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ソーシャル・キャピタル入門 - 孤立から絆へ (中公新書 2138) 新書 – 2011/11/24
稲葉 陽二
(著)
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絆のない社会に未来はない!信頼や互酬性の規範をはじめとするソーシャル・キャピタル(社会関係資本)をどう維持・発展させていくか解説。
- ISBN-10412102138X
- ISBN-13978-4121021380
- 出版社中央公論新社
- 発売日2011/11/24
- 言語日本語
- 本の長さ198ページ
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登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2011/11/24)
- 発売日 : 2011/11/24
- 言語 : 日本語
- 新書 : 198ページ
- ISBN-10 : 412102138X
- ISBN-13 : 978-4121021380
- Amazon 売れ筋ランキング: - 61,610位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 73位経済思想・経済学説 (本)
- - 278位中公新書
- カスタマーレビュー:
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上位レビュー、対象国: 日本
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2016年12月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書は、社会的孤立とそれに伴う孤独の蔓延に対して、いかにして日本の社会の絆と信頼の再建、再構築するのか、という問題関心のもと、社会関係資本(ソーシャル・キャピタル)を再評価しようとするものである。章立ては、以下の通り。
「はじめに――なぜ社会関係資本なのか」
第1章「社会関係資本とは何か」
第2章「信頼・規範・ネットワーク――3つの要素」
第3章「社会関係資本は何の役に立つのか」
第4章「何がかたちづくるのか、どう測るのか」
第5章「健康と福祉の向上」
第6章「社会関係資本の男女差」
第7章「社会関係資本を壊す――経済格差をめぐる議論とその現状」
第8章「社会関係資本のダークサイド」
第9章「豊かな社会関係資本を育むために」
「結語」
下記、簡単な批評。
1) 本書によれば、社会関係資本とは、「心の外部性を伴った信頼・互酬性の規範・ネットワーク(絆)」であり、歴史的・文化的背景とそれから派生した社会構造に影響を受けるという。そして本書は、社会関係資本が影響を及ぼす分野として、①企業を中心とした経済活動、②地域社会の安定、③国民の福祉・健康、④教育、⑤政府の効率、などを取り上げる。特に、国民の福祉・健康については、1章を割いており、いくつかのケース・スタディを紹介している。また、社会関係資本を毀損するものとして経済格差の問題を取り上げる。他方、社会関係資本のマイナス面についても1章を割いており、バランスが取れている。全体的に読みやすく、興味深いデータや議論を含んでおり、有益である。参考文献表も付させている。一読を勧めたい。
2) 本書は、社会関係資本の対象分野として、ミクロとマクロの中間としてコミュニティを位置づけている。しかし、コミュニティとは何かについては議論されないままである。そのまま地域社会として理解してよいのだろうか。その場合、マクロとしての行政、ミクロとしての個人はどのように位置づけられるべきだろうか。コミュニティ論については議論が蓄積されているはずだが、こうした点については述べられていない。
3) 本書におけるコミュニティが何であれ、社会関係資本の議論は、その性質上コミュニティを重要視する傾向がある。しかし、そこに新自由主義的統治の問題がしばしば指摘されている。公的なセクターを民間に押し付ける巧妙な手口として利用されるのではないか、という問題である。こうした点については、議論されていない。
4) 本書は、社会関係資本を毀損するものとして格差を取り上げているが、貧困そのものを取り上げているわけではない。しかし、貧困において、社会関係資本は重要な資源となる。この点については、看過している。
「はじめに――なぜ社会関係資本なのか」
第1章「社会関係資本とは何か」
第2章「信頼・規範・ネットワーク――3つの要素」
