従順で優秀な駒は、騎手に容易には変換されぬ、この至極筋の通った理屈を丁寧に克明に描き出している点が秀逸。
尖る形でも、時々は物言う形でも結構、上司から”あんぱい”な奴と思われないように、振る舞い方を本質的に変化さえようと留意して、何らかの行動を起こすに至っただけでもこの本の代金分の1000倍はお釣りが来る。
人事評価=駒としての優秀さ
経営陣になれるか=表立って語られることはない
参考になった箇所は以下の通り、
→変化の激しい時代だからこそ、使う側は、使われる側とは違う、別の仕事をしなくてはならない
→経営層に出世する人とは、パーツとして優秀な人ではない
経営層としての職務を果たすことができる、少なくともそう期待される人が出世する
それは、パーツを作り上げ、パーツに意味を与える職務だ
それは、その企業がなぜ存在しているのか、という存在意義を問う本質的な職務に他ならない
管理職と経営層では職務が違う
→「思い」ではなく「行動」に能力は表れる
思いを聞く気はない、行動だけを聞きたいのだ
困難を困難と把握するために何をしたのか
困難を乗り越えるために何から始めたか
どんな順序で何をしてきたのか
リーダーシップがあるのか
チームワークを保てるのか
責任をとれるのか
成長のための自発的活動ができるのか
部下にどんな指導をしたか
とった行動に嘘はつきづらい
→前例にとらわれず、あるべき方向を示せる人物
会社の存在意義を常に考えている
今のビジネスを継続していて、会社は生き残れるだろうか
どんな顧客に、どんなサービスを提供する会社であるべきだろうか
競合他社はどこにいるのだろう
今、目の前の競合他社だけを見ていてよいのか
予想もしない業種からの参入はないか
あるいは、予想もしない業界にわが社が参入することはできないだろうか
→経営層を選ぶ5つのアセスメント基準
【ビジョン】「何のため」を説明できているか
【戦略性】現在をどのような機会として捉えているか
【勝利へのこだわり】担当する領域で勝つことを常に意識しているか
【ビジネスモデリング】収益を生み出すビジネス構造をコントロールしているか
【人材マネジメント】部下に職務と動機を与え自発的に行動するようにしているか
→管理職の基準「課題認識」「目的達成」「数値管理」「部下育成」との似て非なる基準の根本的な違いは「視点の高さ」の違いでもある
→今できていないことをできるようにする、これが何よりも難しい
ダイエットの方法は本質的に、食べる量を減らす、運動をする、という二点に尽きる
ダイエット本の本質は、「やるべきことをクローズアップせず、できそうなことに特化している」点にある
人は、届きそうな目標であれば努力ができる
どうすればそれらが容易にできるようになるのか、ということが重要なのだ
→本質を理解することから始める
変化の時代に経営層へと出世するということは、本質にたどり着けているかどうか、ということに尽きる
→従業員は重要な存在だが、時にはストレスを与えなければいけないし、成長できない人には厳しい対応も必要だ
→従業員を財産として扱うということ
パーツとしての確実な職務を与え
パーツとして活動することの重要性を知らしめ
自らよりよく変われる動機を与える
市場水準に見合った十分な報酬を与える
→最終的に社長になったとき、周りに質問できる相手はほとんどいなくなる
経営者の仕事は「神」と話すことだ
その神とは、自分自身の中の哲学、倫理であり、理想と経験の狭間にあるものだ
→エグゼクティブコーチ
自分自身で答えに気づくことを促していく
自分自身に質問できる人は、自分自身の力で学び、変化し、成長することができる
困難が立ち塞がっても立ち直ることができるようになる
内発的動機を獲得できる
→上から見ればいい駒なんだな、お前は
駒は飼いならして乗りこなすもんだ
でも、駒と横に並びたいとは思わないもんさ
出世したければ、駒じゃなくて、乗り手であることを見せなきゃな
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出世する人は人事評価を気にしない 単行本 – 2014/10/1
平康 慶浩
(著)
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購入オプションとあわせ買い
「なぜあの人が?」のメカニズム。
現場で「できる」と評判の人、人事評価の高い人が冷や飯を食い、
業績が今ひとつな人、評判のよくない人が出世する。
品行方正タイプではなく、問題児タイプが抜擢される……。
これは決して、おべっか使いや世渡りが上手いからではないんです。
「使う側」と「使われる側」の壁を理解しなければ、
どんな「できる人」も課長ポストで頭打ちになります。
人事評価ばかり気にするような働き方をしていれば、
50代に待っているのは役員の椅子ではなく、役職定年です。
人事のプロフェッショナルだけが知っている「昇進の真相」とは――?
