科学的根拠のない治療法が広まり、それによって患者が苦しんでいる現状があります。
症状だけでも苦しいのに、さらに効かない治療法を売りつけられ、
お金まで取られてしまうからです。
自分にも騙された経験があり、
それが詐欺だと知った時には、本当につらかったことを思い出しました。
そこまでではなくても、もっとライトに、科学的根拠のない健康食品やサプリメントを売る企業もたくさんあります。
ツイッターをやっていれば医療デマも頻繁に目にします。
なんでこんな状況になってしまっているんだ、と常々思っていましたが、
「私たちはなぜ騙されてしまうのか」を本書は分かりやすく解説していました。
騙す方の手法、そして信じてしまう心理、それを理解することができました。
ちなみに、医学部を出た著者でさえ、科学的根拠の疑わしい健康ドリンクを愛飲していたというエピソードが作中に出てきます。
それほどまでに騙す方は巧みで、(あるいは日常に医療デマがあふれすぎていて)、
そもそも「これは怪しいかも?」と疑うことすら難しいのが現状です。
そんな中で、本書には「騙されていることに気づく」ためのテクニックがたくさん紹介されていました。
(たとえば民間療法の煽り文句に「奇跡の」や「ラクに」「すぐに」などがあったらまず疑ってみる、など)
この部分だけでも、読む価値は十分にあります。
今日からでもすぐ使えて、個人的に、すぐ親に読ませたいと思いました。
また、著者はWELQ問題を最初に指摘した記者で、
その問題がどう広がっていき、最終的に政治やグーグルまでもが動くことになったかの過程が描かれています。
これがとてもスリリング。
結果的にグーグルの検索結果の上位から、怪しい医療情報を振りまくサイトが消えることになりました。
読み物として大変面白いものでした。
ネット社会であるからこそ、医療デマは広がりやすいが、
ネット社会であるからこそ、それを正すことができる、という希望を著者は描きたかったのではないかと思いました。
こういう本が出版されてよかったなと素直に思います。
医療デマに騙される人がゼロになる未来だって実現不可能じゃない、そう思わせてくれる本でした。
自分を守るため、そして大切な人を守るためにも、より多くの人に読んでほしいです!
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健康を食い物にするメディアたち ネット時代の医療情報との付き合い方 (BuzzFeed Japan Book) 新書 – 2018/3/25
朽木 誠一郎
(著)
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購入オプションとあわせ買い
WELQ問題の火付け役 朽木誠一郎が語る
医療デマから身を守り、誰も騙されない世の中をつくるために今できること
ネット時代の今、私たちの「健康になりたい」という切実な想いが狙われています。
ウソや不正確な健康情報を粗製乱造するメディアたち、量産される健康本、健康食品ビジネスの闇。
さらには、高度に発達したテクノロジーにより手口が複雑化し、見分けるのがますます難しくなってきている医療デマ。
なぜ、私たちは医療デマに「騙され」てしまうのか、医療デマに「騙されない」ためにはどうすればいいのか――。
「WELQ問題」の火付け役となった著者は、医学部卒業後ウェブメディアの編集長を経て医療記者となり、
「ネット時代の医療情報との付き合い方」というテーマで取材を重ねています。
本書は、このテーマでの取材内容をまとめ、なぜ健康・医療に関してウソや不正確な情報、デマが発生しやすいのか、
それらから身を守るために今私たちにできることを紹介するものです。
<目次>
はじめに
私たちは、騙されている
医療デマは命に関わる
つけ込まれる情報の格差構造
医学部卒のネットメディア編集長
第一章 健康になりたい人とそれを騙す人
ラクに、簡単に健康になりたい私たち
騙す人は、医療の限界につけ込む
医療情報はますます複雑になる
メディアが伝える「健康・医療情報」
第二章 ネットメディアと既存メディア、分かれた明暗
WELQ問題とはなんだったのか?
WELQのほうが、まだましだった!?
