自社や業界の仕組みにとらわれず、既存のやり方ではない方法を模索中なビジネスパーソンなどにとって
「PR的(な)発想」が解決のヒントになるかと思います。
その発想があれば、自分にも「さわぎがおこせる(ニュース化の観点を起点に)」と思えるくらい、
著者の豊富な経験から裏付けられた、実践できそうな事例も多いので参考になるはず(実践者の実行力、周囲の巻き込み力は必須ですが)。
本書で出てくる【大義】と【共感】というのが、このヒントのキーワードです。
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人を振り向かせる“さわぎ"のおこしかた 単行本(ソフトカバー) – 2017/11/22
山崎祥之
(著)
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購入オプションとあわせ買い
「bills」「東ハト再生プロジェクト」「ホワイトバンド」
「中田ビジネス」「前園現象」……。
創造型PR商社サニーサイドアップを内外から見てきたPRのプロが教える
目からウロコの思考法。
業界人・社会人・学生を問わず、コミュニケーション巧者になりたい
すべての人に送る一冊。
CHAPTER 1 たのしいさわぎがおきるまで
CHAPTER 2 普通じゃつまらない
CHAPTER 3 PR的発想のすすめ
CHAPTER 4 たのしいさわぎが世の中を変える
CHAPTER 5 PR的発想の活かし方
(まえがきより一部抜粋)
スタッフから送られてきたメールのURLをクリックすると
YouTube の映像が再生される。
ディスプレイに映し出されたのは華やかなパーティーの様子だった。
ニューヨークのタイムズスクエアにあるマリオットホテルに集まった
世界のビジネスパーソン600人の視線は、着物姿の一人の
日本人女性に注がれていた。
「I'm sorry, I'm late!」
その女性は、チャーミングな笑顔でスピーチを始めた。
会場で行われていたのは、アメリカでは“ビジネス界のアカデミー賞"と称される
「Stevie®Awards」の表彰式。壇上の女性は、権威ある賞の
女性ビジネス部門で金賞に輝いたサニーサイドアップ社長の
次原悦子その人だった。
帰国したスタッフに聞けば、サニーサイドアップの金賞受賞が
アナウンスされた瞬間、本人は周りが止めるのも聞かずに
トイレに行っていたという。
そのためにNYまで出向いたにも関わらず
「Ms.Etsuko Tsugihara は残念ながらいらっしゃいません」の
アナウンスとともに登壇の予定がスルーされてしまった。
この式典がネットで生中継されていた事情もあった。
「ここまでなにをしに来たんだ」。激怒するスタッフの形相にやっと事の
重大さに気づくと、自ら関係者に交渉に行き、二度目のアナウンスを
させた上での登場がこれ。そのあとなに食わぬ顔で受賞スピーチを始めたわけだ。
主催者への図々しい交渉も、着物姿が誕生日ケーキを食べ過ぎて太った
二の腕を隠す目的のコスチュームであることも関係なく、チャーミングな
東洋の女性の気の利いたスピーチに会場が沸き続ける。
サニーサイドアップ、そしてその“顔"でもある次原悦子の名前や
業績を知っている人は少なくないだろう。だが彼女がどんな人間で、
なにをしてきて、どうしてこうなったのかを知る人は業界内でも意外に少ない。
理由は自分も含めてこの業界の人間は黒子であろうとするからだ。
筆を執るに当たって、「Stevie® Awards」の騒動を最初に持ってきたのは、
彼女と一緒にいれば自然と頻発するこの類のエピソードこそが、
この本のテーマに据えているたのしい「さわぎ」にほかならないから。
この本の著者である僕が広告業界からPRの世界に足を踏み入れたのは、
サニーサイドアップという、当時、それは吹けば飛ぶような規模の
PR会社と仕事をすることになり、次原悦子(現社長)という、
あるアングルから見ればとてつもなく類まれな異才と出会ったことがきっかけだ。
