強い組織の本質をみました。
社員一人一人の“率直さ“を引き出すための環境を整え、嘘がなく、真摯に向き合い、妥協しない。
その徹底ぶりを支える熱量に圧倒され、憧れます。
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ピクサー流 創造するちから――小さな可能性から、大きな価値を生み出す方法 単行本(ソフトカバー) – 2014/10/3
エイミー・ワラス エド・キャットムル
(著),
石原 薫
(翻訳)
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購入オプションとあわせ買い
『トイ・ストーリー』『モンスターズ・インク』『ニモ』『カーズ』『カールじいさんの空飛ぶ家』・・・創業以来すべての作品をヒットさせてきたピクサー。 財務面を強化すべく、2006年にディズニーの傘下に入るが、創造性においてはピクサーの方が勝っており、ピクサー共同創設者で現社長のエド・キャットムルとジョン・ラセター(監督/アニメーターとして有名)に、ディズニー・アニメーション・スタジオの再建が託された。 本書はエド自身が映画制作の現場で学んだ体験や、ピクサー流アイデアの育て方、創造的組織づくりの秘密を語る。「良いアイデアより、良い人材。独創的なアイデアは天才的な ひらめきだけでは成り立たない」「ひとりの天才に頼るのではなく、チーム/組織としてクリエイティブになる」・・・そのすぐれたマネジメント手腕は、ディズニーアニメーションの再建にもいかんなく発揮され、「アナ雪」の世界的ヒットを生み出した。 ジョブズ、エド、ラセターの3人は、互いに尊敬で結ばれた、まさに理想の仲間だった。ジョブズは、あの有名な評伝で書かれているような“最悪の人物"ではなく、非常に温かい後ろ盾だったと、エドは言う。「あとがき:私の知っているスティーブ」に書かれたジョブズとの交流、そして亡くなる直前のエピソードは、涙なくして読めない。
- 本の長さ424ページ
- 言語日本語
- 出版社ダイヤモンド社
- 発売日2014/10/3
- 寸法18.8 x 13 x 2.8 cm
- ISBN-104478016380
- ISBN-13978-4478016381
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商品の説明
出版社からのコメント
「モンスターズ・インク」「トイ・ストーリー」「ニモ」……ヒットを積み重ねるピクサー。「アナと雪の女王」世界的ヒットで完全復活したディズニー・アニメーション。彼らの成功を支えた、本当の理由とは?ピクサー創業者でディズニーアニメーションのトップが、その内側を惜しみなく開示する。
著者について
エド・キャットムル(Ed Catmull) ピクサー・アニメーション・スタジオ 共同創設者 ピクサー・アニメーション、ディズニー・アニメーション 社長 コンピュータ・グラフィックス分野における功績により、ゴードン・E・ソーヤー賞を含む5つのアカデミー賞を受賞している。ユタ大学でコンピュータ・サイエンスを専攻し、博士号を取得する。妻と子どもたちとともにサンフランシスコで暮らしている。 エイミー・ワラス(Amy Wallace) ジャーナリスト。「GQ」「ニューヨーカー」「ニューヨーク・タイムズ・マガジン」に寄稿、「ロサンゼルス・タイムズ」の記者・編集者を務め、「ニューヨーク・タイムズ」のサンデー・ビジネス欄に毎月コラムを執筆。現在は「ロサンゼルス」誌に記事を書く。 石原薫(Kaoru Ishihara) 翻訳家。国内メーカー、英系ブランディング会社、米系デザイン会社勤務を経て、ビジネス書等の翻訳や企業向けの翻訳に携わる。主な訳書に『ウーマン・エコノミー』『CEOを育てる』『よい製品とは何か』(以上ダイヤモンド社)、『サステイナブル・デザイン』(ビー・エヌ・エヌ新社)、『未来をつくる資本主義』(英治出版)、『HELLO WORLD「デザイン」が私たちに必要な理由』『シビックエコノミー 世界に学ぶ小さな経済のつくり方』(以上フィルムアート社)などがある。
登録情報
- 出版社 : ダイヤモンド社 (2014/10/3)
- 発売日 : 2014/10/3
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 424ページ
- ISBN-10 : 4478016380
- ISBN-13 : 978-4478016381
- 寸法 : 18.8 x 13 x 2.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 86,065位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 222位ビジネスとIT
- - 343位経営管理
- - 446位漫画・アニメ・BL(イラスト集・オフィシャルブック)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年12月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
長辺コンピュータ映画を作りたい、という夢を叶えたキャットムルさんの、数々の苦労や失敗、そこからの学びや大きな成功ができた要因など、深く語られています。
複雑なことを簡単なふうに理解してしまうのは間違いにつながる、というキャットムルさんの教え通りに、少し内容は難しく感じます。
ですが、多くの挑戦や挫折から得られた教訓を書かれており、心に刺さる内容です。
創造的な良い組織を作りたい(チームで働く全ての方)、と考える全ての方に指針をくれる本です。
ピクサーのファンになりました。リメンバーミー、面白い!!
