『ストーカー問題』はどんどん増加する一方ですが、客観的に考える必要があります。
この本はそれにとても役立つものです。
流石は福島先生!!
配送などに関しても大変良かったです。

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ストーカーの心理学 (PHP新書) 新書 – 1997/5/6
福島 章
(著)
- 本の長さ240ページ
- 言語日本語
- 出版社PHP研究所
- 発売日1997/5/6
- ISBN-104569555942
- ISBN-13978-4569555942
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
ひたむきな愛の表現が狂気に転じるとき、人間の心には何が起こるのか? 犯罪精神医学の第一人者が、ストーカーの行動と精神病理の体系化を試み、現代人の心の闇に深く鋭く斬りこむ。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年9月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最近、こういう事件が多いので
古典としてまずはこれから読んでみました。
要点がまとまっていて
非常に読みやすかったです。
おすすめです。
古典としてまずはこれから読んでみました。
要点がまとまっていて
非常に読みやすかったです。
おすすめです。
2015年8月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私は職業柄、被害者になる可能性が多いが、被害にはあっていない。だたその行為に近いものは過去いくつもあった。(32歳くらいまでの若くて綺麗だったころ)。さて、自分が不惑を迎えて、逆ベクトルの可能性が出てきた。(スターストーカーという範疇において)。他人との対人距離を上手にとれない人は、何がしらの精神的病理をかかえている。その原因と対策を知りたいというのが本書購入の目的だったため、非常に満足している。他者との距離をうまくとれない不器用で真面目な方におすすめしたい一冊。
2009年4月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
我が国でも話題になることの多い「ストーカー」について、犯罪精神医学の第一人者である著者による概説。
ストーカーを行動と精神病理の二つの軸で類型し、具体的な事例を交えて、多面的なストーカー現象を把握し読者に提供している。
日本におけるストーカーに関連する統計を紹介し、様々な被害についても述べている。いかにストーカー被害を防ぐか対策についても一章を割いている。
本書の初版は1997年であり、その三年後に「ストーカー規制法」が制定・施行された。それにあわせて増補の章「「ストーカー規制法」で何がかわったのか」が追加されている。
ストーカーや類似の行為に悩んでいる被害者に有益な本と思われる。
ストーカーを行動と精神病理の二つの軸で類型し、具体的な事例を交えて、多面的なストーカー現象を把握し読者に提供している。
日本におけるストーカーに関連する統計を紹介し、様々な被害についても述べている。いかにストーカー被害を防ぐか対策についても一章を割いている。
本書の初版は1997年であり、その三年後に「ストーカー規制法」が制定・施行された。それにあわせて増補の章「「ストーカー規制法」で何がかわったのか」が追加されている。
ストーカーや類似の行為に悩んでいる被害者に有益な本と思われる。
2002年6月25日に日本でレビュー済み
ストーカーの定義は難しいですが、発達心理の面からは、ストーカーをする人は、大人のギブ・アンド・テイクの関係を築くことが出来ず、幼児の甘えのように、求めれば与えられるのが当然だと思っている人なのだそうです。著者は、ストーカーの被害にあった人を、イノセントタイプ、挫折愛タイプ、破婚タイプ、スター・ストーカー、エグゼクティブ・ストーカー、という5つのタイプに分けて説明しています。イノセントタイプとは、被害者は全く見に覚えがない場合。挫折愛、破婚の場合は、被害者に悪い面はないものの、過去にコミットしたことがあるタイプ。スターやエグゼクティブ(医者、教員、上司など)というのは、職業上、勝手に思われることがあるタイプを指します。本では、ストーカーに対しては話してはいけないのですが、ノーとはっきりした態度を取ることは必要なのだそうです。実際に被害にあった人にも有効な本ではないでしょうか。