現場で「できる」と評判の人、人事評価の高い人が冷や飯を食い、
業績が今ひとつな人、評判のよくない人が出世する。
品行方正タイプではなく、問題児タイプが抜擢される……。
これは決して、おべっか使いや世渡りが上手いからではないんです。
「使う側」と「使われる側」の壁を理解しなければ、
どんな「できる人」も課長ポストで頭打ちになります。
人事評価ばかり気にするような働き方をしていれば、
50代に待っているのは役員の椅子ではなく、役職定年です。
人事のプロフェッショナルだけが知っている「昇進の真相」とは――?
- 本の長さ245ページ
- 言語日本語
- 出版社日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
- 発売日2014/10/1
- 寸法11 x 1.4 x 17.5 cm
- ISBN-104532262658
- ISBN-13978-4532262655
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商品の説明
著者について
平康 慶浩 (ひらやす・よしひろ)
人事コンサルタント。1969年大阪生まれ。早稲田大学大学院ファイナンス研究科MBA取得。アクセンチュア、日本総合研究所を経て、2012年よりセレクションアンドバリエーション株式会社代表取締役就任。大企業から中小企業まで130社以上の人事評価制度改革に携わる。
人事コンサルタント。1969年大阪生まれ。早稲田大学大学院ファイナンス研究科MBA取得。アクセンチュア、日本総合研究所を経て、2012年よりセレクションアンドバリエーション株式会社代表取締役就任。大企業から中小企業まで130社以上の人事評価制度改革に携わる。
登録情報
- 出版社 : 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版; New版 (2014/10/1)
- 発売日 : 2014/10/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 245ページ
- ISBN-10 : 4532262658
- ISBN-13 : 978-4532262655
- 寸法 : 11 x 1.4 x 17.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 173,964位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 265位キャリアデザインの資格・就職
- カスタマーレビュー:
著者について
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セレクションアンドバリエーション株式会社 代表取締役 人事コンサルタント
グロービス経営大学院 准教授
人事コンサルタント協会 理事
大阪市特別参与として区長、局長、部長、校長など各種公募面接官(アセッサー)を歴任。
1969年大阪生まれ。
早稲田大学大学院ファイナンス研究科MBA取得。
大阪市立大学経済学部卒。
アクセンチュア、アーサーアンダーセン、日本総合研究所を経て、人事コンサルティング会社セレクションアンドバリエーション株式会社を設立。
多くの会社の人事評価制度、教育研修体系を設計し、企業の成長に貢献。
著書に「7日で作る新・人事考課」「うっかり一生年収300万円の会社に入ってしまった君へ」「年収1000万になる方法を知ってるんだが、何か質問ある?」などがある。
日々ブログを更新中。
「あしたの人事の話をしよう」
http://hirayasu.hatenablog.com/
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年11月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2016年3月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
【概要】
(分野)人事評価、仕事術
(頁数)前書&目次20頁 + 本文223頁 + 後書2頁
(出版日)2014/10/9
本書は、管理職や経営(マネジメント)層と一般社員としての仕事の性質の違いに着目し、両者では「出世」の基準が異なるという点が主題の書籍です。