複雑なことを簡単なふうに理解してしまうのは間違いにつながる、というキャットムルさんの教え通りに、少し内容は難しく感じます。
ですが、多くの挑戦や挫折から得られた教訓を書かれており、心に刺さる内容です。
創造的な良い組織を作りたい(チームで働く全ての方)、と考える全ての方に指針をくれる本です。
ピクサーのファンになりました。リメンバーミー、面白い!!
2022年1月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
仕事を通じて、この本に出会いました。他者の興味や関心に寄り添い、この本を音読することになり、毎日数ページの読み聞かせが今では欠かせない日課になりました。
まだまだ先がありますが、終わりまで楽しみながら読み進みたいと思います。
まだまだ先がありますが、終わりまで楽しみながら読み進みたいと思います。
2019年6月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本を要約すると、失敗は恐れるものではないということ。言うは易しで、実際ピクサーもさまざまな状況を経てこの企業文化を作っている。
リーダーは失敗をし、そこから立ち直ることが仕事であり、マネジャーはそれの支援をする。
とても優秀な人たちばかりだが、だからと言って放っておいてもビートルズにはならない。
世界一創造性に溢れる会社は、失敗なくしては作れなかった。
この本、スティーブ・ジョブズとも関わりが深く、彼の自伝を読んでるとさらに楽しめるかも。全く同じことをやはりエドも感じていて面白かった 笑
実はかなりの難産だったトイストーリー2の裏話なども知れておもしろい。
今度トイストーリー4が公開されるが、この本を読んだ後に観に行くと中々思う所があるのではないかな。
ラセターは去ってしまったけれど、かつてウォルトディズニーを失ったディズニーの様な低迷期は来ないと思うし、そのようにしようと経営者が努力している。
世の中の勤め人は必読。あやふやなリーダー、マネジャー像がこれでハッキリするはず。
リーダーは失敗をし、そこから立ち直ることが仕事であり、マネジャーはそれの支援をする。
とても優秀な人たちばかりだが、だからと言って放っておいてもビートルズにはならない。
世界一創造性に溢れる会社は、失敗なくしては作れなかった。
この本、スティーブ・ジョブズとも関わりが深く、彼の自伝を読んでるとさらに楽しめるかも。全く同じことをやはりエドも感じていて面白かった 笑
実はかなりの難産だったトイストーリー2の裏話なども知れておもしろい。
今度トイストーリー4が公開されるが、この本を読んだ後に観に行くと中々思う所があるのではないかな。
ラセターは去ってしまったけれど、かつてウォルトディズニーを失ったディズニーの様な低迷期は来ないと思うし、そのようにしようと経営者が努力している。
世の中の勤め人は必読。あやふやなリーダー、マネジャー像がこれでハッキリするはず。
2020年11月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
Creativeについてひたすら探求した一冊。ピクサーってセンスのある天才たちの集まりで、ほっといても創造するだろうと思っていたが、大間違い。物凄い努力をし続けてる。ピクサー作品はMr.インクレディブルしか見たことないけど、他の作品も観たくなった。
あと、スティーブ・ジョブズとのエピソードは必見。胸が熱くなる。それぐらい面白い一冊。
ただ、学者然とした語り口で構成されており、やや回りくどいところもある。一部退屈したこともあった。