「中田ビジネス」「前園現象」……。
創造型PR商社サニーサイドアップを内外から見てきたPRのプロが教える
目からウロコの思考法。
業界人・社会人・学生を問わず、コミュニケーション巧者になりたい
すべての人に送る一冊。
CHAPTER 1 たのしいさわぎがおきるまで
CHAPTER 2 普通じゃつまらない
CHAPTER 3 PR的発想のすすめ
CHAPTER 4 たのしいさわぎが世の中を変える
CHAPTER 5 PR的発想の活かし方
(まえがきより一部抜粋)
スタッフから送られてきたメールのURLをクリックすると
YouTube の映像が再生される。
ディスプレイに映し出されたのは華やかなパーティーの様子だった。
ニューヨークのタイムズスクエアにあるマリオットホテルに集まった
世界のビジネスパーソン600人の視線は、着物姿の一人の
日本人女性に注がれていた。
「I'm sorry, I'm late!」
その女性は、チャーミングな笑顔でスピーチを始めた。
会場で行われていたのは、アメリカでは“ビジネス界のアカデミー賞"と称される
「Stevie®Awards」の表彰式。壇上の女性は、権威ある賞の
女性ビジネス部門で金賞に輝いたサニーサイドアップ社長の
次原悦子その人だった。
帰国したスタッフに聞けば、サニーサイドアップの金賞受賞が
アナウンスされた瞬間、本人は周りが止めるのも聞かずに
トイレに行っていたという。
そのためにNYまで出向いたにも関わらず
「Ms.Etsuko Tsugihara は残念ながらいらっしゃいません」の
アナウンスとともに登壇の予定がスルーされてしまった。
この式典がネットで生中継されていた事情もあった。
「ここまでなにをしに来たんだ」。激怒するスタッフの形相にやっと事の
重大さに気づくと、自ら関係者に交渉に行き、二度目のアナウンスを
させた上での登場がこれ。そのあとなに食わぬ顔で受賞スピーチを始めたわけだ。
主催者への図々しい交渉も、着物姿が誕生日ケーキを食べ過ぎて太った
二の腕を隠す目的のコスチュームであることも関係なく、チャーミングな
東洋の女性の気の利いたスピーチに会場が沸き続ける。
サニーサイドアップ、そしてその“顔"でもある次原悦子の名前や
業績を知っている人は少なくないだろう。だが彼女がどんな人間で、
なにをしてきて、どうしてこうなったのかを知る人は業界内でも意外に少ない。
理由は自分も含めてこの業界の人間は黒子であろうとするからだ。
筆を執るに当たって、「Stevie® Awards」の騒動を最初に持ってきたのは、
彼女と一緒にいれば自然と頻発するこの類のエピソードこそが、
この本のテーマに据えているたのしい「さわぎ」にほかならないから。
この本の著者である僕が広告業界からPRの世界に足を踏み入れたのは、
サニーサイドアップという、当時、それは吹けば飛ぶような規模の
PR会社と仕事をすることになり、次原悦子(現社長)という、
あるアングルから見ればとてつもなく類まれな異才と出会ったことがきっかけだ。
- 本の長さ232ページ
- 言語日本語
- 出版社東邦出版
- 発売日2017/11/22
- 寸法18.8 x 12.8 x 2.5 cm
- ISBN-104809413306
- ISBN-13978-4809413308
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商品の説明
出版社からのコメント
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登録情報
- 出版社 : 東邦出版 (2017/11/22)
- 発売日 : 2017/11/22
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 232ページ
- ISBN-10 : 4809413306
- ISBN-13 : 978-4809413308
