プロジェクトといえば、つい目的やゴール、あるいはタスクなど「プロジェクトの中身」に目が向きがちだ。
しかし、プロジェクトを成功に導くためには、もう一つ重要な要素が存在する。それは「プロジェクトの機運」だ。
プロジェクトに関わった人のモチベーションが高く、かつ組織が一体となって使命感に燃えているようであればプロジェクトの成功確率は高くなるが、一方で「他人事」「様子見」あるいは「抵抗」が生じると、プロジェクトの機運は急速に失速する。
本書は、プロジェクト失速の原因となる「抵抗勢力」に焦点をあて「いかに抵抗勢力と向き合うか?」を解説した書籍だ。
本書は「プロジェクトの局面ごとによく現れる抵抗の例」「まずい対処の仕方」「良い対処の仕方」などを、体系的に、かつ実例を交えて解説している。
実は、抵抗する側にも、理屈はある。
そんな理屈をあらかじめ知っておけば、あなたはプロジェクトの機運を失速させるリスクを事前につむことができるはずだ。
もしプロジェクトマネジメントに対して「中身のマネジメント」だけでなく「機運のマネジメント」も適切に行いたいなら、本書は必読だ。

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抵抗勢力との向き合い方 単行本 – 2017/4/27
榊巻 亮
(著)
敵は社内にあり!
隠れた抵抗を見逃すな
今やどの企業でも働き方改革が急務になっています。会社によっては働き方改革のプロジェクトチームが立ち上がったところもあるでしょう。
なかにはプロジェクトチームのリーダーに指名されたり、メンバーに加わることになったりした人もいるかもしれません。
そうした人たちが必ずぶつかる大きな壁があります。社内の「抵抗勢力」です。働き方改革に限らず、業務改革などの変革を起こそうと思えば、抵抗は必ず発生します。「必ず」です。
抵抗する理由は様々ですが、1つだけ確実にいえることがあります。
それは「人は変化を嫌う」ということです。だから抵抗勢力が発生するのは、当然のことなのです。
では、抵抗勢力とはどう向き合えばよいのでしょうか。数々の働き方改革や業務改革を支援してきた変革のプロである、ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズの榊巻亮氏が、実例に基づいて解説します。
ポイントは2つ。1つは「人が変化に対して抵抗するのは生理現象。最初からそういうものだと分かってさえいれば、感情的にならず、冷静に対処できる」。
もう1つは「自分が変革を推進する側になると、推進側が“正義"で、『抵抗する側が悪い』と捉えてしまいがち。しかしそうではなく、抵抗する側には抵抗する側の正義があり、論理があることを理解し、まず相手に共感すること」です。
抵抗レベルは表に見えるものや隠れているものなど、4段階に分かれます。
本書では4つの抵抗レベルおよび変革プロジェクトの3つのフェーズごとに、抵抗勢力との接し方を解説。最終的には抵抗勢力を味方に付ける技を伝授します。
隠れた抵抗を見逃すな
今やどの企業でも働き方改革が急務になっています。会社によっては働き方改革のプロジェクトチームが立ち上がったところもあるでしょう。
なかにはプロジェクトチームのリーダーに指名されたり、メンバーに加わることになったりした人もいるかもしれません。
そうした人たちが必ずぶつかる大きな壁があります。社内の「抵抗勢力」です。働き方改革に限らず、業務改革などの変革を起こそうと思えば、抵抗は必ず発生します。「必ず」です。
抵抗する理由は様々ですが、1つだけ確実にいえることがあります。
それは「人は変化を嫌う」ということです。だから抵抗勢力が発生するのは、当然のことなのです。
では、抵抗勢力とはどう向き合えばよいのでしょうか。数々の働き方改革や業務改革を支援してきた変革のプロである、ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズの榊巻亮氏が、実例に基づいて解説します。
ポイントは2つ。1つは「人が変化に対して抵抗するのは生理現象。最初からそういうものだと分かってさえいれば、感情的にならず、冷静に対処できる」。
もう1つは「自分が変革を推進する側になると、推進側が“正義"で、『抵抗する側が悪い』と捉えてしまいがち。しかしそうではなく、抵抗する側には抵抗する側の正義があり、論理があることを理解し、まず相手に共感すること」です。
抵抗レベルは表に見えるものや隠れているものなど、4段階に分かれます。
本書では4つの抵抗レベルおよび変革プロジェクトの3つのフェーズごとに、抵抗勢力との接し方を解説。最終的には抵抗勢力を味方に付ける技を伝授します。
- 本の長さ176ページ
- 言語日本語
- 出版社日経BP
- 発売日2017/4/27
- 寸法14.9 x 1.3 x 21.2 cm
- ISBN-104822238482
- ISBN-13978-4822238483
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登録情報
