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奇跡の経営 一週間毎日が週末発想のススメ 単行本 – 2006/1/24
企業の成長のカゲで社員が犠牲になる時代は終わった!
社員のコントロールを一切やめ、急激に業績を伸ばしたセムコ社。
ブラジルで、学生がもっとも就職したい企業No.1という同社は、
辞職率実質“ゼロ”の全世界が注目する驚愕の経営を実践する。
100万部超のベストセラー『Maverick』の著者が、
日本の経営者、サラリーマンの目を覚ます!
- 本の長さ372ページ
- 言語日本語
- 出版社総合法令出版
- 発売日2006/1/24
- ISBN-10489346941X
- ISBN-13978-4893469410
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商品の説明
メディア掲載レビューほか
企業なのに組織図がない、階級がない、人事部がないから社員をコントロールするしくみもない、トップには戦略がない……。そんなナイナイ尽くしの会社がブラジルにあるセムコ社だ。にもかかわらず、売り上げは6年間で3500万ドルから2億1200万ドルへと急成長し、社員の離職率はゼロに近いというから驚きだ。本書では、同社のCEOである著者が“世界で最も風変わりな職場を創り上げた哲学とその方法論を明かす。逆説的かつ非常識な彼の経営手法をどうとらえるか、読者の意見が二分しそうな一冊。
(日経ベンチャー 2006/03/01 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
-- 日経BP企画
出版社からのコメント
本書は、著者のこんな警告から始まります。
ブラジルで若者に人気のセムコでは、朝礼も無ければ組織図も無い…そんな非常識な経営が行われているといいます。社員のコントロールを一切やめることが、企業の業績アップに直結すると聞いて、果たしてどれだけの人が信じることができるのでしょう。
翻訳者の岩元貴久さんは、「この本は、世界一コントロバーシャルな(論争を巻き起こす)本です」とまえがきでおっっしゃっています。つまり、本書を読んで「なるほど!」と思うか、「そんなバカな!」と思うのか。それはすべて、読者の方々に委ねられているのです。
また、著者のセムラー氏の講演を聴いた一人の聴衆が、彼にこう尋ねるシーンがあります。
「あなたは一体どこの惑星から来たのか教えていただけませんか?」
このエピソード一つをとってみても、本書と著者の非常識さがわかると思います。
多様な価値観が尊重される現代、本書に書かれた“毎日の仕事を幸せと自由に満ちたものへと変える方法”を知りたいとは思いませんか?
著者について
1959年オーストリア生まれ。ブラジルで学生に最も人気の高いコングロマリット企業セムコ社CEO。
セムコ社は、セムラー氏が21歳で父親から受け継いだときは、倒産の恐れさえある小規模な会社だったが、その後大胆な組織改革によって急成長を遂げる。6年という短期間で売上が3,500万ドルから2億1,200万ドルに成長。現在の従業員数は3,000人。その革新的な経営方針と経営手法は、ビジネススクールのケーススタディーに取り上げられ、毎年、世界中の大企業の経営幹部が、セムコ社の成功の秘訣を学ぶために訪れるほど注目度が高い。
ハーバード大学の客員教授をはじめ、MITなどアメリカの大学で頻繁に講義をしている。
前著『Maverick(邦題:「セムラーイズム」新潮社)』は、世界中で100万部を超えるベストセラー。
<翻訳者>岩元貴久(いわもと たかひさ)
日米で3つの会社(ソフト開発、ASP事業、マーケティング・コンサルティング)を経営する企業家。特にインターネットマーケィングでは、日本のトップと評され世界レベルの知識と経験を持つ。1990年より米系大手経営コンサルタント会社の東京、クリーブランド、ロサンゼルス、アーバイン事務所に勤務し、Fortune500企業をクライアントとして持つ。2000年にアメリカで起業。
「好きな場所で暮らし、得意な市場で楽しく仕事をする」ことをモットーとし、本人がこよなく愛するカリフォルニア州オレンジ郡に家族と暮らしながら、2~3ヵ月に1度の割合で日本を訪れる生活をエンジョイしている。
著書に『朝起きるたびに、どんどんお金持ちになっている 情報商人のすゝめ』(総合法令出版)、『「稼ぐ人」だけが知っている!13の氣づき』(フォレスト出版)『自動的にお客様が増え続ける仕組みづくりCD版』(日本経営合理化協会)他がある。
登録情報
- 出版社 : 総合法令出版 (2006/1/24)
- 発売日 : 2006/1/24
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 372ページ
- ISBN-10 : 489346941X
- ISBN-13 : 978-4893469410