- 寸法 : 18.8 x 12.8 x 2.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 451,944位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 42,014位ビジネス・経済 (本)
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トップレビュー
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2018年2月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
こんにちは、古舘 健です。
先日、読んだ「山見式PR法」の中に以下の箇所がありました。
「PRの王道とは、創業の夢・志を起点にビジョンに向かう日々一貫した活動です。経営者は、その王道の真ん中を『凛々』と歩かなければなりません。
危機対応もIR活動もこの道にあるべきです。」
参考: 山見式PR法~メディアが取り上げたくなる5つの切り口 (P224)山見博康氏 翔泳社
山見式PR法では会社をメディアが取り上げたくなるような商品、技術、人、経営、業界の5つの切り口が紹介されていました。
本書は、会社だけでなく、個人も“たのしいさわぎをおこす”PR的発想法を教えてくれる本です。
著者は、PR会社の世界ランキング「GLOBAL TOP 250 PR AGENCY RANKING」で2年連続日本1位、世界19位にランクインした「サニーサイドアップ」でコミュニケーション戦略プロデューサーを務めています。
著者は、1993年に「サニーサイドアップ」の社長の次原悦子氏と著者は出会います。
著者が江原氏と出会うわずか8年前に当時高校生だった次原氏と,、現在「一般社団法人にほんおせっかい協会」会長を務める高橋恵氏が親子で「サニーサイドアップ」を創業された小さな会社でした。
日本を揺るがし世界を巻き込む数々のPRを仕掛け、日本一のPR会社になったそうです。
著者は、日本一に輝いた「サニーサイドアップ」の秘密をこう言います。
「サニーサイドアップはPRするものの形態より、それが出す価値や新しい常識が、社会にとっていかにプラスかを表現することにこだわってきた。それが自分たちの“らしさ”への期待や評価をつくり、さまざまな企業、才能を持った方々とのネットワークを国内外で築くことができた。受託型ビジネスではなく、PR的発想を駆使し、価値だけでなく市場さえ創造するミッションを持った会社なのだ。(P92)」
本書は、日本一のPR会社「サニーサイドアップ」で実践されてきたPR的発想の5つのコツ、たのしいニュースをつくる8つの法則、そして4つのムーブメントのつくり方を教えてくれる本です。
私がためになった「ニュースをつくる8つの法則」の1つにライバルをつくる、がありました。
「対立軸もメディアの大好物だ。横手(秋田県)対富士宮(静岡県)の焼きそば対決、大分県が『おんせん県』を名乗ったときの群馬県やそのほか温泉どころとの争い。そして、おなじみ宇都宮対浜松の餃子戦争。片方だけを取り上げると宣伝と一緒だが『ライバルの動向』を報じるとそれはニュースになる。
コカ・コーラとペプシ、アップルとマイクロソフト、ベンツとBMW、JALとANA、ヨドバシカメラとビックカメラ……。対立軸をうまく使えば、比較広告やファン同士のアピールで世の中をたのしませる存在になる。(P138)」
確かに、ライバルがいることで対立軸がハッキリして、そこにストーリーが生まれ、ニュースがつくられているんですね。
確かに、おなじみの「ドラえもん」でも、のび太の勉強も運動も苦手な個性は、生成優秀でスポーツ万能の出木杉君がいることで際立ちます。また、2人がしずかちゃんをめぐるストーリーも生まれてきますものね。
いかに世の中に価値ある大義をつくり、人の心に訴えかける共感へとつなげるストーリーを提示するのか。
本書は、広報、メディアに携わる人だけでなく、情報を発信したい人にお勧めの一冊です!