第3章「社会関係資本は何の役に立つのか」
第4章「何がかたちづくるのか、どう測るのか」
第5章「健康と福祉の向上」
第6章「社会関係資本の男女差」
第7章「社会関係資本を壊す――経済格差をめぐる議論とその現状」
第8章「社会関係資本のダークサイド」
第9章「豊かな社会関係資本を育むために」
「結語」
下記、簡単な批評。
1) 本書によれば、社会関係資本とは、「心の外部性を伴った信頼・互酬性の規範・ネットワーク(絆)」であり、歴史的・文化的背景とそれから派生した社会構造に影響を受けるという。そして本書は、社会関係資本が影響を及ぼす分野として、①企業を中心とした経済活動、②地域社会の安定、③国民の福祉・健康、④教育、⑤政府の効率、などを取り上げる。特に、国民の福祉・健康については、1章を割いており、いくつかのケース・スタディを紹介している。また、社会関係資本を毀損するものとして経済格差の問題を取り上げる。他方、社会関係資本のマイナス面についても1章を割いており、バランスが取れている。全体的に読みやすく、興味深いデータや議論を含んでおり、有益である。参考文献表も付させている。一読を勧めたい。
2) 本書は、社会関係資本の対象分野として、ミクロとマクロの中間としてコミュニティを位置づけている。しかし、コミュニティとは何かについては議論されないままである。そのまま地域社会として理解してよいのだろうか。その場合、マクロとしての行政、ミクロとしての個人はどのように位置づけられるべきだろうか。コミュニティ論については議論が蓄積されているはずだが、こうした点については述べられていない。
3) 本書におけるコミュニティが何であれ、社会関係資本の議論は、その性質上コミュニティを重要視する傾向がある。しかし、そこに新自由主義的統治の問題がしばしば指摘されている。公的なセクターを民間に押し付ける巧妙な手口として利用されるのではないか、という問題である。こうした点については、議論されていない。
4) 本書は、社会関係資本を毀損するものとして格差を取り上げているが、貧困そのものを取り上げているわけではない。しかし、貧困において、社会関係資本は重要な資源となる。この点については、看過している。
2012年5月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ソーシャルキャピタルはこれから必ず注目される分野です。
だから私も迷わず買っちゃいました。
でもどうせならもっといろんなことを述べてほしかった。
著者がやや高齢だから、SNSについて言及するのは難しかった
のかな?
このテーマについて入門書を出版するなら、その分野の大権威
じゃなくて気鋭の若手、特に若者の生活スタイルや文化について
分かってる人を持ってきたほうがよかった。
でもまぁこの本を足がかりにソーシャルキャピタルについて
深く知っていこうとするなら、オススメ。参考図書も掲載されてるし。
だから私も迷わず買っちゃいました。
でもどうせならもっといろんなことを述べてほしかった。
著者がやや高齢だから、SNSについて言及するのは難しかった
のかな?
このテーマについて入門書を出版するなら、その分野の大権威
じゃなくて気鋭の若手、特に若者の生活スタイルや文化について
分かってる人を持ってきたほうがよかった。
でもまぁこの本を足がかりにソーシャルキャピタルについて
深く知っていこうとするなら、オススメ。参考図書も掲載されてるし。
2012年4月27日に日本でレビュー済み
「いずれにしても、日本の社会関係資本は、このまま放置していれば蝕まれていく。いまこそ「きずな」を守るために立ち上がらなくてはならない。とりわけ経済格差を助長するような施策や、富をこれ見よがしに見せびらかすような風潮は是正していかねばならない」(本書p.190)
本書の主題となっている「社会関係資本(ソーシャル・キャピタル,social capital)」とは何か…。著者である稲葉陽二・日本大学教授の定義に従えば、「心の外部性を伴った信頼・(互酬性の)規範・ネットワーク(=絆)」を指している。この「社会関係資本」について、語感的に似た概念に「社会(的)共通資本(social overhead capital)」というものがある。日本における理論経済学の泰斗、宇沢弘文・東京大学名誉教授によれば、それは「自然環境」や「社会的インフラストラクチャー」や「制度資本」といった「社会的装置」を意味しており(『 社会的共通資本 』,岩波新書,2000年)、当然、それぞれ含意する内容に違いがある。
