作者の人間性と作品の価値は別物である
という考え方に従えば、
たとえば兇悪な犯罪者が神々しい宗教画を描いたとしても
好き嫌いは別にして、それはそれでよろしい。
ただ、私自身は、作者と作品の距離感が
少ないほど好ましく感じるタイプである。
だから、この物語と作者とは、
どれほど近接しているのだろうかという点が
誠に気になる。
詩情あふれる饒舌さで
極彩色のエピソードが膨大に積み重ねられた面白熱血大長編。
誠にシアワセな読書時間を過ごすことができた。
登場する人物も退場していく人物も
膨大な数にのぼり、
熱気も湿気も息苦しいほどに過剰だ。
この物語には、作者の実体験は相当に反映されているのか。
それとも完全な空想なのか。
その答えを私はいつか知ることができるだろうか。

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シャンタラム(上) (新潮文庫) 文庫 – 2011/10/28
男は武装強盗で20年の懲役刑に服していた。だが白昼に脱獄し、オーストラリアからインドのボンベイへと逃亡。スラムに潜伏し、無資格で住民の診療に当たる。やがて“リン・シャンタラム"と名づけられた彼のまえに現れるのは奴隷市場、臓器銀行、血の組織“サプナ"――。数奇な体験をもとに綴り、全世界のバックパッカーと名だたるハリウッド・セレブを虜にした大著、邦訳成る!
- 本の長さ700ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2011/10/28
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- ISBN-104102179410
- ISBN-13978-4102179413
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2011/10/28)
- 発売日 : 2011/10/28
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 700ページ
- ISBN-10 : 4102179410
- ISBN-13 : 978-4102179413
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 147,828位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2023年8月11日に日本でレビュー済み
作者自身の実話をベースにした荒唐無稽で非現実的な、けれど極めてリアルな冒険小説だ。
上中下・三巻併せて千八百ページを超す大作だが、文字通り寝食を忘れて没頭した。
めくるめく物語世界に誘われ、ボンベイの妖しさに魅了され、実に幸福な読書体験だった。
他のレビューを見ると、読解力のない、国語の苦手な残念な人が、途中で挫折したのに、本書がつまらなかったと、翻訳が単調だと、偉そうにぬかしていて呆れる。
そういう人はコロコロコミックでも読んでたらいい。
上中下・三巻併せて千八百ページを超す大作だが、文字通り寝食を忘れて没頭した。
めくるめく物語世界に誘われ、ボンベイの妖しさに魅了され、実に幸福な読書体験だった。
他のレビューを見ると、読解力のない、国語の苦手な残念な人が、途中で挫折したのに、本書がつまらなかったと、翻訳が単調だと、偉そうにぬかしていて呆れる。
そういう人はコロコロコミックでも読んでたらいい。
2017年10月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
インドを舞台にした現代小説ということで興味が湧き買いました。あらすじだけ見ると???という印象でしたが、読み進むにつれて様々なことが明らかになってきます。(おそらく30年ほど前の)ムンバイのスラムの様子や刑務所内の描写、マフィア、映画業界、病院、在留外国人社会などのことが、ノンフィクションに近いリアリティを持って描かれています。上巻、中巻、下巻と、先に進むほど面白さも加速していきます。是非とも映画化して欲しい作品ですが、スケールが大き過ぎるので、難しいでしょうね。
2015年12月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
冗長という言葉はこの小説の為にあるようなもの。100ページ程で済む内容を自己陶酔的な言葉で延々と飾り立て、ほとほとげんなりさせられる。素晴らしいとのステマ書評に釣られ、上中下3巻同時に購入がしたことを大いに後悔。せめて1冊づつ購入することをお勧めする。
2021年11月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
自分は翻訳小説は苦手でめったに手を出さない。
同じような人がいるならその方たちに向けて。
100p.ほどですぐ脱落した。苦痛すぎて、もうこれ以上読めない。
~~した。~~した。~~だった。~~した。
こういう工夫が何もない翻訳ね。
それからぎこちないセリフ。みんな同じような口調で年恰好が見えてこない。
* * *
この小説はものすごーーーくおもしろいらしい。ハリウッドセレブを虜にしたくらい。それはたぶん英語の原書を読んだ人たちだよね。もしそこまでおもしろいとするなら、のめり込めないのは翻訳の文章に原因があるんじゃなかろうか?
すぐ離脱したオレはストーリーなんかぜんぜん分からないけどね。
読み進めるのが苦痛な時点でその本は放り投げる。
それがオレの正義なんだ。
同じような人がいるならその方たちに向けて。
100p.ほどですぐ脱落した。苦痛すぎて、もうこれ以上読めない。
~~した。~~した。~~だった。~~した。
こういう工夫が何もない翻訳ね。
それからぎこちないセリフ。みんな同じような口調で年恰好が見えてこない。
* * *
この小説はものすごーーーくおもしろいらしい。ハリウッドセレブを虜にしたくらい。それはたぶん英語の原書を読んだ人たちだよね。もしそこまでおもしろいとするなら、のめり込めないのは翻訳の文章に原因があるんじゃなかろうか?
すぐ離脱したオレはストーリーなんかぜんぜん分からないけどね。
読み進めるのが苦痛な時点でその本は放り投げる。
それがオレの正義なんだ。
2012年2月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
随所に気の利いた哲学めいた言葉が光ります。
なんというか、正しくあろうとする人々の様々なエピソードと
インドの特にスラムを活写してるところが、この小説のいいところなのかな、と。
ただ、自分みたいに捻くれた人間には、正しい人間だらけの世界は疲れてきます。
なんというか、正しくあろうとする人々の様々なエピソードと
インドの特にスラムを活写してるところが、この小説のいいところなのかな、と。
ただ、自分みたいに捻くれた人間には、正しい人間だらけの世界は疲れてきます。
2012年1月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
オーストラリア人の作者が、脱獄してムンバイに渡り、お尋ね者の身分を抹消してスラムで暮らしていく実話に基ずく冒険?小説。
橘玲氏がブログで絶賛されていたので、読んでみました。
読みだすと止まらなくなります。
まだ、中、下と2冊も続きますが、今のところほとんどダレることなく読めています。
なかなか知ることができない、新興国のスラムの状況が鮮明に描かれています。
この本の凄いところは、ノンフィクションであるというところに尽きます。説得力が段違いです。
是非多くの方に読んでいただきたい作品です。オススメです。
橘玲氏がブログで絶賛されていたので、読んでみました。
読みだすと止まらなくなります。
まだ、中、下と2冊も続きますが、今のところほとんどダレることなく読めています。
なかなか知ることができない、新興国のスラムの状況が鮮明に描かれています。
この本の凄いところは、ノンフィクションであるというところに尽きます。説得力が段違いです。
是非多くの方に読んでいただきたい作品です。オススメです。
2017年5月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
素晴らしかった。それぞれなかなか分厚い全3冊であったがインドをバイクで駆け抜けるようにあっという間だった。著者の小説みたいな人生がそのまま人生になっている。どこまでが本当にあったことで、どこまでが創作なのかわからないが、すべて本当にあったことのようにリアルである。そして、誰もインドのスラムやマフィアをリアルに書くことなんてできないだろうから、もうそれだけで貴重な本である。
「悪人こそが救われる」という話が仏教にはあるが、これもまさにそうである。罪を犯したからこそ、神に近づける、生に近づける。ぼーっと生きているよりも。
「悪人こそが救われる」という話が仏教にはあるが、これもまさにそうである。罪を犯したからこそ、神に近づける、生に近づける。ぼーっと生きているよりも。