ドイツの夕食がパンとハムとスープくらいと昔テレビで見たのを思い出し、実際のところを調べていたらこの本に辿り着いた。(実際はパンとチーズとハムが主流のよう)
ネルケさんの文章は読みやすく、所々思わず声を上げて笑ってしまった。
本書はドイツと日本の論点が、愛情とユーモアたっぷりの軽妙な文体で語られている。問題点ではなく論点なのは、著者は善悪を指摘しないからである。押し付けの正義ではなく「こうした方がみんなにとって良いのでは」という提案はまさに、著者の言う日本らしいウェッティさを感じさせ、好感を持った。「ビールとモノ作りの国」というファジーなイメージしかなかったドイツが、本書のおかげで少し身近になった。
禅の思想についても易しく触れられ、理解しやすかった。特に、今の物足りなさで物足りる、というところは身に染みた。生き方に迷いのある方に、自分のバイアスを外すきっかけとしてオススメの良書。

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曲げないドイツ人 決めない日本人 (サンガ新書 68) 新書 – 2016/6/25
ネルケ無方
(著)
- 本の長さ286ページ
- 言語日本語
- 出版社サンガ
- 発売日2016/6/25
- ISBN-10486564055X
- ISBN-13978-4865640557
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登録情報
- 出版社 : サンガ (2016/6/25)
- 発売日 : 2016/6/25
- 言語 : 日本語
- 新書 : 286ページ
- ISBN-10 : 486564055X
- ISBN-13 : 978-4865640557
- Amazon 売れ筋ランキング: - 231,784位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 8位サンガ新書
- カスタマーレビュー:
著者について
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1968年3月1日、旧西ドイツ・ベルリン生まれ。7才の時、母と死別してから人生に悩む。16才で坐禅と出合う。高校時代から禅僧になる夢を抱いて、坐禅道場に通い続ける。1990年、春は京都大学の留学生として来日、秋から兵庫県の但馬地方にある曹洞宗・安泰寺に上山。半年間の禅修行。大学のドクターコースを中退、1993年から安泰寺で出家得度。8年間の雲水生活を経て嗣法。2001年から大阪城公園で「ホームレス雲水」として毎朝の坐禅会を開く。2002年に師匠の訃報を聞き安泰寺に戻り、檀家ゼロ、自給自足の寺の堂頭(住職)となる。国内外からの参禅者・雲水の指導にあたって坐禅三昧の生活を送っている。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年2月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
外国人の考え方を理解するのが難しい。ただ、本当にZENを理解しているのか?
2020年7月12日に日本でレビュー済み
割と最近の本なので脱原発やトランプの話みたいなタイムリーなネタが多くて楽しく読めました。
断れない日本人、みたいなよく聞く話から、日本人は古いものを大切にせずどんどん捨てるといった思わずハッとさせられるような指摘も多いです。(流石にカビが生えた割り箸は捨てるべきだと思いますが)
後半の仏教の話はよく分からなかったです。ある意味禅宗らしさが炸裂してます。
仏教は自我を言うものを否定する傾向がありますが日本人は主体性を持てと言う指摘をするところもなかなか面白かったです。
断れない日本人、みたいなよく聞く話から、日本人は古いものを大切にせずどんどん捨てるといった思わずハッとさせられるような指摘も多いです。(流石にカビが生えた割り箸は捨てるべきだと思いますが)
後半の仏教の話はよく分からなかったです。ある意味禅宗らしさが炸裂してます。
仏教は自我を言うものを否定する傾向がありますが日本人は主体性を持てと言う指摘をするところもなかなか面白かったです。
2019年7月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本とドイツの比較はとても参考になり、反省したり、改善するヒントが沢山ある。日本人らしく謙虚に受け止め、柔軟に対応したい。
禅についても結局は哲学という概念であるというのが新鮮だった。
禅についても結局は哲学という概念であるというのが新鮮だった。
2020年5月15日に日本でレビュー済み
ドイツ在住、ドイツ人夫をもつ主婦です。ネルケさんのご著書、大変興味深く拝読しました。ネルケさんの仰るドイツ人の人柄は、我が夫を通して見ても粗方そうだなぁという印象でした。あとがきにもあったように、結局はドイツびいきで書かれたとのこと、それが内容の端々にも表れてると思いました。ただ、伊勢神宮の式年遷宮についてや、東日本大震災での原発事故の際の日本人の様子に関しては、そんな一言で言われるのはどうか、物を知らなさすぎるという書き方で、とはいえドイツ人(外国人)から見ればそう見えるのかと思いつつも、日本人としては若干受け入れ難い意見だと個人的には思いました。結局、どんなに外国暮らしが長くても、住んでる国や人をしっかり理解するのは無理なんだと、現在の自分も含めて思いました。といっても、それはさして悲しいことでもなく、外国に住むということは常に生まれ育った国との「違い」を突き付けられ考えさせられ、自分を見つめ学ぶ日々であること、そしてその中にあっても、自分が自分らしく居心地よく暮らしていくことが大事なんだと、改めて感じました。
2016年8月11日に日本でレビュー済み
筆者は、旧西ドイツベルリン出身の曹洞宗安泰寺住職。ドイツ人も日本人も真面目で、もの作りが得意という共通点を持つと思っていたが、想像以上に違った。日本人のことをよく言い当てている。
2016年8月18日に日本でレビュー済み
来るものを拒まずで失敗した安泰寺の経験に基づく移民受け入れ条件の提案など、鋭い指摘もありますが、全般的にココがヘンだよ日本人的な感じでやや平凡な感じがしました。
最後の「悟りとは何か」という章がすばらしいです。悩み苦しみがなくなるということはあり得ず、こんなはずではないという気持ちを手放して、苦しみをあるがままに観察して、苦しみとはこの程度のものであったかと受け入れることが悟りそのものであるという説明は大変わかりやすいです。
最後の「悟りとは何か」という章がすばらしいです。悩み苦しみがなくなるということはあり得ず、こんなはずではないという気持ちを手放して、苦しみをあるがままに観察して、苦しみとはこの程度のものであったかと受け入れることが悟りそのものであるという説明は大変わかりやすいです。
2019年2月21日に日本でレビュー済み
日本に長く住んでいるドイツ人の著書ということで、興味を持ちましたが読んでみたら9割はドイツ贔屓でした。すべての項目についてドイツ人はこう、日本人はこう、と比較されていますが、その日本人はこう、というところに日本人としては同意しかねる部分が多いです。
何十年と日本に住んでいたとしても【日本人】というものを理解するのは難しいのかな、という印象です。
ただ、ドイツ人がどんな思考でどう行動するのかという部分についてはとても参考になりました。
何十年と日本に住んでいたとしても【日本人】というものを理解するのは難しいのかな、という印象です。
ただ、ドイツ人がどんな思考でどう行動するのかという部分についてはとても参考になりました。