ぜひ読んでみてください。
以下は、本書の抜粋です。ためになった箇所を一部、抜粋しご紹介します。
------------------------------------------------
P35
「そこで絞り出したアイディアは『ポスターに仕事をさせる』ことだった。ポスターを張り出せばすぐに盗まれる。それを逆手にとって、日本初のポスター警備員を編成することにした。通常のポスターの盗難は『盗むヤツが悪い、許さない』という発想になるのだが、『警備することでより多くの人に彼の魅力に触れて欲しい』というロジックのもと、警備員もアメリカのロックコンサートによくいるようなセキュリティに近い絵づくりができそうな知人を集めた。」
P110
「人を振り向かせようと思ったら、情報を届けたいターゲットにシンプルに絞り込んだ表現で伝えるべきだ。物事をシンプルにして、伝えやすくする手法は、政治の世界でもよく用いられる。小泉純一郎首相が在任中に使っていたサウンドバイトというテクニックがある。自分の伝えたいキーワードを一点に絞り、本当に大切なことを繰り返し伝える。
『郵政民営化なくして改革なし』
YESかNOか。選挙の争点を一本化する。」
P170
「『許さない』というスタンスで糾弾するメディアに対しては、隠し事こそメディア側に社会正義を与え、問題を長引かせる悪手と言える。
危機管理では、『隠す』→『バレる』→『またバレる』のサイクルが続くとなかなか断ち切ることができない。新たなネタが次々と発覚するネタは、メディアの格好の餌食になる。これ以上、この問題を掘っても視聴者にとって驚くような事実は出てこないし、これ以上叩いたら、逆に番組のイメージが悪くなるというくらい情報を吐き出し、旬な時間を縮めてしまったほうが、人々の記憶にもあまり残らない。」
P191
「大義をつくる際には、その大義が世の中に存在していく価値のあるものなのか?ということは吟味したほうがいい。テクニック的に『なんとなく世の中のためになりそう』を大義にしても、必然性やその先の共感はなかなか生まれにくい。
社会貢献と言えば環境問題、環境問題と言えば植林という短絡思考で、なにかにつけて植林をしたがる企業があるが、ステレオタイプな貢献メニューを入れると、社会貢献自体が単なるアリバイ、免罪符だと思われてしまう。そうなってしまえば、推進したいプロジェクト自体もうさんくさく見えてしまう。」
------------------------------------------------
◆目次◆
PROLOGUE まえがき
CHAPTER 1 たのしいさわぎがおきるまで
CHAPTER 2 普通じゃつまらない
CHAPTER 3 PR発想のすすめ
CHAPTER 4 たのしいさわぎが世の中を変える
CHAPTER 5 PR発想の活かし方
EPILOGUE あとがきにかえて
さいごまで読んでくださり、ありがとうございます!
ぜひチェックしてみてください。
先日、読んだ「山見式PR法」の中に以下の箇所がありました。
「PRの王道とは、創業の夢・志を起点にビジョンに向かう日々一貫した活動です。経営者は、その王道の真ん中を『凛々』と歩かなければなりません。
危機対応もIR活動もこの道にあるべきです。」
参考: 山見式PR法~メディアが取り上げたくなる5つの切り口 (P224)山見博康氏 翔泳社
山見式PR法では会社をメディアが取り上げたくなるような商品、技術、人、経営、業界の5つの切り口が紹介されていました。
本書は、会社だけでなく、個人も“たのしいさわぎをおこす”PR的発想法を教えてくれる本です。
著者は、PR会社の世界ランキング「GLOBAL TOP 250 PR AGENCY RANKING」で2年連続日本1位、世界19位にランクインした「サニーサイドアップ」でコミュニケーション戦略プロデューサーを務めています。
著者は、1993年に「サニーサイドアップ」の社長の次原悦子氏と著者は出会います。
著者が江原氏と出会うわずか8年前に当時高校生だった次原氏と,、現在「一般社団法人にほんおせっかい協会」会長を務める高橋恵氏が親子で「サニーサイドアップ」を創業された小さな会社でした。
日本を揺るがし世界を巻き込む数々のPRを仕掛け、日本一のPR会社になったそうです。
著者は、日本一に輝いた「サニーサイドアップ」の秘密をこう言います。
「サニーサイドアップはPRするものの形態より、それが出す価値や新しい常識が、社会にとっていかにプラスかを表現することにこだわってきた。それが自分たちの“らしさ”への期待や評価をつくり、さまざまな企業、才能を持った方々とのネットワークを国内外で築くことができた。受託型ビジネスではなく、PR的発想を駆使し、価値だけでなく市場さえ創造するミッションを持った会社なのだ。(P92)」
本書は、日本一のPR会社「サニーサイドアップ」で実践されてきたPR的発想の5つのコツ、たのしいニュースをつくる8つの法則、そして4つのムーブメントのつくり方を教えてくれる本です。
私がためになった「ニュースをつくる8つの法則」の1つにライバルをつくる、がありました。
「対立軸もメディアの大好物だ。横手(秋田県)対富士宮(静岡県)の焼きそば対決、大分県が『おんせん県』を名乗ったときの群馬県やそのほか温泉どころとの争い。そして、おなじみ宇都宮対浜松の餃子戦争。片方だけを取り上げると宣伝と一緒だが『ライバルの動向』を報じるとそれはニュースになる。
コカ・コーラとペプシ、アップルとマイクロソフト、ベンツとBMW、JALとANA、ヨドバシカメラとビックカメラ……。対立軸をうまく使えば、比較広告やファン同士のアピールで世の中をたのしませる存在になる。(P138)」
確かに、ライバルがいることで対立軸がハッキリして、そこにストーリーが生まれ、ニュースがつくられているんですね。
確かに、おなじみの「ドラえもん」でも、のび太の勉強も運動も苦手な個性は、生成優秀でスポーツ万能の出木杉君がいることで際立ちます。また、2人がしずかちゃんをめぐるストーリーも生まれてきますものね。
いかに世の中に価値ある大義をつくり、人の心に訴えかける共感へとつなげるストーリーを提示するのか。
本書は、広報、メディアに携わる人だけでなく、情報を発信したい人にお勧めの一冊です!