変われない既存メディア
第三章 クロを切り捨て、グレーを探る
医療情報の5W2H
医療情報の5W2H 実践編
医療情報はコミュニケーション・ツール
第四章 それでも私たちは、「医療デマ」に巻き込まれる
「医療デマ」を信じ込むのは、普通の人
科学的ならそれでいいのか?
現代特有のフィルターバブル問題
「賢くなれ」だけでは変わらない
第五章 ネット時代の医療情報との付き合い方
正しい医療情報へのネットの追い風
規制強化というリアルの追い風
今、私たちにできること
ネット時代の「情報のリレー」
医療デマから身を守り、誰も騙されない世の中をつくるために今できること
ネット時代の今、私たちの「健康になりたい」という切実な想いが狙われています。
ウソや不正確な健康情報を粗製乱造するメディアたち、量産される健康本、健康食品ビジネスの闇。
さらには、高度に発達したテクノロジーにより手口が複雑化し、見分けるのがますます難しくなってきている医療デマ。
なぜ、私たちは医療デマに「騙され」てしまうのか、医療デマに「騙されない」ためにはどうすればいいのか――。
「WELQ問題」の火付け役となった著者は、医学部卒業後ウェブメディアの編集長を経て医療記者となり、
「ネット時代の医療情報との付き合い方」というテーマで取材を重ねています。
本書は、このテーマでの取材内容をまとめ、なぜ健康・医療に関してウソや不正確な情報、デマが発生しやすいのか、
それらから身を守るために今私たちにできることを紹介するものです。
<目次>
はじめに
私たちは、騙されている
医療デマは命に関わる
つけ込まれる情報の格差構造
医学部卒のネットメディア編集長
第一章 健康になりたい人とそれを騙す人
ラクに、簡単に健康になりたい私たち
騙す人は、医療の限界につけ込む
医療情報はますます複雑になる
メディアが伝える「健康・医療情報」
第二章 ネットメディアと既存メディア、分かれた明暗
WELQ問題とはなんだったのか?
WELQのほうが、まだましだった!?
変われない既存メディア
第三章 クロを切り捨て、グレーを探る
医療情報の5W2H
医療情報の5W2H 実践編
医療情報はコミュニケーション・ツール
第四章 それでも私たちは、「医療デマ」に巻き込まれる
「医療デマ」を信じ込むのは、普通の人
科学的ならそれでいいのか?
現代特有のフィルターバブル問題
「賢くなれ」だけでは変わらない
第五章 ネット時代の医療情報との付き合い方
正しい医療情報へのネットの追い風
規制強化というリアルの追い風
今、私たちにできること
ネット時代の「情報のリレー」
- 本の長さ295ページ
- 言語日本語
- 出版社ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日2018/3/25
- 寸法18.8 x 12.8 x 2.5 cm
- ISBN-104799322095
- ISBN-13978-4799322093
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著者について
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1986年生まれ、茨城県出身。朝日新聞withnews副編集長・同医療記者。群馬大学医学部医学科卒。2014年メディア運営企業に入社。編集プロダクション・有限会社ノオトを経て2017年にネットの報道機関・BuzzFeed Japanへ。医療報道部門のBuzzFeed Japan Medical立ち上げに従事し、「医療記者」としての活動を開始。2018年3月に単著『健康を食い物にするメディアたち』を出版。2019年に朝日新聞社に転職、2020年3月より現職。雑誌『Mac Fan』で「医療とApple」、『Domani』公式サイトで「パートナーの健康・ヘルスケアの悩み相談」連載中。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2018年3月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2018年5月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
巷にはたくさんの医療情報が溢れている。
なぜ溢れているのか、誰が作っているのかを明らかにした上で、何を信じるべきか筆者なりの基準も語られている。
筆者は科学的なエビデンスを最重要視しており、だからこそ本の主張にも一定の説得力がある。
一方で医療であったりメディアにも限界やジレンマがあり、それを克服する打開策はなかなかない。
巷に溢れている「○○をすればいい」みたいなスッキリ感はないので、そういう意味では内容がないと言う人もいるかもしれない。
