初めてレビューを書きます。
これは、、、
今の自分に突き刺さりました。
これだ。これこそが俺の欲しかった答えだと。そう思いました。
人間の価値観なんて簡単に変わるもんで、
生きてきた環境によって根づくものなんだと。
今まで自分が当たり前だと思ってきたことが他所ではまったく違ったりする。
生き方に正解なんてないのだと思う。
キリスト教、イスラム教、仏教、ヒンドゥー教、儒教、天理教、資本主義、共産主義、社会主義、などなど生き方において色んな価値観、思想がある。
色んな人から色んな価値観を押し付けられると思う。そのたびに俺は何を自分の軸にすればいいのかがわからなかった。結局どんなふうに人に振る舞えばいいのか分からなかった。けど、俺は自分の心の想いに従って生きたい。
どんな宗教や価値観でもそれを信仰する、支持する人が沢山いるのが事実で、それはその人達がその価値観が浸透している環境で育ってきたり経験してきたからだと思ってる。
でも、新しい宗教や価値観に触れるたび、人の価値観なんてのはコロッと変わる。脆いもんだと思う。
ユダヤ人が大量に虐殺された事実を知ったら神なんているのかなって本当に疑う。
まあでも俺はいると思うけど、その価値観には従いたくない。不自由だから。
俺は未知を探求したい。常にドキドキしていたい。地位や名誉、お金、世間体なんてものを捨てて、どうどうと自分の人生を生きたい。これが俺だと。
人生においての寿命ってのはどれだけ長生きするかではないと思う。どれだけ沢山の生きた経験、心を動かされた経験をしたかだと思う。勉強をただひたすらし続ける日々なんてのは同じような記憶として圧縮されてしまう。もっと生きた人生を送ろうよ。
最後の数ページが胸に沁みまくった。ネタバレするので言いませんが。
是非お勧めしたいです。
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ハッピーエンドは欲しくない Kindle版
ハッピーエンドは欲しくない。
僕が本当に書きたかったのはこの一文だけなのだけど、その意味を正確に伝えるためには、気が遠くなるほどたくさんの言葉で修飾しなければならない。
深夜ラジオ、市立図書館、インターネット、プログラミング、コンビニ夜勤、工場派遣、零細、大企業、ITベンチャー、西成、自立支援センター、アジア放浪、ハマータウンの野郎ども、セルフパブリッシング。幾層にも重ねた言葉たちは、いつしか物語になっていく。
それはとてもありふれた話だ。起承転結もなければドラマもない、どこにでも転がってる、道ばたの石ころの話だ。
だけど僕はこの物語を出版しよう。どんな文豪にも決して書けない、僕自身の物語を。
※このお話はたぶんフィクションです。実在の人物や団体とはあんまり関係ありません。
僕が本当に書きたかったのはこの一文だけなのだけど、その意味を正確に伝えるためには、気が遠くなるほどたくさんの言葉で修飾しなければならない。
深夜ラジオ、市立図書館、インターネット、プログラミング、コンビニ夜勤、工場派遣、零細、大企業、ITベンチャー、西成、自立支援センター、アジア放浪、ハマータウンの野郎ども、セルフパブリッシング。幾層にも重ねた言葉たちは、いつしか物語になっていく。
それはとてもありふれた話だ。起承転結もなければドラマもない、どこにでも転がってる、道ばたの石ころの話だ。
だけど僕はこの物語を出版しよう。どんな文豪にも決して書けない、僕自身の物語を。
※このお話はたぶんフィクションです。実在の人物や団体とはあんまり関係ありません。
- 言語日本語
- 発売日2014/3/5
- ファイルサイズ405 KB
- 販売: Amazon Services International LLC
- Kindle 電子書籍リーダーFire タブレットKindle 無料読書アプリ
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登録情報
- ASIN : B00ITJ3E4S
- 発売日 : 2014/3/5
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 405 KB
- 同時に利用できる端末数 : 無制限
