80年代の、それも前半から半ばぐらいまでの週刊少年ジャンプを、あるいは当時の連載作品のコミックスをお持ちの方は、
ページをパラパラ捲った上で最近のジャンプの作品を見て頂きたい。
間違いなく「驚きの白さ!」となるかと……それぐらい当時のジャンプはページ全体が黒かったのである。
あの当時のジャンプは今では考えられないぐらいベタを多用した劇画調の作品が多く、全体の色彩が暗かった上に
今では青年誌でも掲載が難しいぐらいに話の中身が黒かったのを覚えておられる方も多いかと。
しかし、当時の週刊少年ジャンプは(ひょっとしたら今でも)その製作現場は作品の内容以上に黒い。
本作はそんな70年代から80年代に掛けての黒いジャンプの黄金期を支えた作家の一人、平松伸二の自伝的作品である。
「ドーベルマン刑事」や「ブラックエンジェルズ」など、ザ・劇画とでも言うべきエログロバイオレンスの塊の様な作品で
ジャンプを引っ張り続け、今や還暦を過ぎた大ベテラン作家が若かりし自分と当時のジャンプを振り返った作品、それが本作である。
岡山の片田舎、高梁で生まれ育った平松伸二が16歳で作品を初掲載され、高校在学中に6本の読み切り作品を発表するという
まさに麒麟児とでも呼ぶに相応しい才能を見せ付け、上京。
当時のジャンプの主力作品だった「アストロ球団」を連載中の中島徳博のアシスタントとして修行中の日々を送っている所から
この物語は幕を開ける。
主力とは言え作家をチヤホヤしないのが当時のジャンプの恐ろしい所で、原稿を落とし掛け、輪転機を停めてしまった
中島に二度と迷惑を掛けないという血判状を書かせたという所からして普通では無い。
そんな緊張感に満ち溢れる製作現場で中島が病に倒れるという緊急事態が発生、穴埋め原稿の製作を平松が引き受ける羽目になるのだが、
10日で39ページという無茶ぶりを押し付けてくるジャンプの編集者の顔のえげつない事!
中島の担当で後に平松も担当する事になる権藤狂児氏(仮名)を始め、当時の編集長だった中剛裕次郎(仮名)といい、
看板作家だった本宮ひろ志を育てた副編集長・仁死村繁樹(仮名)…何れも平松作品に出てくるド外道の顔その物!
雪藤が「地獄に落ちろ」とスポークを突き立ててもおかしくない凶悪フェイスばかりで
ひょっとしたら平松伸二はジャンプの編集者が大キライなんじゃなかろうかと思わされるぐらいに
作家に無理難題を振り掛けるド外道っぷりは読んでいて唖然とさせられる。
多少のカリカチュアライズは差っ引かなければならないにしても、平松を始めとしたジャンプの作家にとって
編集者という連中がいかにどぎつい存在であったかは想像がつく。
そして、そんな世界で生き残ろうとすれば田舎から出てきた青年もその強烈な連中の毒気にあてられながら、
一歩間違えばたちまち舞台から引きずり降ろされる恐怖と向き合いながら創作活動を続けざるを得ず、
やがて生き残る中でド外道とならねばならなかった、本作で描かれる平松の作家人生はまさに修羅道。
たった一人で師匠である中島の家に泊まり込んで奥さんに「無理です」と泣きつきたくなる孤独と絶望感に耐えて
穴埋め原稿のネームを切った夜を境に、武論尊が原作を担当する「ドーベルマン刑事」の連載を任されるのだが、
必死でまとめたネームを「何も感じねえ!」と権藤に酷評され、田舎者にははぐれ刑事の「怒り」なんか理解できねえんだろうと
育ちまで否定された事で、ならば本物の外道たちを見てきてやる、と歌舞伎町に出掛けていきヤクザにボコられる辺りは序の口。
アシスタントを付けてもらい連載をこなそうとする中、二十歳そこそこの平松は遥かに年上のアシスタントから
最初は「先生」呼ばわりして貰えたもののちょっと下手に出た事で足元を見られ、「平松くん」呼ばわりされるわ、
「ドーベルマンなんかすぐ打ち切られるよ」と嘲笑されるわとやられたい放題にやられっぱなしに。
ギスギスした空気の中、必死で「ドーベルマン刑事」の主人公・加納になりきって「平松さん」じゃなきゃおかしいだろう、と
やり返してアシスタントをコントロールするなど、嫌でも何でも「上」の立場を知らしめないとまともに製作現場が回らず、
しかもその難易度は連載が長期化し、アシスタントの人数が増えるほどに激化するという悪夢のサイクルに放り込まれるのである。
こんな状況を何年も続けて田舎青年の人格がおかしな方向に捻じ曲がっていく事を誰が責められようか?
作品に登場させた銃器の描き方を一つ間違えただけでファンレターという名を借りた悪意の塊を毎週山の様に送り付けられ
(今じゃ2ちゃんねるなんかに書き込まれるのと同レベルの嘲笑・罵倒が剃刀と一緒に送り付けられるのである!)