本書では、いわゆる「人事評価」とは、経営層にとって「パーツとして優秀かどうか」を決める指標に過ぎないという点を指摘し、時として上役・経営層の指針に逆らってでも、「より高い視点」から仕事を考えられる(つまり経営者の視点を持っている)人材が、管理職や経営層へと「出世」して行くのだと説かれます。
※(これが明示されないのは、「優秀なパーツ」のモチベーションが下がってしまうからです)
筆者は、一般社員の評価が「卒業基準(仕事での働きを評価)」が適用される一方で、一般社員が管理職へ昇進し、その先に進むには「入学基準」が適用されるというダブルスタンダードが存在すると述べています。そして、この「入学基準」は、自身の仕事だけでなく、会社にとってどう仕事すべきかという、「視点の高さ」を持つことが大きな要因となります。
また、興味深い点としては、ビジネスの流れが急激に早くなり、高齢社会が促進され年功序列制度を維持できなくなっていく中で、人事制度が「タレントマネジメント(能力によって仕事が振り分けられる仕組み)」に寄って行くと述べられます。この制度は「能力」によって「出世」できるかどうかが決まるため、今後は競争環境やルールが大きく変わる可能性があると述べています。
筆者は、こうした状況で活躍する、または「出世」するには、「チーム」としての価値を上げられる人材であることの必要性を説いています。それは「視点を高く持つ」以外にも、本書では「専門性を高める」ことや、「リーダーシップを発揮する」こと、また、困った時に相談できる「人脈」を幅広く持つことの重要性が語られています。
【感想】
本書には特に斬新な思考や事実はありません。それでも、「管理職、経営層になるには、今までと同じように頑張っていてはだめだ」という、我武者羅に働いていると案外気付けない点にフォーカスを当てているため、働き盛りの人ほど読むとためになると思いました。
(分野)人事評価、仕事術
(頁数)前書&目次20頁 + 本文223頁 + 後書2頁
(出版日)2014/10/9
本書は、管理職や経営(マネジメント)層と一般社員としての仕事の性質の違いに着目し、両者では「出世」の基準が異なるという点が主題の書籍です。
本書では、いわゆる「人事評価」とは、経営層にとって「パーツとして優秀かどうか」を決める指標に過ぎないという点を指摘し、時として上役・経営層の指針に逆らってでも、「より高い視点」から仕事を考えられる(つまり経営者の視点を持っている)人材が、管理職や経営層へと「出世」して行くのだと説かれます。
※(これが明示されないのは、「優秀なパーツ」のモチベーションが下がってしまうからです)
筆者は、一般社員の評価が「卒業基準(仕事での働きを評価)」が適用される一方で、一般社員が管理職へ昇進し、その先に進むには「入学基準」が適用されるというダブルスタンダードが存在すると述べています。そして、この「入学基準」は、自身の仕事だけでなく、会社にとってどう仕事すべきかという、「視点の高さ」を持つことが大きな要因となります。
また、興味深い点としては、ビジネスの流れが急激に早くなり、高齢社会が促進され年功序列制度を維持できなくなっていく中で、人事制度が「タレントマネジメント(能力によって仕事が振り分けられる仕組み)」に寄って行くと述べられます。この制度は「能力」によって「出世」できるかどうかが決まるため、今後は競争環境やルールが大きく変わる可能性があると述べています。
筆者は、こうした状況で活躍する、または「出世」するには、「チーム」としての価値を上げられる人材であることの必要性を説いています。それは「視点を高く持つ」以外にも、本書では「専門性を高める」ことや、「リーダーシップを発揮する」こと、また、困った時に相談できる「人脈」を幅広く持つことの重要性が語られています。
【感想】
本書には特に斬新な思考や事実はありません。それでも、「管理職、経営層になるには、今までと同じように頑張っていてはだめだ」という、我武者羅に働いていると案外気付けない点にフォーカスを当てているため、働き盛りの人ほど読むとためになると思いました。
2017年6月20日に日本でレビュー済み
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書かれていることが全てではないですが、それなりに正しい。
しかし人事評価を気にしないのではなく、気にしなくても
成果を出せる器である人は、ここに書かれていることが
自然にできるようになっているだけですね。
しかし人事評価を気にしないのではなく、気にしなくても
成果を出せる器である人は、ここに書かれていることが
自然にできるようになっているだけですね。