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 370ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 152,920位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 3,296位ノンフィクション (Kindleストア)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年10月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
すごい読書体験でした。もっと著者の文章を読みたいです。
人生の参考にできるかわかりませんが多少なりとも啓発された部分がありました。
朝起きたときにワクワクしている自分でありたいです。
人生の参考にできるかわかりませんが多少なりとも啓発された部分がありました。
朝起きたときにワクワクしている自分でありたいです。
2018年2月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
5日ほどかけて読みました。とても面白かったです。
小説の登場人物ですら裸足で逃げ出すようなファンキーな著者の人生譚が書かれた本書は、読んでいて、最高に笑えるし、ドキドキするし、そして少しおセンチな気分になれます。
「ハロー、CQ、CQ、こちらは……」
冒頭でアマチュア無線をやることになった筆者は、最初、世界との交信の仕方をおぼろげに学びます。そしてその交信が展開される形で本書は進んでいきます。
バンド、中退、図書館、フリーター、ばっくれ、ドラッグ、パソコン、プログラミング、派遣、ホームレス、西成、自立支援センター、アジア旅行、そして本書の執筆。
およそ現代日本人ではなかなか類を見ない軌跡の連続の先に、筆者は世界を知り、自分の人生を見出します。
以上が簡単なあらましです。
彼が何もない状態から「旅」をして、自分の人生を見出すに至るまでのカタルシスが本書最大のウリです。現代日本版のちょっと汚いアルケミストとでもいいましょうか。
小説のように一つの着地点に向けて淡々と小気味のいい日記風の文章で構成されています。
章の始めなどで引用される、『ハマータウンの野郎ども』という文化社会学者が書いた本があります。これは、筆者が初めて労働というもの理解するきっかけになった本だと、紹介されているのですが、それだけではなく、重要な場面でちょいちょい引用されます。具体的に言うと、この本がコンパスとなり筆者は行動していくのです。つまり、『ハッピーエンドは欲しくない』という本は『ハマータウンの野郎ども』が筆者に内面化されるまでの話だと言い換えることができると思います。一冊の本が人生を変える程に重要になっていく様は、なにか運命めいたものを感じてしまいます。
ネタばれになってしまうので詳しくは書けないのですが、例えばこう引用されます。
『それでどんなヤバイことからでも抜け出せるもんな。笑うことさえできりゃ、ふざけて笑えりゃあね、どんなことがあったってなんとか切り抜けられるもんさ』位置no.4659
この後筆者はある行動を起こすのですが、一言で言えばヤバイです(笑)
けど上述の通り、そんなヤバサさだって笑うことさえできてりゃあ切り抜けられるもんです。
この本を読んで私は生きる勇気を貰うことができました。
日々の生活を営んでいく内に精神が摩耗し、繰り返しの日常に嫌気がさしているけど、死ぬのは怖いしなんか嫌だ、と思っていた私にとって、筆者や周りの人の破天荒さは清涼剤であり、治療薬です。こういう風に自由に生きてもいいんだと頭の片隅では思っていてもそれを実行できずにいる私の、私の人生の指針の一つにこの本はなってくれたと思います。
願わくば、この本で私が得た感動をもっと多くの人にも知って欲しいなと思います。買おうか悩んでいる方がいたら、是非買って読んでみて下さい。おすすめの本です。
小説の登場人物ですら裸足で逃げ出すようなファンキーな著者の人生譚が書かれた本書は、読んでいて、最高に笑えるし、ドキドキするし、そして少しおセンチな気分になれます。
「ハロー、CQ、CQ、こちらは……」
冒頭でアマチュア無線をやることになった筆者は、最初、世界との交信の仕方をおぼろげに学びます。そしてその交信が展開される形で本書は進んでいきます。
バンド、中退、図書館、フリーター、ばっくれ、ドラッグ、パソコン、プログラミング、派遣、ホームレス、西成、自立支援センター、アジア旅行、そして本書の執筆。
およそ現代日本人ではなかなか類を見ない軌跡の連続の先に、筆者は世界を知り、自分の人生を見出します。
以上が簡単なあらましです。
