読めば読むほど絶望を感じざるを得ないが、正しく絶望できるからこそ、そこから自分はどうあるべきか、あるいはどう生きるべきかを地に足をつけて考えさせてもらえる。
可能ならば義務教育課程に組み込んでもらいたい。
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私たちはどこから来て、どこへ行くのか (幻冬舎文庫) 文庫 – 2017/4/11
宮台 真司
(著)
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進む社会の分断。台頭する排外主義とポピュリズム。基本的人権・民主主義という我々の拠って立つ価値が足元から揺らぐ今、不安と絶望を乗り越えて社会を再構築する一歩は、「私たちはどこから来たのか」を知ることから始まる――サブカルチャー、社会問題からアカデミズムまで、戦後日本の変容を鮮やかに描ききった、宮台社会学の精髄。
- 本の長さ504ページ
- 言語日本語
- 出版社幻冬舎
- 発売日2017/4/11
- 寸法15.1 x 10.1 x 2 cm
- ISBN-104344426002
- ISBN-13978-4344426009
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商品の説明
著者について
一九五九年生まれ。社会学者。映画批評家。首都大学東京教授。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了(社会学博士)。権力論、国家論、宗教論、性愛論、犯罪論、教育論、外交論、文化論などの分野で言論活動を展開。『日本の難点』(小社)ほか著作多数。
登録情報
- 出版社 : 幻冬舎 (2017/4/11)
- 発売日 : 2017/4/11
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 504ページ
- ISBN-10 : 4344426002
- ISBN-13 : 978-4344426009
- 寸法 : 15.1 x 10.1 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 12,664位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 91位幻冬舎文庫
- - 477位エッセー・随筆 (本)
- - 4,038位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1959年、宮城県生まれ。
社会学者、評論家。首都大学東京教授。公共政策プラットフォーム研究評議員。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了(社会学博士)。『日本の難点』(幻冬舎)、『14歳からの社会学』(世界文化社)、『中学生からの愛の授業』(コアマガジン)『<世界>はそもそもデタラメである』(メディアファクトリー)、『制服少女たちの選択』(朝日文庫)、『終わりなき日常を生きろ』(ちくま文庫)など多数。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年10月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
端的に言えば、本書は宮台氏による日本論であると思います。
あとがきに「衒学的」とある通り、確かに時に言葉遣いは思想業界用語のクロスオーバーとなり思想・哲学・社会学に馴染みのない方には到底すんなり理解できるものではないと思います。しかしながら、良くも悪くも短編集の寄せ集めの体を成すことから、筆者の主張したいこと・思いは、繰り返し語られることでおおよその理解ができる形になっていると思います。
・・・
宮台氏の若者論はブルセラや売春などの事象を取り上げることで「いろもの」の感がありました。しかし論の根っこは日本社会論があると思います。
とどのつまりは日本社会が若年層を滋養する<生活世界><中間世界>を失ったということです。なぜこうした中間組織がなくなったかと言えば社会が自由主義的になり、ヒトモノカネが自由に行き来するようになったからだと思います。過剰流動性により「まともに生きること」と「うまく生きること」に乖離が発生し、うまく生きるだけの自己に自ら価値観を見出せなくなる傾向。あるいは「こんなはずじゃなかった」という落胆。
その落胆の先にかつては北朝鮮であったりデモであったり、いわば埋め合わせる思想や理念(中間世界ですかね)が存在した。しかし今はあらゆる相対性の中で何でも選べるので何も選べない。自己の揺らぎ。
かつては地域や学校や或いは会社や、それこそ家族(生活世界ですかね)が受け止めていた包容力を失い、若者は「居所を失った」結果、承認を求めて売春やブルセラ、ネトウヨ、うボランティアに走る、と言うような論調だと思います。ここ以降が良くわかりませんが、きっとこうやって何物かの”他”なるものによって自己を埋め合わせるようなことを「終わりなき日常」と言っているように見えました。いわば、自分探しは否定的な意味で終わりのないゴール、と言っているように思いました。
では承認されづらい不安定な社会、「うまく生きる」だけの納得のいかない社会でいいのかと言うとそうではありません。<中間社会>に代わる新たな解として、氏は「包摂」というワードで希望を表しているように思います。
ここでバラバラになった人たちをいわば、巻き込む。対立があってもなくても、ともに居る。連帯感や共通性は事後的に得る。なんとなればお見合い婚の夫婦の得る連れ添ったからの愛情のような? そうすることで当事者性を各人が持ち、変革の兆しを生む、という事のようです。そのための手段として「祭り」だったりインターネットだったりがキーとなることが示唆されます。
こんな感じで読みました。
・・・
全般的にはやはり難解だと思います。乱暴にとらえれば、我々は人間資本(ヒトとの繋がり)をより強くし、そうした繋がりの団体として政治に関わるべき、という事を主張しているのでしょうか。総論は賛成です。
国を頼りにするのではなく自らを頼りに隣人をたすけ(たすけられ)、そしてそこから国や自治体を変えていく。あれ?これってひょっとしたら私がやりたい事と似てるかも!?