2015年6月28日に日本でレビュー済み
犯罪精神医学者による、≪ストーカー≫現象の行動パターンとそこに潜む注目の精神病理の体系化である。
全6章から。
第1章は「ストーカーと現代社会」と題して、この曖昧な用語の流行語化から話を始め、
それが現代を象徴するとしたうえで、性別役割分業のジェンダー論的変化の兆しという背景にもふれる。
「まだ学問的研究の準備は不十分」としつつも、
こうした象徴現象をなるべく客観的に観察、記述、分析している。
そして、第2章でその行動的側面を語り、まず≪STALK≫(ストーク)の語義の両義性と≪愛憎≫との共通性を指摘したうえで、
ストーカー(ストークする人たち)を次の5つのタイプに分ける:
▽福島分類(1)=行為態様別分類
1.イノセントタイプ(被害者側無垢で責任なし)、
2.挫折愛タイプ(加害者側で関係無視)、
3.破婚タイプ(「別れ話」の、より深刻な縺れ)、
4.スターストーカー(有名人を対象としたファンの心理)、
5.エグゼクティブストーカー(被害関係が曖昧)、
これを基にして事例を交えながら、各タイプのイメージを喚起している。
いわば本論にあたる第3章では、関係各氏の所説を紹介したうえで、
▽福島分類(2)=病理系統別分類
1.精神病系(幻覚妄想を伴う異常タイプ)、
2.パラノイド系(妄想を伴うが正常タイプ)、
3.ボーダーライン系(境界例)、
4.ナルシスト系(自己愛性)、
5.サイコパス系(反社会性)、
という5つの系列を示し、同じく事例を交えながら、各系列のイメージを喚起している。
さらに、行動パターンを横軸に、精神病理を縦軸にとったクロス表を掲げ、
各ボックスに頻度のグラデーションを与えつつ、ストーカーの全体像把握を促している。
つづく第4章では、ストーカー全般に通底する心理の解明を目指し、
仮説として関係的依存性によるフラストレーションの攻撃性転化と母子関係的退行、
関係への不慣れなどを挙げる。
これを踏まえた第5章は「被害者としての女性」と題して、みかけの増減、
暗数(氷山の一角)と統計データとの乖離、親告罪性との関係、実害としてのPTSDについて述べている。
最後に第6章で、ストーカーを見分ける方法、狙われない方法、追い払う方法、心のケア、
予防可能性と社会的なセーフティーガードについてふれ、相談先リストを付している。
因みに、本書には文化的背景の話は出てこないが、仮に風土的文化論をこれに加味するならば、
より濃厚なストーカー論になるであろう。一方で、彼岸と此岸をよく吟味しないと、
却って状況分析を困難に陥れるリスクもあると思われる。
さらに、動物でうまく行くことが人間でうまく行かない謎や、恋(盲目?)と愛(冷静?)の区別なども、
重要な論点をなすであろう。本書を社会現象に興味の向きにおすすめするとともに、
病跡学(パトグラフィー)や精神鑑定にも詳しい同著者による、
『愛の幻想』『犯罪心理学入門』『非行心理学入門』(中公新書)なども併せて紹介しておきます。
全6章から。
第1章は「ストーカーと現代社会」と題して、この曖昧な用語の流行語化から話を始め、
それが現代を象徴するとしたうえで、性別役割分業のジェンダー論的変化の兆しという背景にもふれる。
「まだ学問的研究の準備は不十分」としつつも、
こうした象徴現象をなるべく客観的に観察、記述、分析している。
そして、第2章でその行動的側面を語り、まず≪STALK≫(ストーク)の語義の両義性と≪愛憎≫との共通性を指摘したうえで、
ストーカー(ストークする人たち)を次の5つのタイプに分ける:
▽福島分類(1)=行為態様別分類
1.イノセントタイプ(被害者側無垢で責任なし)、
2.挫折愛タイプ(加害者側で関係無視)、
3.破婚タイプ(「別れ話」の、より深刻な縺れ)、
4.スターストーカー(有名人を対象としたファンの心理)、
5.エグゼクティブストーカー(被害関係が曖昧)、
これを基にして事例を交えながら、各タイプのイメージを喚起している。
いわば本論にあたる第3章では、関係各氏の所説を紹介したうえで、
▽福島分類(2)=病理系統別分類
1.精神病系(幻覚妄想を伴う異常タイプ)、
2.パラノイド系(妄想を伴うが正常タイプ)、
3.ボーダーライン系(境界例)、
4.ナルシスト系(自己愛性)、
