1993年3月10日のデビューからちょうど25年の2018年3月10日に行われた
武道館ライブのブルーレイです。
本公演を持ってギターの田川伸治さんが脱退するというニュースが流れ、
多くのファンが複雑な心境で当日を迎えたライブでした。
その内容はというと他レビューでも書かれているとおり、
MCやアコースティックコーナー、ソロコーナーなど今までのDEENのライブの
基本構成を徹底的に廃止し、全40曲にもおよぶ曲数を原曲アレンジを忠実に再現しながら、
怒涛の勢いで演奏し続けるという、まさに圧巻のものです。
そして、2000年のライブツアー以来18年ぶりとなる90年代楽曲まで含めた全曲原曲キー披露。
90年代の代表曲から、最新シングルまでバランスよく演奏され、かつてのファンも
現在進行形のファンも全員が楽しめる内容となっています。まさに25年間の到達点。
ボーカル・池森さんをはじめとする、3人のDEENのラストステージにかけるメンバー全員の
魂を込めたパフォーマンスに心を打たれ、純粋に「DEENってカッコイイな」と思わされます。
DEENのライブツアーは「LIVE JOY」というツアータイトルの通り、様々なコーナーやMCで
楽しませてくれるものですが、本公演は「JOY」要素はかなり控えめ。
その分ミュージシャンとして演奏でひたすら魅せていくストイックなその姿勢は感涙ものです。
このライブを最後に田川さんが脱退してしまった寂しさは拭えませんが、
3人のDEENのラストライブを過去最高のライブとして形にしたメンバーに本当に感謝するとともに、
池森さん・山根さんの2人体制となるDEENの今後にも改めて注目したくなる、そんな1枚です。
ぜひ多くの方にご覧いただきたいです。