本書は楽しいエッセイであり、優れた学術書であり、そして恋愛小説でもある。鳥といえばスズメとカラスとニワトリしか知らないなぁ、という方も、この本読めば、ペットショップで動物園で鳥たちを熱い眼で見るようになるに違いない。
何よりすばらしいのは著者が鳥たちを愛し、生活を共にし、友情と愛情の間ぐらいの情熱で鳥に接してきた事だ。
筆者は鳥の鳴き声から人間言語を研究すると称して巨額の国家研究費を確保した著名な教授と話した事もある。しかし、この人物にとって鳥は研究対象にすぎなかった。話していて退屈だった。
しかし本書の著者にとって、鳥は友人であり家族であり、あるいは恋人だったときもある。その一方で科学者としての冷静な目も曇らず、魅力的な一冊になっている。
115頁、オカメインコの菜摘嬢との無言の語らいは、美しい恋愛小説だ。一方で129頁のカラスの巣作り、145-6頁のインコの飛翔から始まる進化論的考察も、鳥に対する愛と観察が無ければありえない優れた考察で、国際的な学術誌に掲載されて然るべき内容だ。
以下、著者が気分を害さない事を祈るが、「ソロモンの指輪」のコンラート・ローレンツが本書を読めば、自らの後継者を見出して喜ぶか、あるいは嫉妬さえしたかもしれない。
正直なところ、鳥にさしたる興味が無かった筆者が、ここまで感銘した。名著です。
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鳥が好きすぎて、すみません: 驚異の能力、人生の楽しみ方、鳥たちとの暮らしから教わったたくさんのこと 単行本 – 2018/10/10
細川 博昭
(著)
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鳥に関する本を数多く出すサイエンスライター細川博昭氏初の笑いあり涙ありの鳥エッセイ。
「今の自分があるのも、鳥たちのおかげといっても過言ではない」と言う著者が、
世の中の鳥のイメージを客観的に見るところから始まり、子供の頃からの鳥とのつきあい、
苦労話や楽しい日々の暮らしのこと、今までの本では書ききれなかった鳥のすごいところ、
鳥に教えてもらった大切なことなどを、鳥への愛情あふれる文章でつづります。
鳥を飼っている方なら共感できる箇所多数!
鳥の知識も得られて満足度の高い1冊。
鳥と暮らしていない方は、一緒に鳥と暮らしたくなること必至です!
細川博昭氏の鳥ワールドへようこそ!
■目次
1章 世の中の鳥へのイメージ、鳥への目線
ハシビロコウ先輩に乾杯! /鳥の本が増えた! /世界にあふれかえる恐竜たち/カラスは好きですか?/緑のインコの定着は約半世紀前/飼われている鳥は幸せ?/違法飼育と消えた鳥文化
2章 未来を決めた日、鳥と深い縁ができた理由
ニワトリにごめんなさい/鳥がいるのがあたりまえだった/ホトトギスの声は深夜の定番/作家になると決めた日/二月十一日は、インコ記念日/アルという名のオカメインコのこと
3章 鳥と暮らしてわかったこと
飼い鳥は、野生とはちがう生きもの/怠惰で横着な一面も/飼い鳥はなぜ「まね」をするのか/鳥とわかりあう、その先にあること/変化する人格(鳥格)/老鳥と老人のケアの基本はおなじ/心配性な鳥もいて
4章 驚異の能力! 脳力!?
だれが認めなくても、鳥は賢い/鳥の巣はバカにできない/鳥が道具を使う意味/記憶はよりよく生きるためのもの/白内障でもまわりが見えている?/はるかな指の記憶/その体で、なぜ長寿?
5章 鳥の行動からその心を知る
冠羽がうらやましい?/鳥の性格は一羽一羽ちがっていて/嫉妬、期待、不満/鳥の遊びと好奇心/人間の言葉で話してくれたら/美味しいものをください
6章 鳥が教えてくれた大事なこと
鳥にだって、心も感情もある/余計なことを考えすぎない/「好き」を伝えることの大切さ/運命との向き合い方/幸せのかたち/価値観はちがうもの/鳥に学ぶ気持ちの伝え方
***********************************************************************
「今の自分があるのも、鳥たちのおかげといっても過言ではない」と言う著者が、
世の中の鳥のイメージを客観的に見るところから始まり、子供の頃からの鳥とのつきあい、
苦労話や楽しい日々の暮らしのこと、今までの本では書ききれなかった鳥のすごいところ、
鳥に教えてもらった大切なことなどを、鳥への愛情あふれる文章でつづります。
鳥を飼っている方なら共感できる箇所多数!
