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学びとは何か-〈探究人〉になるために (岩波新書) Kindle版
「学び」とは,あくなき探究のプロセスだ.たんなる知識の習得でなく,新しい知識を生み出す「発見と創造」こそ本質なのだ.本書は認知科学の視点から,生きた知識の学びについて考える.古い知識観──知識のドネルケバブ・モデル──を脱却し,自ら学ぶ力を呼び起こす,画期的な一冊.
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2016/3/18
- ファイルサイズ4372 KB
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商品の説明
出版社からのコメント
「学び」とは、あくなき探究のプロセスだ。たんなる知識の習得でなく、新しい知識を生み出す「発見と創造」こそ本質なのだ。本書は認知科学の視点から、生きた知識の学びについて考える。古い知識観──知識のドネルケバブ・モデル──を脱却し、自ら学ぶ力を呼び起こす、画期的な一冊。
著者について
今井むつみ
1989年慶應義塾大学大学院博士課程単位取得退学。1994年ノースウェスタン大学心理学部Ph.D.取得。慶應義塾大学環境情報学部教授。専攻は認知科学、言語心理学、発達心理学。著書に、『ことばと思考』岩波新書、『言語と身体性』岩波講座コミュニケーションの認知科学第1巻(編著)、『ことばの発達の謎を解く』ちくまプリマー新書、『言葉をおぼえるしくみ──母語から外国語まで』ちくま学芸文庫(共著)、『新 人が学ぶということ──認知学習論からの視点』北樹出版ほかがある。
1989年慶應義塾大学大学院博士課程単位取得退学。1994年ノースウェスタン大学心理学部Ph.D.取得。慶應義塾大学環境情報学部教授。専攻は認知科学、言語心理学、発達心理学。著書に、『ことばと思考』岩波新書、『言語と身体性』岩波講座コミュニケーションの認知科学第1巻(編著)、『ことばの発達の謎を解く』ちくまプリマー新書、『言葉をおぼえるしくみ──母語から外国語まで』ちくま学芸文庫(共著)、『新 人が学ぶということ──認知学習論からの視点』北樹出版ほかがある。
登録情報
- ASIN : B01GF9HOH6
- 出版社 : 岩波書店 (2016/3/18)
- 発売日 : 2016/3/18
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 4372 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 232ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 21,638位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 102位岩波新書
- - 1,444位科学・テクノロジー (Kindleストア)
- カスタマーレビュー:
著者について
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ノースウェスタン大学心理学部Ph.D.取得。現在は慶應義塾大学環境情報学部教授。専攻は認知科学、言語心理学、発達心理学。著書に『英語独習法』(岩波新書)、『学びとは何か――〈探究人〉になるために』(岩波新書)、『算数文章題が解けない子どもたち――ことば、思考の力と学力不振』(岩波書店、共著)、『ことばと思考』(岩波新書)、『ことばの発達の謎を解く』(ちくまプリマー新書)、『親子で育てることば力と思考力』(筑摩書房)、『言葉をおぼえるしくみ――母語から外国語まで』(ちくま学芸文庫、共著)など
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年11月28日に日本でレビュー済み
レポート
Amazonで購入
教育者だけでなく、一生学びを続けたいと一度でも思ったあらゆる人に読んでほしい一冊。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2021年5月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
学ぶということ、知識、記憶などについての大変貴重なヒントのつまった本だった。熟練すること、勘、ひらめきがどのように起こるのかもよく書かれている。少し難しいところもあった。