本書とは関係ないが気になった点として、なぜ邦画のタイトルは原題とこんなにも違うんだろうか?原題の方が雰囲気も掴めるし、シンプルでイケてるのに。こんなに変えちゃっていいの?原題のまでいいのになぁ。。といつも思う。
あと、スティーブ・ジョブズとのエピソードは必見。胸が熱くなる。それぐらい面白い一冊。
ただ、学者然とした語り口で構成されており、やや回りくどいところもある。一部退屈したこともあった。
本書とは関係ないが気になった点として、なぜ邦画のタイトルは原題とこんなにも違うんだろうか?原題の方が雰囲気も掴めるし、シンプルでイケてるのに。こんなに変えちゃっていいの?原題のまでいいのになぁ。。といつも思う。
2015年6月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最終章のジョブズに関するエピソードが読みたくて購入してみた。
実はそこだけ読んで、しばらく積んで置いたが、いよいよ最初から読んでみたら、
これが想像以上に良かった。気づいたら付箋だらけになっていた。
この本には、ピクサーの成長の物語を通して、創造的なものづくりをするための
条件や環境に対して徹頭徹尾考え抜かれたことが書かれている。
エド・キャットムルは惜しげもなく、これまで積んできた経験を、
この本に全部出し切ろうとしたんだなと。(400ページ!)
ピクサーに導入されている創造性を促す仕組み(ブレイントラスト、ノーツーデーなど)も確かに大事だけれど、
本質は、社員が上下を気にすることなくフラットに発言できる環境を整えるために
砕身の努力を惜しまないトップの姿勢にあると思った。(つまりはエド・キャトムルの哲学だ)
何かをゼロから生むことは容易じゃない。
今まで、ピクサー、ディズニーのようなアニメは、本物の天才たちがやすやすとスマートに作ってしまうものかと思っていた。
この本を読んで、それは大きな思い違いだと分かった。
才能があっても、作品を制作することがいかに大変か・・・。
作っては壊し、作っては壊し、泥の中を一歩一歩進むような気の遠くなるような作業。
「神様は己のすべてを捧げないと本物をくれない。」ってどっかのマンガの中のセリフだが、これを地で行くのがピクサー流だ。
逆に言えば、何かを創造できるかどうかの違いはそこだけかもしれない。
己のすべてを捧げる覚悟があるかどうか。
エド・キャットムルは会社のトップとして細心の注意を払って、社員が創造的になれる環境を整えてきた。
その知見を本書で語り尽くしている。
総じて思ったのは、トップがこれほどな真摯にアニメーション制作に情熱を向けているからこそ、
現場はプライドを持って自分のすべてを燃やせるのかも知れない。
その後の細かい仕組みや制度は状況や環境に合わせて、自ずと出来てくるものかもしれないと。
最後の章はジョブズについて語っているが、ジョン・ラセターのスピーチの部分に来るとやはり泣ける。
ジョブズはピクサーの経営にはほとんどノータッチだったらしいが、彼の庇護なしには存続しえなかった。
この希有な会社が生き残ったことに感謝をしたいくらい。
ピクサーのアニメーションは「トイ・ストーリー」しか観ていなかったが、こりゃあもう他も観ないとな、と。
実はそこだけ読んで、しばらく積んで置いたが、いよいよ最初から読んでみたら、
これが想像以上に良かった。気づいたら付箋だらけになっていた。
この本には、ピクサーの成長の物語を通して、創造的なものづくりをするための
条件や環境に対して徹頭徹尾考え抜かれたことが書かれている。
エド・キャットムルは惜しげもなく、これまで積んできた経験を、
この本に全部出し切ろうとしたんだなと。(400ページ!)
