たちと今の私たちが時を超えてわかりあう瞬間の、震えるような喜びをどうか体験してほしい。」
●清田隆之(桃山商事代表、『生き抜くための恋愛相談』)
「これは千年の時をこえるガールズトークだ。痛みに思いを馳せ、無念に寄り添うその姿を見て、友情に最も不可欠なのは「想像力」だと確信した。
弱みを見せ合えない俺たち男が、いま最も学ぶべきものではないだろうか。」
●富永京子(立命館大学准教授、『社会運動と若者』)
「文句言いつつ尽くす女子、無理なく遠恋こなす女子、マニアックな趣味に夢中な女子。あなたの友達で、あなた自身でもある、あなたを傷つけない「あるある女子」の話です。」
●金井真紀(エッセイスト、『パリのすてきなおじさん』)
「古典に出てくる女の子を「読む」のではなく、「ツッコむ」「こねくり回す」「じゃんじゃん飛躍させる」スタンスが斬新。それってつまり「愛する」ってことだ。作者の愛を浴びて、女の子の端くれであるわたしは元気になる。」
●市原悦子(女優、「まんが日本昔ばなし」語り)
「私がやる昔話の役柄の中で一番好きなのは山姥です。聞いた皆さんも山姥が合うとおっしゃいます。山姥は人恋しさと、優しさと、恨みと、叶わなかった夢とが、人の何百倍もあるのかしら。だからこそ山姥は魅力的なんだと思います。彼女達とこの本で再会出来て嬉しいです。
女はみんな花なのよ。自分を好きになってヤバい女の子になりましょう。」
●こだま(主婦、『夫のちんぽが入らない』『ここは約束の地』)
「前書きで完全に心を掴まれた。ここで本を閉じたら大事なものを見失うような気がした。
乙姫に、お菊に、ギャル。古今を生きるすべての女の子に「あなたはどのようにも生きられる」と手を差し伸べる。とびきり新しい昔の話。」
●瀧波ユカリ(作家、漫画家、『臨死‼江古田ちゃん』『ありがとうって言えたなら』)
「はらだ有彩は、昔話の中に息づく女たちの声なき声に耳をそばだて、「とてもわかる」と手を握り、その素顔と本心を色鮮やかに蘇らせるサイキックでありアーティストだ。
昔話の女たちと今の私たちが時を超えてわかりあう瞬間の、震えるような喜びをどうか体験してほしい。」
●清田隆之(桃山商事代表、『生き抜くための恋愛相談』)
「これは千年の時をこえるガールズトークだ。痛みに思いを馳せ、無念に寄り添うその姿を見て、友情に最も不可欠なのは「想像力」だと確信した。
弱みを見せ合えない俺たち男が、いま最も学ぶべきものではないだろうか。」
●富永京子(立命館大学准教授、『社会運動と若者』)
「文句言いつつ尽くす女子、無理なく遠恋こなす女子、マニアックな趣味に夢中な女子。あなたの友達で、あなた自身でもある、あなたを傷つけない「あるある女子」の話です。」
●金井真紀(エッセイスト、『パリのすてきなおじさん』)
「古典に出てくる女の子を「読む」のではなく、「ツッコむ」「こねくり回す」「じゃんじゃん飛躍させる」スタンスが斬新。それってつまり「愛する」ってことだ。作者の愛を浴びて、女の子の端くれであるわたしは元気になる。」
●市原悦子(女優、「まんが日本昔ばなし」語り)
「私がやる昔話の役柄の中で一番好きなのは山姥です。聞いた皆さんも山姥が合うとおっしゃいます。山姥は人恋しさと、優しさと、恨みと、叶わなかった夢とが、人の何百倍もあるのかしら。だからこそ山姥は魅力的なんだと思います。彼女達とこの本で再会出来て嬉しいです。
女はみんな花なのよ。自分を好きになってヤバい女の子になりましょう。」
著者について
【はらだ 有彩】(はらだ・ありさ)
テキストレーター(テキスト/テキスタイル/イラストレーション)。2014年に、テキストとイラストレーションをテキスタイルにして身につけるブランド《mon.you.moyo》を開始。
これまでに、ウェブマガジン「アパートメント」「リノスタ」「She is」などにエッセイを寄稿。
テキストレーター(テキスト/テキスタイル/イラストレーション)。2014年に、テキストとイラストレーションをテキスタイルにして身につけるブランド《mon.you.moyo》を開始。
これまでに、ウェブマガジン「アパートメント」「リノスタ」「She is」などにエッセイを寄稿。
登録情報
- 出版社 : 柏書房 (2018/5/28)
- 発売日 : 2018/5/28
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 224ページ
- ISBN-10 : 4760149848
- ISBN-13 : 978-4760149841
- 寸法 : 18.8 x 12.8 x 2.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 185,301位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 100位伝承・神話 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。

著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2021年1月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2020年6月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まだ、読み始めだけど…最初の話で何か悲しくなって来た…男だけど。
2020年2月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
これが本書最大の魅力。ほとんど登場する人物は知らなかったが、文章に笑いと楽しみというのが十二分に伝わった。
2021年3月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
国語の授業で学んだ昔話を現代の視点から読み解き、ツッコミを入れている。今より生きづらい昔を生き抜いた女性たちに敬意を感じる本だった。
2020年2月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
久しぶりにネットで買って後悔しました。
本屋でチラ見してたら買ってないです。
古典を読み解くわけでもなく、かといって女性学やジェンダー的なアプローチをするわけでもなく、独身中年女性の所感がつらつら書かれているだけ。
発想は面白いけど中身が無い。
最近はブロガーでも書く力やセンスある人が多い中、わざわざ買って読む意味はないかな。
本屋でチラ見してたら買ってないです。
古典を読み解くわけでもなく、かといって女性学やジェンダー的なアプローチをするわけでもなく、独身中年女性の所感がつらつら書かれているだけ。
発想は面白いけど中身が無い。
最近はブロガーでも書く力やセンスある人が多い中、わざわざ買って読む意味はないかな。
2020年4月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
お安く購入出来て助かりました。ありがとうございました
2018年6月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
昔話の登場人物としてではなく、人格を持った、一人の人間(たまに鬼や妖怪)としての『女の子』と向き合うエッセイ。
【この時代】の【女の子】は【そういうもの】だから、で済まさない著者の姿勢に、現代で生きる女である私も勇気付けられました。
ロジカルな部分もあれば、関西弁でキレキレのつっこみがはいったり、思わず涙が溢れるような優しいポエムがあったりと、著者の人柄を感じられるような文章でした。
挿絵も、ひとつひとつに新しい物語を感じられて、とてもステキです。
【この時代】の【女の子】は【そういうもの】だから、で済まさない著者の姿勢に、現代で生きる女である私も勇気付けられました。
ロジカルな部分もあれば、関西弁でキレキレのつっこみがはいったり、思わず涙が溢れるような優しいポエムがあったりと、著者の人柄を感じられるような文章でした。
挿絵も、ひとつひとつに新しい物語を感じられて、とてもステキです。
2018年8月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
古典の一節をとてもわかりやすい現代語訳で取り上げ、現在の女の子にあてはめるとこういう状況、と解説して、遠い古典作品に登場する女の子たちと、深い共感をもってつながることができます。私が一番好きなのは「仕事中に声をかけられて杼を投げつけた」というお話です。こういう状況、あるある!と、何百年も前の作品なのに、本当に身近に感じます。また、単なる古典解説ではなく、その取り上げ方に筆者の女性や女性を取り巻く社会状況に対するとても鋭い視点の分析が織り込まれているため、読み物としてもとても面白い一冊に仕上がっています。