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アディダスVSプーマ もうひとつの代理戦争 単行本 – 2006/5/25
ワールドカップ開催を目前に控え、遂に日本上陸。
世界中の人々に愛される、「アディダス」と「プーマ」。
この2つのブランドが、いかにして有名スポーツ選手を取り込み、ワールドカップ、オリンピックといった世界規模のスポーツイベントを成功させ、巨大な利権を生み出していったのか。
5年にも及ぶ綿密な調査とヨーロッパ、アメリカ各地で行った数多くのインタビューに基づいた、膨大な情報から解き明かす驚愕の事実の数々。
日本版刊行にあたり、中村俊輔をはじめ、多数のサッカー、スポーツビジネス界関係者にインタビューを敢行。
第二次世界大戦前、ナチズムのスポーツ振興のもと、アディとルディのダスラー兄弟は、ドイツの小さな田舎町にスポーツシューズの工房を作った。やがてダスラー兄弟商会は、ドイツ最高のスポーツシューズをいくつも生み出し、世界で最も有名なブランド、「アディダス」と「プーマ」として、その道を永遠に分かつことになる。
そして、この兄弟の確執から始まり、「ナイキ」など米国系ブランドを交えた熾烈な争いは、巨大な利権を巡り世界を巻き込む、スポーツビジネス界の代理戦争へと発展していく。
- 本の長さ447ページ
- 言語日本語
- 出版社ランダムハウス講談社
- 発売日2006/5/25
- ISBN-104270001275
- ISBN-13978-4270001271
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商品の説明
メディア掲載レビューほか
世界のスポーツ市場で競い合う「アディダス」と「プーマ」。この両ブランドは、ドイツの小さな村で反目し合う2人の兄弟、アドルフ・ダスラーとルドルフ・ダスラーによってそれぞれ設立された。両社は長年にわたって火花を散らし、スポーツビジネスを様変わりさせた。綿密な調査・取材で、その内幕を描く。
1920年代、ダスラー兄弟は製靴事業で成功を収めた。だが、2人は正反対の性格で、しばしば衝突を起こすようになる。48年、アドルフは自分の名前と姓を縮めたアディダスを、ルドルフは名前をもじった「ルーダ」をより軽快にしたプーマを立ち上げる。
アディダスはメルボルンオリンピックで選手に靴を無料配布し、ブランドを浸透させた。次のローマオリンピックではプーマも一流選手と接触し、靴を無料提供する。次第に舞台は、サッカーのワールドカップなどにも広がり、有名選手の囲い込みが激化する。やがて、衣料分野にも進出し、様々なチームとスポンサー契約を結ぶようになる。「ナイキ」など他メーカーも絡み競争はさらに激しくなっていった。
ワールドカップは国と国との代理戦争と呼ばれる。舞台裏では巨大利権と有名選手を巡り、また別の熾烈な争いが繰り広げられていることが分かる。
(日経ビジネス 2006/07/17 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
-- 日経BP企画
著者について
登録情報
- 出版社 : ランダムハウス講談社 (2006/5/25)
- 発売日 : 2006/5/25
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 447ページ
- ISBN-10 : 4270001275
- ISBN-13 : 978-4270001271
- Amazon 売れ筋ランキング: - 504,499位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 554位その他戦争関連書籍
- - 724位フランス文学研究
- - 10,362位ビジネス・経済ノンフィクション
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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欧州在住の人間なのに、日本のサッカー界を、それも1960年代からの事情を詳しく書いてあるのには本当に驚いた。
私は1968年メキシコ五輪から日本サッカーをウオッチし続けていて、若い頃の仕事もスポーツ用品関係だったので、本書に出てくる日本企業とその経営者の名前を懐かしく思い出すことが出来た。
またアーミン・ダスラーとも直接お会いしてたり、Herzogenaurachのadidasファクトリーを訪れた経験もあるので、なおさら本書の深みを皮膚感覚で知ることになった。
華やかな舞台裏で映画のようなバチバチ・ドロドロした物語が展開されていたことは想像を超える。
そういった逸話が随所に出てきて、さらに読者の興味を刺激するのだから、これは紛れもなく「ノンフィクションの最高傑作」と言いたい。
サッカー単行本で傑作と思ったのは、これまで「サッカーの敵」(サイモン・クーパー)と「オシムの言葉」(木村元彦)の2冊だが、本書は3つめの傑作作品である。幸いに3冊とも自宅の本棚を埋めている。
勝った負けたのレース結果だけがスポーツではない。
こういった業者間の争いなり、金銭に目が眩んで悪だくみをする選手の素顔を炙ることも、スポーツの一面なのだ。
良書を知れたことに深く感謝したい。
それにしても、著者のオランダ人女性って、いったいどんな取材をかけて、これほど緻密で多面的な記事に仕上げたのであろうか? サッカー日本代表に関しては当人などかなり深部の関係者しか知らない事実が多く出ていた。日本における取材協力者の名前も知りたいところである。
特にIOC、UEFA等の組織内での政治駆け引きはあまり面白くない。
その点では星2つ。
ただし、以下のような日本独自の情報や選手情報は面白かった。
(1) adidasは最初の契約で「3年間総額1500万円」で中村の脚を買った。
(2) 中村のイタリア訪問後、契約は約3倍に。これは年間5億円のベッカムと比較すると少額だが、日本選手では最高(*ただし具体的金額は不詳)。
(3) トヨタは3億円と引き換えに、大会に企業名を付ける権利を獲得(=toyota cup)
(4) ベッカムの足のサイズは8と4分の3という特殊サイズ。彼は注文が多い。
(5)ベッカムとの1995年との契約の際、ベッカムの自動車保険代をアディダスが払った。これで彼はご機嫌。
特に、adidas好きな人・スポーツビジネスを学びたい人・マーケティングを学びたい人
にとってはとても参考になる書物だと思う。
というのも、adidasブランドの確立・スポーツビジネスという新しいマーケットの創出から各スポーツメーカーとの攻防までが物語風のテイストで描かれていてとても読みやすい。
特に、サッカーW杯やオリンピックが巨大ビジネスに発展するまでの経緯が面白い。そこには、サッカー協会やJOC、広告代理店など様々な利害関係や人間関係が交差していた...。
興味のある人にはぜひ、読んで頂きたい一冊だ!