そうそう、あと少し疑問に思ったのは、「終わりなき日常」を生きた若者のこと。90年代の彼らって、そのままブルセラや売春をし続けて老いていくわけではないと思います。私も今は立派なおっさんになりました。そうした過去の若者たちがどうやって自己を「受容」する、ないしは社会に飲み込まれていくか、その仕組みや過程を知りたいと思いました。その飲み込まれ方がポジティブであれば、それはそれで今を生きる若者へのなにがしかのメッセージになるのかも、とふと思いました。
あとがきに「衒学的」とある通り、確かに時に言葉遣いは思想業界用語のクロスオーバーとなり思想・哲学・社会学に馴染みのない方には到底すんなり理解できるものではないと思います。しかしながら、良くも悪くも短編集の寄せ集めの体を成すことから、筆者の主張したいこと・思いは、繰り返し語られることでおおよその理解ができる形になっていると思います。
・・・
宮台氏の若者論はブルセラや売春などの事象を取り上げることで「いろもの」の感がありました。しかし論の根っこは日本社会論があると思います。
とどのつまりは日本社会が若年層を滋養する<生活世界><中間世界>を失ったということです。なぜこうした中間組織がなくなったかと言えば社会が自由主義的になり、ヒトモノカネが自由に行き来するようになったからだと思います。過剰流動性により「まともに生きること」と「うまく生きること」に乖離が発生し、うまく生きるだけの自己に自ら価値観を見出せなくなる傾向。あるいは「こんなはずじゃなかった」という落胆。
その落胆の先にかつては北朝鮮であったりデモであったり、いわば埋め合わせる思想や理念(中間世界ですかね)が存在した。しかし今はあらゆる相対性の中で何でも選べるので何も選べない。自己の揺らぎ。
かつては地域や学校や或いは会社や、それこそ家族(生活世界ですかね)が受け止めていた包容力を失い、若者は「居所を失った」結果、承認を求めて売春やブルセラ、ネトウヨ、うボランティアに走る、と言うような論調だと思います。ここ以降が良くわかりませんが、きっとこうやって何物かの”他”なるものによって自己を埋め合わせるようなことを「終わりなき日常」と言っているように見えました。いわば、自分探しは否定的な意味で終わりのないゴール、と言っているように思いました。
では承認されづらい不安定な社会、「うまく生きる」だけの納得のいかない社会でいいのかと言うとそうではありません。<中間社会>に代わる新たな解として、氏は「包摂」というワードで希望を表しているように思います。
ここでバラバラになった人たちをいわば、巻き込む。対立があってもなくても、ともに居る。連帯感や共通性は事後的に得る。なんとなればお見合い婚の夫婦の得る連れ添ったからの愛情のような? そうすることで当事者性を各人が持ち、変革の兆しを生む、という事のようです。そのための手段として「祭り」だったりインターネットだったりがキーとなることが示唆されます。
こんな感じで読みました。
・・・
全般的にはやはり難解だと思います。乱暴にとらえれば、我々は人間資本(ヒトとの繋がり)をより強くし、そうした繋がりの団体として政治に関わるべき、という事を主張しているのでしょうか。総論は賛成です。
国を頼りにするのではなく自らを頼りに隣人をたすけ(たすけられ)、そしてそこから国や自治体を変えていく。あれ?これってひょっとしたら私がやりたい事と似てるかも!?
