紙で読みたかったので高くても古本で買いました。
でも面白かった。3部作の完結編ですが、まだまだ続きが読みたくなる、いい余韻が残ります。これがもう何十年も前の作品とか凄すぎる。

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モナリザ・オーヴァドライブ (ハヤカワ文庫 SF キ 1-4) 文庫 – 1989/2/1
ウィリアム・ギブスン
(著),
黒丸 尚
(翻訳)
- 本の長さ490ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日1989/2/1
- ISBN-104150108080
- ISBN-13978-4150108083
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2024年2月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
スプロールシリーズの最後の作品。前半は状況がイメージとして頭に浮かび、読みやすい。後半になると、登場人物も多いのでついていけなくなった。シリーズの前二作品を読んだのは数年前で、しかもどちらも私は振り落とされているので、「今回こそは!」と思っていたけど、予想通り振り落とされた。スプロールシリーズは三作品をまとめて一気に読んだ方が楽しめるかもしれない。感想は、前二作品と同様に、世界観にジャックインして流れに任せて言葉を浴びれば恍惚感を得られる、だ。
2023年11月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ニューロマンサーに始まるスプロール・シリーズの第三部
文章も前二作より読みやすくなり、前二作のプロットや登場人物を引き継いでいるということもあり、割と躓かずに読み進めれる
本作のみでも一応作品として完結はしているが、ニューロマンサーとカウントゼロを読んでいないと理解の及ばないところが多く、物語の面白さも半減するので是非シリーズとして読んで欲しい
特にカウントゼロは単一の作品としては若干物足りなさがあったが、本作によりカウントゼロの面白さも引き立つという逆転現象が起こっている
本作でもギブスンらしいハイテクと混沌の未来世界で展開される物語は期待を裏切らず、結末はニューロマンサーの補完でもあり、ニューロマンサーファンには楽しめる内容となっている
余談だがタイトルのモナリザ・オーヴァドライブはモナとその別名であるリザ(チャプター8のプライアーの登場シーン、英語版ではLizaもfirst nameになっている)と結晶の過剰効果(英語でoverdrive、チャプター42、結晶=クリスタルは主に覚醒剤を示す)から来ているのだろう
世界一有名な絵画モナリザだが、本物同然の贋作が発見されたり紛失した過去もあり、偽物とすり替えられているかもしれないという背景が、本作でのアンジイとモナの関係の隠喩とも見て取れる
文章も前二作より読みやすくなり、前二作のプロットや登場人物を引き継いでいるということもあり、割と躓かずに読み進めれる
本作のみでも一応作品として完結はしているが、ニューロマンサーとカウントゼロを読んでいないと理解の及ばないところが多く、物語の面白さも半減するので是非シリーズとして読んで欲しい
特にカウントゼロは単一の作品としては若干物足りなさがあったが、本作によりカウントゼロの面白さも引き立つという逆転現象が起こっている
本作でもギブスンらしいハイテクと混沌の未来世界で展開される物語は期待を裏切らず、結末はニューロマンサーの補完でもあり、ニューロマンサーファンには楽しめる内容となっている
余談だがタイトルのモナリザ・オーヴァドライブはモナとその別名であるリザ(チャプター8のプライアーの登場シーン、英語版ではLizaもfirst nameになっている)と結晶の過剰効果(英語でoverdrive、チャプター42、結晶=クリスタルは主に覚醒剤を示す)から来ているのだろう
世界一有名な絵画モナリザだが、本物同然の贋作が発見されたり紛失した過去もあり、偽物とすり替えられているかもしれないという背景が、本作でのアンジイとモナの関係の隠喩とも見て取れる
2016年12月25日に日本でレビュー済み
今や歴史的傑作と言われているギブスンの『スプロール』シリーズ3部作の最終巻。前作『カウント・ゼロ』から7年後の世界が舞台。
巻頭、まず、日本人の少女クミコが父親の縄張り争いの危険を避けるためにロンドンに送られます。お供するのは仮想人格の少年コリン。
場面切り替わって、廃墟の工場跡でスクラップ芸術を作っているスリックのところに、街の顔役キッド・アフリカが、ケーブルで黒い小箱に繋がれた眠り男と看護婦をしばらく預かってくれと連れてきます。
三つ目の舞台は、西海岸と思われる別荘地帯。今や世界ナンバーワンのスティム女優となっているアンジイが薬物中毒の治療のためにボビイとの想い出が残る浜辺の別荘へやってきます。