彼が何もない状態から「旅」をして、自分の人生を見出すに至るまでのカタルシスが本書最大のウリです。現代日本版のちょっと汚いアルケミストとでもいいましょうか。
小説のように一つの着地点に向けて淡々と小気味のいい日記風の文章で構成されています。
章の始めなどで引用される、『ハマータウンの野郎ども』という文化社会学者が書いた本があります。これは、筆者が初めて労働というもの理解するきっかけになった本だと、紹介されているのですが、それだけではなく、重要な場面でちょいちょい引用されます。具体的に言うと、この本がコンパスとなり筆者は行動していくのです。つまり、『ハッピーエンドは欲しくない』という本は『ハマータウンの野郎ども』が筆者に内面化されるまでの話だと言い換えることができると思います。一冊の本が人生を変える程に重要になっていく様は、なにか運命めいたものを感じてしまいます。
ネタばれになってしまうので詳しくは書けないのですが、例えばこう引用されます。
『それでどんなヤバイことからでも抜け出せるもんな。笑うことさえできりゃ、ふざけて笑えりゃあね、どんなことがあったってなんとか切り抜けられるもんさ』位置no.4659
この後筆者はある行動を起こすのですが、一言で言えばヤバイです(笑)
けど上述の通り、そんなヤバサさだって笑うことさえできてりゃあ切り抜けられるもんです。
この本を読んで私は生きる勇気を貰うことができました。
日々の生活を営んでいく内に精神が摩耗し、繰り返しの日常に嫌気がさしているけど、死ぬのは怖いしなんか嫌だ、と思っていた私にとって、筆者や周りの人の破天荒さは清涼剤であり、治療薬です。こういう風に自由に生きてもいいんだと頭の片隅では思っていてもそれを実行できずにいる私の、私の人生の指針の一つにこの本はなってくれたと思います。
願わくば、この本で私が得た感動をもっと多くの人にも知って欲しいなと思います。買おうか悩んでいる方がいたら、是非買って読んでみて下さい。おすすめの本です。
2020年1月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ずっと気になっていた、はてな匿名ダイアリー発で話題となった、あるプログラマの自叙伝的電子書籍。
「たぶんフィクション」という紹介の割には、ノンフィクションなのか小説なのかよくわからない本だったが、そんなことがどうでもよくなるくらいに懐かしい風景が見事な描写力で描き出されていくのを追うだけで楽しかった。
90年代の地方の中学校、人のいない深夜のコンビニ、00年代前半のテキストサイト界隈(あの懐かしきオールドインターネット!)、扇町公園で寝そべる人たち、西成の三角公園とドヤ街、バンコク、ベトナム、インド。
他のレビュアー様のおっしゃる通り、中盤の旅行の描写は非日常であるはずの旅が日常になっていく様子に正直ダレるが、前半と後半は抜群に面白く読ませる。
学校生活から落ちこぼれた10代の日本人男性がいかにドラッグにはまって身を持ち崩したか(その辺の小説とは比べ物にならないくらい切迫感のあるバッドトリップの描写!)、趣味でプログラミングをしていた人間がどのようにしてそれで金を稼ぎ生活できるようになったか、金がなく行き詰まった現代の日本人は大阪でどのように路上生活者になっていくのか、元路上生活者はどうやって自立することに成功(あるいは失敗)するのか。
著者はこの本で書かれた後日談を「人生に物語は要らない」というタイトルの文章でオンラインに残しているが、「これだけ物語があふれてたらそりゃもうお腹一杯でしょうよ」とでも言いたくなるくらいのエピソードがこれでもかと、ページをめくればめくるだけ続く。
この本を書き上げた後、福島で除染作業員として働き、2019年12月直近ではソーシャルVRにはまっているらしい著者は、ソーシャルVRをとりまく現状の技術的側面にフォーカスしたまた別の文章で「現代は速すぎる」と書くのだが、それは彼の人生がとりわけ他の人より何倍も速いのである。
ノンフィクションだとしたら、常人である読者にはまったく参考になるところがないだろう。
小説だったとしても、出版社が紙で書店に並べる類の本ではない。
文章はものすごく上手いのに、ノンフィクションとしても小説としても、洗練されている感じはまったくしない。
読後に共感を素直に抱けるような気分にもならないのだが、結果的に500円でこれが読めるのはお得だと感じさせられてしまう。
ハッピーエンドではないが、抜群に面白い。
ワンコインを惜しまず、是非読んでみてほしい。
