全ての青少年と、青少年の心を持つ全ての人に、読んで欲しい。
筆者の飾らないひたむきな姿勢と、美しい自然への憧れが、アメリカでの修行期間を豊かに織りあげていく。冒険の途中、端々に滲む不安や、自信のなさ、そして持ち前の謙虚さが、本書を嫌味なく、爽やかに読ませてくれる。

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そして、ぼくは旅に出た。: はじまりの森 ノースウッズ 単行本(ソフトカバー) – 2017/3/2
大竹 英洋
(著)
東京で育った一人の若者が、なぜ大きな自然に憧れ、写真家を目指すようになったのか。
そしてなぜ、他でもなく、北米に広がる森と湖の世界へと旅立ったのか。
その先で、なにかに導かれるように出会った、常識を超えたスケールで生きる二人の巨人——
世界的な写真家ジム・ブランデンバーグと、探検家ウィル・スティーガー。
彼らと暮らす中での決定的な体験。そしてそこから学んだこと。
森の香り、波の音、動物たちの気配……。
フィルムに収めきれなかったすべてもまた、体にしっかりと刻み込まれていく。
——写真には写せない、けれども、一歩一歩たぐり寄せるように進んだ、たしかな旅の記憶。
そしてなぜ、他でもなく、北米に広がる森と湖の世界へと旅立ったのか。
その先で、なにかに導かれるように出会った、常識を超えたスケールで生きる二人の巨人——
世界的な写真家ジム・ブランデンバーグと、探検家ウィル・スティーガー。
彼らと暮らす中での決定的な体験。そしてそこから学んだこと。
森の香り、波の音、動物たちの気配……。
フィルムに収めきれなかったすべてもまた、体にしっかりと刻み込まれていく。
——写真には写せない、けれども、一歩一歩たぐり寄せるように進んだ、たしかな旅の記憶。
- 本の長さ424ページ
- 言語日本語
- 出版社あすなろ書房
- 発売日2017/3/2
- 寸法12.8 x 2.3 x 18.9 cm
- ISBN-104751528688
- ISBN-13978-4751528686
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商品の説明
出版社からのコメント
あたかも一編の映画を観ているかのように、あるいは、共に旅をしているかのように引き込まれていく、不思議な力に満ちた一冊。
それは、なんの確約もない旅立ち。——だからこそ、最後に握りしめることができたもののかけがえのなさと確かさを、
この本とともに、あなたも握りしめてください。
それは、なんの確約もない旅立ち。——だからこそ、最後に握りしめることができたもののかけがえのなさと確かさを、
この本とともに、あなたも握りしめてください。
登録情報
- 出版社 : あすなろ書房 (2017/3/2)
- 発売日 : 2017/3/2
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 424ページ
- ISBN-10 : 4751528688
- ISBN-13 : 978-4751528686
- 寸法 : 12.8 x 2.3 x 18.9 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 316,788位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 4,258位海外旅行ガイド (本)
- - 50,199位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
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5 星
若いときの筆者と若いときの自分を重ねて涙が溢れる本
”あの”梅棹忠夫・山と探検文学賞を受賞したネイチャーフォト写真を撮る大竹さんの著書。夢にみたオオカミを求めて旅に出た若者時代のストーリーをまとめた本。マクドで100円のホットコーヒーを飲みながら、この本を読んだ。正直、始めは少し退屈な本だと感じながらページを読み進めた。ヘルマン・ヘッセを読んでいるような冗長な描写説明にすこし飽き飽きしたが、せっかく買ったのだから読み進めよう、と。だが3分の1くらいから様変わりする。本の世界に吸い込まれていくのだ。著者が所在地も知らず、写真集に載っていた大雑把な地図だけを頼りにたどり着き、憧れの写真家ジム・ブランデンバーグに逢った時に語った彼の一つ一つの言葉を自分の心のなかで読みながら、涙がとめどなく流れていた。きっと誰の中にでもあっただろう。若者の頃に燃えるような情熱が。その情熱にどれだけ素直に従えただろうか。泣きながら、叫びながら、時には嗚咽しながら、それでも行動せずにいられなかった頃が。上梓当時で40歳を越えていた筆者が、今こうして若い頃の感性をここまで書き上げていることに驚いた。