四つ目の舞台は、フロリダ。ストリート・ガールのモナとヒモのエディはニューヨークへ行く日を夢見ながらゴミ溜めのようなスラムで暮らしています。
ギブスンも短編集を含めて4冊目になると、読む方でも独特の文体にも馴染んできて、読み易くなったと思いながら冒頭部分を読み始めます。今回は4人の主人公の視点を切り替えながらの物語です。
クミコが滞在先の父親の知人の家で紹介されたのは、顔にミラーグラスを埋め込んだ女性サリイ。
なじみが出てきた世界に見覚えのある登場人物、そして、新しい登場人物と散りばめられていく新しい物語。ああ、今回はこのように物語が進んでいくのかと納得し始めたはずなのに、なぜか頭が混乱し始めます。
どんどん奥深く踏み込んでいくような過密都市の迷宮、登場人物たちの錯綜する人間関係、ニューロマンサーから続く電脳空間の伝説。冒頭ではバラバラだった4つの物語がやがて一つに収斂して7年後、14年後の物語を語り始めます。良くわからないけどなんかすごいなと思いながら読了しました。
しかし、モヤモヤ感が残ります。読み終わったはずなのに何も理解できていない。『カウント・ゼロ』から引き継いだあの疑問はどうなったのだろう。あの話とこの話はどうつながっているのだろう。と読んだ直後から疑問が次々とわきだします。注意深く読んだはずなのに。
で、仕方ないので再読。すると、ええっ、こんな話だったのか。というほど細部が違って見えてきます。細かい描写の向こうから一つ一つの情景が、登場人物の心情が目の前に浮かび上がってくる。一度目はいったい何を読んでいたのでしょうか。一度目で大筋がだいたい理解できたので、二度目でやっと細部が読めるようになってきたのでしょうか?
短い章の積み重ねで語られる情景と物語の意味に改めて気づかされながら二度目を読了。
そうか、こういう話だったのかと、疑問点の98%は解消しました。
そして改めて思います。本書が凄いのはサブカル社会に与えた影響力だけではなかったと。
しかし、この三部作、どこまで計画的に書かれた話なのでしょう?最初から三部作の予定だったのかな?
これほど真剣に読まされたのは、ディレーニーの『エンパイア・スター』以来でした。
再読では、テンポよく積み重ねられた文章から、独特のリズムが感じられる場面もありました。。
三度目を、すぐに読み返す気分ではありませんが、もし三度目を読むとしたら、また別の情景、別の印象が浮かび上がってくるのではないかと思います。再読を勧める書評がありますが、その意味がやっと理解できました。
せっかく三作目まで読んできたので、本書を途中で挫折してしまう人はいないかもしれませんが、、一度読んだだけでは良くわからなかった人は、だまされたと思って再読してみてください。きっと何か新しい景色が見えてきます。
『ニューロマンサー』と『カウント・ゼロ』も、もう一度読んでみたくなりました。
巻頭、まず、日本人の少女クミコが父親の縄張り争いの危険を避けるためにロンドンに送られます。お供するのは仮想人格の少年コリン。
場面切り替わって、廃墟の工場跡でスクラップ芸術を作っているスリックのところに、街の顔役キッド・アフリカが、ケーブルで黒い小箱に繋がれた眠り男と看護婦をしばらく預かってくれと連れてきます。
三つ目の舞台は、西海岸と思われる別荘地帯。今や世界ナンバーワンのスティム女優となっているアンジイが薬物中毒の治療のためにボビイとの想い出が残る浜辺の別荘へやってきます。
四つ目の舞台は、フロリダ。ストリート・ガールのモナとヒモのエディはニューヨークへ行く日を夢見ながらゴミ溜めのようなスラムで暮らしています。
ギブスンも短編集を含めて4冊目になると、読む方でも独特の文体にも馴染んできて、読み易くなったと思いながら冒頭部分を読み始めます。今回は4人の主人公の視点を切り替えながらの物語です。
クミコが滞在先の父親の知人の家で紹介されたのは、顔にミラーグラスを埋め込んだ女性サリイ。
なじみが出てきた世界に見覚えのある登場人物、そして、新しい登場人物と散りばめられていく新しい物語。ああ、今回はこのように物語が進んでいくのかと納得し始めたはずなのに、なぜか頭が混乱し始めます。
どんどん奥深く踏み込んでいくような過密都市の迷宮、登場人物たちの錯綜する人間関係、ニューロマンサーから続く電脳空間の伝説。冒頭ではバラバラだった4つの物語がやがて一つに収斂して7年後、14年後の物語を語り始めます。良くわからないけどなんかすごいなと思いながら読了しました。
しかし、モヤモヤ感が残ります。読み終わったはずなのに何も理解できていない。『カウント・ゼロ』から引き継いだあの疑問はどうなったのだろう。あの話とこの話はどうつながっているのだろう。と読んだ直後から疑問が次々とわきだします。注意深く読んだはずなのに。
で、仕方ないので再読。すると、ええっ、こんな話だったのか。というほど細部が違って見えてきます。細かい描写の向こうから一つ一つの情景が、登場人物の心情が目の前に浮かび上がってくる。一度目はいったい何を読んでいたのでしょうか。一度目で大筋がだいたい理解できたので、二度目でやっと細部が読めるようになってきたのでしょうか?