ピクサーに導入されている創造性を促す仕組み(ブレイントラスト、ノーツーデーなど)も確かに大事だけれど、
本質は、社員が上下を気にすることなくフラットに発言できる環境を整えるために
砕身の努力を惜しまないトップの姿勢にあると思った。(つまりはエド・キャトムルの哲学だ)
何かをゼロから生むことは容易じゃない。
今まで、ピクサー、ディズニーのようなアニメは、本物の天才たちがやすやすとスマートに作ってしまうものかと思っていた。
この本を読んで、それは大きな思い違いだと分かった。
才能があっても、作品を制作することがいかに大変か・・・。
作っては壊し、作っては壊し、泥の中を一歩一歩進むような気の遠くなるような作業。
「神様は己のすべてを捧げないと本物をくれない。」ってどっかのマンガの中のセリフだが、これを地で行くのがピクサー流だ。
逆に言えば、何かを創造できるかどうかの違いはそこだけかもしれない。
己のすべてを捧げる覚悟があるかどうか。
エド・キャットムルは会社のトップとして細心の注意を払って、社員が創造的になれる環境を整えてきた。
その知見を本書で語り尽くしている。
総じて思ったのは、トップがこれほどな真摯にアニメーション制作に情熱を向けているからこそ、
現場はプライドを持って自分のすべてを燃やせるのかも知れない。
その後の細かい仕組みや制度は状況や環境に合わせて、自ずと出来てくるものかもしれないと。
最後の章はジョブズについて語っているが、ジョン・ラセターのスピーチの部分に来るとやはり泣ける。
ジョブズはピクサーの経営にはほとんどノータッチだったらしいが、彼の庇護なしには存続しえなかった。
この希有な会社が生き残ったことに感謝をしたいくらい。
ピクサーのアニメーションは「トイ・ストーリー」しか観ていなかったが、こりゃあもう他も観ないとな、と。
2019年6月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ちょっと自己宣伝的なところが鼻につく時もあります
しかし、これは第一級の企業史です エドカトマール自身はCGの世界ではCG黎明期の重鎮の一人で、私はどちらかといえばその学術的業績の方を知っていました
しかしカトマールがこれほどまでに企業人としても長けていたことは大変な驚きです
科学者らしく、論理的に種々の社内施策を説明している下りはわかりやすく、ジョブスとピクサーの関わりもとても興味深く読ませてもらいました
彼がこの本を上梓しようとした理由も感激しますね
邦訳もいい
実はMacもNeXTも好きでは無い私でも、ジョブスがカトマールとラセターを信頼し切った支援でピクサーに汲みした歴史を知ると愛さずにはいられません
名著です
しかし、これは第一級の企業史です エドカトマール自身はCGの世界ではCG黎明期の重鎮の一人で、私はどちらかといえばその学術的業績の方を知っていました
しかしカトマールがこれほどまでに企業人としても長けていたことは大変な驚きです
科学者らしく、論理的に種々の社内施策を説明している下りはわかりやすく、ジョブスとピクサーの関わりもとても興味深く読ませてもらいました
彼がこの本を上梓しようとした理由も感激しますね
邦訳もいい
実はMacもNeXTも好きでは無い私でも、ジョブスがカトマールとラセターを信頼し切った支援でピクサーに汲みした歴史を知ると愛さずにはいられません
名著です
2016年5月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
トイ・ストーリー、ファインディング・ニモなどヒット作を生み出したピクサーの共同創設者で、2016年現在、設立30年を迎える今も現役の社長を務めるエド・キャットムルによる著書。書き上げるまでに2年かかったという、400ページを超える力作である。
既にAmazonレビューで多くの高評価が並んでいるのも納得で、映画製作でぶち当たる困難な問題に正面から立ち向かう組織・文化が形成されるまでの紆余曲折が非常に面白く、読了後にも何度も読み返している。
今回改めてレビューを書こうと思ったのには理由がある。ある組織に蔓延する雰囲気に問題を感じたためだ。ちょっとした思考実験と思って、A組織、B組織のどちらがよい組織か考えていただきたい。
【A組織】