知られていますが、その両社の源流となる会社がナチスドイツの戦渦が強まる頃、
製靴業の「ダスラー兄弟商会」を技術一辺倒のアドルフ(アディ)・ダスラーと
外交的なルドルフ(ルディ)・ダスラーの兄弟がバイエルン北部に創業したところから
本書は始まります。
レニ・リーフェンシュタールの「オリンピア」で有名なベルリンオリンピックへの
シューズの提供をきっかけとした快進撃、そして敗戦、またナチ高官だったことで
戦後裁判へかけられ、最終的には対応の思い違いが決定的にした兄弟の決別へと
繋がり、兄弟の愛称から想像の通り、「ダスラー兄弟商会」は後にアディの設立した
アディダスとルディのルーダ(後のプーマ)に袂を分かちます。
そこからは両者は本社を同じ地で川を挟んで対岸に構える一方で、性格の異なった
歩みをはじめます。お互いに牽制し、罵り合いながらも成長を続けますが、それも
中心で支えていたアディとルディの死去により、残された一族と会社の経営は
それぞれに錯綜します。
そこからはアディダスの混乱と変遷、そして、時を経るにつれ巨大化していく
オリンピックやサッカープロリーグに投下する資本とその世界戦略が話題の
中心となり、プーマは折に触れてアディダスと対峙するライバルとなります。
本書はライバルとしてのナイキ、そしてリーボックとの関わりや最近のオリンピックで
話題となった水着のメーカーや日本メーカーとの関わりを含め、商業的価値としての
スポーツの舞台裏を見事に描いており、系譜を知るのに適していると思います。
兄弟が始めた "Three Stripes Two Brothers One Feud" は、既に形を変えては
いるものの、私達には想像し得ないスケールで、今でも世界中のプレーヤーを
巻き込みながら拡大しているという事実に驚きを禁じえません。
一方でビジネス書としては秀逸だと思います。営業と技術を上手く分担していた二人の仲違いにはじまり、ローカルビジネスがグローバルビジネスになっていく中での問題発生、商品の競争力が技術力からマーケティングに移っていく様子、新興企業の隆盛を許してしまった大手既存企業など、面白いトピックが満載です。
また、章立ても各章が短いので読みやすくなっています。ビジネスケースとしては非常に面白い本でした。
した。が、俊輔のことは殆ど書かれていないのでそれ目的の人は再検討
した方がいいでしょう。
とはいえ、スポーツシューズ界の中でもビッグネームのアディダスと
プーマが最初はダスラー兄弟商会として一つの靴屋だったなんてこの本
で初めて知った。その後、販売面リーダーの兄と靴製作面リーダーの弟
の不仲により兄プーマ・弟アディダスと別れていき、スポーツビジネス
戦争の話はとても面白い。ナイキ・リーボックとの絡みも面白いし、
日本がこの戦いのなかでも結構大きな舞台を担っており(アシックスと
か)中盤まではグイグイ読ませます。
この本の欠点は後半失速することだろう。だいたい年代順に語られて
いくのだが、話が古ければ古いほど(本の前半)詳しく生々しい。ドロ
ドロした話も前半〜中盤にかけては出てくるのだが、後半はあっさりし
た感じです。まぁ取材される方も古い年代の話はもう時効のような感じ
で口が開き、新しくなればなるほど口が堅かったのかな。
90年代までの話は非常に面白い。00年代の現代の話(本の終盤)は
正直読んでても惹き込まれるようなものは何もない。
総評としはお薦めの部類に入ると思う。