ぜひ読んでみてください。
以下は、本書の抜粋です。ためになった箇所を一部、抜粋しご紹介します。
------------------------------------------------
P35
「そこで絞り出したアイディアは『ポスターに仕事をさせる』ことだった。ポスターを張り出せばすぐに盗まれる。それを逆手にとって、日本初のポスター警備員を編成することにした。通常のポスターの盗難は『盗むヤツが悪い、許さない』という発想になるのだが、『警備することでより多くの人に彼の魅力に触れて欲しい』というロジックのもと、警備員もアメリカのロックコンサートによくいるようなセキュリティに近い絵づくりができそうな知人を集めた。」
P110
「人を振り向かせようと思ったら、情報を届けたいターゲットにシンプルに絞り込んだ表現で伝えるべきだ。物事をシンプルにして、伝えやすくする手法は、政治の世界でもよく用いられる。小泉純一郎首相が在任中に使っていたサウンドバイトというテクニックがある。自分の伝えたいキーワードを一点に絞り、本当に大切なことを繰り返し伝える。
『郵政民営化なくして改革なし』
YESかNOか。選挙の争点を一本化する。」
P170
「『許さない』というスタンスで糾弾するメディアに対しては、隠し事こそメディア側に社会正義を与え、問題を長引かせる悪手と言える。
危機管理では、『隠す』→『バレる』→『またバレる』のサイクルが続くとなかなか断ち切ることができない。新たなネタが次々と発覚するネタは、メディアの格好の餌食になる。これ以上、この問題を掘っても視聴者にとって驚くような事実は出てこないし、これ以上叩いたら、逆に番組のイメージが悪くなるというくらい情報を吐き出し、旬な時間を縮めてしまったほうが、人々の記憶にもあまり残らない。」
P191
「大義をつくる際には、その大義が世の中に存在していく価値のあるものなのか?ということは吟味したほうがいい。テクニック的に『なんとなく世の中のためになりそう』を大義にしても、必然性やその先の共感はなかなか生まれにくい。
社会貢献と言えば環境問題、環境問題と言えば植林という短絡思考で、なにかにつけて植林をしたがる企業があるが、ステレオタイプな貢献メニューを入れると、社会貢献自体が単なるアリバイ、免罪符だと思われてしまう。そうなってしまえば、推進したいプロジェクト自体もうさんくさく見えてしまう。」
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◆目次◆
PROLOGUE まえがき
CHAPTER 1 たのしいさわぎがおきるまで
CHAPTER 2 普通じゃつまらない
CHAPTER 3 PR発想のすすめ
CHAPTER 4 たのしいさわぎが世の中を変える
CHAPTER 5 PR発想の活かし方
EPILOGUE あとがきにかえて
さいごまで読んでくださり、ありがとうございます!