「あんなことやりました、こんなことやりました」
「なるほど、すごいですね」
「でも目標は未達です」
「でも精一杯頑張りました」
【B組織】
「目標100%達成しました」
「おめでとう、で、先日報告していた件はどうなったの?」
「すみません、やっていませんでした」
「それができていれば達成率は110%だったよね?なぜやらなかったの?」
どちらがよいかと尋ねると多くの人はB組織と答える(Aは目標が未達なわけだから当然だ)。しかし、「どちらの組織が楽しいか」「どちらの組織で働きたいか」と尋ねると途端に言葉が濁る。
では、「どちらの組織がやりがいがあるか?」「どちらの組織が成長できるか?」と尋ねられたらどうだろうか。
もしかしたら、多くの人はA組織に問題があるとわかっていながらも、なかなか変えることができないという状況なのかもしれない。
さて、ピクサーは上記A・Bどちらだろうか。ここまでの流れで私の答えを述べるまでもないが、それを象徴する内容を本文から引用したい。
――
ピクサーを特別足らしめているもの、それは、「問題は必ず起こる」と思って仕事をしていることだ。
問題の多くは隠れて見えない。それを明るみに出すことが自分たちにとってどれほど不快なことであっても、その努力をする。
そして、問題にぶち当たったときは、全社全勢力をあげてその解決にあたる。(中略)それがあるから私は毎朝会社に来たいと思う。私にやりがいと、明確な使命感を与えているのはそれなのだ。
――
問題を明るみに出し、たとえそれによって葛藤が生まれたとしても、全力をあげて解決に取り組むことができるのはなぜだろうか。そして、どのようにしてその過程を楽しむことができているのだろうか。
本書は、全4部「はじまり」「新しいものを守る」「構築と持続」「検証」で構成されているが、著者の主張は一貫してこの問いに答えるものであるように感じる。
ここでもう一つ本文から引用したい。
――
失敗を許すだけでなく、当然のこととして予想するようにしてきたおかげで、ピクサーのユニークな組織文化が生まれた。もう一度『トイ・ストーリー3』の例を取り上げよう。この章の冒頭に述べたように、ピクサー映画で大きな危機に見舞われなかった唯一の作品であり、映画公開後、私は、最初から最後まで一度も大きな問題を起こさなかったクルーを褒めたい、と繰り返し公の場で言った。
そう言われて『トイ・ストーリー3』のクルーが喜んだと思ったら、大きなまちがいだった。私が失敗について語ってきたことが社員に浸透したせいで、私の褒め言葉に『トイ・ストーリー3』のスタッフは気分を害してしまった。自分たちはほかの作品のクルーに比べて努力が足りなかった、限界に挑戦していなかった、という意味にとられてしまったのだ。そんな意味で言ったつもりはまったくなかったが、正直言ってその反応は涙がでるほどうれしかった。私はそれを見てピクサー文化は健在だと確信した。
――
刻一刻と変わる状況の中で取り組むべき課題が現れれば、必ず間違いはまた発生する。昨日の成功体験が今日には通用しなくなる。
そのことを伝えるために、400ページに渡る紆余曲折の体験談・失敗談は決して長くない。
本書は、「これをしろ、これをしてはいけない」という安易な答えを提示するのではなく、ブレイントラストという会議形態や制度の価値を説くわけでもなく、何を成し遂げたのかという自慢をしているわけでもない。
そこに至るまでの過程を書いているのだ。
複雑な環境のあらゆる側面など理解できないのだと認め、異なる視点を組み合わせる方法を見出す方がいいのだという。
「測定できないものは管理できない」という格言にとんでもないと反論する。測定できるものは測定し、その結果を評価し、大半のことは測定できないと理解し、一歩引いたところから自分のやり方を見直すという。
「問題は必ず起こる」と思って、責任を与え、失敗させ、自ら解決させる。マネジメントの仕事は、リスクを防止することではなく、立ち直る力を育てることなのだという。
これらの姿勢、プロセス、考え方にこそ価値があるのだと思う。
既にAmazonレビューで多くの高評価が並んでいるのも納得で、映画製作でぶち当たる困難な問題に正面から立ち向かう組織・文化が形成されるまでの紆余曲折が非常に面白く、読了後にも何度も読み返している。
