孫子の兵法13篇全てを一冊ごとに視覚化!
と書いてあるが、中身は文字を丸で囲んだだけの図が延々と並ぶだけ。
2歳児に読ませる絵本のように見える。
図に対する解説もないし、勝手な解釈で中途半端にビジネスシーンに当てはめようとして孫子の兵法を捻じ曲げている。
よくこんな本が企画を通ったものだ。
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ひと目で分かる 孫子の兵法 単行本(ソフトカバー) – 2017/3/24
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『兵法』は、およそ二千五百年前の中国の将軍、孫武(孫子)が残したといわれる古典である。
軍事分野の必読書であるだけでなく、ビジネスや政治、経営、マーケティング、さらにはスポーツの指南書としても親しまれている。
『兵法』は簡潔であり、経典のようなリズムと神秘的な雰囲気を持った文体で書かれている。その古さと荘厳さから、まさに伝説として語り継がれている。
絵で語ることを生業としている私が初めて『兵法』を読んだとき、その文章が、そこには描かれていない図につけられたキャプションのように見えた。
そして、二千五百年分の埃をかぶった世界中で知られる古典に、図やグラフを添えて新たな現代的・視覚的イメージを与え、
人々が「争い」について考える新たな道を作り出すという試みに、抗いがたい魅力を覚えるようになった。
この作業を始めた当初はかなりの困難を覚えたものだが、二章も半ばに差しかかる頃、
孫子の思想が、彼の伝説を聞いて抱いた人物像とは違い、血みどろで野蛮なものではないと気づかされることになった。
むしろ、彼の説く道理に深く共感し、好意さえ抱くようになった。
望むままにページからページへ飛び回り、気に入ったところで手を止めてみてほしい。
結局のところ、本書の中で一番大事な一節というのは、それぞれが自身の経験を最もよく反映するイメージを描けた部分なのである。
『兵法』が多くの人に読まれるようになったのは、孫子の見識が大小問わず、あらゆる「争い」に通用するからだろう。
『兵法』のいう戦争とは、人生におけるさまざまな「争い」の比喩にすぎない。
彼の提言が生徒会長に立候補した十歳の子供にも軍隊の将軍にも等しく有効であるのは、
戦争という行為になぞらえつつも、実は問題解決に主眼を置いた、メタファーのメタファーだからなのである。
私たちは誰もが何かのために争っている。そして幸いなことに、孫子がそれに勝つための心構えを教えてくれている。
(序より)
軍事分野の必読書であるだけでなく、ビジネスや政治、経営、マーケティング、さらにはスポーツの指南書としても親しまれている。
『兵法』は簡潔であり、経典のようなリズムと神秘的な雰囲気を持った文体で書かれている。その古さと荘厳さから、まさに伝説として語り継がれている。
絵で語ることを生業としている私が初めて『兵法』を読んだとき、その文章が、そこには描かれていない図につけられたキャプションのように見えた。
そして、二千五百年分の埃をかぶった世界中で知られる古典に、図やグラフを添えて新たな現代的・視覚的イメージを与え、
人々が「争い」について考える新たな道を作り出すという試みに、抗いがたい魅力を覚えるようになった。
この作業を始めた当初はかなりの困難を覚えたものだが、二章も半ばに差しかかる頃、
孫子の思想が、彼の伝説を聞いて抱いた人物像とは違い、血みどろで野蛮なものではないと気づかされることになった。
むしろ、彼の説く道理に深く共感し、好意さえ抱くようになった。
望むままにページからページへ飛び回り、気に入ったところで手を止めてみてほしい。
結局のところ、本書の中で一番大事な一節というのは、それぞれが自身の経験を最もよく反映するイメージを描けた部分なのである。
『兵法』が多くの人に読まれるようになったのは、孫子の見識が大小問わず、あらゆる「争い」に通用するからだろう。
『兵法』のいう戦争とは、人生におけるさまざまな「争い」の比喩にすぎない。
彼の提言が生徒会長に立候補した十歳の子供にも軍隊の将軍にも等しく有効であるのは、
戦争という行為になぞらえつつも、実は問題解決に主眼を置いた、メタファーのメタファーだからなのである。
私たちは誰もが何かのために争っている。そして幸いなことに、孫子がそれに勝つための心構えを教えてくれている。
(序より)
- 本の長さ256ページ
- 言語日本語
- 出版社ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日2017/3/24
- 寸法18.8 x 12.8 x 2.5 cm
- ISBN-104799317598
- ISBN-13978-4799317594
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商品の説明
著者について
Jessica Hagy ジェシカ・ヘギー
シアトル在住のアーティスト。定期的にニューヨーク・タイムズにカートゥーンを掲載。アメリカの全国的な刊行物で広く著作を発表している。ベストセラーとなった『How to Be Interesting』(未邦訳)の著者。ブログ『Indexed』はウェビー賞を受賞している。
福田篤人 ふくだあつと
東京外国語大学中国語学部卒、国際コミュニケーション・通訳専修コース修了(言語応用修士)。日本語・中国語・英語の各文化を学び、フリーランスとして翻訳業務に従事する。訳書に『超明快 Webユーザビリティ―ユーザーに「考えさせない」デザインの法則』(ビー・エヌ・エヌ新社)、『デザインコンサルタントの仕事術』(英治出版)など。
