今にわかに話題のMMT関連の本を読む流れで手に取りました。
僕が経済のことを知りたいと思う動機は、なぜ僕ら一般ピーポーの日常生活がこんなに経済的に報われない状況であるのか?ということの理由が知りたかったからですが、なんとこの本に大変わかりやすくその経緯が記されていました。
近代経済学史の入門書として捉えても良い本だと思います。
今のネオリベに支配されたクズい日本の現状は支配者層の人間の煩悩(エゴ)が原因であることは分かっていましたが、そこから今までは自分で説明できなかった、僕らを取り巻くこの社会が形成されるまでの思想・政策のプロセスを本書によって説明できるようになりました。
MMTが注目される中で、この2016年発行の本書にも注目が集まってほしいです。
みんなに読まれるべき内容だと思います。
著者の真の経済学者としての誠実で真摯な態度は読んでいて大変共感します。
星10個つけたいです。

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経済学者はなぜ嘘をつくのか 単行本 – 2016/3/22
青木泰樹
(著)
現実経済に無知な経済学者とデタラメな理論に振り回されないために経済の正しい知識を身につけよう
リフレ政策、財政均衡主義、消費税増税、TPP、グローバリズム、規制緩和、成長戦略...日本経済と国民生活を痛めつける間違いだらけの経済政策に今こそNO!
人気メルマガ「三橋貴明の「新」日本経済新聞」の寄稿者が間違いだらけの経済政策を斬る!
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- 本の長さ302ページ
- 言語日本語
- 出版社アスペクト
- 発売日2016/3/22
- 寸法13 x 2.1 x 19 cm
- ISBN-104757224257
- ISBN-13978-4757224254
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商品の説明
著者について
1956年、神奈川県生まれ。1980年、早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。1986年、同大学大学院経済学研究科博士課程単位取得満期退学。1996年、帝京大学助教授。2007年、帝京大学短期大学教授(2014年退職)。現在、東海大学非常勤講師および会社役員。専門は、経済変動論、シュンペーター研究、現代日本経済論。主な著書に『経済学とはなんだろうか -現実との対話-』(八千代出版、2012年)、『シュンペーター理論の展開構造』(御茶の水書房、1987年)。
登録情報
- 出版社 : アスペクト (2016/3/22)
- 発売日 : 2016/3/22
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 302ページ
- ISBN-10 : 4757224257
- ISBN-13 : 978-4757224254
- 寸法 : 13 x 2.1 x 19 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 498,717位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年2月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
問:「経済学者はなぜ嘘をつくのか」
答:知らない、わからないくせに、「専門家」としての自尊心だけで、はったりを偉そうに言いたいから。
現代アカデミズムの腐敗は、アインシュタイン教の物理学だけと思っていましたが、主流派経済学はそれに輪をかけて酷いことがよくわかりました。
アインシュタイン教の物理学の場合、荒唐無稽の物理理論を証明するために、少なくない国家予算が浪費されている問題はありますが、現実の人間社会への大きな実害は今のところありません(慣性ジャイロは相対性理論を無視して正常に飛行機を飛ばせています)。
現実から完全に乖離してしまった新古典派経済学(主流経済学)は、大学で細々と生き残っているのなら、一学問分野として意味もあったでしょう。
しかし、現実の経済については何もわからないくせに、政府の経済政策に口を出して、20年以上に渡って日本を含めた世界経済をガタガタにした主犯が、主流派経済学者だったのです(とこの本は主張しています、たぶん半分以上は正しいでしょう)。
アカデミズムの腐敗は、一度革命的な大ショックがない限り、治癒しないような気がします。
また、アカデミズムの腐敗は、現代社会の腐敗を反映したものでしょう。