今回改めてレビューを書こうと思ったのには理由がある。ある組織に蔓延する雰囲気に問題を感じたためだ。ちょっとした思考実験と思って、A組織、B組織のどちらがよい組織か考えていただきたい。
【A組織】
「あんなことやりました、こんなことやりました」
「なるほど、すごいですね」
「でも目標は未達です」
「でも精一杯頑張りました」
【B組織】
「目標100%達成しました」
「おめでとう、で、先日報告していた件はどうなったの?」
「すみません、やっていませんでした」
「それができていれば達成率は110%だったよね?なぜやらなかったの?」
どちらがよいかと尋ねると多くの人はB組織と答える(Aは目標が未達なわけだから当然だ)。しかし、「どちらの組織が楽しいか」「どちらの組織で働きたいか」と尋ねると途端に言葉が濁る。
では、「どちらの組織がやりがいがあるか?」「どちらの組織が成長できるか?」と尋ねられたらどうだろうか。
もしかしたら、多くの人はA組織に問題があるとわかっていながらも、なかなか変えることができないという状況なのかもしれない。
さて、ピクサーは上記A・Bどちらだろうか。ここまでの流れで私の答えを述べるまでもないが、それを象徴する内容を本文から引用したい。
――
ピクサーを特別足らしめているもの、それは、「問題は必ず起こる」と思って仕事をしていることだ。
問題の多くは隠れて見えない。それを明るみに出すことが自分たちにとってどれほど不快なことであっても、その努力をする。
そして、問題にぶち当たったときは、全社全勢力をあげてその解決にあたる。(中略)それがあるから私は毎朝会社に来たいと思う。私にやりがいと、明確な使命感を与えているのはそれなのだ。
――
問題を明るみに出し、たとえそれによって葛藤が生まれたとしても、全力をあげて解決に取り組むことができるのはなぜだろうか。そして、どのようにしてその過程を楽しむことができているのだろうか。
本書は、全4部「はじまり」「新しいものを守る」「構築と持続」「検証」で構成されているが、著者の主張は一貫してこの問いに答えるものであるように感じる。
ここでもう一つ本文から引用したい。
――
失敗を許すだけでなく、当然のこととして予想するようにしてきたおかげで、ピクサーのユニークな組織文化が生まれた。もう一度『トイ・ストーリー3』の例を取り上げよう。この章の冒頭に述べたように、ピクサー映画で大きな危機に見舞われなかった唯一の作品であり、映画公開後、私は、最初から最後まで一度も大きな問題を起こさなかったクルーを褒めたい、と繰り返し公の場で言った。
そう言われて『トイ・ストーリー3』のクルーが喜んだと思ったら、大きなまちがいだった。私が失敗について語ってきたことが社員に浸透したせいで、私の褒め言葉に『トイ・ストーリー3』のスタッフは気分を害してしまった。自分たちはほかの作品のクルーに比べて努力が足りなかった、限界に挑戦していなかった、という意味にとられてしまったのだ。そんな意味で言ったつもりはまったくなかったが、正直言ってその反応は涙がでるほどうれしかった。私はそれを見てピクサー文化は健在だと確信した。
――
刻一刻と変わる状況の中で取り組むべき課題が現れれば、必ず間違いはまた発生する。昨日の成功体験が今日には通用しなくなる。
そのことを伝えるために、400ページに渡る紆余曲折の体験談・失敗談は決して長くない。
本書は、「これをしろ、これをしてはいけない」という安易な答えを提示するのではなく、ブレイントラストという会議形態や制度の価値を説くわけでもなく、何を成し遂げたのかという自慢をしているわけでもない。
そこに至るまでの過程を書いているのだ。
複雑な環境のあらゆる側面など理解できないのだと認め、異なる視点を組み合わせる方法を見出す方がいいのだという。
「測定できないものは管理できない」という格言にとんでもないと反論する。測定できるものは測定し、その結果を評価し、大半のことは測定できないと理解し、一歩引いたところから自分のやり方を見直すという。
「問題は必ず起こる」と思って、責任を与え、失敗させ、自ら解決させる。マネジメントの仕事は、リスクを防止することではなく、立ち直る力を育てることなのだという。
これらの姿勢、プロセス、考え方にこそ価値があるのだと思う。