欠陥住宅をつかまされないためにどういうことに気をつけるべきかという点について、建築士の目線で書かれていますので、一読の価値はあります。
住宅建築に関わる業界の構造も少しは伝わってきます。
しかし、全編を通して建築、不動産などの業種に対する負の感情が強く、公正な立場からの意見というわけではありません。
特に、不動産仲介業に対する著者の知識は乏しく、誤解を招く表現も多々見受けられます。一例として、建築条件付き売り土地の広告規制に関する著者の認識は間違っています。また、建売住宅と仲介業者の関係もひどく偏りのあるケースを前提にして、それがあたかも全てであるかのような記述は看過できません。
総合的評価としては、他人に進めることのできない仕上がりの書であると言えるでしょう。

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欠陥住宅の正体 ── 住宅トラブルを未然に防ぐ29の基礎知識 単行本 – 2017/6/13
岩山 健一
(著)
必ず成功できる!
家づくり本の決定版
住宅トラブルの最大の要因──。
「手抜き工事」をさせないために、
建築検査界の「第一人者」が
業界の闇や、業者の実態を一刀両断!
欠陥住宅を建てない、買わないための
「バイブル」が、ついに誕生。
人気番組「完成! ドリームハウス」 (テレビ東京系) の監修者としてもおなじみの一級建築士が、
理想的なマイホームの入手方法をわかりやすく解説!
注文住宅、建売住宅、中古・リフォーム住宅
一戸建て建築&購入時の必読バイブル!
◆住宅トラブルを未然に防ぐ29の基礎知識【準備編・実践編の2部構成】
・工事費の過剰な先払いが「手抜き工事」を助長する!
・営業マンの「営業トーク(ウソ)」はこうして見破れ!
・住宅展示場、モデルハウスは住宅メーカーの「最高傑作」
・建売住宅に多い「木造3階建て」の約8割は欠陥住宅!
・有名建築家が設計した住宅に「欠陥住宅」が多い理由……など
◆「消費者目線」にトコトンこだわった「建設業者」の選び方
・ハウスメーカー ──実績やネームバリューだけで信用しない
・工務店、パワービルダー ──社長が棟梁を兼務する工務店は要注意
・ゼネコン──横柄な態度のエリート社員ともつきあえるのか
・設計事務所──デザインにこだわりすぎず、居住性も考える
・建売住宅業者──業者が「売主」か「仲介」かを見きわめる
・リフォーム業者──訪問販売と民間資格を相手にするな! ……など
◆【特別付録】「欠陥・手抜き工事」の「見抜き方」を5段階・25のチェックポイント&解説イラストで徹底指導!
1 地盤調査
2 基礎工事
3 躯体工事
4 内装・外装工事
5 竣工・引き渡し
◆【一瞬で理解できる】欠陥住宅の「発生メカニズム」と「負の連鎖」をチャートで解析! 「岩山式! 欠陥住宅スパイラル」
◆悪徳業者も裸足で逃げ出す! 激辛コラム&事例メモ「48本」掲載
──────────────────────────────
◆若葉文庫からの新提案! 「ダブル発行」
・本書は、価格が少しお得な「ペーパーバック (簡易装丁) 版」 (50円の差額) との「ダブル発行」です。
・表紙の「仕様」が、「カバーつき」と「ペーパーバック」の2種類からお選びいただけます。
・表紙以外の本文 (2段組み) やサイズ (A5) などは、すべて同じです。
・くわしくは、「欠陥住宅の正体【ペーパーバック版】」の商品ページまたは若葉文庫のウェブサイトをご参照ください。
※「欠陥住宅の正体【ペーパーバック版】」は、オンデマンドブック対応のオンライン書店「限定販売」となります。
- 本の長さ152ページ
- 言語日本語
- 出版社若葉文庫
- 発売日2017/6/13
- 寸法21 x 14.8 x 1.2 cm
- ISBN-104908752036
- ISBN-13978-4908752032
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商品の説明
出版社からのコメント
[もくじ]
【準備編 1 建設業界】
基礎知識 01 コストダウン──手抜き工事と紙一重
基礎知識 02 建設業界の常識──世間の非常識?
基礎知識 03 現場監督──力量にばらつきあり
基礎知識 04 住宅展示場──メーカーの最高傑作
基礎知識 05 宣伝・カタログ──ネガティブ情報なし
基礎知識 06 営業マン──笑顔でウソをつく
基礎知識 07 自社基準──最大のごまかし
【準備編 2 住宅の構造と種類】
基礎知識 08 主要構造──木造、鉄筋、鉄骨
基礎知識 09 内断熱と外断熱──それぞれ効果あり
基礎知識 10 シックハウス──健康住宅が危ない
基礎知識 11 建売住宅──売り逃げを許すな
基礎知識 12 木造3階建て──約8割が欠陥住宅
基礎知識 13 中古住宅──瑕疵担保責任の有無が重要
基礎知識 14 リフォーム──甘くみると痛い目に
【準備編 3 見積もりと契約】
基礎知識 15 見積書──明細を必ず要求すること
基礎知識 16 重要事項説明──事前に入手して予習しよう
基礎知識 17 契約内容──売買か、請負か
基礎知識 18 工事費──先払いはハイリスク
基礎知識 19 追加工事──建築主の判断以外は拒否
基礎知識 20 確認申請書──監理者と管理者
基礎知識 21 10年保証──あてにならない理由
基礎知識 22 承諾書──簡単にハンコを押すな!