2016年3月6日に日本でレビュー済み
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大企業クラスの就業者数がいる当社でも当てはまる部分も多い。
処世術として筆者のいいたいことを別に言い換えると
”個人マーケティング”の仕方を(本書内の方法などで)工夫すれば”差別的優位性”を
経営者に認識させることができるよ、と。
ランクオーダートーナメントにしたがっていると確率論からすればほとんどないに
等しい出世の道であれば人と異なるが会社に価値提供できるようにしようという
考え方。
筆者の言う役員(重要な役職者又はプロ)になる方法は一理あり大変有用な手段であると
感じた。
ただリスクが伴うこともあり、それぞれが直面している状況によって大きく変わると
思う。
まずは会社内で自分の信任(ウソをつかないなど)があって発言力がある実績がないと
この本の手法は明らかにまずいので、幅広い知識を持ってから実践することが必要なんだろうと
感じた。
しかし人事制度を労働者側に立って説明し、その目的を逆利用しかつ使う側にたつ努力、という
観点は大変いい。
良書だと考える。
処世術として筆者のいいたいことを別に言い換えると
”個人マーケティング”の仕方を(本書内の方法などで)工夫すれば”差別的優位性”を
経営者に認識させることができるよ、と。
ランクオーダートーナメントにしたがっていると確率論からすればほとんどないに
等しい出世の道であれば人と異なるが会社に価値提供できるようにしようという
考え方。
筆者の言う役員(重要な役職者又はプロ)になる方法は一理あり大変有用な手段であると
感じた。
ただリスクが伴うこともあり、それぞれが直面している状況によって大きく変わると
思う。
まずは会社内で自分の信任(ウソをつかないなど)があって発言力がある実績がないと
この本の手法は明らかにまずいので、幅広い知識を持ってから実践することが必要なんだろうと
感じた。
しかし人事制度を労働者側に立って説明し、その目的を逆利用しかつ使う側にたつ努力、という
観点は大変いい。
良書だと考える。
2018年4月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まあまあでした。
若干スタンス論でしたが
ほとんどは事実、論理的内容に感じました。
若干スタンス論でしたが
ほとんどは事実、論理的内容に感じました。
2014年11月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
人事・労務関連の書籍はこれまでたくさん読んでいますが,本書はその中で最も印象に残る優れた1冊だと思います.とにかく考察が鋭いというか,著者は実際に企業サイドの人事関連業務にも携わっており,単なる机上の理論を展開しているのではなく,実務を通しての現場の視点を融合して考察,理論展開しており,実務家の我々にとっても納得できる内容にまとめていることが何よりも素晴らしいと思います.
特にこれまでに無い斬新な考察として,一つ目が部長と課長の昇進の有り様に境界線を引いている点があげられます.過去を確認する基準から昇進判断される(優秀な仕事が出来るという「卒業基準」)課長への昇進と,将来を確認する基準から昇進判断される(管理職の仕事が出来るという「入学基準」)部長への昇進に明確な区分けしている点です.ここでの発想は「使われる側」から「使う側」への変化を捉えることが重要なポイントと主張しており,使われる側の発想を持ち続ける限り使う側への移行はないと説明しています.この指摘には頷くばかりです!
次に,経営陣まであがれる人のケースをスペシャリストとジェネラリストに区分けして,スペシャリストの場合は「卒業基準」が適用される場合もありますが,概ね「入学基準」がこれまで以上に重視されると共に,「一従業員の視点から,組織をマネジメントする管理者の視点に変われるかどうか」が判断基準になっていると言います.部長も所詮は使われる側であり,管理職から経営層になる際には,極めて大きな視点の変化が必要になるとの主張は実に納得がいく論理展開です.例えば,会社が順当でない時期に選ばれる経営層は「卒業基準」で選ばれる場合は稀で,変化に対応できる 『思いを巡らせ行動する』 ことが重要とあります.部長であれば「目的達成」で良いのですが,経営層では「勝利へのこだわり」としてより強いビジョンが必要となります.
最後に,出世している人たちのパターンをいくつか挙げていますが,周りを見渡してもその通りではないかと思います.