- 出版社 : 日経BP (2017/4/27)
- 発売日 : 2017/4/27
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 176ページ
- ISBN-10 : 4822238482
- ISBN-13 : 978-4822238483
- 寸法 : 14.9 x 1.3 x 21.2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 235,271位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 912位オペレーションズ (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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榊巻亮
ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ株式会社に所属するコンサルタント。大学卒業後、大和ハウス工業に入社。住宅の設計業務に従事すると同時に、業務改善活動に携わり、改革をやり遂げる大変さ、現場を巻き込み納得感を引き出すことの大事さを痛感する。大和ハウス時代に「変革に巻き込まれる」経験、「変革をリードする」経験。現場の立場でプロジェクトを推進することの重要性を実感。
ケンブリッジ入社後は「現場を変えられるコンサルタント」を目指し、金融・通信・運送など幅広い業界で業務改革プロジェクトに参画している。新サービス立ち上げプロジェクトや、人材育成を重視したプロジェクトなども数多く支援。ファシリテーションを活かした納得感のあるプロジェクト推進を得意としている。
一級建築士。
主な著書に
・業務改革の教科書(日本経済新聞出版社)
・世界で一番やさしい会議の教科書(日経BP社) など
その他の執筆活動として、ビジネス雑誌(日経情報ストラテジーなど)での執筆も行っている。
「数字で現場を納得させる改革術」「抵抗勢力対策」「会議ファシリテーションの7つの基本動作」などを連載。セミナーなどの講演活動も多数実施。セミナー・講演・執筆なども多数。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年12月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2024年1月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
実体験ベースで記載されているため、参考になる。明日からメンバーの細かい所作に意識を向けてみようと思う。
泥臭く丁寧で細かい配慮が、大きなトラブルを防ぐ有効な手段のため。
泥臭く丁寧で細かい配慮が、大きなトラブルを防ぐ有効な手段のため。
2020年12月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
自身も抵抗勢力を悪と捉える節があったが、
それは単にコミュニケーション不足であったり独りよがりのプロジェクト進行だったのかと反省。
抵抗勢力を作らない、作ってしまっても勢力にならないうちへの対処法が学べた。
それは単にコミュニケーション不足であったり独りよがりのプロジェクト進行だったのかと反省。
抵抗勢力を作らない、作ってしまっても勢力にならないうちへの対処法が学べた。
2017年5月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今まさに、仕事で抵抗勢力との対立が解消できずに行き詰まっている者です。
「これ以上この人と議論を尽くしてもムダだ。相手を変えてもらうように偉い人に頼むしかないか…」
と思っていた矢先、この本の元となった連載が目に入ってきました。
本書の中で引用されている多数の事例を通じて、
自分の抵抗勢力との向き合い方が良くなかったか、
そして自分自身が抵抗勢力を育ててしまったのだということを痛感させられました。
具体的には、相手に対して、
「こいつは論理の通じる相手ではない」「自分の既得権益を守ることに必死だからだ」
「詭弁を弄しているだけで、議論するのは時間のムダ」
と思い込んでおり、相手の主張に耳を傾ける、整理するなどのアクションを取っていませんでした…。
渡しの場合は完全に「何が何でも反対」の抵抗勢力に育ってしまった(育ててしまった)ので、
すぐには改善できないかもしれませんが、本書を片手に少しずつ歩み寄れるように頑張ってみようと思います。
「これ以上この人と議論を尽くしてもムダだ。相手を変えてもらうように偉い人に頼むしかないか…」
と思っていた矢先、この本の元となった連載が目に入ってきました。
本書の中で引用されている多数の事例を通じて、
自分の抵抗勢力との向き合い方が良くなかったか、
そして自分自身が抵抗勢力を育ててしまったのだということを痛感させられました。