「たぶんフィクション」という紹介の割には、ノンフィクションなのか小説なのかよくわからない本だったが、そんなことがどうでもよくなるくらいに懐かしい風景が見事な描写力で描き出されていくのを追うだけで楽しかった。
90年代の地方の中学校、人のいない深夜のコンビニ、00年代前半のテキストサイト界隈(あの懐かしきオールドインターネット!)、扇町公園で寝そべる人たち、西成の三角公園とドヤ街、バンコク、ベトナム、インド。
他のレビュアー様のおっしゃる通り、中盤の旅行の描写は非日常であるはずの旅が日常になっていく様子に正直ダレるが、前半と後半は抜群に面白く読ませる。
学校生活から落ちこぼれた10代の日本人男性がいかにドラッグにはまって身を持ち崩したか(その辺の小説とは比べ物にならないくらい切迫感のあるバッドトリップの描写!)、趣味でプログラミングをしていた人間がどのようにしてそれで金を稼ぎ生活できるようになったか、金がなく行き詰まった現代の日本人は大阪でどのように路上生活者になっていくのか、元路上生活者はどうやって自立することに成功(あるいは失敗)するのか。
著者はこの本で書かれた後日談を「人生に物語は要らない」というタイトルの文章でオンラインに残しているが、「これだけ物語があふれてたらそりゃもうお腹一杯でしょうよ」とでも言いたくなるくらいのエピソードがこれでもかと、ページをめくればめくるだけ続く。
この本を書き上げた後、福島で除染作業員として働き、2019年12月直近ではソーシャルVRにはまっているらしい著者は、ソーシャルVRをとりまく現状の技術的側面にフォーカスしたまた別の文章で「現代は速すぎる」と書くのだが、それは彼の人生がとりわけ他の人より何倍も速いのである。
ノンフィクションだとしたら、常人である読者にはまったく参考になるところがないだろう。
小説だったとしても、出版社が紙で書店に並べる類の本ではない。
文章はものすごく上手いのに、ノンフィクションとしても小説としても、洗練されている感じはまったくしない。
読後に共感を素直に抱けるような気分にもならないのだが、結果的に500円でこれが読めるのはお得だと感じさせられてしまう。
ハッピーエンドではないが、抜群に面白い。
ワンコインを惜しまず、是非読んでみてほしい。
2018年7月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
予定を吹っ飛ばして一気に読んだ。
読むたびに引き込まれる。
目的が明確になった時、好きなことを自覚した時、
知識や経験を得ることに全く苦労や疲れを感じさせず、その結果何を得たか、どう思ったかが書かれているため、とても読み易く快感がある。
その反面、嫌だと思うこと、義務的に強いられていることには、生理的な嫌悪感がひしひしと伝わってくる。
この落差が、主人公と思われる筆者の姿を浮き彫りにしていく。
僕もこうなりたいと思う。
必要だと思うもの、好きなものに対する労力は苦悩を感じずに、まるで時間なんて存在しなかったかのように当然のように得て、嫌なものは嫌だと体全部の感覚を使い全力で拒否感を示し回避する。回避する過程ではじめて時間を感じ、徒労感が積もっていく。嫌なことだけに疲れや時間を感じたい。
しかし、いつからかお互いが混ざり合ってくる。
好きなことにも疲れたり、嫌なことに慣れて何も感じなくなって毎日が終わっていく。
感覚は平均化され、望まなかった形で安定を手に入れる。そして、空虚な未来を見る。
主人公のようになりたかった。
いつから生命力の分配が壊れた?明るい未来に向けて使っているはずだった。
主人公は空虚と戦うため、知識と経験を得ていく。
僕はどうだ。たまに新しい知識や経験を得て人に話す時、そのニヤケた顔の意味はなんだ。
達成感に包まれた時、誰かの顔や罵倒された言葉が浮かび上がってくるのは何故だ。
勝手に作ったイデオロギーの中で、なんとかマウントをとろうとしてるだけじゃないのか。
そうして空虚な未来に包まれていく。
読み進めていくうちに、自分が如何に「何か」に従って生きてきたかが分かる。
何も考えずに、心地良く周りに流されて知識と経験を得てきた。その先は空虚だった。
戦わなくてはいけないと思う。
主人公は周りに惜しく思われようとも、空虚を見定めるために行動している。
その結果がハッピーエンドじゃなくても構わない。
読むたびに引き込まれる。
目的が明確になった時、好きなことを自覚した時、
知識や経験を得ることに全く苦労や疲れを感じさせず、その結果何を得たか、どう思ったかが書かれているため、とても読み易く快感がある。