そうそう、あと少し疑問に思ったのは、「終わりなき日常」を生きた若者のこと。90年代の彼らって、そのままブルセラや売春をし続けて老いていくわけではないと思います。私も今は立派なおっさんになりました。そうした過去の若者たちがどうやって自己を「受容」する、ないしは社会に飲み込まれていくか、その仕組みや過程を知りたいと思いました。その飲み込まれ方がポジティブであれば、それはそれで今を生きる若者へのなにがしかのメッセージになるのかも、とふと思いました。
2019年12月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
実践する社会学者である宮台センセイによる500ページを超える大作。
金言だらけで一部以下抜粋。
「永久に続くハシゴ外し」や「泥沼の再帰性」に耐え、「オマエモナー」的コミュニケーションの怒濤に耐えて
「バトルロワイヤル」を勝ち抜き、理想を貫徹できるような人々(p145)
さしずめ現代版の「雨ニモマケズ」的で良い。
1章が1冊になる位の濃い内容で著者独特の分析をしていて大変ユニークで鮮やか、面白い内容に仕上がっている。フィールドワークに出て実地を踏まないと書けない内容です。それなりに抽象度が高いが何度も丁寧に解説しており腑に落ちる、気概があり意識が高く、まともな市民になれるように啓発、教育して頂けます。如何わしいモノに対する免疫になる良書で人生の時短になるので若い人におススメです。なかなか逢えるような代物ではありません。
金言だらけで一部以下抜粋。
「永久に続くハシゴ外し」や「泥沼の再帰性」に耐え、「オマエモナー」的コミュニケーションの怒濤に耐えて
「バトルロワイヤル」を勝ち抜き、理想を貫徹できるような人々(p145)
さしずめ現代版の「雨ニモマケズ」的で良い。
1章が1冊になる位の濃い内容で著者独特の分析をしていて大変ユニークで鮮やか、面白い内容に仕上がっている。フィールドワークに出て実地を踏まないと書けない内容です。それなりに抽象度が高いが何度も丁寧に解説しており腑に落ちる、気概があり意識が高く、まともな市民になれるように啓発、教育して頂けます。如何わしいモノに対する免疫になる良書で人生の時短になるので若い人におススメです。なかなか逢えるような代物ではありません。
2022年8月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者は社会学者で、とりわけサブカルチャーの権威と言ってよいだろう。文明批評の鋭さには、目から鱗を落とされることがしばしばだ。
この本では、1970年代に『宇宙戦艦ヤマト』や『銀河鉄道999』などの一連の作品によって当時の少年たちを熱狂させた松本零士の世界を徹底的にこき下ろす。例えばこれらは高橋留美子にとっては時代錯誤的な、自意識のマスターベーションでしかなく、彼女はそのアンチテーゼ(?)として『うる星やつら』、『めぞん一刻』などによって「小世界の戯れ」を対比させ、松本巨匠の「大きな物語」を地に堕としめ、彼女が紡ぐ『小さな世界』こそが日本のポストモダニスムを象徴すると見る。私にとってはまことにショッキングな主張だ。
サブカルとは無関係な章では、グローバリスムの功罪について論じるところが興味深い。米国、欧州、日本ではこれのせいで国内の経済格差が増大し、社会的矛盾を増幅したというのが定説となっているが、一方で、中国やインドなどの後発国の経済発展が、短期間で可能となったのもこれのおかげである。だからグローバル化を悪とみなすのは、いわゆる先進国に住む我々のエゴイズムであると著者は断じる。
以上はいつもながら、宮台氏による斬新な視座と冷徹な論理に裏打ちされたわかりやすい事例であるが、全般に難解だ。いつも通り横文字は多いし、一般書として発行されたはずの本書でも社会学関連の専門用語が、平易な説明なしに使われる。そのため巻末の注が膨大な量になるのだが、これをいちいち参照するのも辛い。
この本では、1970年代に『宇宙戦艦ヤマト』や『銀河鉄道999』などの一連の作品によって当時の少年たちを熱狂させた松本零士の世界を徹底的にこき下ろす。例えばこれらは高橋留美子にとっては時代錯誤的な、自意識のマスターベーションでしかなく、彼女はそのアンチテーゼ(?)として『うる星やつら』、『めぞん一刻』などによって「小世界の戯れ」を対比させ、松本巨匠の「大きな物語」を地に堕としめ、彼女が紡ぐ『小さな世界』こそが日本のポストモダニスムを象徴すると見る。私にとってはまことにショッキングな主張だ。
