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日本を蝕む「極論」の正体 (新潮新書) 新書 – 2018/1/16

3.7 5つ星のうち3.7 40個の評価

なぜ極端な人が増えているのか


極論を目にすることが増えた。
政界、教育現場、論壇、職場、メディア……
あらゆる場所で左右も保革も関係なく、ちょっと冷静になれば明らかに変だとわかることを声高に主張し、他人を糾弾する「極端な人たち」が目立つ。
それはかつての連合赤軍やオウム真理教を想起させる存在だ。
「バブル賛歌」「TPP亡国論」「地方消滅」「憲法九条無殺生論」等々、はびこる極論の奇怪さを嗤い、その背景を考察する

序 章  電子時代の囚人たち
極論に群がる人々/閉鎖的な集団が極論を生む/世界革命という幻想/
ハルマゲドンという極論/殺しあう市民/電子時代の疑似監獄

第1章 「教育現場」の極論――組体操と二分の一成人式 
閉ざされた教育空間/藤子不二雄Aが描いた学校の暴力性/組体操の重圧/
マスゲームを望むのは誰か/「二分の一成人式」という奇習/『サザエさん』的世界観/
第三者の不在が非常識を生む/大麻を自慢する教師/豹変する問題教師たち/
いじめ問題の解決法

第2章 「日本共産党」の極論――内部留保は本当に存在するのか
謎の政党/極論の訴求力/「九条の会」を訪ねて/
憲法九条無殺生論/忘れられた共産党の良心/輸出戻り税のウソ/
架空の税/内部留保批判のウソ/バードウォッチングで逮捕という極論/
『ドカベン』発禁説/身内のための論理

第3章 「TPP亡国論」という極論――トランプがすべてを吹き飛ばした
右翼も左翼もTPP嫌い/経済右翼の主張/ネット右翼の支持/
韓国は中国の属国ではないという事実/韓国は救うべき対象か/あいりん地区の光景/
『TPP亡国論』のヒット/アメリカの陰謀のはずが……/異形の「TPP反対決起集会/
会員制の論壇/トランプ大統領が黙らせた/ネット左翼・三宅洋平の主張/
三宅選対で観た光景

第4章 「バブル賛歌」という極論――リアル半沢たちの悪しきノスタルジー
豪華絢爛な時代/リアル半沢直樹たちの昔話/バブル賛歌への懐疑/
バブル期の食卓/貧しい日本の貧しい住宅/憲法違反の住宅水準/
蓮舫の優雅なバブル生活/マイカー保有率は上昇し続けている/増加する海外旅行/
マスコミ人種の勘違い/競争なき時代の特権階級/悪質なノスタルジー/
貧困はいつもある

第5章 「地方消滅」という極論――夕張はずっと衰えていた
一〇年で二五〇万人の減少/秋田県の消滅可能性/「意識高い系」のアピール材料/
人口減少は日本だけではない/労働力としての子供/フランスの成功もやはり移民が支えている/
人口減少は昔からの問題/誰も誘拐されていない/ほんとうの夕張の姿を知っていますか/
夕張は日本の未来図ではない/廃れる地方は廃れるべき

第6章 「プレミアムフライデー」という極論――土日休みは常識ではない
土日も祝日も関係ない生活/半ドンの復活/本気で賛同しているのか/
空回りの根本原因/実施率二・八パーセント/インパクを憶えていますか/
官の無力と民の実力

第7章 「日本会議黒幕説」という極論――原稿料はクオカード
右派は儲かるのか/日本会議という黒幕/私の靖国参拝/
白髪の会議/光り輝く頭皮/フィクサーKからのクオカード/
「保守派」の台所事情/陰謀論に誘導する本/開かれた日本会議

第8章 「男系・女系」という極論――小林よしのりとゆかいな仲間たち
『戦争論』の衝撃/小林のスタンス/小林への罵詈雑言/
男系と女系で対立/理屈の上では男系だが/生前退位のご意向/
退位に反対する人たち/「保守論壇」の論理/小林の極論/
筆者も登場/民進党の裏切り/「ゴー宣」の論理/
不倫は罪か

