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MORGENROOD ー 曙光 【下巻】 Kindle版
現存の海中技術や土木・建築のノウハウを取り入れ、海洋社会の未来を描いた、読み応えのある本格SFです。
章立て
【第四章】 ウェストフィリア【第五章】 指輪
【第六章】 断崖
PDF版の印刷について
書籍を購入された方には、読みやすいPDF版を無償で差し上げています(印刷・ダウンロード可)
詳しくは巻末の案内、もしくは発行元サイトをご参照ください。
発行元サイトでは本作に登場する水中技術やプラットフォーム、締め切り大堤防などを画像や動画で紹介。
ボツにした原稿や科学コラム、心と生き方のエッセイなども掲載しています。
- 言語日本語
- 発売日2017/9/6
- ファイルサイズ2499 KB
- 販売: Amazon Services International LLC
- Kindle 電子書籍リーダーFire タブレットKindle 無料読書アプリ
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出版社より


深海に眠る巨大なメテオラ海丘
下巻の見どころは、火山島・ウェストフィリア沖に存在する巨大なメテオラ海丘の深海調査です。ファルコン・マイニング社の無茶苦茶な要求に翻弄されながらも、潜水艇パイロットのヴァルターと調査スタッフは三度の潜航に挑みます。オペレーションの様子が非常にリアルで面白いと評価の高いパートです。
愛のリングで一つに結ばれる
下巻は、主人公ヴァルター・フォーゲルとリズの絆がメインになります。海の星・アステリアの未来を変える『リング』の構想と愛のリングが絡み合い、運命が激しく動き始めます。
社会の発展に伴い、旧社会と新興勢力が対立を深め、海上都市『パラディオン』の建設計画を巻き込んで、分断へと進んでいきます。
果たしてヴァルターとリズは人々の心を一つに繋ぎ、One Heart, One Ocean の理想を実現することができるのか。
後半は政治ドラマになりますが、全ての謎解きになっています。
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潜水艇パイロットの矜持第四章ではヴァルター・フォーゲルが新人パイロットを補助して、水深2000メートルの潜航調査に挑みます。不安で顔面蒼白になっている新人パイロットを励ます場面です。 |
企業理念と働く人々の気持ち諸悪の根源である鉱山会社ファルコン・マイニング社のファーラー社長とヴァルターが対峙する場面です。社の利益のために、調査結果まで捏造しようとするファーラー社長に食ってかかる場面です。 |
意味がなくても、みな生きてるヴァルターの同僚ゾーイは出自に劣等感をもち、自分など、いてもいなくても同じだ突っかかります。そんなゾーイに深海でひたすら生きる姿を見せるために、ヴァルターは深海調査の実況を企画します。 |

国土の創出とコルネリス・レリー
ヴァルター・フォーゲルのモデルはオランダの締め切り大堤防・アフシュライトダイクの建設を指揮したコルネリス・レリーです。潜水艇パイロットと国土の創出がどう結びつくのかは上巻に書いています。
「優れたアイデアは人を選ばず、どこから来てもおかしくない」「デザインとは心の表象である」という考え方をベースにリング構想を展開しています。
治水に関しては、日本はオランダから多くを学んでいます。どちらも水害に直面する海の国です。
物語の後半は、コルネリス・レリーとオランダの建国精神を取り入れた話になっています。
登録情報
- ASIN : B075G3TPRT
- 発売日 : 2017/9/6
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 2499 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 1415ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 217,414位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 871位SF・ホラー・ファンタジー (Kindleストア)
- - 27,877位小説・文芸
- カスタマーレビュー:
著者について