先の「東日本大震災」においても、著者が語るように「日本という国の社会関係資本の厚みを世界に示した」(はじめに)のだが、本書は、その「社会関係資本」の有意義性と再評価を訴えた論攷だ。では一体、「社会関係資本」はどのようなフィールドに正の影響を及ぼすのか。著者は、具体的に、(1)経済活動、(2)地域社会の安定、(3)福祉・健康、(4)教育水準、(5)政府の効率、といった分野について、先達の研究成果や内閣府等の調査結果などで傍証しながら、その有用性や必要性などを論じている。他方、「社会関係資本」を毀損するものは何なのか…。ここが、私の見るところ、この著書の白眉と言えるかもしれない。
「社会関係資本」の毀損を招くもの…それは経済格差(経済的不平等)の拡大である。そして、今はやりの「きずな」という言葉に関して、著者は「「きずな」の重視を標榜するということは、格差に伴う不平等を是正するということだ」(p.189)と断言しているが、私も全く同感だ。最後に、本書は「社会関係資本」のブライトサイドのみでなく、ダークサイドもバランス良く述べており(ただし、小沢一郎さんを引き合いに出すのはおかしい)、「社会関係資本」に関する入門書として最適である。もっとも、入門書と言いつつ、著者の「基本的な志は日本の社会の絆と信頼の再建、再構築にある」(はじめに)ことは冒頭の引用で明らかだ。
Amazonで購入
「いずれにしても、日本の社会関係資本は、このまま放置していれば蝕まれていく。いまこそ「きずな」を守るために立ち上がらなくてはならない。とりわけ経済格差を助長するような施策や、富をこれ見よがしに見せびらかすような風潮は是正していかねばならない」(本書p.190)
本書の主題となっている「社会関係資本(ソーシャル・キャピタル,social capital)」とは何か…。著者である稲葉陽二・日本大学教授の定義に従えば、「心の外部性を伴った信頼・(互酬性の)規範・ネットワーク(=絆)」を指している。この「社会関係資本」について、語感的に似た概念に「社会(的)共通資本(social overhead capital)」というものがある。日本における理論経済学の泰斗、宇沢弘文・東京大学名誉教授によれば、それは「自然環境」や「社会的インフラストラクチャー」や「制度資本」といった「社会的装置」を意味しており(『 社会的共通資本 』,岩波新書,2000年)、当然、それぞれ含意する内容に違いがある。
先の「東日本大震災」においても、著者が語るように「日本という国の社会関係資本の厚みを世界に示した」(はじめに)のだが、本書は、その「社会関係資本」の有意義性と再評価を訴えた論攷だ。では一体、「社会関係資本」はどのようなフィールドに正の影響を及ぼすのか。著者は、具体的に、(1)経済活動、(2)地域社会の安定、(3)福祉・健康、(4)教育水準、(5)政府の効率、といった分野について、先達の研究成果や内閣府等の調査結果などで傍証しながら、その有用性や必要性などを論じている。他方、「社会関係資本」を毀損するものは何なのか…。ここが、私の見るところ、この著書の白眉と言えるかもしれない。
「社会関係資本」の毀損を招くもの…それは経済格差(経済的不平等)の拡大である。そして、今はやりの「きずな」という言葉に関して、著者は「「きずな」の重視を標榜するということは、格差に伴う不平等を是正するということだ」(p.189)と断言しているが、私も全く同感だ。最後に、本書は「社会関係資本」のブライトサイドのみでなく、ダークサイドもバランス良く述べており(ただし、小沢一郎さんを引き合いに出すのはおかしい)、「社会関係資本」に関する入門書として最適である。もっとも、入門書と言いつつ、著者の「基本的な志は日本の社会の絆と信頼の再建、再構築にある」(はじめに)ことは冒頭の引用で明らかだ。
2016年3月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
簡潔な内容でわかりやすいです。何回も読み返ししました。いつも持ち歩き時間があるときに読んでいます。
2012年1月23日に日本でレビュー済み
副題は震災を意識したタイトルとなっているが、本著の主題は経済格差と社会関係資本(ソーシャルキャピタル:以下SC)の関係である。筆者は経済的格差がSCを毀損すると主張、いくらかの実証も行っている。今後、経済学が金銭的指標よりも幸福度といったより主観的なものを扱って行く場合、SCをめぐる議論は避けて通れず本著はSC研究から経済学への嚆矢といえよう。
さて、SC研究者ナン・リンによるとSCにはweak ties(強い紐帯)とstorong tiesがあり、前者はbridging、後者はbondingに対応している。SCのヒエラルキー構造を語る上で欠かせない区別であるが、本著は格差とSCの関係を語るうえでbridgingとbondingの差異を意識した分析が十分にできてないように思う。格差が進行し階層化が進めば社会の分断が起こり、ヒエラルキー底辺の人が上位ヒエラルキーにアクセスし就労援助や教育を受けにくくなり益々格差が世代継承的に進行するというなストーリーが弱い。