鳥の知識も得られて満足度の高い1冊。
鳥と暮らしていない方は、一緒に鳥と暮らしたくなること必至です!
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1章 世の中の鳥へのイメージ、鳥への目線
ハシビロコウ先輩に乾杯! /鳥の本が増えた! /世界にあふれかえる恐竜たち/カラスは好きですか?/緑のインコの定着は約半世紀前/飼われている鳥は幸せ?/違法飼育と消えた鳥文化
2章 未来を決めた日、鳥と深い縁ができた理由
ニワトリにごめんなさい/鳥がいるのがあたりまえだった/ホトトギスの声は深夜の定番/作家になると決めた日/二月十一日は、インコ記念日/アルという名のオカメインコのこと
3章 鳥と暮らしてわかったこと
飼い鳥は、野生とはちがう生きもの/怠惰で横着な一面も/飼い鳥はなぜ「まね」をするのか/鳥とわかりあう、その先にあること/変化する人格(鳥格)/老鳥と老人のケアの基本はおなじ/心配性な鳥もいて
4章 驚異の能力! 脳力!?
だれが認めなくても、鳥は賢い/鳥の巣はバカにできない/鳥が道具を使う意味/記憶はよりよく生きるためのもの/白内障でもまわりが見えている?/はるかな指の記憶/その体で、なぜ長寿?
5章 鳥の行動からその心を知る
冠羽がうらやましい?/鳥の性格は一羽一羽ちがっていて/嫉妬、期待、不満/鳥の遊びと好奇心/人間の言葉で話してくれたら/美味しいものをください
6章 鳥が教えてくれた大事なこと
鳥にだって、心も感情もある/余計なことを考えすぎない/「好き」を伝えることの大切さ/運命との向き合い方/幸せのかたち/価値観はちがうもの/鳥に学ぶ気持ちの伝え方
***********************************************************************
- 本の長さ223ページ
- 言語日本語
- 出版社誠文堂新光社
- 発売日2018/10/10
- ISBN-104416718268
- ISBN-13978-4416718261
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商品の説明
著者について
細川 博昭:作家、サイエンスライター。鳥を中心に、歴史と科学の両面から人間と動物の関係をルポルタージュするほか、先端の科学・技術を紹介する記事を執筆。おもな著作に、サイエンス・アイ『教養として知っておくべき20の科学理論』『マンガでわまるインコの気持ち』『身近な鳥のふしぎ』『鳥の脳力を探る』(SBクリエイティブ)、『鳥を識る』(春秋社)、『インコのひみつ』(イーストプレス)、『インコの謎』『インコの心理がわかる本』『うちの鳥の老いじたく』(誠文堂新光社)などがある。日本鳥学会、ヒトと動物の関係学会、ほか所属。
登録情報
- 出版社 : 誠文堂新光社 (2018/10/10)
- 発売日 : 2018/10/10
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 223ページ
- ISBN-10 : 4416718268
- ISBN-13 : 978-4416718261
- Amazon 売れ筋ランキング: - 221,595位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 190位鳥類学
- カスタマーレビュー:
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5 星
全ての鳥好きさんへ
犬や猫と比べるとどうしても軽視されがちである鳥。 一緒に暮らしてみるととても表情豊かであること、賢いこと、意思疎通ができる事が良くわかる。鳥飼いさんのモヤモヤが全て言語化された一冊です。
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上位レビュー、対象国: 日本
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2020年8月17日に日本でレビュー済み
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解る、解るけど、押し付けないで、自分の世界に、居てください。
2019年3月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
内容はタイトルから想像できないくらい面白くて、鳥好きさんはもちろんの事、すべての動物好きさんにも読んでもらいたい一冊です。
2019年6月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ヘタウマなイラストはまあ親しめたけど本の内容は全く面白くなかった。定価で買わなくてよかった。個人的な嗜好として文章とか書き方とか好みではありませんでした。
2018年11月20日に日本でレビュー済み
著者はこれまでにも、鳥関係の本をいくつか書かれていますが、この本が一番著者の思いや考えが現れている本では
