いい意味で表紙に裏切られました。体格のいいお姫様が実は男性で、というお話かと思ったらとんだ間違いでした。と、言ってもこの作品にはいつもニコニコしているおすましプリンセスなんてどこにもいま
せん。作品の主人公はガチショタオタの普通の女の子時々プリンセスと推しの童顔成人男性がいらっしゃいました。２人のすれ違いも然ることながら姫の弟のプリンスもとてもいいキャラしています。1巻の最後が今までみたことのない推しの表情で終わったので2巻もぜひ読みたいと思います。何も考えたくない、動きたくない、そんな無気力な時にクスッとさせてくれる作品です。

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乙林

おねショタ…かな？

2018年8月12日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

とある国のお姫さまであるメアリー様は、お優しくて平和的で国民思いの素晴らしい方ですが、
実はショタコンで、かわいい男の子の召使いセシルを溺愛、いや偏愛しています。
その妄執っぷりは少なからず狂気をはらんでおり、えこひいきや盗撮やセクハラは日常茶飯事。
一国の王女たる立場でありながら、何ならセシルのパンツを盗んで鼻血を出すことも厭わないほど。

という、ちょっとそんなおとぎ話みたいなおはなしとは遠くかけ離れた物語です。
モノローグはほとんどおっさんか、あるいはこじらせた女子みたいなノリで、
しかも自分の人生＝セシル愛という信念に微塵もゆるぎやブレがないため、
ハイスピードかつハイテンションで笑かしにきてくれます。

しかしながら、試し読みにもありますが、セシルは実は童顔低身長なだけの成人男性。
ぶっちゃけメアリー様より年上なので、それが明るみになるとどうなるか…？

大人であることを言いそびれてしまったこと、またメアリー様を失望させたくないことから、
セシルは、メアリー様が望む形でお仕えしようと粉骨砕身…といえば聞こえはいいですが、
え、でもメアリー様に抱っこされてかわいがられるとかちょっとしたズルじゃね…？

メアリー様が大嫌いな王子様の代表格のように見えて、実は女性が苦手でチェリーなニコラス王子、
オジサマ萌えなためメアリー様とは趣味が合わないけど、なんだかんだで親友っぽい隣国のアンナ王女、
登場人物は少ないながらもかなりアクの強いのが揃っており、その絡みも必見です。

ちなみに、絵はちょっと特徴的なので好みが分かれそうです。
チラシの裏に使い古した筆ペンで描いてるような、フリーハンドライクな味わいがありますし、
萌えがテーマなのに媚びたところが一切ないその男らしい絵柄にも好感が持てます。
でも、万人受けする絵ではないかもしれません…僕はわりと好きですけど。

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とあるお姫さまのはなし 1 (ジーンピクシブシリーズ) コミック – 2018/6/27

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亜乃 アメ助

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