現代社会の腐敗も破滅まで行き着かないとどうしようもない気がします。
青木泰樹さんの本書の結語もかなり悲観的です。
救いは、本書で青木泰樹さんの人間愛に満ちた考えに触れられることで、いっときでも気持ちが休まることです。
本書をすべての政治家が読んで、改心のきっかけになることを祈ります。
答:知らない、わからないくせに、「専門家」としての自尊心だけで、はったりを偉そうに言いたいから。
現代アカデミズムの腐敗は、アインシュタイン教の物理学だけと思っていましたが、主流派経済学はそれに輪をかけて酷いことがよくわかりました。
アインシュタイン教の物理学の場合、荒唐無稽の物理理論を証明するために、少なくない国家予算が浪費されている問題はありますが、現実の人間社会への大きな実害は今のところありません(慣性ジャイロは相対性理論を無視して正常に飛行機を飛ばせています)。
現実から完全に乖離してしまった新古典派経済学(主流経済学)は、大学で細々と生き残っているのなら、一学問分野として意味もあったでしょう。
しかし、現実の経済については何もわからないくせに、政府の経済政策に口を出して、20年以上に渡って日本を含めた世界経済をガタガタにした主犯が、主流派経済学者だったのです(とこの本は主張しています、たぶん半分以上は正しいでしょう)。
アカデミズムの腐敗は、一度革命的な大ショックがない限り、治癒しないような気がします。
また、アカデミズムの腐敗は、現代社会の腐敗を反映したものでしょう。
現代社会の腐敗も破滅まで行き着かないとどうしようもない気がします。
青木泰樹さんの本書の結語もかなり悲観的です。
救いは、本書で青木泰樹さんの人間愛に満ちた考えに触れられることで、いっときでも気持ちが休まることです。
本書をすべての政治家が読んで、改心のきっかけになることを祈ります。
2019年5月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
何故長期間経済が低迷しているか理解できた。
この政策提言が経済運営に役立てられることを切に願う。
この政策提言が経済運営に役立てられることを切に願う。
2016年3月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
金融緩和+財政出動派(と分類するのが正しいとは限らないが)の著者が、
いわゆる主流派経済論、単純リフレ派、新自由主義などの理論的矛盾点や弱点を指摘し、
それらに依拠した経済政策が市民生活に与える悪影響を訴える。
という内容なのであるが、いかんせん話が飛び飛びでどうもまとまりに欠ける印象であった。
経済に関心のある方から、専門外の方々も対象としていると序章に書いているが
前者(及び著者の言う俗流経済学に毒されている人々=私)の宗旨変えを促すには表層的であるし、
良くも悪くも百花繚乱となっている経済学諸派をこのボリュームで斬捨てていくのにはそもそも無理がある。
また後者の専門外の方々にとっては初耳の用語がポンポン出てくるし、著者の観点がいわゆる主流派とは違っているので
一つ一つの用語に対する考え方も世に溢れる解釈とは一風違っていることがまま有り、理解をより困難にしていると思われる。
結果として、ある程度前提知識のある人には物足りなかったり、具体性不足になるだろうし
まったくの素人が読むとグーグル検索をしつつ悩みながら解読していかねばならない難解な書物となってしまっている。
また、新たな経済思想として経済社会学というのを推しているのだが、その具体性が見えてこず
その経済社会学というのはどのような尺度で政策を策定・評価していくのかは読み取れなかった。
いわゆる主流派経済論、単純リフレ派、新自由主義などの理論的矛盾点や弱点を指摘し、
それらに依拠した経済政策が市民生活に与える悪影響を訴える。
という内容なのであるが、いかんせん話が飛び飛びでどうもまとまりに欠ける印象であった。
経済に関心のある方から、専門外の方々も対象としていると序章に書いているが
前者(及び著者の言う俗流経済学に毒されている人々=私)の宗旨変えを促すには表層的であるし、
良くも悪くも百花繚乱となっている経済学諸派をこのボリュームで斬捨てていくのにはそもそも無理がある。
また後者の専門外の方々にとっては初耳の用語がポンポン出てくるし、著者の観点がいわゆる主流派とは違っているので
一つ一つの用語に対する考え方も世に溢れる解釈とは一風違っていることがまま有り、理解をより困難にしていると思われる。
結果として、ある程度前提知識のある人には物足りなかったり、具体性不足になるだろうし
まったくの素人が読むとグーグル検索をしつつ悩みながら解読していかねばならない難解な書物となってしまっている。
