レビューを見ていくと、
「素晴らしい内容だ」と評する人もいれば、
「信憑性に欠ける」「訳がひどい」と評する人もいます。
ただ個人的は、この本の内容を「使えるかどうか」じゃなく
「信じるかどうか」で論じている限りは、
ちょっと本筋から逸れているんじゃないか、と思います。
キネシオロジーがどうやら再現性のある方法かもしれない
と思えるくらいのデータは添えてくれているので、まずは使ってみる。
で、使えないなら忘れてしまえばいいし、使えるなら使い続ければ良い。
それはキネシオロジーに限らず、どんな知恵も。
個人的にはそう思ってます。
ところが個人的な印象として、
賛否のどちらであるにせよ、
どうも「信じるかどうか」という論点でレビューを書いてる人が多い。
肝心の「使う」という視点がほぼ書かれてない。と感じました。
ホーキンズ博士が本書内で繰り返し「こういう使い方もできるよ」と伝えているのは、
ただ「これは魔法だ！」とか「こんなのは眉唾だ！」という
「個人同士での宗教戦争」をするのではなく、
実際に使ってみて、自分や周りの人を幸せにするために役立ててほしい、
という意図があるはずだと個人的には思います。
そういう意味では、例えば「リンカーン暗殺は陰謀だ」みたいな、
永遠に答え合わせのしようがないし、今更答え合わせできたとて誰を幸せにするでもない質問について
キネシオロジーを使うのも、「信じるかどうか」でこの本を学んでしまっていると思います。
それよりも、実生活において「使えるかどうか」。
例えば身体の不調の原因を探るために使う。
例えば人間関係の問題がどの信念から来ているかを知るために使う。
例えばビジネスでPDCAを回すため、課題の特定に使う。
etc...
そういう、答え合わせをすることで自分や周りの人をより幸せにできるように
「使えるかどうか」。
その視点があって初めて、意義ある本になるんじゃないかと思います。
私自身は今のところ、
キネシオロジーをセルフコーチングや自他の性格タイプ分けなどに使うことで、
より良い人間関係を築いたり、目標達成率を上げたりといったことに「使って」います。
あと実際に試してみて思うのは、あくまで「自分の無意識」と対話する手法だと
思っといたほうが良いなと。
これも「信じるかどうか」で考えてる人は危ないポイントだと思いますが、
なんでもかんでもテスト結果を信用するにはいささか頼りない。
たとえば、あまり知らない人についての質問は、
無意識が判断を誤るのか、はたまたエネルギーレベルが低下するのか、
理由はともあれ正直アテにできる精度ではありませんでした。
たとえば、「〇〇さんは今、恋人がいる」「〇〇さんは恋人が大好き」などは、
実際に答えを確かめてみると、イマイチ精度が低かったです。
もちろん、人や環境によってテスト結果が不安定なこともあるとは
本書内にも書かれていますが、あまり万能だと思いすぎず、
身近なところで「目星をつける」くらいで使うほうが無難かと思います。
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