【実践編 建設業者の選び方】
基礎知識 23 ハウスメーカー ──大手の安心神話は崩壊
基礎知識 24 工務店・パワービルダー ──施工技術がピンキリ
基礎知識 25 ゼネコン──プライドと料金が高い
基礎知識 26 設計事務所──芸術家もどきの建築家
基礎知識 27 建売住宅業者──仲介を制す者が建売を制す
基礎知識 28 リフォーム業者──悪徳業者ほど愛想がいい
基礎知識 29 第三者の検査機関・建築検査士──建築主と買主の強い味方
【特別付録】欠陥・手抜き工事を見抜く 5段階・25のチェックポイント
1 地盤調査──沈まぬ家にするために
2 基礎工事──勉強も家も基礎が大事
3 躯体工事──監理者を管理する姿勢
4 内装・外装工事──水と熱がトラブルのもと
5 竣工・引き渡し──ビー玉検査を忘れずに
著者について
岩山健一
[いわやま・けんいち]
一級建築士/建築検査士
『完成! ドリームハウス』 (テレビ東京系) 監修
1956年8月27日生まれ。大学で建築を学び、NHKの美術職を経て建築業界へ。その中で業界のしがらみや習慣に疑問を感じるようになり、建築検査を行なうことで住宅の欠陥を洗い出す「建築検査士 (インスペクター) 」の仕事を思いつく。
1999年に日本建築検査研究所を創業し、事業をスタート。2001年に同研究所を法人化、代表をつとめる。これまでに3000件を超える建築検査にかかわり、欠陥住宅裁判の鑑定人としても活躍している。
「ビビット」 (TBS) 、「みんなのニュース」 (フジテレビ) 、「バイキング」 (同) などテレビ、ラジオ、新聞、雑誌、各メディア出演多数。趣味はギター演奏。
登録情報
- 出版社 : 若葉文庫; 第1版 (2017/6/13)
- 発売日 : 2017/6/13
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 152ページ
- ISBN-10 : 4908752036
- ISBN-13 : 978-4908752032
- 寸法 : 21 x 14.8 x 1.2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 977,501位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,058位住宅建築・家づくり (本)
- - 1,746位住宅建築
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年10月23日に日本でレビュー済み
家を建てたいと思っている人はぜひ読むべきかと思います。
いろんな家づくりの本を手にしていますが、家づくりのマイナス面を取り上げている本が非常に少ないと思っていました。
とくに建設業界がどのようなところなのかが分かりやすく解説していただいているので、非常に参考になります。
私もこれから家を建てようと思っていますが(現在検討中です、木造で建てたいと思っています)、当たり前に住宅展示場に行って、住宅メーカーの家を購入しようと考えていました。
ですが、この本を手に取って、住宅位メーカーの家をつくることへの姿勢が、購入する者にとって非常に注意が必要である点を理解させていただきました。営業マンという人たちは建築知識がなく、マニュアルによって、客に耳障りのいいことばかりを言って、契約を取ろうとすること。これは、住宅でなくても他の商品でもそうであるように、契約してしまえばそれでいいわけですから、彼らを攻めても仕方ないのかと思いました。営業マンの人たちがそういう人たちであることを理解して、家選びをできることを知っただけでも、この本を購入してよかったと思っています。
あとは、欠陥住宅というのが、家が傾いているということだけでなく、建築のプロ以外ではわからない現象がほとんどである点は非常にショッキングでした。
いろんな家づくりの本を手にしていますが、家づくりのマイナス面を取り上げている本が非常に少ないと思っていました。
とくに建設業界がどのようなところなのかが分かりやすく解説していただいているので、非常に参考になります。
私もこれから家を建てようと思っていますが(現在検討中です、木造で建てたいと思っています)、当たり前に住宅展示場に行って、住宅メーカーの家を購入しようと考えていました。
ですが、この本を手に取って、住宅位メーカーの家をつくることへの姿勢が、購入する者にとって非常に注意が必要である点を理解させていただきました。営業マンという人たちは建築知識がなく、マニュアルによって、客に耳障りのいいことばかりを言って、契約を取ろうとすること。これは、住宅でなくても他の商品でもそうであるように、契約してしまえばそれでいいわけですから、彼らを攻めても仕方ないのかと思いました。営業マンの人たちがそういう人たちであることを理解して、家選びをできることを知っただけでも、この本を購入してよかったと思っています。
あとは、欠陥住宅というのが、家が傾いているということだけでなく、建築のプロ以外ではわからない現象がほとんどである点は非常にショッキングでした。