- Amazon 売れ筋ランキング: - 21,483位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 76位企業革新
- - 1,560位経営学・キャリア・MBA
- - 1,860位投資・金融・会社経営 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
鹿児島市出身、米国カリフォルニア州在住。
外資系大手経営コンサルティング会社ロサンゼルス事務所勤務を経て、2000年RockNoble,Inc.設立。以後、日米で複数の会社を経営。
『好きなところに暮らしながら、得意な市場でやりがいのある仕事を楽しむ』ライフスタイルをモットーに、カリフォルニアーハワイー日本を行き来しながら家族とカリフォルニア州オレンジ郡に暮らしている。
数多くの起業家、ベストセラー作家、講演家、事業家にコーチングの指導をしているマスターコーチとしても知られる。
代表著書に『幸せはすぐそばにある』『情報商人のすゝめ』『「稼ぐ人」だけが知っている!13の氣づき』『仕事が嫌になった人へ』他、訳書『心を知る技術』『世界はバランスでできている』『ゲイリーの稼ぎ方』『宇宙を味方にしてお金に愛される法則』『奇跡の経営』などがある。
現在は、事業経営の傍ら講演・執筆活動を積極的に行うだけでなく、各分野で活躍するリーダー育成のために出版プロデュースや学生に実学を教える等、後進の育成に余念がない。
フェイスブック: http://www.facebook.com/iwamototakahisa では講演を収録したビデオを無料で視聴できる。
ツイッター: @TakaIwamoto では日々の氣づきを積極的に発言している。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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大袈裟だなと思ったが、世の中に企業という有機体をこのような形で運営している企業が本当にあるとは思いもよらなかった。しかし、読んでみるとその取組みには人間への尊厳と社員への信頼にもとづいた企業の一つの理想郷があると感じた。付箋を貼った箇所は数知れず…。
本書はブラジルのコングロマリット「セムコ社」のCEOが同社のマネジメントについて執筆したものであるが、同社の特徴を現すものとして、以下のものがないという。
・ 組織階層がなく、公式の組織図が存在しない。
・ ビジネスプランもなければ企業戦略、短期計画、長期計画といったものもない。
・ 会社のゴールやミッションステートメント(企業理念)、長期予算がない。
・ 決まったCEOが不在ということもよくある。
・ 副社長やCIO,COOがいない。
・ 標準作業を定めていなければ業務フローもない。
・ 人事部がない。
・ キャリアプラン、職務記述書、雇用契約がない。
・ レポートや経費の承認をする人は誰もいない。
・ 作業員を監視・監督していない。
普通の企業では考えられないことであるが、社員3000人を抱え成長を続けるコングロマリットなのである。そして、当社の根底にある哲学、それは「コントロール(管理)することを排除し、社員の自由(=社員との信頼)と民主的な体制を創り上げていくという尊い(しかし難しい挑戦)想い」である。
背景には、「私生活や銀行、子供の学校、家族や友人の間では、人は一人前のおとなと見なされているのに、職場になると半人前の若者のように扱われてしまうのはなぜか」という疑問、すなわち、「なぜ自分たちのリーダーを選ぶ場に、社員は参加できないのか」、「なぜ社員は自身を自分で管理してはいけないのか」、「なぜもっと主張したり、挑戦したり、質問をぶつけ、オープンに情報を共有することがどうしてできないのか」といった「組織の社会主義的構造(?)」に対するアンチテーゼである。
これまで何らかの「お手本」があった日本企業も今後は、将来の姿を自らの頭で描いていかねばならないが、その中心となるのは言うまでもなく「人」である。当然、人材開発や育成などが叫ばれている一方で、組織のマネジメントあり方(事業や業務はもとより、意思決定の在り方、働き方、価値観、社員・ステークホルダーと会社と関係など)を根本的に見直そうという動きは鈍い。
つまるところ、会社としては個々人の能力を伸ばせというだけで、マネジメント(あるいは環境)の在り方を変えようとしない限り、局所的な成果しか享受できない。
そうした固定概念に一石を投じる(それこそ論争を巻き起こす)一冊が本書だと思う。
当然、本書に書かれていることをそのまま自社に持ち込んでも意味はないが、考え方や価値観を応用することはできるのではないか。本書をもとに社内で議論してみる価値はあると思います。
この革新的なマネジメントは、ビジネススクールのケーススタディとして取り上げられ、世界中の大企業の経営幹部が訪れるほか、前著「Maverick(邦題:セムラーイズム」は世界中で100万部を超えるベストセラーとのこと。
余談だが、驚くべきことに、セムコ社と似た哲学や経営を行なっている企業が日本にもあったのである!