こんなに瑞々しく僕たちは齢を重ねられるだろうか。この本には先達が2人出てくる。前述のジムと北極南極冒険家のウィル・スティガーだ。少しだけ北極南極冒険に関わる僕にとってウィルは、憧れの人物だ。現代における最高峰の冒険家の1人である。ウィルは筆者に言う。「尊敬するのはいいことだが、見上げすぎると良くないぞ。それが壁になることがある」「とにかく俺は自分の夢を追ったんだ。北極圏、犬ぞり、そして南極。するとどうだ……」人の模倣だけで生きてはならない。自分の道を貫く事がいかに大切か。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年12月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大竹さんのことを星野道夫さんの
写真展で知って拝読。
あまりの行動力に吸い込まれるように
読了しました。
今後も大注目です。
写真展で知って拝読。
あまりの行動力に吸い込まれるように
読了しました。
今後も大注目です。
2019年10月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
長々とした、旅の日記のような小説のような読み物で分厚く読み応えはある。
時間のある時にゆっくりと読んで世界観に浸るには良いがなにか明確に結末があったりするものでは無いので、旅先などで読むと良いかも。
読み終わってからは風の吹いた後のような爽やかさが残る。
時間のある時にゆっくりと読んで世界観に浸るには良いがなにか明確に結末があったりするものでは無いので、旅先などで読むと良いかも。
読み終わってからは風の吹いた後のような爽やかさが残る。
2022年8月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まるで著者の見て聞いて感じていることが自分も現場にいるかのように伝わってきました。読んでよかったです。
2021年5月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
感動の記録です。著者の真剣な、心の奥底から響く歩みにあらたな勇気をわけてもらえる。素晴らしい直球がとどきます。
2019年9月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者は多くの学生と同じく
社会へどのように歩み出すべきか悩んでいる大学生。
彼はある晩、夢を見る。
彼が多くの若者と違ったのは
その夢を理由に、自らの進む道を決めたことだ。
その大胆な決断にも驚くが、
その後の行動力も並大抵ではない。
ただ彼の歩みは決して自信に漲ったものではない。
とても慎重に、恐る恐る進んでいく様が
丁寧で朴訥とした文章から浮かび上がってくる。
本書の舞台となるのは北米の雄大な大自然。
カメラマンを目指す著者ならではの感性で
そこに暮らす動植物の息づかいまでが細やかに描写されている。
異国の地で初めて操るカヌーの旅は
想定外の様々なトラブルに見舞われるが
不自由な英語に苦労しながらも
不思議と繋がる人の縁。
たとえ目的地にたどり着いても、
ハッピーエンドが待ちっているかは分からない。
それでもゆっくりとカヌーを漕ぎ進む著者の姿を追ううちに
読み手はすっかり著者と心を重ねているだろう。
本書の中には著者が影響を受けた名著の一文や
旅で出会った人々から受け取った金言がいくつも掲載されているが
そのいずれもが、名言だけを切り取って読むだけでは決して得られない味わいを含んでいる。
社会へどのように歩み出すべきか悩んでいる大学生。
彼はある晩、夢を見る。
彼が多くの若者と違ったのは
その夢を理由に、自らの進む道を決めたことだ。
その大胆な決断にも驚くが、
その後の行動力も並大抵ではない。
ただ彼の歩みは決して自信に漲ったものではない。
とても慎重に、恐る恐る進んでいく様が
丁寧で朴訥とした文章から浮かび上がってくる。
本書の舞台となるのは北米の雄大な大自然。
カメラマンを目指す著者ならではの感性で
そこに暮らす動植物の息づかいまでが細やかに描写されている。
異国の地で初めて操るカヌーの旅は
想定外の様々なトラブルに見舞われるが
不自由な英語に苦労しながらも
不思議と繋がる人の縁。
たとえ目的地にたどり着いても、
ハッピーエンドが待ちっているかは分からない。
それでもゆっくりとカヌーを漕ぎ進む著者の姿を追ううちに
読み手はすっかり著者と心を重ねているだろう。
本書の中には著者が影響を受けた名著の一文や
旅で出会った人々から受け取った金言がいくつも掲載されているが
そのいずれもが、名言だけを切り取って読むだけでは決して得られない味わいを含んでいる。
2020年4月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