終 章 二一世紀のインパール  
七三年後のインパール/感覚を重視せよ/だから私は嫌われる/
冷笑の価値
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商品の説明

著者について

古谷経衡(ふるやつねひら) 1982(昭和57)年札幌市生まれ。著述家。立命館大学文学部史学科(日本史)卒業。インターネット、ネット保守、若者論などを中心に言論活動を展開。著書に『若者は本当に右傾化しているのか』『戦後イデオロギーは日本人を幸せにしたか』『左翼も右翼もウソばかり』など。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社 (2018/1/16)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2018/1/16
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 224ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4106107511
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4106107511
  • カスタマーレビュー:
    3.7 5つ星のうち3.7 40個の評価

著者について

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古谷経衡
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古谷経衡(ふるやつねひら)

文筆家。1982年北海道札幌市生まれ。立命館大学文学部(史学科―日本史学)卒。社)日本ペンクラブ正会員。特非)江東映像文化振興事業団理事長。

時事問題、政治、ネット右翼、アニメ評論など多岐の評論活動を行う。テレビコメンテーターの他、ラジオMCなどメディア媒体でも出演多数。株)オフィス・トゥ・ワン所属。

主な著書:『意識高い系の研究』(文藝春秋)、『日本を蝕む極論の正体』『左翼も右翼もウソばかり』(新潮社)、『道徳自警団が日本を滅ぼす』(イースト・プレス)、『ネット右翼の終わり』(晶文社)、『女政治家の通信簿』『草食系のための対米自立論』(小学館)、長編小説『愛国奴』(駒草出版)ばど多数。

古谷経衡公式サイトhttp://www.furuyatsunehira.com/

カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2020年11月1日に日本でレビュー済み
日本の保守論壇事情に通じる筆者だけに、日本会議や男系•女系天皇を扱った章はたいへん充実しています。
日本共産党への考察も鋭い。日本会議や共産党に抱いていた「得体のしれないモヤモヤとした感じ」がすこし晴れて、見通しがよくなりました。あと古谷氏の著作に共通していますが、ものごとを斜めにみるような少々ひねくれた言い回しが良いスパイスになっていて、読みものとして楽しめます。

「極論は目立つ。好事家には受けが良い。しかし広く浸潤しない。大衆の常識がそれを許さないからだ」(P38)
とあるように、本来極論は大衆の良心によって淘汰され、広まっていきません。。しかし「閉鎖的空間にいると、人間の感覚は徐々にではあるが確実に狂っていく」のです。ネットの閉鎖された空間ではマイノリティの意見が先鋭化し、あたかも大多数の意見かのように歪められる。私たちが自明としていること、「この界隈では〇〇は言わずもがなだから、あえて言わなくていいよね」と片付けているものごとには、極論が潜んでいるかもしれません。
「この集団で共有されているこの考え方はおかしい」と思ったら、その感覚を大切に大切にしていきたいと思いました。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年1月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「意識高い系」や「道徳自警団」といった、小振りの仮想敵
への攻撃を続けていた著者が、今回は「外部から監視や点検
がなく、競争のない閉鎖的な空間」が産み出す極論を、纏め
て批判して行きます。

序章では、この閉鎖集団事象として、中核派、オウム真理教
の事例が挙げられています。
納得の滑り出しです。

第1章では、教育現場の極論として、学校自体の構造的な暴
力性、組体操、二分の一成人式、著者の中学校時代の教師達
が挙げられます。
そこから話は、いじめ問題や冤罪問題へと展開されて行きま
す。
1970年代の小中学生であった身としては、当時の自身の組
体操批判を思い出しました。

第2章では、日本共産党が取り上げられます。
憲法九条無殺生論を批判します。
輸出戻し税には驚かされましたが、内部留保批判は共産党以
外に、政権を含めて唱えられていたような気がしますが。
『ドカベン』発禁説も、みんなの党による発信のようですし。
全体的には、紋切り型の共産党批判に感じられました。
ポイントは支持者確保のために極論を意図的に発信している
という見解にあります。