なお、アメリカでも民主制マネジメントを取り入れているイスムス社という企業もある。(マイケル・ムーア監督「キャピタリズム」にも紹介されている。)
日本で取り入れている会社は数少ないと思うので1度企業訪問をしてみたい。
すごく合理的な考え方で、厳しい考え方だと思います。
何をしても良いというのは考える力が無いととてもつらいものとなります。
でもそのつらさに負けると人間が人間足りえなくなります。
1年中盆と正月気分の自分にはしっくり来る内容でした。
ただ一言納得。
覚え
・コントロールをやめる。
・成長は怖い。文化が崩壊することが怖い。
・緩やかな成長は品質を保つために必要。
・FORTUNATE500
・正社員は差別化のための基幹業務。
・パートは他者でも通用する仕事のエキスパート。
・他の誰かができる仕事はしない。
・カタリスト(触媒)
・私がいなくても回る組織。
・状況によってリーダーシップが変わる。
・許可を願うより許しを請え。
・直観
感想
前書きに論争を起こすと書いてあり、身構えましたが、私には妙にしっくりと来てしまいました。
セムラーさんと同じ惑星の住人なのかもしれません。
常々自分がいなくても良いようにと考え行動してきました。
でもそれって我侭と捉えられるので、若い頃は内心ストレスを感じていました。
ただ年齢を重ね、まあいいやって思えるようになりました。
改めてこの本を読んで、自分の考えに似た人がこの世にいるんだと思い、ホッとしています。
自画自賛しかできなかった自分に少し自信が持てます。
しかしセムコ社に似た企業が実は日本にあるんですよね。
松浦社長の樹研工業、山田相談役の未来工業などの本を以前読んで、すごく考え方の参考になりました。
[...]
[...]
これからの日本企業は付加価値の高いサービス、製品、商品を提供しなくてはならず、全て提供する人次第だと思います。
金を出せば設備は買えるけど、差別化して付加価値を付けるのは人です。
著者は、ブラジルの二世経営者ですが、それまで経営スタイルを一変させました。
その根本的な考え方は、仕事とは苦痛を伴わず、人間の尊厳として自由にできることこそが幸福であり、絶対条件だ
と定義することから、出発しているところが、今までの経営書とは大きく違います。
今の会社組織は、欧米のスタイルから来たものであり、性悪説に立って、様々なチャック機構や、圧力によって
運営がなされていますが、この会社の経営スタイルは、社員を大人の人間として扱い、社員同士、会社と社員が
強固な信頼関係を築くことで、この経営哲学をを実現したのです。
この考えは、日本でも十分に通用するでしょう。現に、この経営スタイルを取り入れて、成功している会社が出て
きているのですから!!
とはいえ、本当にこの経営スタイルを実現するには、やはりオーナ社長でないと実現できないでしょうね。
そして、経営者、社員とも自ら、自分ならば必ずできると信じ、行動を起こすことが、まず一歩なのでしょう。
経営者層も、社員の働く意義はお金だけではなく、モチベーションこそが原動力であることを見抜くべきと
思います。
少子高齢化がさらに進む中で、日本の会社が、進むべき方向かもしれません。
経営者、および、経営者を目指す皆さんに、是非一読をお勧めします。
定年後の余暇を元気な若い時期に前倒しすべきという考え方。
管理を放棄して自主性を尊重するという運営の仕方。
3,000人企業にして離職率ほぼ0%。
全ての企業で機能する手法とは思えないが、2006年時点でこういう話ができる人がいたことに驚く。
本日、連休明けの月曜日。
会社員たちは余暇においても通勤においても大混雑を共にする。
それでも未だに祝日を増やすべきというピントずれの主張を目にする。
自分で休みたいときに休み、休みながらも少し働く。
余暇の分散は内需拡大や生産性向上、さらには自律できる大人を増やし、楽しい人生を増やす。
の帯文句に思わず食指が動いてしまう方は、
私と同じく少々普段の仕事にお疲れなのかもしれません。
この本のすばらしさは、まずそんな疲れた心に、
一服の清涼感を与えてくれるところでしょう。
「仕事は本来、社員が心からウキウキするようなものであるべきなのです。」
“こう言い切れるトップの下で働けたらいいよなぁ”
なんて単純に読み進めているうちは、ほとんど癒しの世界です。
しかし、
“実際に「奇跡の経営」をマネジメントに応用できないだろうか?”
なんて欲を出し始めると、
この“奇跡”が時間のかかる緻密なプロセスを、
いくつも積み重ねて成り立っていることが読み取れてきます。
<受け入れ側>での心地よさに反して、
<実行する側>の困難さが際立つ構図で、読後感は
“夢のある話だが実際には…”
となるのが普通かなぁという感じです。
ところがさらに、追い討ちがあって、最後の訳者あとがきで、
“そんな心配しなくても大丈夫”
とのメッセージ(いくつかの具体的処方)が出てくるのです。
これには、やられたという感じです。
ともかく、疲れた心の時であれ、やる気まんまんの時であれ、
仕事や経営に対する新しい視点を与えてくれる本だと思います。