丁度、著者の写真展があるので伺おうと思っていたところ、世界的な感染症の影響で残念ながら写真展は休止になり伺えず、そんな折にこの本を購入しました。
素直に純粋に心模様が描かれ、そして写真家への道を模索しながらその道に入ろうとした著者のことを知りました。
ますます、大竹氏の写真展の再開を心より願う次第です。
ネイチャー写真家の自然へのアプローチの仕方の重要性、また基本姿勢を改めて学ばせて頂きました。
良い本に巡り会えました。
素直に純粋に心模様が描かれ、そして写真家への道を模索しながらその道に入ろうとした著者のことを知りました。
ますます、大竹氏の写真展の再開を心より願う次第です。
ネイチャー写真家の自然へのアプローチの仕方の重要性、また基本姿勢を改めて学ばせて頂きました。
良い本に巡り会えました。
2017年4月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読み終わった後、湖に広がる波紋のように、静かな満足感と明日へ向けた前向きな気持ちが、心を揺らしました。
憧れのカメラマンと出会うため、たった三つの手がかり、町の名前と、小屋の写真と、写真集に載せられた手描きの絵地図。それだけを持って、カヤックに乗って湖を旅に出る。
そんな冒険へ出かける人はさぞかし情熱的で豪快な人物かと思いきや、文章から滲み出てくる作者の姿は、その逆でした。
私が意外性を感じ、また好ましく感じるのは、作者のあまりに普通の感覚で、優しく真摯に控えめに、自然や人と向き合う様。
たとえば、水鳥のルーンが卵を温める姿を撮影しようとしたとき。
威嚇してきた鳥に驚き、暗闇にいる鳥の不安や巣を編むための労力に思いを馳せ、新しい命を育むことが、どれだけ大切で命がけなのかに気づきます。
……そして撮影が終わり冷静になったとたん、目隠しのためのポンチョを被り、大自然の中にぽつりと立つ自分に、違和感を覚えいたたまれない気持ちを抱く。
都会育ちの青年のその姿は、自然写真家を目指すにしては、繊細すぎるのかもしれない。
だけどその普通の青年が、素直に自分を包み隠さず、やわらかな感性で野生と出会い前へ進む旅は、清々しく気持ちのよい風に包まれています。
世界的カメラマン、ジム・ブランデンバークと、探検家ウィル・スティガー。
青年は、二人の偉大な人物の姿に、自分の歩みの遅さ、道のりの遠さに胸を締め付けられ、
写真を撮る事と真剣に向き合ったときに、大自然の中で一歩も動けなくなってしまいます。
「撮ろう撮ろうとすれば逃げていく」
「誰かを見上げすぎれば、それは壁になる。大切なのは自分の道を見つけること。」
「すべてがうまく行くことだけが、人生にとって大切なことではないのかもしれない。」
旅の中で出会っていく出来事を、言葉を、丁寧に丁寧いに掬い上げて、青年は進んでいきます。
私たちの未来も夢も、ごく普通の日常の先にある、ということ。そして、一漕ぎ一漕ぎ、船を前へ進めることが一番の近道なのだ、ということを、この作品は静かに物語っています。
憧れのカメラマンと出会うため、たった三つの手がかり、町の名前と、小屋の写真と、写真集に載せられた手描きの絵地図。それだけを持って、カヤックに乗って湖を旅に出る。
そんな冒険へ出かける人はさぞかし情熱的で豪快な人物かと思いきや、文章から滲み出てくる作者の姿は、その逆でした。
私が意外性を感じ、また好ましく感じるのは、作者のあまりに普通の感覚で、優しく真摯に控えめに、自然や人と向き合う様。
たとえば、水鳥のルーンが卵を温める姿を撮影しようとしたとき。
威嚇してきた鳥に驚き、暗闇にいる鳥の不安や巣を編むための労力に思いを馳せ、新しい命を育むことが、どれだけ大切で命がけなのかに気づきます。
……そして撮影が終わり冷静になったとたん、目隠しのためのポンチョを被り、大自然の中にぽつりと立つ自分に、違和感を覚えいたたまれない気持ちを抱く。
都会育ちの青年のその姿は、自然写真家を目指すにしては、繊細すぎるのかもしれない。
だけどその普通の青年が、素直に自分を包み隠さず、やわらかな感性で野生と出会い前へ進む旅は、清々しく気持ちのよい風に包まれています。
世界的カメラマン、ジム・ブランデンバークと、探検家ウィル・スティガー。
青年は、二人の偉大な人物の姿に、自分の歩みの遅さ、道のりの遠さに胸を締め付けられ、
写真を撮る事と真剣に向き合ったときに、大自然の中で一歩も動けなくなってしまいます。
「撮ろう撮ろうとすれば逃げていく」
「誰かを見上げすぎれば、それは壁になる。大切なのは自分の道を見つけること。」
「すべてがうまく行くことだけが、人生にとって大切なことではないのかもしれない。」
旅の中で出会っていく出来事を、言葉を、丁寧に丁寧いに掬い上げて、青年は進んでいきます。
私たちの未来も夢も、ごく普通の日常の先にある、ということ。そして、一漕ぎ一漕ぎ、船を前へ進めることが一番の近道なのだ、ということを、この作品は静かに物語っています。