変化が激しく、厳しいビジネス環境で勝ち残っていくためには、チームはどうあるべきかということを追求してきた結果行き着いたことが書かれているのでとても説得力があった。
本書では心理的安全性という言葉が良く出てくるが、個人がパフォーマンスを上げるために絶対欠かせないものであり、企業に留まらず、社会の様々な場所で取り入れられるべき考えではないだろうか。
チーム力を上げるという目的からアプローチしているが、書いてあることは人間の本質に関わることであり、色々と応用できるだろう。
本書を読み進めていくと、現在の日本の多くのマネージャーが如何に非生産的な管理をしてきたかを感じる。マイクロマネジメントに終始し、前例打破に躊躇する、そういった風習が日本企業の力を落としてきた大きな要因の一つであったことに気付かされる。
一方で全ての会社が本書の組織を真似れば良いというわけではないとも感じる。
自分達の会社の目指すべきもの、置かれた状況を正しく認識し、日本の古き良き働き方とうまくブレンドさせるかたちで本書を活かしていくのが望ましだろう。
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