5.サイコパス系(反社会性)、
という5つの系列を示し、同じく事例を交えながら、各系列のイメージを喚起している。
さらに、行動パターンを横軸に、精神病理を縦軸にとったクロス表を掲げ、
各ボックスに頻度のグラデーションを与えつつ、ストーカーの全体像把握を促している。
つづく第4章では、ストーカー全般に通底する心理の解明を目指し、
仮説として関係的依存性によるフラストレーションの攻撃性転化と母子関係的退行、
関係への不慣れなどを挙げる。
これを踏まえた第5章は「被害者としての女性」と題して、みかけの増減、
暗数(氷山の一角)と統計データとの乖離、親告罪性との関係、実害としてのPTSDについて述べている。
最後に第6章で、ストーカーを見分ける方法、狙われない方法、追い払う方法、心のケア、
予防可能性と社会的なセーフティーガードについてふれ、相談先リストを付している。
因みに、本書には文化的背景の話は出てこないが、仮に風土的文化論をこれに加味するならば、
より濃厚なストーカー論になるであろう。一方で、彼岸と此岸をよく吟味しないと、
却って状況分析を困難に陥れるリスクもあると思われる。
さらに、動物でうまく行くことが人間でうまく行かない謎や、恋(盲目?)と愛(冷静?)の区別なども、
重要な論点をなすであろう。本書を社会現象に興味の向きにおすすめするとともに、
病跡学(パトグラフィー)や精神鑑定にも詳しい同著者による、
『愛の幻想』『犯罪心理学入門』『非行心理学入門』(中公新書)なども併せて紹介しておきます。
2016年10月27日に日本でレビュー済み
ベテラン女優の息子がテレビドラマなどでようやく日の目を浴びるようになったと思ったら、ロケ先のホテルで従業員に性的暴行を働いて逮捕されたとか、東大の学生が卑猥な目的を秘めて学生サークルをつくり、他大学の女子学生に強制猥褻を働いたとか、最近性に関わる犯罪や事件が相次いだ。明治時代以来の刑法を変更して、強姦罪・強制猥褻罪の「申告制」を辞めるという話題もある。そんななかで、福島章『ストーカーの心理学』、PHP新書、1997 を偶然知り、読んでみた。
「ストーカー」という言葉は、1995年から翻訳本によって取り入れられた比較的新しい言葉である。ストーカー問題がすべての性犯罪をカバーするわけではないが、その心理的・病理的な側面を把握することは、性犯罪や性にかかわる事件を理解するうえではおおいに参考になると思われる。著者である福島氏は、東大の精神科医で、性に関わらず多くの犯罪の精神鑑定にかかわってきたという。
福島は、ストーカーの行動・アクションを5つのタイプに分類する。
①インノセント・タイプ: 被害者側にはストーカーの加害者にもともと何の関心も知識もない
②挫折愛タイプ: 被害者が一時的にでも加害者となんからのかかわりがあった
③破婚タイプ: 被害者が加害者と、一時期実質的な結婚生活を送った
④スター・ストーカー: 被害者がタレント・アイドル・政治家など有名人
⑤エグゼクティブ・ストーカー: 被害者が社会的地位が高い、あるいは他人の相談をする
さらに、ストーカーの精神医学的な病理をこれもまた5つに分類する。
①精神病系: 精神分裂病などの精神病がすでに発病したうえでの異常行動
②パラノイド系: 妄想をもつ以外はほとんど正常
③ボーダーライン系: 精神病と神経症の間、あるいは境界人格障害、きわめて不安定
④ナルシスト系: 自己愛性人格障害で、拒否されることが受け入れられず自己中心的
⑤サイコパス系: 反社会的人格障害、被害者を欲望の対象、単なるモノとみる、凶悪
福島は、このように、行動と精神病理の2つの軸から分析し、それぞれのケースに相当する実際に発生した具体例をひいて詳しく解説している。
私はこれまで精神医学や心理学的なアプローチについてまったく知らなかったので、性犯罪や性的異常行動について、まずはしつけの問題あるいは道徳の問題という理解が中心であったが、これを読んで、精神医学的な要因が重要であることを知らされた。性の欲求は生物の種の保存のための本能的欲求であるため、道徳的規範や自制心のみで制御しきれない範囲があり、ほんらいむずかしい問題であるとは思っていたが、さらにそのうえに精神病理の問題が絡んでくるので、非常に複雑なようである。性犯罪に潜む問題は、実は非常に複雑・多彩であることを前提に考えなければならない。メディアが興味本位で煽ったり囃したてるような単純な問題ではない、ということに十分注意する必要がある。