作家・文芸愛好家。古典からサブカルチャーまで幅広く親しむ雑色系。
1998年より、映画・音楽・書籍のレビュー、恋と生き方のエッセイをメインとした文芸サイトを運営。
SFと文芸が融合した、読み応えのある科学小説を手掛けています。
現存の科学技術を取り入れたリアルな描写と人間ドラマに定評があります。
看護学校を卒業後、医療機関に勤務。2002年より東欧在住。
作品が名刺代わりです。
■ アップデート情報
2023/11/24
医療ファンタジー《TOWER》を全面的に修正。前バージョンより読みやすくなっています。
ペーパーバック版の取り扱いを開始。
2024/03/06
海洋小説 《MORGENROOD -曙光》を分冊して、全面的に修正しています。
■ 今後の執筆予定
・ ORIGIN(オリジン)→ ファルコン・マイニング社の前日譚。ネンブロット鉱山と採鉱の自動化をめぐる話。
・ EL (エル)→ ヴァルター・フォーゲルの子孫の彷徨と再建。
■ SFが苦手な方の為の科学小説
一応、『SF』にカテゴライズしていますが、本質的には社会小説であり、恋愛小説であり、文芸ドラマです。
ストーリーの都合上、未来社会に設定せざるを得ないので、SFに分類していますが、私自身はSFとは思ってないですし、どんな作品も、一言でカテゴライズできるほど単純なものではないと考えています。音楽に例えれば、サラ・ブライトマンみたいな感じ。
私はいわゆる「SF」が苦手で、唯一、夢中になって読んだのが、『銀河英雄伝説』『吸血鬼ハンターD』『クラッシャージョウ』でした。SF漫画やSF映画は大好きなのですが、小説になると、武器とか、超能力とか、ウンチクで疲れてしまって、読み進めることができません。カタカナ用語も片っ端から忘れてしまい、覚えるだけで疲れてしまいます。
多分、邦訳の「アメコミのノベライズ」みたいな文体が苦手なのだと思います。
ドストエフスキーやカフカの邦訳はすらすら読めるのですが。
また、漫画や映画はビジュアルとして楽しめるのに、文章になると、途端に醒めた目で見てしまうのは、科学的に考察してしまうからかもしれません。壁をすり抜けるとか、重力に逆らうとか、時間をジャンプするとか、理論的に無理では?と思うと、そこで止まってしまう。SFに限っては、小説を小説として読むことができないのです。
そんな訳で、「科学は好きだけど、あまりに突飛な設定や、嘘っぽい話は苦手」「カタカナ用語やウンチクが続くと、途中で飽きて、投げ出してしまう」「武器や超能力より、人間ドラマが好き」という方を対象に、文芸的な科学小説を書いています。設定=SF、中身=ドストエフスキーみたいなのが私の理想なのです。
そもそも、科学と文芸は別個のものではなく、科学こそロマンチストの領域だと思っています。宇宙の果てに思いを馳せる人だけが本当に天文学者になり、宇宙工学の技術者になる。夢見る力の無い人に科学を極めることはできません。実際、一流の科学者ほどロマンチストですし、非常に詩的な文章をお書きになるものです。「知っているから、科学者になる」わけではないんですね。
私も専業作家ではないので、資料を集めるのも、執筆するのも、隙間時間を見つけての細切れ作業になりますが、フリーであることを活かして、真に創造的な、クオリティの高い作品に仕上げることを心掛けています。
いつの日か、有人火星探査機に乗り込む英雄の顔を見るまで、頑張る所存です。
すでに世界の何所かで生を受けて、今も必死で学んでいる、世界で一番勇気のあるアストロノーツの為に。
■ 好きなSF作品
「マトリックス」「攻殻機動隊(押井守)」「ブレードランナー(オリジナル)」「地球へ…!」
■ 好きな作家
寺山修司、ドストエフスキー、山崎豊子
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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前半は海底資源採掘にまつわる潜水活動をメインに仕事仲間や恋人との人間関係模様が書かれています。後半は海で占められた星の中で、人々の生活を何世代にも渡って継続していくためにはどうするか?をリングプロジェクトを通して書かれています。
なかなか波瀾万丈な展開で面白いのですが、主人公の強情さと捻くれた考え方が終盤前まで続きモヤモヤする場面が結構あります。ある意味人間臭いので良いのですが…
あと全体的に物語の背景や説明が多く、若干間延びした印象を受けました。
しかし、それらを差っ引いても物語としては面白くボリュームの多い作品ですが最後まで感情移入して読むことが出来ました。
本シリーズを貫く芯は、ワーグナーの歌劇やニーチェにあると言えるだろう。著者の深い造詣が窺い知れる。
美しい大団円を迎えた下巻のラストには、一人の人生を共に歩んだ感慨深さが余韻を残してくれる。
本作の過去や主人公以外の登場人物(母親になったゾーイの日常をぜひ)の日々、そしてもちろん、巻末に描かれたフォーゲル夫妻の“その後”に続く次回作に期待だ。