ぜひチェックしてみてください。
2017年12月9日に日本でレビュー済み
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「PR」って「パブリック リレーションズ」の短縮なのだけど、どこかしらもやもやが残り、しっくり理解できていなかった。ましてや「PR会社」が何をどう行っているのか、浮ついたインチキくささばかりの先入観が邪魔して、その実態をまったく分からないでいた。そんな疑問をスッキリ解消してくれ、かつweb/SNSの個人情報メディアの時代を生きていくための知恵(ヒント)を授けてくれるのがこの一冊だ。
著者はあのサニーサイドアップと深く長く関わってきたのだという。前半部はそこで実際にあったエピソードを中心に「PRの現場」をドキュメンタリー風に解説してくれる。サニーサイドアップといえば、何かとっぴもないことをやらかすお騒がせPR会社という印象であったが、前園真聖氏や中田英寿氏をサポートしバリューアップさせていく過程、そのバックヤードで繰り広げられた困難突破への奮闘や、それを支えた熱き想いがリアルに詳述され、単なる軽薄&悪ノリの集団では決して叶えられなかった業績であったことが良く分かる。
後半部は、そんな現場体験を通して著者が培った「PR的発想」の手ほどきだ。キーワードは「共感」「希望」「大義」。先が見えない状態で変遷し続ける時代を生き抜くヒント満載のビジネス自己啓発的内容は、ぜひ本書を手に取って読んでいただきたい。が、ここで強調しておきたいのは、著者のたぐい稀な文章の読み味だ。コピーライターをやっているというだけあって、言葉のチョイスが独特で実に巧みに感性に訴えてくる。さらに、実例やアフォリズムをさりげなく的確にこれでもかと引用し、読んでる者を唸らせる説得力に溢れている。決して上から目線ではない、いやむしろ奥ゆかしいくらいにフレンドリーなスタンスをとる著者の言葉にいつの間にか共感し取り込まれている自分に気付いたりする。実はこれこそが、旧型の利権パラダイムから脱して生きてゆく著者の「お手本」的プレゼンテーションなのかもしれない。
周りがつまんないんじゃない、キミがつまんないんだよ、と優しくやわらかく諭されたような読後感でした。
著者はあのサニーサイドアップと深く長く関わってきたのだという。前半部はそこで実際にあったエピソードを中心に「PRの現場」をドキュメンタリー風に解説してくれる。サニーサイドアップといえば、何かとっぴもないことをやらかすお騒がせPR会社という印象であったが、前園真聖氏や中田英寿氏をサポートしバリューアップさせていく過程、そのバックヤードで繰り広げられた困難突破への奮闘や、それを支えた熱き想いがリアルに詳述され、単なる軽薄&悪ノリの集団では決して叶えられなかった業績であったことが良く分かる。
後半部は、そんな現場体験を通して著者が培った「PR的発想」の手ほどきだ。キーワードは「共感」「希望」「大義」。先が見えない状態で変遷し続ける時代を生き抜くヒント満載のビジネス自己啓発的内容は、ぜひ本書を手に取って読んでいただきたい。が、ここで強調しておきたいのは、著者のたぐい稀な文章の読み味だ。コピーライターをやっているというだけあって、言葉のチョイスが独特で実に巧みに感性に訴えてくる。さらに、実例やアフォリズムをさりげなく的確にこれでもかと引用し、読んでる者を唸らせる説得力に溢れている。決して上から目線ではない、いやむしろ奥ゆかしいくらいにフレンドリーなスタンスをとる著者の言葉にいつの間にか共感し取り込まれている自分に気付いたりする。実はこれこそが、旧型の利権パラダイムから脱して生きてゆく著者の「お手本」的プレゼンテーションなのかもしれない。
周りがつまんないんじゃない、キミがつまんないんだよ、と優しくやわらかく諭されたような読後感でした。
2017年12月12日に日本でレビュー済み
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サニーサイドアップと次原悦子社長の成功物語を、身近にいたプランナーが、書いた本。
ところどころに、次原社長の大胆ぶりを垣間見させてくれる書き方で、そこが一番面白い。
だいたい、新しい仕事を起こす経営者というのは、型破りで、従来の発想にとらわれないから成功するのだが、それを楽しみながら、やっているのが、読んでいいて、すがすがしい。
おかしいわ、やっぱこの社長とこの会社。