短い章の積み重ねで語られる情景と物語の意味に改めて気づかされながら二度目を読了。
そうか、こういう話だったのかと、疑問点の98%は解消しました。
そして改めて思います。本書が凄いのはサブカル社会に与えた影響力だけではなかったと。
しかし、この三部作、どこまで計画的に書かれた話なのでしょう?最初から三部作の予定だったのかな?
これほど真剣に読まされたのは、ディレーニーの『エンパイア・スター』以来でした。
再読では、テンポよく積み重ねられた文章から、独特のリズムが感じられる場面もありました。。
三度目を、すぐに読み返す気分ではありませんが、もし三度目を読むとしたら、また別の情景、別の印象が浮かび上がってくるのではないかと思います。再読を勧める書評がありますが、その意味がやっと理解できました。
せっかく三作目まで読んできたので、本書を途中で挫折してしまう人はいないかもしれませんが、、一度読んだだけでは良くわからなかった人は、だまされたと思って再読してみてください。きっと何か新しい景色が見えてきます。
『ニューロマンサー』と『カウント・ゼロ』も、もう一度読んでみたくなりました。
2020年6月23日に日本でレビュー済み
云わずと知れたSF史に残るスプロール3部作の最終巻。「ニューロマンサー」の衝撃、「カウント・ゼロ」での深淵を経てのカタルシス。
本作では3人の語り手にて進行しますが、その一人、ヤクザ親分の娘、久美子が連れているのはVR・AIツアーガイド、そしてお目付け役はミラーシェイドの改造女。二人目は、ちんけな窃盗前科者にてロボ作りのアーティストだが、ひょんな事から出会うのは没入しっぱなしの天才カウボーイ。最後の一人モナは、アイドルに上りつめた「あの娘」にそっくり。全編登場の風洞実験ねずみ男は、疑似人格となって神託を遣わす。
難解と云われる本シリーズですが、初作を頑張って読んで、次作から何度か読み返してみると謎が解け、世界観が見えてきます。今でこそ想像できる電脳空間が、うん十年前に描かれていた事に衝撃を受けるとともに十数年に渡るウインターミュート(AI)達の策略を楽しめます。最後は、新たな文明との会合を目指すAIに関わった人々の「ほんの1分」の旅立ちです。
本作では3人の語り手にて進行しますが、その一人、ヤクザ親分の娘、久美子が連れているのはVR・AIツアーガイド、そしてお目付け役はミラーシェイドの改造女。二人目は、ちんけな窃盗前科者にてロボ作りのアーティストだが、ひょんな事から出会うのは没入しっぱなしの天才カウボーイ。最後の一人モナは、アイドルに上りつめた「あの娘」にそっくり。全編登場の風洞実験ねずみ男は、疑似人格となって神託を遣わす。
難解と云われる本シリーズですが、初作を頑張って読んで、次作から何度か読み返してみると謎が解け、世界観が見えてきます。今でこそ想像できる電脳空間が、うん十年前に描かれていた事に衝撃を受けるとともに十数年に渡るウインターミュート(AI)達の策略を楽しめます。最後は、新たな文明との会合を目指すAIに関わった人々の「ほんの1分」の旅立ちです。
2016年3月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
I love that this book was written before the Internet contained Second Life; before you could check your e-mail mid-coitus; before nanotechnology had a glimmer of hope for real medical application. This book was infinitely more satisfying to read because I had just finished Neuromancer. So much more will make sense of your read that book first. I feel warm inside from reading this pair of books and I can't wait to get to the third!