シアトル在住のアーティスト。定期的にニューヨーク・タイムズにカートゥーンを掲載。アメリカの全国的な刊行物で広く著作を発表している。ベストセラーとなった『How to Be Interesting』(未邦訳)の著者。ブログ『Indexed』はウェビー賞を受賞している。
福田篤人 ふくだあつと
東京外国語大学中国語学部卒、国際コミュニケーション・通訳専修コース修了(言語応用修士)。日本語・中国語・英語の各文化を学び、フリーランスとして翻訳業務に従事する。訳書に『超明快 Webユーザビリティ―ユーザーに「考えさせない」デザインの法則』(ビー・エヌ・エヌ新社)、『デザインコンサルタントの仕事術』(英治出版)など。
登録情報
- 出版社 : ディスカヴァー・トゥエンティワン (2017/3/24)
- 発売日 : 2017/3/24
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 256ページ
- ISBN-10 : 4799317598
- ISBN-13 : 978-4799317594
- 寸法 : 18.8 x 12.8 x 2.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 401,761位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 10,167位ビジネス実用本
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2017年5月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2018年10月17日に日本でレビュー済み
中国の将軍、孫子が残したと言われる古典「兵法」の中で説かれている内容をアメリカのビジュアル・シンカーがイラストにし、具体的に理解しやすいようにした書籍。敵国と戦いをする上での攻め方や自国の兵隊の統率について、リーダーとしての立ち居振る舞いなど、いずれも現代のビジネスシーンはもちろん、日常生活や日々のちょっとした意思決定や問題解決にも生かすことができ、どれも参考になるものばかりだった。
例えば、「すべての戦争は騙し合いである」という節では、実力がある時は「ない」と見せかけなければならないほか、行動を起こす時は動いていないように見せかけなければならず、敵の近くにいる時は自軍が遠くにいるように見せかけなくてはならず、敵から離れている時は自軍が近くにいるように見せかけなければならないと説かれていた。そして、そのページには「素朴」と「率直」と「分かりやすい」という3つの円が交わるイラストが描かれており、その3点が交わる部分を「簡単に打ち負かされる」と指摘していた。ビジネスでは「策士」になるように振る舞う大切さを再確認した。
もう1つ、再確認できたのは「勝利の方程式」について述べている部分で、勝つ将軍は戦う前から多くの計算をしており、負ける将軍は戦う前にはあまり計算をしていないとのこと。多くの計算をする者が勝ち、計算の足りない者が負けるのは言うまでもなく、成功の確率と事前の準備の度合いが比例すると述べられていた。また、勝利の確実性と準備の慎重さも比例関係にあり、両者が備わると、一度で決着をつけることが可能とあった。
弱肉強食の世界で頂点に立つには、他を圧倒するパワーや戦略が必要なのは当たり前だが、孫子は「軍事作戦は水に似ている」と述べていた。水は高いところを避け、低いところを突き進むように、戦争においても敵の強い部分を避け、弱い部分を責めるものと紹介しており、水が地形によって流れを変えるように、軍隊も敵に応じて行動を変えることで、勝利するもの。つまり、臨機応変に対処する重要性を述べており、水の流れに一定の型がないように、軍隊の動きにも一定の型はないとあった。ビジネスでは、状況によって戦略を練り直し、プランを変え、賢く立ち回ることが重要であることを再認識した。
例えば、「すべての戦争は騙し合いである」という節では、実力がある時は「ない」と見せかけなければならないほか、行動を起こす時は動いていないように見せかけなければならず、敵の近くにいる時は自軍が遠くにいるように見せかけなくてはならず、敵から離れている時は自軍が近くにいるように見せかけなければならないと説かれていた。そして、そのページには「素朴」と「率直」と「分かりやすい」という3つの円が交わるイラストが描かれており、その3点が交わる部分を「簡単に打ち負かされる」と指摘していた。ビジネスでは「策士」になるように振る舞う大切さを再確認した。
もう1つ、再確認できたのは「勝利の方程式」について述べている部分で、勝つ将軍は戦う前から多くの計算をしており、負ける将軍は戦う前にはあまり計算をしていないとのこと。多くの計算をする者が勝ち、計算の足りない者が負けるのは言うまでもなく、成功の確率と事前の準備の度合いが比例すると述べられていた。また、勝利の確実性と準備の慎重さも比例関係にあり、両者が備わると、一度で決着をつけることが可能とあった。
弱肉強食の世界で頂点に立つには、他を圧倒するパワーや戦略が必要なのは当たり前だが、孫子は「軍事作戦は水に似ている」と述べていた。水は高いところを避け、低いところを突き進むように、戦争においても敵の強い部分を避け、弱い部分を責めるものと紹介しており、水が地形によって流れを変えるように、軍隊も敵に応じて行動を変えることで、勝利するもの。つまり、臨機応変に対処する重要性を述べており、水の流れに一定の型がないように、軍隊の動きにも一定の型はないとあった。ビジネスでは、状況によって戦略を練り直し、プランを変え、賢く立ち回ることが重要であることを再認識した。