小型軽量の液晶表示付きのGPSロガーです。
記録精度はそこそこ良いです。建物やスノーシェッドでは結構ずれたりして、トンネルでは無記録になりますが、それは他のGPSロガーでも起こることなので問題ありません。
飛ぶような記録点も記録し始め以外はほとんどありません。そういう点では良いGPSロガーと呼べるでしょう。
操作は2個の押しにくいボタンで長押しと短押しで行うので、さすがに色々と面倒です。また、電源ONでいきなり記録じゃないので、記録開始と記録終了が手順を踏む必要があって面倒です。
そして、記録開始を指定してもしばらく記録しません。また、いつから記録が始まったかもはっきりしません。そのため、記録開始を指示してすぐ出発した場合、最初の数分間は記録として残らないこともあります。
また、電源投入後の最初の記録開始時に記録点があちこち飛んでしまいます。衛星の捕捉状況が悪い為か分かりませんが、安定するまでしばらく掛かります。で、その安定状態になったかが表示を見てもわかりにくいので、安定してから記録を残そうとしても判断に困ることがあります。
この「記録開始が遅い」と「最初の記録が暴れる」は電源投入後しばらく放置しても解消されないので、回避不可能です。ただ、記録をしばらくした後(ルート切替等で)一旦記録終了して、その後記録再開した場合は記録の暴れは起こりません(少し場所がずれる程度)。
どうしても最初からきちんと取りたいと思った場合、まず「捨て記録」を取ってから一旦記録終了し、その後に本記録の開始をすれば何とかなるかもしれません(11月5日追記参照)。
液晶が付いているため、出先でちょっとデータを見ることが出来るのは嬉しいです。移動距離とか平均速度などは時々見たくなりますから。
また、パソコンを使わなくても設定の変更が出来るので、そういうことが必要な人も良いのではないでしょうか。
付属のソフトウェア(CanWay)ですが、ちょっと使いづらい点が多いです。本体内にあるデータしか読めず、ハードディスクにあるデータを読み込ませようとする場合、一旦本体に移動しないといけません。これはさすがに面倒です。
ただ、一度読み込んだデータはいつでも参照出来るので、ハードディスク等に移動する前に必ずこのソフトで読み込む様にすれば、そんなに大きな問題にはならないかもしれません。本体から削除してもソフト上で管理保存している様で、累積記録されています(削除も出来ます)。
残念なことに記録開始時の暴れた記録点を削除することは出来ません。この点は何とかして欲しかったです。安定するまで待つまでの不要なデータを削除出来れば便利なのに。
マップや各種データ表示はなかなか悪くはありません。そして記録開始時に本体で指定した用途別に振り分けられるので、そういう点ではわかりやすいかもしれません。
ただ私はこのソフトウェアは使わず、.fitファイルをGPSBabelで変換してkmlファイルにしてGoogle Earthに読み込ませています。用途別にフォルダ分けして、日付にリネームした.fitファイルをPCで管理しています。
私の利用状況は主に自転車なので、Google Earthでの高度表示やその地点のスピードが表示されるのは非常に参考になります。開始点の暴れなどは除外して見れば良いわけですし。
記録開始・終了時の操作が面倒と思わない人、スタート時のデータが少し欠損しても問題ない人、開始時のデータが少し暴れるのを許容出来る人なら、ある程度満足出来るのではないでしょうか。そのどれかが許容出来ない場合、選択から外すことも考えた方が良いかもしれません。
また、ある程度精度が欲しい人、出先でデータを見たい人、設定を変えることがある人もお勧め出来ます。
(10月11日 追記)
どうもしばらく止まっているときに記録が暴れるようです。移動時以外は記録をオフにしておく方が良さそうです。
(10月19日 追記)
Canway Planner使ってルート設定してみました。自転車で100m表示にしてみましたが、通りたいルートをきちんと表示し、間違った道に入ると線から外れます。
そのためナビみたいには使えませんが、「ルートを外れたときに分かる」という使い方が出来ます。
ログを記録しながらルート表示が出来るので、事前に地図でルートを設定した新しい道にチャレンジしながらログ記録出来ます。そしてログとしてその日の走行記録を後で見直すことが出来ます。これは便利です。
さすがに徒歩や車だと難しいでしょう。徒歩の場合は多分GPSデータの暴れで行きたい道路が分かりづらく、車の場合は表示の遅れと向きのブレがあるため行きたい方向を見極めるだけでも、少し見続けなくてはならなくて危険なためです。
自転車もしくはランニング程度で使うのが良さそうな感じです。
(11月5日 追記)
電源投入後の記録開始で暴れるのは時計がずれているためだと分かりました。そのため電源遮断はせずスリープにすることで時計を動かしておけば随分ましになります。スリープ状態では液晶も表示されず本当に時計だけを動かしているような感じなので、ほぼバッテリーは消費しません。
長期間使用しないときだけ電源を遮断して、普段使いはスリープで運用すれば良いです。
そのため★3.5くらいと評価を変えたいと思います。
(12月2日 追記)
ずっとスリープで運用していた所、電源投入後の暴れはほぼ無くなりました。あと、止まったときに暴れるのも大分少なくなりました。理由は分かりませんが、これだけ暴れなければとても実用的です。
出先で車の中に電源入れっぱなしでも大きく飛んだりしません。そのため、外出先でいちいち記録停止と記録開始をしなくても良くなりました。
★3.5から★4に変更したいと思います。
画面サイズ(インチ) | 1 インチ |
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カラー | ブルー |
電池付属 | いいえ |
電池使用 | はい |
ブランド名 | CANMORE |
メーカー | CANMORE |
製品型番 | GP-102+ |
接続方式 | USB |
製品サイズ | 7.01 x 3.51 x 1.6 cm; 22.68 g |
商品重量 | 23 g |