その反面、嫌だと思うこと、義務的に強いられていることには、生理的な嫌悪感がひしひしと伝わってくる。
この落差が、主人公と思われる筆者の姿を浮き彫りにしていく。
僕もこうなりたいと思う。
必要だと思うもの、好きなものに対する労力は苦悩を感じずに、まるで時間なんて存在しなかったかのように当然のように得て、嫌なものは嫌だと体全部の感覚を使い全力で拒否感を示し回避する。回避する過程ではじめて時間を感じ、徒労感が積もっていく。嫌なことだけに疲れや時間を感じたい。
しかし、いつからかお互いが混ざり合ってくる。
好きなことにも疲れたり、嫌なことに慣れて何も感じなくなって毎日が終わっていく。
感覚は平均化され、望まなかった形で安定を手に入れる。そして、空虚な未来を見る。
主人公のようになりたかった。
いつから生命力の分配が壊れた?明るい未来に向けて使っているはずだった。
主人公は空虚と戦うため、知識と経験を得ていく。
僕はどうだ。たまに新しい知識や経験を得て人に話す時、そのニヤケた顔の意味はなんだ。
達成感に包まれた時、誰かの顔や罵倒された言葉が浮かび上がってくるのは何故だ。
勝手に作ったイデオロギーの中で、なんとかマウントをとろうとしてるだけじゃないのか。
そうして空虚な未来に包まれていく。
読み進めていくうちに、自分が如何に「何か」に従って生きてきたかが分かる。
何も考えずに、心地良く周りに流されて知識と経験を得てきた。その先は空虚だった。
戦わなくてはいけないと思う。
主人公は周りに惜しく思われようとも、空虚を見定めるために行動している。
その結果がハッピーエンドじゃなくても構わない。
2019年7月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
波瀾万丈な半生を、クールな目線と疾走感のある筆力で一気に読ませる一冊。こんなすごい本を500円で読ませてもらえるとは信じがたい。この一冊をまとめるまでには、膨大な仕込みと、のたうち回りがあったのだ。著者の人生で起こる出来事は、たしかにちょっと信じがたいようなものがあるけれど、それは誰でも多かれ少なかれあることで、大切なことはそこから何を掴んで「こちら」に戻ってくることができるかだと思う。
一連の文章は、滔々と流れる水が滝壺に向かって落ちていくように、最後部で引用されているジョージ・オーウェルの『一九八四年』に収斂する。ネタバレになるから書けないけれど、この最後の引用を読んで、本当にこの本に出会えてよかったと思った。自分のなかで、確実に共鳴している感覚があったのだ。時代を超えて、場所を超えて、この共鳴する感覚に出会うことこそ読書の真の喜びだと思う。そして、めったにないその瞬間、勇気と感謝が溢れ出す。
インド旅行のくだりは冗長というコメントもあったが、ほぼ同じコースを辿った身としては、追体験できるいい機会だった。旅日記にとどまらず、バイアスのかからないニュートラルな描写で、情景がクリアなイメージとして浮かび上がってくるような読感。地名がたくさん出るので、知らない人にとってはやや厳しいのかもしれないけれど。
一連の文章は、滔々と流れる水が滝壺に向かって落ちていくように、最後部で引用されているジョージ・オーウェルの『一九八四年』に収斂する。ネタバレになるから書けないけれど、この最後の引用を読んで、本当にこの本に出会えてよかったと思った。自分のなかで、確実に共鳴している感覚があったのだ。時代を超えて、場所を超えて、この共鳴する感覚に出会うことこそ読書の真の喜びだと思う。そして、めったにないその瞬間、勇気と感謝が溢れ出す。
インド旅行のくだりは冗長というコメントもあったが、ほぼ同じコースを辿った身としては、追体験できるいい機会だった。旅日記にとどまらず、バイアスのかからないニュートラルな描写で、情景がクリアなイメージとして浮かび上がってくるような読感。地名がたくさん出るので、知らない人にとってはやや厳しいのかもしれないけれど。
2018年10月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「プログラマ」で探してたら見つけた本。
読み始めたら止まらなくなってしまった。
時折ダークな話もあるが、筆者の性格によるものか嫌な感じはしなかった。
面白かったので本編も期待
読み始めたら止まらなくなってしまった。
時折ダークな話もあるが、筆者の性格によるものか嫌な感じはしなかった。
面白かったので本編も期待