また、新たな経済思想として経済社会学というのを推しているのだが、その具体性が見えてこず
その経済社会学というのはどのような尺度で政策を策定・評価していくのかは読み取れなかった。
2016年4月21日に日本でレビュー済み
最初から全開。22ページ「最も罪深いのは、やはり十数年前から日本の主だった経済学者が唱えてきた『大変だ!国の借金が膨らみ過ぎて財政破綻は目前だ』という嘘です。吉川洋東大教授と伊藤隆俊コロンビア大学教授を中心とする著名な経済学者グループが『政府債務残高の対GDP比が200%を超えると財政破綻する』と緊急提言したのは2003年のことでした。 (中略) 彼らの理屈によると、財政破綻が迫れば国の信認低下により国債が暴落、つまり長期金利が急騰し、円は暴落し、実体経済は大混乱に陥るはずでした。 さて現実はどうでしょう。財務省のホームページによれば、200%ラインは2011年に越えてしまい、2015年の債務残高の対GDP比は230%を超えると予想されています。その一方で、長期金利は0%代前半で底ばいを続け、短期金利にいたってはマイナスになることも珍しくなくなりました。」「そもそも自国通貨建ての国債が返済不能になることはありえないことなのです」
伊藤隆俊教授は確か今年の3月で退職とか・・・。晩節を汚したか・・・。比較するのも彼には贅沢過ぎるが、フリードマンを思い出す。彼は1929年の大恐慌が長引いた原因を中央銀行が十分な流動性を供給しなかった事にもとめ、弟子のバーナンキは「結局あなたが正しかった」と賛辞を贈った。ところがすぐそのあとでリーマンショックが起こり弟子はさっさとケインジアンに転向??? 「財政の崖」発言は金融政策の限界を白状したもので結局頼りになるのは旧態依然のIS-LM分析(ケインズ!)だったというわけだ。いまやIMFですら積極財政を提言する事態である。
筆者の新古典派、リフレ派に対する批判は少々難しい。これから勉強します。特に潜在成長率の定義に関しては今のところ歯が立たない。(自分の読解力不足を棚に上げるのは大層不遜であるけれどここを勘案し、星4つとする)私は学生時代サミュエルソン経済学を学んだもので最近の経済学者特にルーカスなどは歯が立たなかったが、リーマンショックにはこの連中も歯が立たなかったのを見て「ざまー見ろ」と思っている。
最後に量的緩和の出口に関して筆者の提言は傾聴に値すると思う。私は出口戦略についてこれからFRBが苦労すると思っていたが、そもそも『出る必要がない』と・・・、いや目から鱗ですネ。出口戦略についてはリチャード・クーが[BS不況下の世界経済」でその困難さを強調していたが、彼に教えてやってください・・・・? 『出口」について知りたい人はこの本を買うこと!!
伊藤隆俊教授は確か今年の3月で退職とか・・・。晩節を汚したか・・・。比較するのも彼には贅沢過ぎるが、フリードマンを思い出す。彼は1929年の大恐慌が長引いた原因を中央銀行が十分な流動性を供給しなかった事にもとめ、弟子のバーナンキは「結局あなたが正しかった」と賛辞を贈った。ところがすぐそのあとでリーマンショックが起こり弟子はさっさとケインジアンに転向??? 「財政の崖」発言は金融政策の限界を白状したもので結局頼りになるのは旧態依然のIS-LM分析(ケインズ!)だったというわけだ。いまやIMFですら積極財政を提言する事態である。
筆者の新古典派、リフレ派に対する批判は少々難しい。これから勉強します。特に潜在成長率の定義に関しては今のところ歯が立たない。(自分の読解力不足を棚に上げるのは大層不遜であるけれどここを勘案し、星4つとする)私は学生時代サミュエルソン経済学を学んだもので最近の経済学者特にルーカスなどは歯が立たなかったが、リーマンショックにはこの連中も歯が立たなかったのを見て「ざまー見ろ」と思っている。
最後に量的緩和の出口に関して筆者の提言は傾聴に値すると思う。私は出口戦略についてこれからFRBが苦労すると思っていたが、そもそも『出る必要がない』と・・・、いや目から鱗ですネ。出口戦略についてはリチャード・クーが[BS不況下の世界経済」でその困難さを強調していたが、彼に教えてやってください・・・・? 『出口」について知りたい人はこの本を買うこと!!
2016年5月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
構造改革なくして経済成長はない、競争が皆を豊かにすると聞いていたのに、実際は格差が広がるばかり。トリクルダウンはどこに行った?
国が財政破綻寸前とずっと聞かされてきて、絶えず将来を脅され続けてきたのに、借金1000兆円超えた今も破綻していない。まだ財政再建だの増税だの聞かされるけど、実際のところ破たん寸前なのか? 消費増税したら景気悪化したけど本当に増税で財政再建できるのか?