具体的には、相手に対して、
「こいつは論理の通じる相手ではない」「自分の既得権益を守ることに必死だからだ」
「詭弁を弄しているだけで、議論するのは時間のムダ」
と思い込んでおり、相手の主張に耳を傾ける、整理するなどのアクションを取っていませんでした…。
渡しの場合は完全に「何が何でも反対」の抵抗勢力に育ってしまった(育ててしまった)ので、
すぐには改善できないかもしれませんが、本書を片手に少しずつ歩み寄れるように頑張ってみようと思います。
2019年8月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
勤務先で仕事にやり方、組織の変更を進めているが、必ず遭遇するのが抵抗勢力。
先のことを考えずに反対ばかりをして、また自分の利益にしがみつきます。
時には罵声が飛ぶこともあり心を痛めていました。
この本を見つけた時、最初、抵抗勢力との戦い方、だと勘違いしていましたが、そもそも自分が抵抗勢力との付き合い方を理解していなかったことが、この本を読んでよく分かりました。
抵抗勢力と正しく向き合って仲間として巻き込んでいきたいと思います。
先のことを考えずに反対ばかりをして、また自分の利益にしがみつきます。
時には罵声が飛ぶこともあり心を痛めていました。
この本を見つけた時、最初、抵抗勢力との戦い方、だと勘違いしていましたが、そもそも自分が抵抗勢力との付き合い方を理解していなかったことが、この本を読んでよく分かりました。
抵抗勢力と正しく向き合って仲間として巻き込んでいきたいと思います。
2017年6月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書は主にプロジェクトの立ち上げ期から実行期までの各フェーズでの抵抗勢力に対して、
どのように対処すべきかが書かれている。
平易な文章で書かれているため、とても読みやすく、かつ重要なポイントは頭に残った。
中でも「抵抗は発生してから対処するのではなく、未然に防ぐべし!」というメッセージが刺さった。
プロジェクトの立ち上げ期や計画期に、いろんなステークホルダーとコミュニケーションを取る事は
常識とされていると思います。
しかし、実際に行われているのは、PJ推進メンバーからの一方的な説明であることが多い。
ところが、本書では説明することよりも、相手の想いを引き出すことに重きを置いている。
なぜなら、相手が内に秘めたほんの些細な違和感が、やがて大きな抵抗勢力に成長してしまうからだ。
その些細の違和感の兆候を見逃さず、寄り添って想いを聞くことで、未来の抵抗勢力取り除くのみならず、
逆にPJ推進のパワーにしてしまう。
それこそが本書の真髄と言えるのではないでしょうか。
具体的な実践方法は、本の中で事細かに書かれているので、PJの状況に応じて参照すると役に立ちそうである。
早速次のPJで試そうと思う。
どのように対処すべきかが書かれている。
平易な文章で書かれているため、とても読みやすく、かつ重要なポイントは頭に残った。
中でも「抵抗は発生してから対処するのではなく、未然に防ぐべし!」というメッセージが刺さった。
プロジェクトの立ち上げ期や計画期に、いろんなステークホルダーとコミュニケーションを取る事は
常識とされていると思います。
しかし、実際に行われているのは、PJ推進メンバーからの一方的な説明であることが多い。
ところが、本書では説明することよりも、相手の想いを引き出すことに重きを置いている。
なぜなら、相手が内に秘めたほんの些細な違和感が、やがて大きな抵抗勢力に成長してしまうからだ。
その些細の違和感の兆候を見逃さず、寄り添って想いを聞くことで、未来の抵抗勢力取り除くのみならず、
逆にPJ推進のパワーにしてしまう。
それこそが本書の真髄と言えるのではないでしょうか。
具体的な実践方法は、本の中で事細かに書かれているので、PJの状況に応じて参照すると役に立ちそうである。
早速次のPJで試そうと思う。
2020年6月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本は、プロジェクト遂行の実用的な指南書になっている。
これまで読んできた「プロジェクトマネジメント」の本は、プロジェクトの計画作成と進捗把握ばかりに焦点を合わせている。
本書と併用する事で、プロジェクトマネジメントで抜け落ちている「メンバーのケア」が補える。
これまで読んできた「プロジェクトマネジメント」の本は、プロジェクトの計画作成と進捗把握ばかりに焦点を合わせている。
本書と併用する事で、プロジェクトマネジメントで抜け落ちている「メンバーのケア」が補える。
2018年6月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
プロジェクトを進めていく中で、進め方に関して筋が悪い主張を繰り返す管理者と議論した時期にこの本を購入しました。
納得いかない気持ちを整理するのに役立ちました。
納得いかない気持ちを整理するのに役立ちました。