手塚・赤塚賞のパーティーに出席すれば同じ業界の人間から「思い上がるな若造」という嫉妬と憎悪を浴びせられる…
その悪夢の様な漫画家生活を描いたこの一巻のクライマックスが10人の作家が10週連続で読み切りを掲載し
読者投票で順位を付けられる第4回愛読者賞の顛末である。
手塚治虫をはじめ、師匠の中島や、当時のジャンプの主力とりいかずよし、池沢さとし、吉沢やすみといった
錚々たる面々と競い合う事になった場で年末の時間も無く、アシスタントも帰省した中、力を振り絞り
独りで読み切りを仕上げた平松を待ち受けていた結末はあまりの惨さに言葉を失った。
「オレは…オレは一体、何ンなんだよオオオオオオッ!!」という絶叫で幕を引く最終ページまでページを捲る手が止まらない
若き日を振り返り、超劇画として仕立て上げた平松伸二の渾身の一冊、是非手にお取り頂く事をお勧めさせて頂く。
Kindle 価格: | ¥627 (税込) |
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そしてボクは外道マンになる 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL) Kindle版
1970年代、激動の「週刊少年ジャンプ」でデビューを果たした若き漫画家・平松伸二。やがて不動の人気連載作家へと成長するが、それは、想像を絶する厳しく険しい道のりであった…。岡山の片田舎で生まれた少年が漫画家を目指し、外道漫画家・「外道マン」に至る漫画家人生をドキュメンタリータッチで描く、著者入魂の一作!!
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2017/8/18
- ファイルサイズ58058 KB
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登録情報
- ASIN : B07434LJXX
- 出版社 : 集英社 (2017/8/18)
- 発売日 : 2017/8/18
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 58058 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効になっていません。
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : 有効になっていません
- 本の長さ : 192ページ
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年8月18日に日本でレビュー済み
レポート
Amazonで購入
53人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2018年8月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
正直、あまり期待せずに買ったのですが(すいません)、おもしろくて3巻まで一気に購入して読みました。たんなる熱血でなく悪が書かれているのが良かったのかな。続きが読みたい。おすすめ
2018年10月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
無料で一巻を読むことができました。
続きが非常に興味深いです。
続きが非常に興味深いです。
2017年8月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
1975(昭和50)年当時、小学5年生の自分にとって『ドーベルマン刑事』は衝撃だった!
まっ裸でハイジャック犯に立ち向かう主人公、荒削りな絵、ハチャメチャなストーリー展開に一発で虜になった!
発売翌日の教室は、ドーベルマンの話題で持ち切りだったのを覚えている。
当時、『サーキットの狼』全盛で、読者の8割がスーパーカー見たさにジャンプを読んでいたと思うが
明らかに異質のマンガ! 男一匹ガキ大将でもない、アストロ球団でもない、
いきなりマッパだけど、トイレット博士のようなギャグでもないらしかった。
いや、それまでの少年誌のどこにもない違和感、オリジナリティーはナンセンスを超越していた。
作中に出てくる「愛読者賞」は池沢さとしが連続受賞するが、自ら作ったスーパーカーブームがそうさせたともいえ、
小5の子どもにはすでに飽きがきていた。そんな中で平松さんの『新幹線パニック』は文句なく面白かった!
レールの軌道が違う新幹線がなぜ在来線を走れるのか?なんて、小さな疑問はどうでもよかった。
読み返してもいないのに、30数年前の作品を覚えている! そんな作品にしばらく出会っていない…
(この作品は原作なしのオリジナルだったなんて)
とにかく、ジャンプが一番好きだった少年の頃を思い出す、素晴らしい作品でした。
平松先生、ありがとうございました! 今後の続刊が待ち遠しいです!
まっ裸でハイジャック犯に立ち向かう主人公、荒削りな絵、ハチャメチャなストーリー展開に一発で虜になった!
発売翌日の教室は、ドーベルマンの話題で持ち切りだったのを覚えている。
当時、『サーキットの狼』全盛で、読者の8割がスーパーカー見たさにジャンプを読んでいたと思うが
明らかに異質のマンガ! 男一匹ガキ大将でもない、アストロ球団でもない、
いきなりマッパだけど、トイレット博士のようなギャグでもないらしかった。
いや、それまでの少年誌のどこにもない違和感、オリジナリティーはナンセンスを超越していた。
作中に出てくる「愛読者賞」は池沢さとしが連続受賞するが、自ら作ったスーパーカーブームがそうさせたともいえ、
小5の子どもにはすでに飽きがきていた。そんな中で平松さんの『新幹線パニック』は文句なく面白かった!
レールの軌道が違う新幹線がなぜ在来線を走れるのか?なんて、小さな疑問はどうでもよかった。
読み返してもいないのに、30数年前の作品を覚えている! そんな作品にしばらく出会っていない…
(この作品は原作なしのオリジナルだったなんて)
とにかく、ジャンプが一番好きだった少年の頃を思い出す、素晴らしい作品でした。
平松先生、ありがとうございました! 今後の続刊が待ち遠しいです!