黒田日銀の超金融緩和でデフレ脱却するって聞いてたけど、いまだに脱却していないし、金融政策頼みの限界が露わになったように見える。物価はお金を刷れば上がるんじゃなかったの?
小泉政権時代に社会人になり、経済に関心を持つようになって約15年。この間、経済についてのいろんな言説を聞いてきました。為替が1ドル200円になるという人、財政破たんでハイパーインフレになるから海外に資金を逃しとけという人、ゾンビ企業潰せば経済はよくなるという人、とにかく構造改革やら競争やら生産性が大事という人、アホノミクスと言って現政権の政策を全否定する人、リフレ政策が世界標準の経済学と言う人、消費増税は経済に影響しないと言った多くの経済学者やエコノミスト。その他にもたくさんいたと思いますが…
なんでこんなに、人によって、見方も対処法もバラバラなんだ?
彼らは考えのベースとして経済学を学んでいるはずだろうに(特に経済学者は)、一体どうなってんだ?
ていうか経済学ってそもそも正しいのか?
この疑問を感じるようになってもうかなり経ちます。
この本は、学問的な面から、経済学そのものがどういうものか、どういう欠点があるのか、現実にどれくらい当てはまるのか、今の政策はどうか、といったことを解説しており、自分の疑問に対して説得力を持ってど真ん中で答えてくれる一冊でした。
経済学用語が多いんでちょっと読みにくく、難しいところがありましたが、大まかな理解はできたと思います。
この本は多くの人に読んでもらいたいですね。
国が財政破綻寸前とずっと聞かされてきて、絶えず将来を脅され続けてきたのに、借金1000兆円超えた今も破綻していない。まだ財政再建だの増税だの聞かされるけど、実際のところ破たん寸前なのか? 消費増税したら景気悪化したけど本当に増税で財政再建できるのか?
黒田日銀の超金融緩和でデフレ脱却するって聞いてたけど、いまだに脱却していないし、金融政策頼みの限界が露わになったように見える。物価はお金を刷れば上がるんじゃなかったの?
小泉政権時代に社会人になり、経済に関心を持つようになって約15年。この間、経済についてのいろんな言説を聞いてきました。為替が1ドル200円になるという人、財政破たんでハイパーインフレになるから海外に資金を逃しとけという人、ゾンビ企業潰せば経済はよくなるという人、とにかく構造改革やら競争やら生産性が大事という人、アホノミクスと言って現政権の政策を全否定する人、リフレ政策が世界標準の経済学と言う人、消費増税は経済に影響しないと言った多くの経済学者やエコノミスト。その他にもたくさんいたと思いますが…
なんでこんなに、人によって、見方も対処法もバラバラなんだ?
彼らは考えのベースとして経済学を学んでいるはずだろうに(特に経済学者は)、一体どうなってんだ?
ていうか経済学ってそもそも正しいのか?
この疑問を感じるようになってもうかなり経ちます。
この本は、学問的な面から、経済学そのものがどういうものか、どういう欠点があるのか、現実にどれくらい当てはまるのか、今の政策はどうか、といったことを解説しており、自分の疑問に対して説得力を持ってど真ん中で答えてくれる一冊でした。
経済学用語が多いんでちょっと読みにくく、難しいところがありましたが、大まかな理解はできたと思います。
この本は多くの人に読んでもらいたいですね。
2019年5月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本は主流派経済学やリフレ政策を批判的に論じています。私の経済や経済学に対する理解はより深まりました。この世の中に完全な理論などなく、その時の状況に応じた政策が必要なのでしょう。
2016年6月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
現在の経済学者は自然科学者では無く、中途半端な数学屋なのですね。
しかも一つの主義・理論を普遍にしようとするコールリッジの言う保守とは全く逆の、
ハイエクのような空想「主義者」。
以前、水野 直樹の「創氏改名―日本の朝鮮支配の中で (岩波新書 新赤版 1118)」のレビューにも書きましたが、
読者自身が検証をしながら自称専門家の虚言を破ることは大切ですね。
しかも一つの主義・理論を普遍にしようとするコールリッジの言う保守とは全く逆の、
ハイエクのような空想「主義者」。
以前、水野 直樹の「創氏改名―日本の朝鮮支配の中で (岩波新書 新赤版 1118)」のレビューにも書きましたが、
読者自身が検証をしながら自称専門家の虚言を破ることは大切ですね。