2021年9月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者の薦める「使える脳の鍛え方」も、具体的で参考になった。
2021年5月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
・ひらめきと直感は同じ意味だと思うが、別々にしている。
・素人が専門家の領域が分からないのは、行間にあるものが分からないからと説明している。行間より背景の方が良いのではないか。
・素人が専門家の領域が分からないのは、行間にあるものが分からないからと説明している。行間より背景の方が良いのではないか。
2023年3月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
勉強の仕方を学ぼうと思って選びました。
が、いまいち読みたい内容ではなかった。
個人的には、赤ちゃんとかの育児に役立ちそうだなぁと思いました。
が、いまいち読みたい内容ではなかった。
個人的には、赤ちゃんとかの育児に役立ちそうだなぁと思いました。
2016年3月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
よき「探求人」になり、「生きた知識」を蓄積し、「思い込み」や「誤ったスキーマ」を修正
し、「集中力」や「粘り強さ」を発揮しながら「熟達者」になる、という本書の「まとめ」はあ
まりにも短絡すぎるだろうか。
構成は、第一章から第七章と終章である。終章「探求人を育てる」から読み進めてもよい。探求
すること、探求人を育てるためにどのような方法があるのか説明している。その方法に関わる「
鉄則」や身につけるための基本になる「記憶」「知識」について、子どもの言語学習能力を横軸
に、第一章から解りやすく整理している。特に、各章ごとに掲載されている合計二十四図の図表
や大学の調査記録、子どもに対する実験、将棋の羽生善治著作『大局観』など、豊富なデータが
各テーマを補足している。学習することによる「脳」の変化は、各部位の「図」で具体的な働き
を理解できる。
第一章は「記憶と知識」である。それぞれの概念を明確にしておこうということだ。記憶は知
識のベースになり、記憶することにより知識が豊富になっていくと思うが、「記憶」か「知識」
かとの問いに正解はないらしい(例題で示されている)。「記憶力」を四タイプに分類している。
瞬間記憶型、記憶力世界チャンピオン型、シャーロック・ホームズ型、将棋プロ棋士型である。
共通しているのは、記憶力向上のための日ごろの努力、普通の人が気に留めない事実への観察力
であろう。そして、知識には「行間」を補う「スキーマ」という常識的な知識が必要である。予
備知識と言い換えてもよいかもしれない。記憶より構築された知識と入り混じる「スキーマ」で
より物事が理解できるが、蓄積されている「スキーマ」そのものが自分の知識のフィルターを通
じているので「客観的な」記憶ができていない。すなわち、主観的で誤ったスキーマを知識とし
て蓄積している可能性がある。例えば、「思い込み」がそうである。子どもは幼児期から「思い
込み」と自分の中の「形ルール」で迷わず言語学習していく。しかし、小学生くらいになると感
覚的に経験することができない概念、例えば「ゼロ」、「重さ」、「天動説と地動説」など誤っ
たスキーマが形成される。大人になってもなかなか直らない「思い込み」がある。慣性の法則や
外国語の語彙について(例えば、日本語の「着る」と英語の「wear」の意味範囲)など克服すべ
きスキーマがある。大人になれば「確証バイアス」といって自分の信念と一致する現象に注目し、
ますます「思い込み」や「誤ったスキーマ」をより「強固」なものにしてしまう危険性を説いて
いる。この誤ったスキーマを克服し修正していくことを「学ぶ」ことで「生きた知識」が蓄積さ
れていく。
「生きた知識」の蓄積は「脳」の働きにもあらわれる。行動を制御するネットワークは、脳の
表層部と深層部の両方を含む広範囲な働きである。面白いのは、自動処理に落とし穴があるとい
うこと。すなわち、情報処理が自動化され、ルーティン化されると「誤ったスキーマ」のように
同じ情報にしか目を向けなくなる。重要な情報に注意が向かわないということだ。それによって
脳活動が減少するらしい。情報処理を「繰り返し」、「素早く取り出すため」には自動処理と
制御処理の双方のシステムが必要である。意識的に情報を取り込み絶えず脳を活性化しないと「
古く誤ったスキーマ」がますます蓄積されるということだろう。
「直観」についても興味深い指摘がある。直観はどこから生じるのか、どこにあるのか。直観
がモノをいうときは、「古い脳」が働くらしい。ある種の「カン」であるが、「ひらめき」と「
あてずっぽう」には大きな違いがある。「直観」が「ひらめき」となって働くのは「長年の習慣
的な経験の繰り返し」の結果である。そう甘くはない、ということだ。
第七章は「超一流の達人になる」というテーマである。読み進めると普通人にもホットすると
ころがある。例えば、熟達者になるための「練習」はどうするか、努力か才能か、などである。
熟達者になろうと思えば、練習(学習)の質を工夫し、集中力を発揮して「十年修行の法則」が
必要だという。遺伝的要因、身体能力、絶対音感、天才など、決まった遺伝子は存在しないし、
知能指数と天才の関係も統計的にみて意味ある相関性は認められなかったという。それでは何が
「熟達者」や「天才」と呼ばれる人たちが生まれるのか。目標に向かう「強固な意志」「集中力」
「粘り強さ」「創造性」などをあげている。「誤ったスキーマ」にとらわれることなく「自己分
析」をし、自分を適確に判断し、問題点を発見、課題克服のための練習方法(学習方法)を独自
に考える能力が優れていることが条件、という。
終章で、熟達者への道を切り開く「探求人」をいかに育てるか、がまとめられている。「探求
人を育てるためシンプルな鉄則」。子育ては複雑で正解はないが、育てる親も「探求人」でない
と務まらない。探求エピステモロジー(知識観)を持つことである。「学びの中から探求心を探
れ」。子どもに考える余地を与える遊び道具と遊び方を教える。ボタンを押せば答えが出るよう
な遊び道具はいかがなものか。遊び道具を与えっぱなしでもよくない。「学ぶ力は自分で身につ
ける」。子どもではなく大人に向けられた言葉であろう。子どもに対しては学ぶ後押しをする。
大人たちも「自分で考える」意識で取り組むこと、である。
高齢化になると「頑固」になり、「思い込み(片寄った先入観)」や「誤ったスキーマ」で情
報に接したり、他者を判断しがちである。それらに対する警鐘の書でもあろう。
し、「集中力」や「粘り強さ」を発揮しながら「熟達者」になる、という本書の「まとめ」はあ
まりにも短絡すぎるだろうか。
構成は、第一章から第七章と終章である。終章「探求人を育てる」から読み進めてもよい。探求
すること、探求人を育てるためにどのような方法があるのか説明している。その方法に関わる「
鉄則」や身につけるための基本になる「記憶」「知識」について、子どもの言語学習能力を横軸
に、第一章から解りやすく整理している。特に、各章ごとに掲載されている合計二十四図の図表
や大学の調査記録、子どもに対する実験、将棋の羽生善治著作『大局観』など、豊富なデータが
各テーマを補足している。学習することによる「脳」の変化は、各部位の「図」で具体的な働き
を理解できる。
第一章は「記憶と知識」である。それぞれの概念を明確にしておこうということだ。記憶は知
識のベースになり、記憶することにより知識が豊富になっていくと思うが、「記憶」か「知識」
かとの問いに正解はないらしい(例題で示されている)。「記憶力」を四タイプに分類している。
瞬間記憶型、記憶力世界チャンピオン型、シャーロック・ホームズ型、将棋プロ棋士型である。
共通しているのは、記憶力向上のための日ごろの努力、普通の人が気に留めない事実への観察力
であろう。そして、知識には「行間」を補う「スキーマ」という常識的な知識が必要である。予
備知識と言い換えてもよいかもしれない。記憶より構築された知識と入り混じる「スキーマ」で
より物事が理解できるが、蓄積されている「スキーマ」そのものが自分の知識のフィルターを通
じているので「客観的な」記憶ができていない。すなわち、主観的で誤ったスキーマを知識とし
て蓄積している可能性がある。例えば、「思い込み」がそうである。子どもは幼児期から「思い
込み」と自分の中の「形ルール」で迷わず言語学習していく。しかし、小学生くらいになると感
覚的に経験することができない概念、例えば「ゼロ」、「重さ」、「天動説と地動説」など誤っ
たスキーマが形成される。大人になってもなかなか直らない「思い込み」がある。慣性の法則や
外国語の語彙について(例えば、日本語の「着る」と英語の「wear」の意味範囲)など克服すべ
きスキーマがある。大人になれば「確証バイアス」といって自分の信念と一致する現象に注目し、
ますます「思い込み」や「誤ったスキーマ」をより「強固」なものにしてしまう危険性を説いて
いる。この誤ったスキーマを克服し修正していくことを「学ぶ」ことで「生きた知識」が蓄積さ
れていく。
「生きた知識」の蓄積は「脳」の働きにもあらわれる。行動を制御するネットワークは、脳の
表層部と深層部の両方を含む広範囲な働きである。面白いのは、自動処理に落とし穴があるとい
うこと。すなわち、情報処理が自動化され、ルーティン化されると「誤ったスキーマ」のように
同じ情報にしか目を向けなくなる。重要な情報に注意が向かわないということだ。それによって
脳活動が減少するらしい。情報処理を「繰り返し」、「素早く取り出すため」には自動処理と
制御処理の双方のシステムが必要である。意識的に情報を取り込み絶えず脳を活性化しないと「
古く誤ったスキーマ」がますます蓄積されるということだろう。
「直観」についても興味深い指摘がある。直観はどこから生じるのか、どこにあるのか。直観
がモノをいうときは、「古い脳」が働くらしい。ある種の「カン」であるが、「ひらめき」と「
あてずっぽう」には大きな違いがある。「直観」が「ひらめき」となって働くのは「長年の習慣
的な経験の繰り返し」の結果である。そう甘くはない、ということだ。
第七章は「超一流の達人になる」というテーマである。読み進めると普通人にもホットすると
ころがある。例えば、熟達者になるための「練習」はどうするか、努力か才能か、などである。
熟達者になろうと思えば、練習(学習)の質を工夫し、集中力を発揮して「十年修行の法則」が
必要だという。遺伝的要因、身体能力、絶対音感、天才など、決まった遺伝子は存在しないし、
知能指数と天才の関係も統計的にみて意味ある相関性は認められなかったという。それでは何が
「熟達者」や「天才」と呼ばれる人たちが生まれるのか。目標に向かう「強固な意志」「集中力」
「粘り強さ」「創造性」などをあげている。「誤ったスキーマ」にとらわれることなく「自己分
析」をし、自分を適確に判断し、問題点を発見、課題克服のための練習方法(学習方法)を独自
に考える能力が優れていることが条件、という。
終章で、熟達者への道を切り開く「探求人」をいかに育てるか、がまとめられている。「探求
人を育てるためシンプルな鉄則」。子育ては複雑で正解はないが、育てる親も「探求人」でない
と務まらない。探求エピステモロジー(知識観)を持つことである。「学びの中から探求心を探
れ」。子どもに考える余地を与える遊び道具と遊び方を教える。ボタンを押せば答えが出るよう
な遊び道具はいかがなものか。遊び道具を与えっぱなしでもよくない。「学ぶ力は自分で身につ
ける」。子どもではなく大人に向けられた言葉であろう。子どもに対しては学ぶ後押しをする。
大人たちも「自分で考える」意識で取り組むこと、である。
高齢化になると「頑固」になり、「思い込み(片寄った先入観)」や「誤ったスキーマ」で情
報に接したり、他者を判断しがちである。それらに対する警鐘の書でもあろう。
2018年8月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
筆者の専門である認知言語学の観点から、さまざまなエビデンスとともに人の学びを紐解き、その実現のための教育の姿を描く。
最近の教育業界では何でもかんでもアクティブラーニングだ。しかし、それらを見ていったときに、どれだけエビデンスに基づいて語られているのだろうか。
知識偏重はNG、話し合いをしたらOK…
人は本来学ぶ力を持っている。それは言語学習から言えることだ。じゃあ、どうやって言語学習をしているのか。
その時点でのフィルター(制約)を使って、情報を取捨選択しながら、仮のシステムをつくり、それを元に予測を立て、さらに知識を習得していく。そのシステムは誤っているかもしれないが、修正ができる。
最初から誤っていない、正しいものを教えれば効率がいいじゃないか、と考える人もいるかもしれないが、それは非常に困難だ。
そもそもシステムを言語化して教えることが難しいという点、一度「”正しい”知識は教わるもの」というメタ学習をしてしまうと学んだ範囲を超えた知識利用ができなくなってしまうという点からだ。
後者の問題は根深い。自律的に学ぶ行為の否定であり、文脈を超えた知識利用を否定する知識観である。
人は本来学ぶ力を持っている。その学びは”誤った思い込み”かもしれないが、修正することができる。
誤解してもいい。わかろうとする人本来の力を促し、わかる喜びに共感し、予測範囲を広げていく中で矛盾する事実とじっくり向き合うこと。学校はそれを練習し、探究する場所であるべきだ。
それが目指すべきアクティブラーニングの姿なのではないだろうか。
このような筆者の主張に、強く共感する。
何ヶ所か引用
p23 人は、何か新しいことを学ぼうとするときには必ず、すでに持っている知識を使う。知識が使えない状況では理解が難しく、したがって記憶もできない。つまり、学習ができない、という事態に陥ってしまう。
p93 熟達していく上で大事なことは、誤ったスキーマをつくらないことではなく、誤った知識を修正し、それとともにスキーマを修正していくことだ。
p153 世界は客観的に存在しても、それを視る私たちは、知識や経験のフィルターを通して世界を視ているのである。
視て記憶に取り込まれた情報が、「解釈されたもの」であるとしたら、それを基盤に習得される知識もまた「客観的な事実」ではありえないのだ。
p157 人間は乳児のときからこのような「思い込み」をどんどん自分でつくっていく。そして、この「思い込み」を使って次に起こることを予測したり、新しい要素の学習をしている。
p196 思い込みなしで何かを学習することは、ほぼ不可能であるということを再度強調しておきたい。人は何がしかの「あたり」(直観)がなければ、何かを学習することは非常に難しい。
何かを学習し、習熟していく過程で大事なことは、誤ったスキーマをつくらないことではなく、誤った知識を修正し、それとともにスキーマを修正していくことなのである。
最近の教育業界では何でもかんでもアクティブラーニングだ。しかし、それらを見ていったときに、どれだけエビデンスに基づいて語られているのだろうか。
知識偏重はNG、話し合いをしたらOK…
人は本来学ぶ力を持っている。それは言語学習から言えることだ。じゃあ、どうやって言語学習をしているのか。
その時点でのフィルター(制約)を使って、情報を取捨選択しながら、仮のシステムをつくり、それを元に予測を立て、さらに知識を習得していく。そのシステムは誤っているかもしれないが、修正ができる。
最初から誤っていない、正しいものを教えれば効率がいいじゃないか、と考える人もいるかもしれないが、それは非常に困難だ。
そもそもシステムを言語化して教えることが難しいという点、一度「”正しい”知識は教わるもの」というメタ学習をしてしまうと学んだ範囲を超えた知識利用ができなくなってしまうという点からだ。
後者の問題は根深い。自律的に学ぶ行為の否定であり、文脈を超えた知識利用を否定する知識観である。
人は本来学ぶ力を持っている。その学びは”誤った思い込み”かもしれないが、修正することができる。
誤解してもいい。わかろうとする人本来の力を促し、わかる喜びに共感し、予測範囲を広げていく中で矛盾する事実とじっくり向き合うこと。学校はそれを練習し、探究する場所であるべきだ。
それが目指すべきアクティブラーニングの姿なのではないだろうか。
このような筆者の主張に、強く共感する。
何ヶ所か引用
p23 人は、何か新しいことを学ぼうとするときには必ず、すでに持っている知識を使う。知識が使えない状況では理解が難しく、したがって記憶もできない。つまり、学習ができない、という事態に陥ってしまう。
p93 熟達していく上で大事なことは、誤ったスキーマをつくらないことではなく、誤った知識を修正し、それとともにスキーマを修正していくことだ。
p153 世界は客観的に存在しても、それを視る私たちは、知識や経験のフィルターを通して世界を視ているのである。
視て記憶に取り込まれた情報が、「解釈されたもの」であるとしたら、それを基盤に習得される知識もまた「客観的な事実」ではありえないのだ。
p157 人間は乳児のときからこのような「思い込み」をどんどん自分でつくっていく。そして、この「思い込み」を使って次に起こることを予測したり、新しい要素の学習をしている。
p196 思い込みなしで何かを学習することは、ほぼ不可能であるということを再度強調しておきたい。人は何がしかの「あたり」(直観)がなければ、何かを学習することは非常に難しい。
何かを学習し、習熟していく過程で大事なことは、誤ったスキーマをつくらないことではなく、誤った知識を修正し、それとともにスキーマを修正していくことなのである。
2019年7月12日に日本でレビュー済み
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はじめに
第1章 記憶と知識
第2章 知識のメカニズムを創る~子どもの言語から学ぶ
第3章 乗り越えなければならない壁から誤ったスキーマの克服
第4章 学びを極める~熟達するとはどのようなことか
第5章 熟達による脳の変化
第6章 「生きた知識」を生む知識観
第7章 超一流の達人となる
終章 探究人を育てる
おわりに → ここ丁寧に読みたい!
第1章 記憶と知識
第2章 知識のメカニズムを創る~子どもの言語から学ぶ
第3章 乗り越えなければならない壁から誤ったスキーマの克服
第4章 学びを極める~熟達するとはどのようなことか
第5章 熟達による脳の変化
第6章 「生きた知識」を生む知識観
第7章 超一流の達人となる
終章 探究人を育てる
おわりに → ここ丁寧に読みたい!