2011年6月2日に日本でレビュー済み
いわゆる「電脳空間三部作」、あるいは「スプロール三部作」と呼ばれるウィリアム・ギブスンの初期の作品の完結篇。いまさら、ウィリアム・ギブスン、サイバーパンクなんて言われそうだけど、やっぱり面白い。
『ニューロマンサー』、『カウント・ゼロ』に続くこの作品は、日本で出版されたのは1989年2月と、もう20年以上前。当時はサイバーパンク全盛と言ってもいい頃で、私もかなりハマった口だが、この21世紀に入って10年が経過した今でも、面白く読めた。
21世紀に入っての『パターン・レコグニション』、『スプーク・カントリー』、『Zero History』など最近のウィリアム・ギブスンはサイバーパンクどころかSFって感じのしない作品を書いているが、やはり昔からのファンとしては、この三部作が最も好き。特にこの『モナリザ・オーヴァドライブ』は、その前二作の登場人物モ登場するなど、まさに総集編って感じで、多分に懐かしさもあるのだろうが、私のお気に入りだ。何年に一度か、その時の社会の電子化の進展状況に合わせて楽しめる作品だ。
『ニューロマンサー』、『カウント・ゼロ』に続くこの作品は、日本で出版されたのは1989年2月と、もう20年以上前。当時はサイバーパンク全盛と言ってもいい頃で、私もかなりハマった口だが、この21世紀に入って10年が経過した今でも、面白く読めた。
21世紀に入っての『パターン・レコグニション』、『スプーク・カントリー』、『Zero History』など最近のウィリアム・ギブスンはサイバーパンクどころかSFって感じのしない作品を書いているが、やはり昔からのファンとしては、この三部作が最も好き。特にこの『モナリザ・オーヴァドライブ』は、その前二作の登場人物モ登場するなど、まさに総集編って感じで、多分に懐かしさもあるのだろうが、私のお気に入りだ。何年に一度か、その時の社会の電子化の進展状況に合わせて楽しめる作品だ。
2008年12月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
スプロール三部作の完結編。
第一作(ニューロマンサー)から7年経て第二作(カウント・ゼロ)となり、更にその7年後が舞台。
第一作で多くを語られなかったテスィエ=アシュプール家の謎や、第二作の謎の存在ロアが、
明らかとなる。
そして、全てが第一作で合体した2つのAIのその後の物語であったことが分かる。
本作において中心となる、もう一つの宇宙を擁するバイオ・チップの名称は、
数学における連続無限の濃度を表す「アレフ」が由来と思われる。
三作とも難解ではあるが、全てを読破するという贅沢を是非、味わって頂きたい。
この作品単独でも楽しめるが、三部作を貫く大きな流れを見失ってしまうのは、あまりにも惜し過ぎる。
第一作(ニューロマンサー)から7年経て第二作(カウント・ゼロ)となり、更にその7年後が舞台。
第一作で多くを語られなかったテスィエ=アシュプール家の謎や、第二作の謎の存在ロアが、
明らかとなる。
そして、全てが第一作で合体した2つのAIのその後の物語であったことが分かる。
本作において中心となる、もう一つの宇宙を擁するバイオ・チップの名称は、
数学における連続無限の濃度を表す「アレフ」が由来と思われる。
三作とも難解ではあるが、全てを読破するという贅沢を是非、味わって頂きたい。
この作品単独でも楽しめるが、三部作を貫く大きな流れを見失ってしまうのは、あまりにも惜し過ぎる。
他の国からのトップレビュー

Kindle Customer
5つ星のうち5.0
Brilliant
2024年2月23日にアメリカ合衆国でレビュー済みAmazonで購入
Great end to the trilogy, brings so many characters and ideas together. Thought provoking, entertaining, and great characters. A true masterpiece.

Akasunanik
5つ星のうち5.0
Qualidade do produto.
2023年11月14日にブラジルでレビュー済みAmazonで購入
Veio sem amasso e bem no prazo,muito bom o produto e a obra. Recomendo.

S. Bird
5つ星のうち5.0
Spectacular
2022年11月27日にカナダでレビュー済みAmazonで購入
I read Neuromancer and Mona Lisa Overdrive when they were first published, somehow missing Count Zero. I loved the two, and was excited to rediscover them as a trilogy. But nothing could have prepared me for the jolt of... not
simply recognition... but the stunning prescience of this series. These books are taking our "Now" and using it as the foundation for the future.
How did William Gibson see us so clearly?
Anyone who thought they loved these back when they were written should reread them, and everyone else needs to experience them -- then take a few days off to recover.
What a ride!
simply recognition... but the stunning prescience of this series. These books are taking our "Now" and using it as the foundation for the future.
How did William Gibson see us so clearly?
Anyone who thought they loved these back when they were written should reread them, and everyone else needs to experience them -- then take a few days off to recover.
What a ride!