・ 繋がりを大事にしている
・ 質問を繰り返している
・ 仕事と生活とを区分けしない生き方をしている
・ 働くことでストレスを押さえている
(仕事こそが生き甲斐と言えるような考え方)
自分にとっては過ぎ去りし日々になりますが,「会社の中の人生は40歳が転機」との指摘で,そこからの10年が大事とあります.これもそうだったかもしれないと頷く次第です.
この書籍は,筆者が話題を提供したいであろう我々中年世代だけではなく,これからの若い人にも読んでおいて損がない内容だと思います.会社人生は概ねこんなものかもしれない...
特にこれまでに無い斬新な考察として,一つ目が部長と課長の昇進の有り様に境界線を引いている点があげられます.過去を確認する基準から昇進判断される(優秀な仕事が出来るという「卒業基準」)課長への昇進と,将来を確認する基準から昇進判断される(管理職の仕事が出来るという「入学基準」)部長への昇進に明確な区分けしている点です.ここでの発想は「使われる側」から「使う側」への変化を捉えることが重要なポイントと主張しており,使われる側の発想を持ち続ける限り使う側への移行はないと説明しています.この指摘には頷くばかりです!
次に,経営陣まであがれる人のケースをスペシャリストとジェネラリストに区分けして,スペシャリストの場合は「卒業基準」が適用される場合もありますが,概ね「入学基準」がこれまで以上に重視されると共に,「一従業員の視点から,組織をマネジメントする管理者の視点に変われるかどうか」が判断基準になっていると言います.部長も所詮は使われる側であり,管理職から経営層になる際には,極めて大きな視点の変化が必要になるとの主張は実に納得がいく論理展開です.例えば,会社が順当でない時期に選ばれる経営層は「卒業基準」で選ばれる場合は稀で,変化に対応できる 『思いを巡らせ行動する』 ことが重要とあります.部長であれば「目的達成」で良いのですが,経営層では「勝利へのこだわり」としてより強いビジョンが必要となります.
最後に,出世している人たちのパターンをいくつか挙げていますが,周りを見渡してもその通りではないかと思います.
・ 繋がりを大事にしている
・ 質問を繰り返している
・ 仕事と生活とを区分けしない生き方をしている
・ 働くことでストレスを押さえている
(仕事こそが生き甲斐と言えるような考え方)
自分にとっては過ぎ去りし日々になりますが,「会社の中の人生は40歳が転機」との指摘で,そこからの10年が大事とあります.これもそうだったかもしれないと頷く次第です.
この書籍は,筆者が話題を提供したいであろう我々中年世代だけではなく,これからの若い人にも読んでおいて損がない内容だと思います.会社人生は概ねこんなものかもしれない...
2017年4月5日に日本でレビュー済み
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課長止まりにならずに、出世する(部長や役員になる)には、視点の変換が必要だと述べている。
ヒラ社員のときに効率的・正確に仕事をこなし、周囲からの信頼も厚い人が、出世するのではない。部長や役員では、ヒラ社員とは全く違う能力、駒を使い、組織を導いていく視点が必要となる。
また、本書では、出世レースの外でプロフェッショナルとして成功し職場での居場所を確保する方法についても述べられており、参考になった。
ヒラ社員のときに効率的・正確に仕事をこなし、周囲からの信頼も厚い人が、出世するのではない。部長や役員では、ヒラ社員とは全く違う能力、駒を使い、組織を導いていく視点が必要となる。
また、本書では、出世レースの外でプロフェッショナルとして成功し職場での居場所を確保する方法についても述べられており、参考になった。
2015年2月1日に日本でレビュー済み
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出世する人とは部長以上から経営人になる事を前提に書かれている。
ここまで出世する人は人事評価を気にしなくなるである。
といっても、係長や課長になるには、結局人事評価結果が重要となる。
課長までは、卒業基準であり、条件を満たす事が条件。
部長から上は、入学基準であり、視点の高さが重要となる。
ここまで出世する人は人事評価を気にしなくなるである。
といっても、係長や課長になるには、結局人事評価結果が重要となる。
課長までは、卒業基準であり、条件を満たす事が条件。
部長から上は、入学基準であり、視点の高さが重要となる。