それにしても若い男女、とくに若い女性にとっては、日常生活の周辺にさまざまなリスク要因が潜んでいるということであり、この書に記されているような事実をよく知って、十分注意して行動しなければ、いつなんどき理不尽な不幸に見舞われないとも限らない、ということのようである。どうすれば性犯罪やストーカーの被害を遠ざけることができるか、というと、この書でも「ノー!とはっきり言えること」、「まず自分自身が自立できること」、「つきあう相手も自立できる人間を選ぶこと」など、かなり常識的な結論になっている。ただ、この書が強調することは、精神医学や精神病などの要因を忘れぬよう頭のどこかに置いておく必要がある、ということだろう。
若い女性たちには、この書の範囲程度のことは、ぜひ知っていただきたい、と思う。
「ストーカー」という言葉は、1995年から翻訳本によって取り入れられた比較的新しい言葉である。ストーカー問題がすべての性犯罪をカバーするわけではないが、その心理的・病理的な側面を把握することは、性犯罪や性にかかわる事件を理解するうえではおおいに参考になると思われる。著者である福島氏は、東大の精神科医で、性に関わらず多くの犯罪の精神鑑定にかかわってきたという。
福島は、ストーカーの行動・アクションを5つのタイプに分類する。
①インノセント・タイプ: 被害者側にはストーカーの加害者にもともと何の関心も知識もない
②挫折愛タイプ: 被害者が一時的にでも加害者となんからのかかわりがあった
③破婚タイプ: 被害者が加害者と、一時期実質的な結婚生活を送った
④スター・ストーカー: 被害者がタレント・アイドル・政治家など有名人
⑤エグゼクティブ・ストーカー: 被害者が社会的地位が高い、あるいは他人の相談をする
さらに、ストーカーの精神医学的な病理をこれもまた5つに分類する。
①精神病系: 精神分裂病などの精神病がすでに発病したうえでの異常行動
②パラノイド系: 妄想をもつ以外はほとんど正常
③ボーダーライン系: 精神病と神経症の間、あるいは境界人格障害、きわめて不安定
④ナルシスト系: 自己愛性人格障害で、拒否されることが受け入れられず自己中心的
⑤サイコパス系: 反社会的人格障害、被害者を欲望の対象、単なるモノとみる、凶悪
福島は、このように、行動と精神病理の2つの軸から分析し、それぞれのケースに相当する実際に発生した具体例をひいて詳しく解説している。
私はこれまで精神医学や心理学的なアプローチについてまったく知らなかったので、性犯罪や性的異常行動について、まずはしつけの問題あるいは道徳の問題という理解が中心であったが、これを読んで、精神医学的な要因が重要であることを知らされた。性の欲求は生物の種の保存のための本能的欲求であるため、道徳的規範や自制心のみで制御しきれない範囲があり、ほんらいむずかしい問題であるとは思っていたが、さらにそのうえに精神病理の問題が絡んでくるので、非常に複雑なようである。性犯罪に潜む問題は、実は非常に複雑・多彩であることを前提に考えなければならない。メディアが興味本位で煽ったり囃したてるような単純な問題ではない、ということに十分注意する必要がある。
それにしても若い男女、とくに若い女性にとっては、日常生活の周辺にさまざまなリスク要因が潜んでいるということであり、この書に記されているような事実をよく知って、十分注意して行動しなければ、いつなんどき理不尽な不幸に見舞われないとも限らない、ということのようである。どうすれば性犯罪やストーカーの被害を遠ざけることができるか、というと、この書でも「ノー!とはっきり言えること」、「まず自分自身が自立できること」、「つきあう相手も自立できる人間を選ぶこと」など、かなり常識的な結論になっている。ただ、この書が強調することは、精神医学や精神病などの要因を忘れぬよう頭のどこかに置いておく必要がある、ということだろう。
若い女性たちには、この書の範囲程度のことは、ぜひ知っていただきたい、と思う。
2006年1月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ストーカーになりうる人の傾向と、ケースがわかりやすく書かれていた。ただ、著者本人がストーカー被害にあって困っていること、及びストーカーをしている患者のことを、医者同士とはいえ雑談のタネになるのはどうかと思う。「医者間なのにプライベートでは守秘義務はないのか」と不信に思った。