第3章では、「TPP亡国論」を叩きます。
首魁である中野剛志氏を始めとして、三橋貴明氏、日本共産
党、三宅洋平氏といった、右派、左派纏めて批判しています。
米国陰謀説のおかしさが、トランプ大統領の誕生で立証され
たとする論理展開には無理を感じました。

第4章では、「バブル賛歌」を批判します。
ここまでの第1~3章は低調でしたが、これ以降は最後まで好
調ですので、安心して読み進めて下さい。
リアル半沢世代の身としては、バブルを礼賛し、返す刀で若
者批判をしているとは、思いもしませんでした。
競争なき時代の特権階級とは、言い得て妙でした。

第5章では、「地方消滅」が取り上げられます。
この章が本書の一つ目の山でしょう。
著者が小学生時代に見た、本当の夕張の姿には、当然の帰結
としての地方消滅という、この章の主旨を裏付ける凄みがあ
りました。

第6章では、「プレムアムフライデー」を取り上げます。
「官」の政策が、閉鎖集団事象の典型であることが示されま
す。

第7章では、「日本会議黒幕説」を取り上げます。
著者による「保守派」の内部事情が語られ、冷静な目で日本
会議が捉えられて行きます。
この章が、二つ目の山でしょう。

第8章では、皇位継承の「男系・女系」問題が取り上げられ
ます。
CS放送局「S」を中心とした「男系」、小林よしのり氏を中
心とした「女系」が共に、冷静に斬られています。
生前退位反対派への批判も強烈です。
この章が、三つ目の山です。

終章では総括として、インパール作戦、尼崎連続変死事件な
どが語られます。

今回の閉鎖集団による極論批判こそが、「意識高い系」や
「道徳自警団」といった小事ではない大事です。
今後もこれを深めて行って頂きたい処です。
18人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年2月12日に日本でレビュー済み
最初に申し上げておきますと、この本に取り上げられた内容について、概ね筆者と同じ意見を持っています。ただし、だからと言って、私は自分の意見が100%正しいとは思っておりません。筆者は、反対の意見をすべて「極論」として切り捨てていますが、その姿勢も一種の「極論」ではないでしょうか?民主主義の基本は、自分と違う意見にも耳を傾けることです。筆者は自分の意見の正しさの根拠として、常識で考えればとか、大多数の国民(マス)がそう考えていると述べてますが、非常識な発想が正解になることもあるし、大多数の意見が大間違いのこともあります。
もうひとつ苦言を呈するならば、企業の内部留保の説明がデタラメです。一個人がすべてのことに精通できる訳ではないので、別に古谷さんが会計学やバランシートの知識がなくても恥ずかしいことではないのですが、せめて本にする以上は、専門家に聞くとかして、しっかりした知識の上で書いてほしかった。知らないことを、あたかも知っているように断言する、これもまた「極論」ですよね。これでは、内部留保の意味もわからずに騒ぎ立てている左翼の人たちとあまり変わりないですよ。
56人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年1月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 世にはびこる極論の普遍的要因の分析を期待しましたが、その論考は浅かったです。
 著者の主張はただひとつ、「外部から監視や点検がなく、競争のない閉鎖的空間」では異論排除の理屈と極論が渦巻いている、とただそれだけの論考でした。あとは著者自身の周辺で起きている事象をこまごまと綴っただけ(ちょっと「こじつけ感」あり)のものでした。
 「外部から監視や点検がなく、競争のない閉鎖的空間」で極論がはびこるのが事実だとしても(それはまあ概ね事実だろうと首肯できます)、なぜそうなるのかを分析しなくては、ただ現象をなぞって示しただけで終わってしまっていると言わざるを得ません。
 閉ざされた教育空間で起こる非常識も授業参観日には起こらないと述べていますが、外部の目が入るとなぜそうなるかを分析しなくてはいけないでしょう。インパール作戦立案当初は多くの反対意見もあったのに、なぜ強行されてしまったのかが論考されなくては何とも頼りない。
 著者の主張自体に反論する部分は特にありませんが、一方で「それで?」「それから?」といった感を強く持ちます。
 以上、肩すかしの著作でしたが、「二分の一成人式」なる奇習の存在を知り得たことと、プレミアムフライデーのドタバタ(第6章)があまりにおかしかったので★2つです。
61人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年3月6日に日本でレビュー済み
本書の核となるのは、「外部からは見えづらく、第三者から監視や監査がされない、競争のない、閉鎖的な集団や組織から生まれる極論は、その集団内において正論となり、極論という意識がないまま、外部に漏れ出していく」という主張だ。

