(一応)レストランで盗み聞き(を最初の頃はしていた)コメディ(だと思われる)漫画の2巻です。
正直、書きたいことが無いのですが頑張って捻り出そうと思います。
【もはやレストラン不要】
2巻でも一応、レストランが溜まり場にはなっているのですが路上やカラオケボックス、果ては携帯電話ショップの前や海の家と1巻と比べるとレストランはもはやおまけ要素としか存在していません。
「ガールズトークはどこでもできる」というような意味合いなのでしょうが、レストランとの組み合わせはこの作品的には相性最悪と言ったところなのでしょう。
「ファミリーレストラン×ヤンキー少女♡盗み聞きコメディ」というキャッチフレーズがこの漫画にはあるんだよ、と教えても誰も信用してくれなさそうです。
【サラリーマンも不要に】
この漫画のもう1つの骨子であったサラリーマンもあっさりと消えてしまいました。
1話目ではいかにもメインの聞き役という体で登場していたのですが……
15話と24話では違うサラリーマンが登場するのですが1話とは違うサラリーマンで且つ話役なので1話目のサラリーマンとは別と見ても良いでしょう。
なぜ、不要になったかというと主人公周りのキャラクターが増えすぎたせい、というのが考えられます。彼女たち周りだけでも話を回せるだけの人数がいるので「そらサラリーマンもいらなくなるわ」となってしまうわけです。
【この漫画はどこを目指しているのか】
新しい試みとしてか19話はショートショート風に構成されていますが結局やってることは一緒なのでこの構成のタイプの話はこれっきりです。25話ではスマホでゲームをプレイしている、ということでファンタジーもあります。
先述したように24話ではいつもと逆のパターンでサラリーマンが話役として登場します。一見すると斬新ではあるのですが話している内容はこれまでの話を男性バージョンで振り返っているだけなので見所は無いかなぁと感じます。
百合っぽい描写にも手を出しているのは1巻からあったのですが2巻でも相変わらず入っており、もはやちゃんぽんの様相です。
元のテーマすら満足に消化しきれていないのにアレを描きたい、コレも描きたいという思惑が滲み出ているような気がしてなりません。多分、こちらの考えすぎでしょうが。
【急なメタネタをぶちこんでくる】
30話ではいつものレストランが閉店するとのことで本誌連載が最終回(次話以降はweb連載に以降)するのですが、急に主人公が「〇話から～だった」「×話の話だな」などと急にメタネタを繰り広げて来たのは何事かと思いました。
普段からそういう話をするわけでもなく、不自然な導入なわけでしたから驚くのも無理は無いかなと。
24話では思い出す形で出していたわけなのですがこちらの方がまだやり方としては自然そのものです。
最後に主人公が「ファミレスで作った絆」と語るのですが言うほど絆作ってましたっけ…？
【最後に】
何とかして良いところを見つけようと思いましたが掲げたキャッチコピーすらまともに使えないとなると漫画として素直に楽しむことができません。
web連載がどれくらい続くか分かりませんがより悪くなるか、逆転して大傑作になるかは作者次第と言えるでしょう。
……それまでに読者がどれほど残っているかにもよりますが。
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