欧米でSC研究が先行したのは、異文化・異人種などといった異質なもの同士の関係といったものが、企業統治・社会統治で問題になっているからであり、社会構成員が同質である東北において震災を通して社会の絆が再認識された程度の認識しか示せないのでは、いささか情緒的であろう。
外国人の増加や社会の階層化というSCにとっての断層が進行する日本に対して、異なるもの同士の社会関係、信頼や規範をどう確立し多様性のある共生社会へと変貌すべきかパースペクティブを示せてない部分は本書のweak pointだと思う。
さて、SC研究者ナン・リンによるとSCにはweak ties(強い紐帯)とstorong tiesがあり、前者はbridging、後者はbondingに対応している。SCのヒエラルキー構造を語る上で欠かせない区別であるが、本著は格差とSCの関係を語るうえでbridgingとbondingの差異を意識した分析が十分にできてないように思う。格差が進行し階層化が進めば社会の分断が起こり、ヒエラルキー底辺の人が上位ヒエラルキーにアクセスし就労援助や教育を受けにくくなり益々格差が世代継承的に進行するというなストーリーが弱い。
欧米でSC研究が先行したのは、異文化・異人種などといった異質なもの同士の関係といったものが、企業統治・社会統治で問題になっているからであり、社会構成員が同質である東北において震災を通して社会の絆が再認識された程度の認識しか示せないのでは、いささか情緒的であろう。
外国人の増加や社会の階層化というSCにとっての断層が進行する日本に対して、異なるもの同士の社会関係、信頼や規範をどう確立し多様性のある共生社会へと変貌すべきかパースペクティブを示せてない部分は本書のweak pointだと思う。
2022年7月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
社会を論じる上で仕方のない事ではあるのですが、社会関係資本が格差によって破壊される、という命題を支持する立場からのポジショントークが散見されました。
一方で、筆者は上記の立場で論じることを明言しているため誠実ではあります。
ただ、格差が社会関係資本にもたらす悪影響のメカニズムをもう少し丁寧に整理して欲しかったなぁ、と思いました。
一方で、筆者は上記の立場で論じることを明言しているため誠実ではあります。
ただ、格差が社会関係資本にもたらす悪影響のメカニズムをもう少し丁寧に整理して欲しかったなぁ、と思いました。
2014年11月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ソーシャルキャピタルについて、とりあえず網羅的に全体像を把握するにはうってつけの入門書だと思います。
ただ、そのことは認めたうえで、ソーシャルキャピタルの議論でいつも解せないのは、都道府県別のデータの意味です。これらのデータは、地方と都市の代理変数に過ぎないのではないでしょうか。つまり、尺度の問題なのですが、尺度が共同募金の金額とか地縁組織への参加から構成されているので当然東京や神奈川よりも島根や鹿児島のほうが高くなるわけです。だから後半で筆者が首をひねっているように、都道府県別のデータでみれば大卒が多いほうが市民活動が低調で、ソーシャルキャピタルの醸成には高校までの教育が重要だ、といった実感とはかけ離れた示唆になってしまうのではないでしょうか。ソーシャルキャピタルを都道府県別で比較してもあまり意味がないのではないか、と感じました。これは本書問題というよりは、ソーシャルキャピタルをどう測定するか、という研究の課題なんだろうと思います。
ただ、そのことは認めたうえで、ソーシャルキャピタルの議論でいつも解せないのは、都道府県別のデータの意味です。これらのデータは、地方と都市の代理変数に過ぎないのではないでしょうか。つまり、尺度の問題なのですが、尺度が共同募金の金額とか地縁組織への参加から構成されているので当然東京や神奈川よりも島根や鹿児島のほうが高くなるわけです。だから後半で筆者が首をひねっているように、都道府県別のデータでみれば大卒が多いほうが市民活動が低調で、ソーシャルキャピタルの醸成には高校までの教育が重要だ、といった実感とはかけ離れた示唆になってしまうのではないでしょうか。ソーシャルキャピタルを都道府県別で比較してもあまり意味がないのではないか、と感じました。これは本書問題というよりは、ソーシャルキャピタルをどう測定するか、という研究の課題なんだろうと思います。