ひとつだけ不満というか不安があるとすれば、医師や医療機関を科学的という理由でこの本の中では信じられる機関、ソースだとしている。
だけどもやっぱり治すことより儲かる治療法を推進してる人がいるのではないか、果たしてそれは科学的なのだろうかという不信感みたいなものも一般人の中にはある。筆者はコミュニュケーション不足を不信感の理由にあげていたが本当にそうなのか、そういう実態調査もしてほしいなとは思った。
なぜ溢れているのか、誰が作っているのかを明らかにした上で、何を信じるべきか筆者なりの基準も語られている。
筆者は科学的なエビデンスを最重要視しており、だからこそ本の主張にも一定の説得力がある。
一方で医療であったりメディアにも限界やジレンマがあり、それを克服する打開策はなかなかない。
巷に溢れている「○○をすればいい」みたいなスッキリ感はないので、そういう意味では内容がないと言う人もいるかもしれない。
ひとつだけ不満というか不安があるとすれば、医師や医療機関を科学的という理由でこの本の中では信じられる機関、ソースだとしている。
だけどもやっぱり治すことより儲かる治療法を推進してる人がいるのではないか、果たしてそれは科学的なのだろうかという不信感みたいなものも一般人の中にはある。筆者はコミュニュケーション不足を不信感の理由にあげていたが本当にそうなのか、そういう実態調査もしてほしいなとは思った。
2018年3月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
健康でありたい、病気を治したい、症状を少しでも楽にしたい、そんな気持を誰もが持っているから
ネットだけでなく本やテレビやいろんな媒体で扱われる、裏付けのないデマや嘘やいい加減な話に耳を傾けてしまう。
何故つけ込まれてしまうのかという事や、患者が持つ治療を受ければ治るという医療者とは違う感覚などいろいろ取りあげられていて
いろいろな情報に手を出す前に、まずちょっと立ち止まって手にして読む本だと思います。
ネットだけでなく本やテレビやいろんな媒体で扱われる、裏付けのないデマや嘘やいい加減な話に耳を傾けてしまう。
何故つけ込まれてしまうのかという事や、患者が持つ治療を受ければ治るという医療者とは違う感覚などいろいろ取りあげられていて
いろいろな情報に手を出す前に、まずちょっと立ち止まって手にして読む本だと思います。
2023年11月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
全然出鱈目ばかりでメディアと一緒の内容に読むに値しない。。。。。
2018年3月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
腎臓疾患の兆候があり、検索し様々なサイトを探し、沢山の本を読み漁った。
この本に書いてある通り、玉石混交の情報が飛び交い、どれが真実なのか判断に迷っていた。
自らのバイアスで読みたいように、知りたいように判断していたと思う。
健康食品を売る人、本を売る人、医者に至るまで経済合理性に抗うのは難しい。そして私も。
この本を読んで情報を冷静に取捨選択することも可能だと思った。
情報収集源を的確に選んで、今後の治療と医者と向き合っていきたい。
この本に書いてある通り、玉石混交の情報が飛び交い、どれが真実なのか判断に迷っていた。
自らのバイアスで読みたいように、知りたいように判断していたと思う。
健康食品を売る人、本を売る人、医者に至るまで経済合理性に抗うのは難しい。そして私も。
この本を読んで情報を冷静に取捨選択することも可能だと思った。
情報収集源を的確に選んで、今後の治療と医者と向き合っていきたい。
2018年4月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
自身をもってお勧めできる一冊です。
大学で学んでいる内容を、親世代と共有するための一つのツールとして機能してくれればと思い、プレゼントすることにしました。
大学で学んでいる内容を、親世代と共有するための一つのツールとして機能してくれればと思い、プレゼントすることにしました。
2018年6月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
これは一度は読むべき本だと思います。少なくとも知識として押さえておくべきだと思います。
2018年6月25日に日本でレビュー済み
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科学的に証明されてるという言葉がいかに軽々しく使われてるかがわかった。価値観の違いで他者の意見を聞かないことの怖さを感じた。