成功事例は、いまとなっては、むしろこれもまた古典となってしまっている事例ばかりだが、すべての仕事をする意味で、復習になる。
仕事=何とかすること。普通にそうなのだ。
ちょっと、仕事に疲れたときに、読むと適度な清涼剤になる。
ただし、新たな奇想は、なかった。まぁ、会っても、書かないよね。
ところどころに、次原社長の大胆ぶりを垣間見させてくれる書き方で、そこが一番面白い。
だいたい、新しい仕事を起こす経営者というのは、型破りで、従来の発想にとらわれないから成功するのだが、それを楽しみながら、やっているのが、読んでいいて、すがすがしい。
おかしいわ、やっぱこの社長とこの会社。
成功事例は、いまとなっては、むしろこれもまた古典となってしまっている事例ばかりだが、すべての仕事をする意味で、復習になる。
仕事=何とかすること。普通にそうなのだ。
ちょっと、仕事に疲れたときに、読むと適度な清涼剤になる。
ただし、新たな奇想は、なかった。まぁ、会っても、書かないよね。
2017年11月29日に日本でレビュー済み
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AIの台頭で、今後なくなる職業が増えていくなか、PRという業種はずっと必要とされるのだなと感じた。
サニーサイドアップ社と次原社長の魅力が満載の一冊。
サニーサイドアップ社と次原社長の魅力が満載の一冊。
2019年1月13日に日本でレビュー済み
是非、中・高・大学生あたりに、そして、私たち、30代、40代の子育て世代に読んでほしいと思います。
前半部分は、社会的に認知度の高いいわゆる「さわぎ」事例について、その社会的背景や流れを、著者の当時の想い等をのせつつ丁寧に解説したもの。40代の私が知っている数々の有名な社会的事象が、実は、著者や関係者の熱い想いをベースに考え抜かれ「おこされたもの」であったことを知った。。。知らなかった。。。。今まで。
そして、後半部分は、それらの経験を経て、あるいは、著者自身の性格や考え方、もっているスキルをもとに、これからの時代を生き抜くためのヒントが、今を生きる私たち全員へ、丁寧に書かれています。
個人的には、特に後半部分、私の日々の仕事に対する向き合い方や生き様(大げさですけど・笑)と共感する部分がすごく多く、大いに勇気をいただきました。
いろんな人間が存在することを前提に、総体としての人間の形作る社会と、個人としての人間の社会への関わり方、生き抜き方への具体的アドバイスに溢れている本です。
勝手な推測ですが、おそらくは、著者自身の、不完全な「人間」へのあふれる愛と好奇心が、この本の根底にとうとうと流れているからではないかと思います。
是非どうぞ!!
前半部分は、社会的に認知度の高いいわゆる「さわぎ」事例について、その社会的背景や流れを、著者の当時の想い等をのせつつ丁寧に解説したもの。40代の私が知っている数々の有名な社会的事象が、実は、著者や関係者の熱い想いをベースに考え抜かれ「おこされたもの」であったことを知った。。。知らなかった。。。。今まで。
そして、後半部分は、それらの経験を経て、あるいは、著者自身の性格や考え方、もっているスキルをもとに、これからの時代を生き抜くためのヒントが、今を生きる私たち全員へ、丁寧に書かれています。
個人的には、特に後半部分、私の日々の仕事に対する向き合い方や生き様(大げさですけど・笑)と共感する部分がすごく多く、大いに勇気をいただきました。
いろんな人間が存在することを前提に、総体としての人間の形作る社会と、個人としての人間の社会への関わり方、生き抜き方への具体的アドバイスに溢れている本です。
勝手な推測ですが、おそらくは、著者自身の、不完全な「人間」へのあふれる愛と好奇心が、この本の根底にとうとうと流れているからではないかと思います。
是非どうぞ!!
2018年8月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
広報PRは、メディアにお金を払って買うものではない ということを、わかりやすく再認識させてくれる内容です。
とても読みやすく、一気読みして、そしてストンと腑に落ちて納得できる 広報担当者 特に初心者の方にはぜひ読んでほしい1冊だと思います。
とても読みやすく、一気読みして、そしてストンと腑に落ちて納得できる 広報担当者 特に初心者の方にはぜひ読んでほしい1冊だと思います。