まず「はじめに」から抜粋します。
「私がしたかったのは、その季語がわれわれにとってどんな意義を持ち、生活にどう根付いているのか(あるいはいないのか)を探ることでした。」
「季語も俳句も、日々の暮らしから生まれます。本書もそんな台所のそばで生まれました。」
私は『京都、唐紙屋長右衛門の手仕事 』(生活人新書) を読んだ後、唐長の唐紙をもっと知りたくなり、たまたまこの本を図書館で借りました。「桜」「花火」「蛍」「月」「七夕」「滝」など各章のテーマの季語に合わせた唐長の文様が、章始めに16種、静かに美しく載っています。
ここで心豊かになる文章に出会い、日本の良さを振りかえることができたのは幸せです。手元に置きたいと思い探しましたが、絶版なのですね。再版と続編の出版を是非お願いします。

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季語の底力 (生活人新書 69) 単行本 – 2003/5/1
櫂 未知子
(著)
- 本の長さ216ページ
- 言語日本語
- 出版社NHK出版
- 発売日2003/5/1
- ISBN-104140880694
- ISBN-13978-4140880692
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登録情報
- 出版社 : NHK出版 (2003/5/1)
- 発売日 : 2003/5/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 216ページ
- ISBN-10 : 4140880694
- ISBN-13 : 978-4140880692
- Amazon 売れ筋ランキング: - 451,820位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 69位季語・歳時記
- カスタマーレビュー:
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2004年6月28日に日本でレビュー済み
著者の櫂未知子は現在の俳句界をぐんぐんひっぱっているたのもしい女性。その人が、16の季語について書いた本。
俳句の季語を素材に日本人と日本語の美意識を述べている。ずっと、電車本にしてもち歩いていたのだが、読むたびに発見があって、この著者の視点の鋭さと、それをささえる教養の深さにおどろかされた。といっても決してカビくさかったり、堅苦しかったりしない。小股のきれあがった文体が、小気味よい。
たとえば、花見、菊見、雪見、などの「見物」も、花や菊や雪を見ることだけが主眼でなく、みずからも着飾って晴れの場で見られる喜びがあった、と書かれている。これは、『見るものは見られるもの』という新発見かもしれない。
最後の「野焼」の章で、自然との格闘である野焼きを、美しさとして見る感覚について述べ<壮麗な野焼の場所では、野兎が一羽焼け死んだと聞きました。(中略)真の美しさは、生活の中にこそ、ありました>と結んでいる。続編が読みたい一冊。
俳句の季語を素材に日本人と日本語の美意識を述べている。ずっと、電車本にしてもち歩いていたのだが、読むたびに発見があって、この著者の視点の鋭さと、それをささえる教養の深さにおどろかされた。といっても決してカビくさかったり、堅苦しかったりしない。小股のきれあがった文体が、小気味よい。
たとえば、花見、菊見、雪見、などの「見物」も、花や菊や雪を見ることだけが主眼でなく、みずからも着飾って晴れの場で見られる喜びがあった、と書かれている。これは、『見るものは見られるもの』という新発見かもしれない。
最後の「野焼」の章で、自然との格闘である野焼きを、美しさとして見る感覚について述べ<壮麗な野焼の場所では、野兎が一羽焼け死んだと聞きました。(中略)真の美しさは、生活の中にこそ、ありました>と結んでいる。続編が読みたい一冊。