筆者は、この主張をもとに、教育現場の歪み、日本共産党の主張、日本会議陰謀論、TPP亡国論、地方消滅論などの極論が生まれる背景を丁寧に解説していく。筆者の著書に共通することだが、極論そのものの良し悪しを問うているわけではなく、あくまで自身の主張、今回で言えば「閉鎖的空間から生まれた極論は、身内では誰からも批判されることなく正論として扱われていく」ということを突き詰めている。

一方で、冒頭でスタンフォード監獄実験を例に挙げ、そもそも閉鎖的空間にいる個人は、元来常識を持った、極論に違和感をもつ人々であり、つまるところ私であり、あなたであり、そして何より筆者自身もそんな極論に支配されていたかもしれないと回顧している。

本書の白眉は、終章で述べている総括である。
著者は見解の相違から政治的左右から袋叩きにあい、それが遠因で友達を失い、そんな自分を冷笑系と卑下しながらも、これが「私の考えだ」と意見を発信し続けている点だ。
冷笑系大いに結構である。

筆者の著書では、漫画、アニメ、映画といったサブカル作品がたびたび取り上げられ、論考の例や文章の物語性を補強している。本書もその例に漏れず、いわゆるオタクとしての実力を遺憾なく発揮している。加えて本書では、執筆や講演にまつわる自身のエピソードや生活スタイルも赤裸々(?)に描かれており、ディープな古谷ファンはニヤリとするはずだ。

著者のますますの勇躍に期待したい。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2018年2月10日に日本でレビュー済み
この著者がどういう人なのかは知らないが、書かれている「極論」のバカバカしさは読んでいておかしかった。どうもこの人自身がー思想性はともかくーここで非難されている閉鎖的政治思想集団に関わっていたようで、その意味で生々しく説得力を感じる話が多い。
 もっとも「論考」と言う程理論的な裏付けは感じられず、基本的に著者個人の感覚で語っているので、その点で疑問を感じる話もある。特に著者自身の出身地夕張について語った「地方消滅」と言う極論では、この人自身が極論を主張しているように思われた。自分の出身地だからあえて自虐的に言えたのだろうけど、何とか過疎を克服しようとする取り組みを貶め、人口が集中する大都市に資本を集中せよ、と言うのは「極論」と思うのだが、どうか?
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2018年2月15日に日本でレビュー済み
古谷さんの新刊は、「外部から監視や点検がなく、競争のない閉鎖的な空間」に住む人たちの言論で、「極論」となるいくつかのケースを批判的に検証したものです。
 
 要するに日本的なムラ社会の「論理」を丁寧に論評していくもので、取り上げられた話題とそれへの批判的な視座には納得のいくものが多かったです。
 
 日本共産党の経済鈍感、「TPP亡国論」の極論ぶり、モンサント陰謀論への批判、日本会議陰謀論への批判など、時にはジョークのようなエピソードや、また畳みかけるような文体を駆使して、現代のムラ社会をあぶり出していきます。
 
 古谷さんの論評は型にはまることを拒否するので、型にはまってしか思考できない人にはイライラさせるものでしょう。そのことは本人も十分に自覚していて、それが本書でも「つまり私は、左翼からも右翼からも嫌われている」という発言に集約されているのでしょう。
 
 また本書の最後では、古谷さんの論説の姿勢ームラ社会的極論への冷笑的態度ーが丁寧に書かれているので、ぜひ古谷さんの方法論を知りたい人は読まれることをすすめます。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート