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AI vs. 教科書が読めない子どもたち 単行本 – 2018/2/2
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目次
はじめに
第1章 MARCHに合格――AIはライバル
AIとシンギュラリティ
偏差値57.1
AI進化の歴史
YOLOの衝撃――画像認識の最先端
ワトソンの活躍
東ロボくんの戦略
AIが仕事を奪う
第2章 桜散る――シンギュラリティはSF
読解力と常識の壁――詰め込み教育の失敗
意味が理解しないAI
Siri(シリ)は賢者か?
奇妙なピアノ曲
機械翻訳
シンギュラリティは到来しない
第3章 教科書が読めない――全国読解力調査
人間は「AIにできない仕事」ができるか?
数学ができないのか、問題文を理解していないのか?――大学生数学基本調査
全国2万5000人の基礎的読解力を調査
3人に1人が、簡単な文章が読めない
偏差値と読解力
第4章 最悪のシナリオ
AIに分断されるホワイトカラー
企業が消えていく
そして、AI世界恐慌がやってくる
おわりに
- 本の長さ287ページ
- 言語日本語
- 出版社東洋経済新報社
- 発売日2018/2/2
- 寸法13.1 x 1.8 x 18.8 cm
- ISBN-104492762396
- ISBN-13978-4492762394
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出版社より


著者:新井紀子(あらい・のりこ)
国立情報学研究所教授、同社会共有知研究センター長。
一般社団法人「教育のための科学研究所」代表理事・所長。
東京都出身。一橋大学法学部およびイリノイ大学数学科卒業、イリノイ大学5年一貫制大学院数学研究科単位取得退学(ABD)。東京工業大学より博士(理学)を取得。専門は数理論理学。
2011年より人工知能プロジェクト「ロボットは東大に入れるか」プロジェクトディレクタを務める。2016年より読解力を診断する「リーディングスキルテスト」の研究開発を主導。

ビジネスパーソン、親世代に大反響。25万部のベストセラー!ビジネスパーソン、親世代に大反響。25万部のベストセラー!
東ロボくんは東大には入れなかった。AIの限界。
しかし、”彼”はMARCHクラスには楽勝で合格していた!
これが意味することとはなにか? AIは何を得意とし、何を苦手とするのか?
AI楽観論者は、人間とAIが補完し合い共存するシナリオを描く。
しかし、東ロボくんの実験と同時に行なわれた全国2万5000人を対象にした読解力調査では恐るべき実態が判明する。
AIの限界が示される一方で、これからの危機はむしろ人間側の教育にあることが示され、その行く着く先は最悪の恐慌だという。
では、最悪のシナリオを避けるのはどうしたらいいのか? 最終章では教育に関する専門家でもある新井先生の提言が語られる。
AI vs. 教科書が読めない子どもたち 内容紹介
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第1章 MARCHに合格――AIはライバル
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第2章 桜散る――シンギュラリティはSF
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第3章 教科書が読めない――全国読解力調査
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第4章 最悪のシナリオ
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AIに負けない子どもを育てる | AI vs. 教科書が読めない子どもたち | HUMAN+MACHINE 人間+マシン: AI時代の8つの融合スキル | AI×人口減少 これから日本で何が起こるのか | AI時代に生きる数学力の鍛え方 | 文系AI人材になる | |
カスタマーレビュー |
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価格 | ¥1,422¥1,422 | ¥1,650¥1,650 | ¥1,560¥1,560 | ¥900¥900 | ¥1,740¥1,740 | ¥1,596¥1,596 |
著者 | 新井 紀子 | 新井 紀子 | ポール・R・ドーアティ、H・ジェームズ・ウィルソン | 中原 圭介 | 芳沢 光雄 | 野口 竜司 |
内容紹介 | AI時代を生き抜く読解力を身につけるには? ベストセラー『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』待望の続編。問題集付き!AIが苦手とする読解力を人間が身につけるにはどうしたらいいのか? | AIは何を得意とし、何を苦手とするのか? AIの限界が示される一方で、これからの危機はむしろ人間側の教育にあり、その行く着く先は最悪の恐慌だという。最悪のシナリオを避けるにはどうしたらいいのか? | AI革命とは、「人間の能力を拡張する」ために業務プロセスを根本的に変えることである。GE、マイクロソフト、BMW、グーグル、アマゾン... など、先進企業に学ぶ「これまでと違う仕事」と「これまでと違う仕事のやり方」とは? 本書はこの新しい時代を理解し、勝ち抜くためのガイドとなる。 | これから5年、私たちの仕事、給料、生活が大きく変わる! 「定年はどこまで延びるのか、年金はどうなるのか 」「AI時代のビジネスエリートの条件とは何か 」「シェア経済の進化でモノは売れなくなるのか」など、もっとも予測が当たる経済アナリストによる最新の未来予測! | 本書では、わが子を暗記数学に陥らせないために必要な、学びの姿勢や習慣について述べられている。「興味の持てる例を題材にすること」「試行錯誤の手間を惜しまないこと」。このような学習によって、応用力や発想力を身につけることができる。 | AIを活用したビジネスプランを豊富に紹介。本書は、AIを、機能別に4分類、役割別に2分類し、合計4×2=8分類にわけている。その分類を用いて、事例を解説しているので、自分の仕事への適用・応用を検討することができます。 |
ページ数 | 332ページ | 287ページ | 352ページ | 254ページ | 310ページ | 343ページ |
商品の説明
メディア掲載レビューほか
教育関係者や親たち、ビジネスパーソンから圧倒的支持!
【怒濤の受賞ラッシュ! 】
ビジネス書大賞2019 大賞
第27回 山本七平賞
第39回 石橋湛山賞
第27回 大川出版賞
第66回 日本エッセイスト・クラブ賞
ビジネスリーダー1万人が選ぶベストビジネス書 TOPPOINT大賞 2018年上半期
日本の人事部 HRアワード2018 書籍部門 優秀賞
【テレビで話題! 】
★TBSテレビ「サンデーモーニング」 2019年5月5日
★TBSテレビ「報道特集」 2019年2月9日
★TBSテレビ「林先生が驚く初耳学! 」 2018月4月1日
★NHKスペシャル「マネー・ワールド」 2018年10月7日
★BSフジLIVE「PRIME NEWS」 2018年7月2日
★日本テレビ「ZIP!」2018年4月18日
★TBSテレビ「上田晋也のサタデージャーナル」2018年4月14日
★TBSテレビ「王様のブランチ」 2018年3月17日
【メディアで書籍紹介、著者インタビュー等多数掲載されました! 】
★ラジオ TBSラジオ・伊集院光とらじおと/NHKラジオ第一・Nらじ ほか
★新聞 日経/朝日/読売/毎日/産経/東京/北海道/高知 ほか
★週刊誌 週刊文春/週刊現代/AERA ほか
★ビジネス誌 週刊ダイヤモンド/プレジデント/週刊エコノミスト/週刊東洋経済 ほか
★月刊誌 文藝春秋/正論/Voice ほか
★女性誌 女性セブン/婦人公論/anan/VERY ほか
★ネット ほぼ日刊イトイ新聞/ニューズウィーク日本版オンライン/東洋経済オンライン ほか
人間がAIに勝つためには「読解力」を磨くしかない
先日惜しまれつつ世を去ったホーキング博士は、数年前に「完全な人工知能(AI)が実現すれば、人類は終焉を迎える」という意の発言をしていた。いわゆる「シンギュラリティ」、つまりAIの進化が人間のそれを上回るという「技術的特異点」のことだ。
しかし、東大合格を目指した「東ロボくん」の開発者である著者は言う。「AIが人類を滅ぼす?……滅ぼしません! 」「シンギュラリティが到来する?……到来しません! 」。それどころか、東大合格すらAIには無理だろうと言うのだ。
とはいえ、個人的にあまり笑っていられない。「東ロボくん」は既に私の勤める大学の入試は十分に突破する偏差値を模試で叩き出している。では、MARCHレベルと東大との入試の間に、AIが決して越すことのできないどのような溝があるというのか。
それは国語、読解力だ。AIが自然言語を読みこなすことは金輪際できないというのだ。その不可能性の仕組みは本書にあたってもらいたいが、ここでほっと胸を撫でおろすのも束の間、シンギュラリティよりもっと切迫した問題があった。
実は中高生の多くが、「東ロボくん」以下の読解力しか持っていないということが調査から浮かび上がってきた。二つの文章の意味が同じかどうかを判定する問題で、中学生の正答率はなんと57%。しかも、それを聞いたある新聞記者が、57%もあるなら悪くないんじゃないかと言ったそうで、もうこうなると日本人の読解力は壊滅的と言わざるを得ない。二択の問題なら誰でも五割はとれる。
他のタイプの問題でも、サイコロを転がすのと同じ程度の正答率しかなかったというこの若者の読解力の現状で、小学校からプログラミングや英語が導入されようとしているが、著者は言う。「一に読解、二に読解」と。そうしなければ、AIの進化を待たずに人間が職場をAIに明け渡さねばならなくなる日が遠からず訪れることになるだろう。
評者:伊藤氏貴
(週刊文春 2018年04月12日号掲載)
読解力が世界を支配
藤井聡太が羽生善治を破った朝日杯。やっぱり将棋は人間対人間がおもしろい。いくら強くても、コンピュータでは味気ない。
『AIvs.教科書が読めない子どもたち』は、AI(人工知能)と人間の現状と未来についての本である。著者は国立情報学研究所教授で数学者。東大合格を目指すAI「東ロボくん」の育ての親だ。この本には、同プロジェクトから見えてきたAIの可能性と限界、そして人間との関係が書かれている。
良いニュースと悪いニュースがひとつずつ。まず、良いニュースから。AIが人間を超える、いわゆるシンギュラリティが到来することはない、と著者は断言する。なぜなら、AIはコンピュータであり、コンピュータは四則計算をする機械でしかないから。どんなに高度になっても、その本質は変わらない。
たとえば東ロボくんの偏差値は57・1。東大は無理だけど、MARCHなら入れそうだ。ただし国語や英語は苦手だ。なぜなら、AIは意味を理解しないから。読解力がないのである。
しかし、これで人類の未来は明るいぞなんて安心してはいられない。AIでもできる仕事は、この先どんどん奪われていくのだ。これが悪いニュース。
ならばAIにできない仕事をやればいい、と思うだろう。ところがこれもお先真っ暗だ。全国読解力調査によると、教科書の文章を正しく理解できない中高生が多いというのである。なんと3人に1人が簡単な文章すら読めない。これからの世界は、読解力がある一握りのエリートに支配されてしまうのか。
評者:永江朗
(週刊朝日 掲載)
著者について
登録情報
- 出版社 : 東洋経済新報社 (2018/2/2)
- 発売日 : 2018/2/2
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 287ページ
- ISBN-10 : 4492762396
- ISBN-13 : 978-4492762394
- 寸法 : 13.1 x 1.8 x 18.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 14,149位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について

東京都出身。一橋大学法学部およびイリノイ大学数学科卒業、イリノイ大学5年一貫制大学院を経て、東京工業大学より博士(理学)を取得。専門は数理論理学等だが、人工知能や地方創生等、文理融合分野で幅広く活動をしている。具体的な研究成果としては、教育機関向けのコンテンツマネージメントシステム NetCommonsや、研究者情報システム researchmapの研究開発、リーディングスキルテストの開発、edumapの開発、米原駅東口再開発プロジェクトへの助言等がある。
2011年より人工知能プロジェクト「ロボットは東大に入れるか」プロジェクトディレクタを務める。2016年より読解力を診断する「リーディングスキルテスト」の研究開発を主導。
科学技術分野の文部科学大臣表彰、日本エッセイストクラブ賞、石橋湛山賞、山本七平賞、大川出版賞、エイボン女性教育賞、ビジネス書大賞などを受賞。
2017年にTEDで行った講演は、23カ国語に翻訳され150万人以上が視聴した。2018年にはマクロン大統領の招待により世界のトップAI研究者とともにフランスのAI政策について進言。また、同年、国連において持続可能な開発目標(SDGs)と科学技術との関係を討議する第3回 STIフォーラムで基調講演を行った。
主著に「生き抜くための数学入門」(イーストプレス)、「数学は言葉」(東京図書)、「AI vs 教科書が読めない子どもたち」「AIに負けない子どもを育てる」(東洋経済新報社)など。
一般社団法人 教育のための科学研究所 代表理事・所長。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
ここのところ、進められている「GIGAスクール構想」に基づく、「教育のデジタル化」の危うさにも改めて気付かされました。中教審が提言し、実際に実施に移された「小学校への英語科導入」や「プログラミングの必修化」など、現在、並びに、これからの教育にとって本当に大切なことなのか。とても、教育界からの内発的必要性に基づいて、進められている施策とは思えない。
子どもたちが出てくるまで「AIとは何か」の話が続くが、大事なところなので、一生懸命読んでほしいです。
どんどんと加速していくAI を救いととるか脅威ととるかは、人の能力により二極化していきます。
今後自分自身が社会で生き残るためにも、そして子どもがいる親なら何が子どもにしてあげられることかを考え始め、何が足掛かりになるかを知るためにも、よくまとめられた一冊だと思います。
個人的に特に印象的だった項目を少し紹介します。
1 AI への幻想
コンピューター上のシステムであるAI は、徹頭徹尾「数字」だけでできている。
例えば人間が「苺」を認識するのに数個見ればその特徴を理解することが可能だが、機械がそれを「苺である」と判別するには数万、モノによっては数億のデータが必要になる。
また、AI はただ情報を提供すれば勝手に学習する夢のようなシステムではない。
加えて、「好き」と「嫌い」、「暑い」と「寒い」、「美味しい」と「不味い」の違いが”わかる”こともなく、「太郎は花子が好き」を「花子は太郎に好かれている」や「Taro likes Hanako.」と言い換えられたところで本当のその意味が”わかる”こともない。
例えばジュースを冷蔵庫から取り出すという幼稚園児にもできる単純そうな作業が、AI にとっては「ジュースはどこに入れられている可能性が高い?」「どんな方法で扉を開ける?」「どれがジュースでどれがジュースではない?」「手前に他のものがあればどのように避ければ良い?」などについて、莫大なデータから複雑な手順を追わなければ達成できない。
人間の柔軟性は、そうそう真似できるものではない。
2 大学入学水準に達したAI
著者が作成したAI には、すでに高偏差値大学に合格できるだけの回路が出来上がっている。
対して、AI が苦手としていたはずの文章読解を、正しくできない子どもが現在かなりの割合を占めている。
単純作業はこれからどんどんAI に取って代わっていくことから、企業が欲しいのはもちろん創造力や柔軟性を備えた人材であるが、教科書を正しく理解できない人がそのような人材になれるかは甚だ疑問である。
このような懸念から著者は、「将来人手不足と失業者、格差拡大が顕著になる」としている。
3 AI が経済活動に与える影響
経営学の基礎で学ぶ項目に、
・一物一価(同時期の同一市場における同一商品の価格は同じになる)
・情報の非対称性(商品についての情報が買い手より売り手に傾き、公平な取引の弊害となる)
・需要と供給が一致したところで価格が決まる
という原則がある。
AI はすでに広く浸透しており、消費者は即商品の比較が可能になる。
よって企業はさらに価格低下競争を熾烈にする他なく、結果その皺寄せを最初に受けるのは労働者(=消費者)であり、生産性の低下、非正規雇用、格差拡大がより問題になるとも考えている。
本書の中には、読解力を試すための文章題(係り受け、同義文あるいは推論など)が、幾つか挙げられています。それらの中には、「日本人大学院生」全員が不正解(外国人留学生1名のみ正解)だったり、「某新聞社の論説委員から経産省の官僚まで」なぜか苦戦するような難問があります。
「東ロボ君」は、こうした文章題をクリアーできなかったのでしょう。
その一方OpenAIは、2022年11月、会話型の言語モデル「ChatGPT」を一般公開しました。その有料版であるChatGPT4は、上記数種類の文章題を難なく理解して、解答に至る道筋を論理的に説明することができます。
AIの論理的思考能力は、飛躍的に高まっています。そうしたAIと今後良い付き合いを重ねて、世の中を改善していくには、人間の側にも、更なる論理的思考能力の向上が求められています。
ところが今、大人たちだけでなく、小中高生の読解力の低下が目立つようです。その原因を探るのはもちろんのこと、将来の人材を育てるためには、教科書をしっかりと読み込みながら、読解力を高めるための教育改革が急務です。
恥ずかしながら、「奇数と偶数の合計は必ず奇数になる」と言う出題については、迷答しか思い浮かばず、忸怩たるものがある。もちろん解答を見れば、こう言った発想ができることが数学者なのだな、と肯くのであった。
数学に直接結びつかないその他のリーディング・スキル・テストについても頭を捻りながら、答えることに四苦八苦と言う状態であった。しかしこうした問題を解くことによって、自分がいかにAIに置き換えられやすい存在であることを痛感したのであった。
一方で新井氏の読書量についても、驚愕したのであった。これだけ頭脳明晰な人でも、年間数冊しか読めないという。新井氏は米国の大学院で学んだそうだが、どうやってあの巨大なテキスト群を読んだのだろう。
しかしAIに仕事を奪われないためにはどうしたらよいのか、そしてどのような技術を身につけていけばよいのか、考えさせてくれることの多い本であった。
ハッキリいって前半は読むのやめようかなと思うくらい倫理的で退屈ですが、後半はエンターテイメント(ではないけど)的に読み進められます。
内容の濃さも含めて全国民に読んでほしいです、リテラシーを高めた上でですけど。
そして、読んでみたわけだが、話題のAIとはいかなるものかということに関心をひかれた。特に、Gogle検索などで、おいしい店とおいしくない店の検索結果が同様になるという記述に、興味をひかれた。ただし、このことは、自分で検証してみてはいない。
そして、読解力の問題である。大学生数学基本調査の問題「偶数と奇数を足すと奇数になる訳の説明」では、見事に間違えた。それで、余計、この本に関心をひかれてしまった。
大学を偏差値別に分けて、読解力の調査をするというのは、なんだか抵抗のあるやり方だが、統計的に有意な結果が表れているというのは、複雑な気持ちである。つまり、指導の仕方がどうこうではなく、始めから勝負が付いているということではないか。これは大変なことだ。