サブカルとは無関係な章では、グローバリスムの功罪について論じるところが興味深い。米国、欧州、日本ではこれのせいで国内の経済格差が増大し、社会的矛盾を増幅したというのが定説となっているが、一方で、中国やインドなどの後発国の経済発展が、短期間で可能となったのもこれのおかげである。だからグローバル化を悪とみなすのは、いわゆる先進国に住む我々のエゴイズムであると著者は断じる。
以上はいつもながら、宮台氏による斬新な視座と冷徹な論理に裏打ちされたわかりやすい事例であるが、全般に難解だ。いつも通り横文字は多いし、一般書として発行されたはずの本書でも社会学関連の専門用語が、平易な説明なしに使われる。そのため巻末の注が膨大な量になるのだが、これをいちいち参照するのも辛い。
2017年7月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
宮台先生は小室直樹先生のお弟子さんであり学のある方です。
本屋に行き百田さんはじめテレビで活躍されている方々の本が山積みされているのを横目に見ながら宮台先生の本を探してます。全国区のテレビには出られないので知らない人が多い為か店舗の隅に追いやられているのが現状です。大きな本屋でも在庫なしがざらです。
しかしながら唯一本屋で山積みされていた本がこの本です。学に裏打ちされた分析で社会をわかりやすく論じている。平積みされている方々の本(ネットで検索すれば見れる情報です)とは比べものになりません。
本の内容は難しい。難しいところは巻末の注釈を交えながら読み進めていくと自分がどれだけ無知であったか、そして間違った情報に左右されていたのかを思い知らされる。
東日本震災前に書き留めたものではあるが阪神淡路大震災を経験した上で書かれているので今読んでも違和感なく読める。
非常識とも思える感情を露わにするような怒りは小室先生同様に口は悪いが愛情ある常識的な論考です。お話が上手で飽きさせず面白くここ数年読んだ本の中で1番学べた本です。政治家の言動や社会情勢を自分自身で精査し読み解く常識が備わったように感じます。それは小室先生が意図していることではないでしょうか。
この本が文庫本発売に合わせて新たに巻末に一文添えられているのを読むとこれからもより一層学ぼうと感じます。改めて学ぶことの大切さを気付かせてくれる非常識なようでいたって常識な本です。
本屋に行き百田さんはじめテレビで活躍されている方々の本が山積みされているのを横目に見ながら宮台先生の本を探してます。全国区のテレビには出られないので知らない人が多い為か店舗の隅に追いやられているのが現状です。大きな本屋でも在庫なしがざらです。
しかしながら唯一本屋で山積みされていた本がこの本です。学に裏打ちされた分析で社会をわかりやすく論じている。平積みされている方々の本(ネットで検索すれば見れる情報です)とは比べものになりません。
本の内容は難しい。難しいところは巻末の注釈を交えながら読み進めていくと自分がどれだけ無知であったか、そして間違った情報に左右されていたのかを思い知らされる。
東日本震災前に書き留めたものではあるが阪神淡路大震災を経験した上で書かれているので今読んでも違和感なく読める。
非常識とも思える感情を露わにするような怒りは小室先生同様に口は悪いが愛情ある常識的な論考です。お話が上手で飽きさせず面白くここ数年読んだ本の中で1番学べた本です。政治家の言動や社会情勢を自分自身で精査し読み解く常識が備わったように感じます。それは小室先生が意図していることではないでしょうか。
この本が文庫本発売に合わせて新たに巻末に一文添えられているのを読むとこれからもより一層学ぼうと感じます。改めて学ぶことの大切さを気付かせてくれる非常識なようでいたって常識な本です。
2021年8月10日に日本でレビュー済み
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10年前は宮台さんが苦手だったが、最近漸く興味が出てきたので購入。
宮台真司のフィールドワークの意義や、現代社会への分析が、繰り返し視点をややずらした形で展開されるので、この人の問題意識が何なのかを捉えやすい。
難しい言葉を使う上、学者の名前もよく出てくるため、馴染みのない人には読めないが、大学で社会学を勉強するなら知っておかないといけない事ばかりであるので、そういう人にも勉強になるのでオススメ。
※内容的には繰り返し同じ理論を使った分析をし、それを適宜応用しているので、かなり親切設計になっていると思う。独特な注のありかたからしても、学部生に読んでもらいたいのだと思う。
ただ、弟子が書いている注が笑える。
親切な部分はあるが、注が付された単語の直後に宮台さん自身が本文で説明しているので、これ必要か?というものが後半やや多い。
特に、「宮台は~という意味で使っている」的文章にそれが多い。
そしてそれが、古典理論書への注のような「宮台の権威」を演出していて笑える。
ついでに名前だけで十分なのに、注釈者がわざわざ自己紹介しており、全てが合わさって宮台真司の金魚の糞感を演出している。
もっと宮台への批判を含んだ注にするか、本文内容はそぎおとすかすると良かった。
【誤植】
p.737 良い社会とは人々がヴァーチューによって良き行いをする社会Bです。
これは「社会A」とすべき所をBにしていまっています。
ここまで読み進めた人はまず誤植と分かるでしょうが、こんなミスするのか、と珍しかったので指摘しておきます。
宮台真司のフィールドワークの意義や、現代社会への分析が、繰り返し視点をややずらした形で展開されるので、この人の問題意識が何なのかを捉えやすい。
難しい言葉を使う上、学者の名前もよく出てくるため、馴染みのない人には読めないが、大学で社会学を勉強するなら知っておかないといけない事ばかりであるので、そういう人にも勉強になるのでオススメ。
※内容的には繰り返し同じ理論を使った分析をし、それを適宜応用しているので、かなり親切設計になっていると思う。独特な注のありかたからしても、学部生に読んでもらいたいのだと思う。
ただ、弟子が書いている注が笑える。
親切な部分はあるが、注が付された単語の直後に宮台さん自身が本文で説明しているので、これ必要か?というものが後半やや多い。
特に、「宮台は~という意味で使っている」的文章にそれが多い。
そしてそれが、古典理論書への注のような「宮台の権威」を演出していて笑える。
ついでに名前だけで十分なのに、注釈者がわざわざ自己紹介しており、全てが合わさって宮台真司の金魚の糞感を演出している。
もっと宮台への批判を含んだ注にするか、本文内容はそぎおとすかすると良かった。
【誤植】
p.737 良い社会とは人々がヴァーチューによって良き行いをする社会Bです。
これは「社会A」とすべき所をBにしていまっています。
ここまで読み進めた人はまず誤植と分かるでしょうが、こんなミスするのか、と珍しかったので指摘しておきます。
2019年5月24日に日本でレビュー済み
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私は30台半ばですが、20世紀後半~21世紀の日本社会を中心に、学際的な視点から縷々論じてあり、勉強になります。文章はわざと小難しく書いてあります。正確に論じようとすれば、用語を厳密に定義付けていくしかなく、言葉を選んでいる感じがします。
しかし、そこがこの本の強みです。宮台氏の言説をぶつ切りに触れている方は、この本により体系的に一貫性をもって理解することができます。
文系の学問の面白さは宮台氏の言説にたくさん教えてもらいました。
しかし、そこがこの本の強みです。宮台氏の言説をぶつ切りに触れている方は、この本により体系的に一貫性をもって理解することができます。
文系の学問の面白さは宮台氏の言説にたくさん教えてもらいました。
2018年11月10日に日本でレビュー済み
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今、日本のみならず世界で直面している危機の原因の分析から始まり、
これからどこへ向かっていくのかの分析につながる。
この本が取り扱っているのは日本の社会学的分析だが、普遍性をもって世界が直面する危機へとつなげて解釈できるものでした。
個人的に、翻訳版が出て海外でも読まれてほしい本ですね。
これからどこへ向かっていくのかの分析につながる。
この本が取り扱っているのは日本の社会学的分析だが、普遍性をもって世界が直面する危機へとつなげて解釈できるものでした。
個人的に、翻訳版が出て海外でも読まれてほしい本ですね。