ないかと思います。
自分も鳥(猛禽類)と長く暮らしていて、著者の本は、いくつも読んでいますが、どちらかと言うと、インコなどの
飼い鳥系の本が多く、野鳥系の人はあまり馴染みがないかもしれません。野鳥を観察しているだけでも、色々な発見
があって楽しいものですが、鳥と一緒に暮らしてみると、観察しているだけでは分からない、多くの発見があって、
もっと深く鳥を楽しめると思います。
しかし、近年は鳥を飼ったことがある人は減少しており、鳥との距離が広がってように感じることがあります。その
意味で、1章の「飼われている鳥は幸せ?」「違法飼育と消えた鳥文化」は興味深い内容です。「野の鳥は野に」が
行き過ぎると、野が身近にない都会の人は、鳥は別世界の生き物という感じになって、鳥との距離が開くばかりのよ
うな気がします。「好きの反対は無関心」と言いますが、例え飼い鳥であっても、鳥を近くに感じて、鳥に関心をも
つのは悪いことではないと思います。
2章から5章は、飼い鳥の魅力(主にインコ類)や、鳥の能力などについて書かれています。うちの猛禽類はインコ
類のようなストレートな感情表現はあまりしないですが、猛禽類にも共通していることが多く、猛禽類もインコ類も
感情自体は同じようなものなんだなぁと感じます。
「6章 鳥が教えてくれた大事なこと」は、鳥の人生観(鳥生観)について語られています。鳥に興味がない人でも
お勧めの章です。人間関係の悩んでいる人、先を考えすぎて動けない人など、この章を読むと前向きになれるかもし
れません。鳥は恐竜の生き残りと言われていますが、ある意味、進化の先輩である鳥からは、まだまだ、多くのこ
とを学べるのではないかと思います。
ないかと思います。
自分も鳥(猛禽類)と長く暮らしていて、著者の本は、いくつも読んでいますが、どちらかと言うと、インコなどの
飼い鳥系の本が多く、野鳥系の人はあまり馴染みがないかもしれません。野鳥を観察しているだけでも、色々な発見
があって楽しいものですが、鳥と一緒に暮らしてみると、観察しているだけでは分からない、多くの発見があって、
もっと深く鳥を楽しめると思います。
しかし、近年は鳥を飼ったことがある人は減少しており、鳥との距離が広がってように感じることがあります。その
意味で、1章の「飼われている鳥は幸せ?」「違法飼育と消えた鳥文化」は興味深い内容です。「野の鳥は野に」が
行き過ぎると、野が身近にない都会の人は、鳥は別世界の生き物という感じになって、鳥との距離が開くばかりのよ
うな気がします。「好きの反対は無関心」と言いますが、例え飼い鳥であっても、鳥を近くに感じて、鳥に関心をも
つのは悪いことではないと思います。
2章から5章は、飼い鳥の魅力(主にインコ類)や、鳥の能力などについて書かれています。うちの猛禽類はインコ
類のようなストレートな感情表現はあまりしないですが、猛禽類にも共通していることが多く、猛禽類もインコ類も
感情自体は同じようなものなんだなぁと感じます。
「6章 鳥が教えてくれた大事なこと」は、鳥の人生観(鳥生観)について語られています。鳥に興味がない人でも
お勧めの章です。人間関係の悩んでいる人、先を考えすぎて動けない人など、この章を読むと前向きになれるかもし
れません。鳥は恐竜の生き残りと言われていますが、ある意味、進化の先輩である鳥からは、まだまだ、多くのこ
とを学べるのではないかと思います。
2018年12月26日に日本でレビュー済み
ほんとに「鳥が好き」なんだな、「好きすぎ」るというのはホントなんだな、というのが伝わってくる。好きな対象のことはよく見えるものだ。著者がずっと観察し、共に暮らし、見つめてきた鳥たち。彼また彼女たちを通して学んだことが披瀝されている。それは、人生観にまで及ぶ。これまでも、多くの鳥関連本を記されてこられたようだが、鳥を通してご自分のことをもっとも披瀝している本にちがいない。その点で、なによりも本書は、細川博昭さんをよく知ることのできる本かもしれない。
2021年11月27日に日本でレビュー済み
殆どが作者様の価値観で書かれた内容です。
他のレビューにもあったように、日記本として割り切って読むなら気になりませんが、知識本としては似た内容で客観的に書かれている他の作者様の本がありますのでそちらを読みます。
他のレビューにもあったように、日記本として割り切って読むなら気になりませんが、知識本としては似た内容で客観的に書かれている他の作者様の本がありますのでそちらを読みます。
2018年10月13日に日本でレビュー済み
犬や猫と比べるとどうしても軽視されがちである鳥。 一緒に暮らしてみるととても表情豊かであること、賢いこと、意思疎通ができる事が良くわかる。
鳥飼いさんのモヤモヤが全て言語化された一冊です。
鳥飼いさんのモヤモヤが全て言語化された一冊です。

犬や猫と比べるとどうしても軽視されがちである鳥。 一緒に暮らしてみるととても表情豊かであること、賢いこと、意思疎通ができる事が良くわかる。
鳥飼いさんのモヤモヤが全て言語化された一冊です。
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