2017年8月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
平松氏の作風そのままに描かれるジャンプ編集部は暴力団さながらでインパクトがありますが
この巻で印象的なのがアシスタントとの軋轢でしょう。
20歳といえば、社会人としてはまだまだ新人な訳で
同年齢ばかりだった学生時代と異なり周りは自分よりも年上ばかり
普通ならそこから揉まれて成長していく訳です。
平松氏も最初はアストロ球団で知られる中島徳博氏の元でアシスタントして経験を積んでいる最中でしたが、
中島氏の急病を切っ掛けに20歳そこそこでプロデビューする事になり、
いわば才能がモノを言う世界故に雇うアシスタントが自分よりも年上だったようです。
それ故のやり辛さみたいなものがこの漫画では結構な分量を割いて描かれています。
この手の自伝漫画でここまでアシスタントとのやり取りにページを費やすのは珍しいような気もします。
ほぼ同世代といえる小林まこと氏の『青春少年マガジン』では全くと言っていい程、触れられてませんでしたしね。
毎週31ページの増ページという理不尽な注文をこなせたのもアシスタントの助力なしにはありえなかった訳で、
色々なトラブルを描きながらも、当時のアシスタントに対する感謝を伝えていると思いました。
この巻で印象的なのがアシスタントとの軋轢でしょう。
20歳といえば、社会人としてはまだまだ新人な訳で
同年齢ばかりだった学生時代と異なり周りは自分よりも年上ばかり
普通ならそこから揉まれて成長していく訳です。
平松氏も最初はアストロ球団で知られる中島徳博氏の元でアシスタントして経験を積んでいる最中でしたが、
中島氏の急病を切っ掛けに20歳そこそこでプロデビューする事になり、
いわば才能がモノを言う世界故に雇うアシスタントが自分よりも年上だったようです。
それ故のやり辛さみたいなものがこの漫画では結構な分量を割いて描かれています。
この手の自伝漫画でここまでアシスタントとのやり取りにページを費やすのは珍しいような気もします。
ほぼ同世代といえる小林まこと氏の『青春少年マガジン』では全くと言っていい程、触れられてませんでしたしね。
毎週31ページの増ページという理不尽な注文をこなせたのもアシスタントの助力なしにはありえなかった訳で、
色々なトラブルを描きながらも、当時のアシスタントに対する感謝を伝えていると思いました。
2020年6月30日に日本でレビュー済み
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平松伸二先生の作品は小学生の頃から好きです。
往年、ビートルズやストーンズの様になる漫画家は多いですが、下品で低俗で時事ネタに影響され、それでいて格好良く、実は隠れたメッセージ性の様なモノもある。その活動は大御所でありながら俗さも忘れないキッスでしょうか。そんな僕の好きな不思議な漫画家のインサイドストーリー。僕は凄く共感を覚えました。
往年、ビートルズやストーンズの様になる漫画家は多いですが、下品で低俗で時事ネタに影響され、それでいて格好良く、実は隠れたメッセージ性の様なモノもある。その活動は大御所でありながら俗さも忘れないキッスでしょうか。そんな僕の好きな不思議な漫画家のインサイドストーリー。僕は凄く共感を覚えました。
2018年6月17日に日本でレビュー済み
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これは良い題材を見つけられましたと思います。
マーダーライセンス牙以降の平松作品はインパクトと絵のシャープな魅力はありこそすれストーリー的には大味な感じが否めませんでしたが
この漫画はキワモノ的なタイトルですがストーリーも構成も昭和の青春物語としてきちんと読みごたえがある出来栄えとなっています。
ストーリーが面白いと平松先生の未だ衰えない画力が際立ちますね。
マーダーライセンス牙以降の平松作品はインパクトと絵のシャープな魅力はありこそすれストーリー的には大味な感じが否めませんでしたが
この漫画はキワモノ的なタイトルですがストーリーも構成も昭和の青春物語としてきちんと読みごたえがある出来栄えとなっています。
ストーリーが面白いと平松先生の未だ衰えない画力が際立ちますね。
2017年10月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本作は平松伸二氏の漫画家としての人生を(多分)大いに脚色して仕上げた一代記である。
数十年前のやくざとは言わずともやくざ者には違いない漫画家達と編集者達、そんなやくざ者達の中で悩み苦しみそして「外道マン」へと育ち、成り果てて行く主人公の心情が当時の状況への回想と思い出も踏まえて描かれていく。そして内容はこれまでの平松伸二作品のオマージュがたっぷり。ファンならば買いだろう。
数十年前のやくざとは言わずともやくざ者には違いない漫画家達と編集者達、そんなやくざ者達の中で悩み苦しみそして「外道マン」へと育ち、成り果てて行く主人公の心情が当時の状況への回想と思い出も踏まえて描かれていく。そして内容はこれまでの平松伸二作品のオマージュがたっぷり。ファンならば買いだろう。