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なんとか生きてますッ 単行本 – 2014/10/22
大宮 エリー
(著)
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購入オプションとあわせ買い
財布を持たず新幹線で出張に―――「サザエさん状態」、愛機「Mac Book Air」 のアップル・マークに酔っ払ってカレー・ルーをかけてしまった―――「記憶が ない! 」など、仕事、遊びを問わず、なぜか行く先々でおかしなコトが起きてし まう……。
脚本、演出、監督、執筆、インスタレーション制作など、多方面で活躍する著者 の愉快でトホホな日常が詰まった爆笑必至の最新エッセイ。読むとなんだか心が 晴れます。
『生きるコント』から8年。
「サンデー毎日」好評連載「なんとか生きてますッ」待望の書籍化!
脚本、演出、監督、執筆、インスタレーション制作など、多方面で活躍する著者 の愉快でトホホな日常が詰まった爆笑必至の最新エッセイ。読むとなんだか心が 晴れます。
『生きるコント』から8年。
「サンデー毎日」好評連載「なんとか生きてますッ」待望の書籍化!
- 本の長さ256ページ
- 言語日本語
- 出版社毎日新聞社
- 発売日2014/10/22
- 寸法12.9 x 1.6 x 18.9 cm
- ISBN-104620322792
- ISBN-13978-4620322797
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商品の説明
著者について
「恥ずかしい本」にされそうな……
大宮エリー
『サンデー毎日』の連載がついに! 本になることになった。わーい。
読者の皆さんがこれを読んで、「こいつもヘマをしたり、ドジをしたりしながら、それでも頑張ってやってるんだなぁ、俺も頑張ろう」って思ったり、「このひと不器用だなぁ、確かに、なんとか生きてますッて感じだなぁ。私の方がましね。なんだか気が楽になっちゃった」って思ってもらえたらいいなぁ、と思って書いている。自分に起こった災難やら不思議な出来事、温かい気持ちになった出来事、日々いろいろある。それらが、誰かの傷ついた心を癒したり、笑うことで元気になったり、自分より不幸なやつの存在に励まされたりしてくれたらいいなぁ、と。
今回、書籍化ということで、サンデー毎日の編集長と、書籍の担当さんと3人での打ち合わせとなった。
「さあ、どれを選ぶか?」。そう腕まくりしたのは編集長である。担当女性と編集長が、それぞれの観点から、多分、年齢と性別の違いもあるだろうが、好きな回を言っていく。
「俺はやっぱり、おかんネタだなぁ。部屋のノブというノブに、エリーのパンツ干しちゃうやつとか」
「私は、結婚できないっていう話とか、就職の話も入れたいですねぇ。33社落ちたやつ、あれ、励みになりますよねぇ。大学受験に失敗したのもいいですよねぇ」
どうやら担当女性は人の失敗が大好物らしい……望むところだ。
それぞれ観点は違うのに二人が重なるネタがある。
「俺、やっぱりさ、酔っぱらいのは入れたいよね。記憶がないってやつとか」
「私もそれは外せないと思います。泥酔の章をつくりましょうかね?」
「……」
数えたら、酔っ払った失敗談が七つもあった。それで私は言った。
「この中の幾つかでいいですか? 全部入れたら、酔っぱらい本になっちゃうし……」
あらそうですか? と残念そうな担当女性。編集長はお父さん的存在だから、確かに、と頷きながらこう言った。
「エリーもまだ独身だし。少し、控えておこうか」
やっぱ、私のこと、私の幸せを考えてくれているんだわ、と思った矢先、編集長はこう言ったのである。
「でもさ、あの断食した話、面白いから入れようよ。あの宿便が出たやつね、どかんと」
「……」
年頃の女性が、結婚したい女性が、一番本に載せちゃいけないやつでしょ。
すると担当女性がこう言った。
「あの酔っぱらいの回も反響あったんですよね? どうやったら記憶がなくならないか教えてっていうやつ。ねっ? 編集長」
「そうそう。エリーが店中の知らない人の膝に乗って回ったっていうやつね。それで、なんとか記憶がなくならないような方法はないかっていうね。あれもお便り来たけど。結局は、だから飲み過ぎるな! と……」
「ですよね……」
そのとき二人が言った。
「いい本にしましょうね。残るものだから」
「はい! 」
でも私には、「いい本にしましょうね」が、「恥ずかしい本にしましょうね! 結婚できないような! 」に聞こえたのだった。
(「サンデー毎日」10/5号より抜粋)
大宮エリー
『サンデー毎日』の連載がついに! 本になることになった。わーい。
読者の皆さんがこれを読んで、「こいつもヘマをしたり、ドジをしたりしながら、それでも頑張ってやってるんだなぁ、俺も頑張ろう」って思ったり、「このひと不器用だなぁ、確かに、なんとか生きてますッて感じだなぁ。私の方がましね。なんだか気が楽になっちゃった」って思ってもらえたらいいなぁ、と思って書いている。自分に起こった災難やら不思議な出来事、温かい気持ちになった出来事、日々いろいろある。それらが、誰かの傷ついた心を癒したり、笑うことで元気になったり、自分より不幸なやつの存在に励まされたりしてくれたらいいなぁ、と。
今回、書籍化ということで、サンデー毎日の編集長と、書籍の担当さんと3人での打ち合わせとなった。
「さあ、どれを選ぶか?」。そう腕まくりしたのは編集長である。担当女性と編集長が、それぞれの観点から、多分、年齢と性別の違いもあるだろうが、好きな回を言っていく。
「俺はやっぱり、おかんネタだなぁ。部屋のノブというノブに、エリーのパンツ干しちゃうやつとか」
「私は、結婚できないっていう話とか、就職の話も入れたいですねぇ。33社落ちたやつ、あれ、励みになりますよねぇ。大学受験に失敗したのもいいですよねぇ」
どうやら担当女性は人の失敗が大好物らしい……望むところだ。
それぞれ観点は違うのに二人が重なるネタがある。
「俺、やっぱりさ、酔っぱらいのは入れたいよね。記憶がないってやつとか」
「私もそれは外せないと思います。泥酔の章をつくりましょうかね?」
「……」
数えたら、酔っ払った失敗談が七つもあった。それで私は言った。
「この中の幾つかでいいですか? 全部入れたら、酔っぱらい本になっちゃうし……」
あらそうですか? と残念そうな担当女性。編集長はお父さん的存在だから、確かに、と頷きながらこう言った。
「エリーもまだ独身だし。少し、控えておこうか」
やっぱ、私のこと、私の幸せを考えてくれているんだわ、と思った矢先、編集長はこう言ったのである。
「でもさ、あの断食した話、面白いから入れようよ。あの宿便が出たやつね、どかんと」
「……」
年頃の女性が、結婚したい女性が、一番本に載せちゃいけないやつでしょ。
すると担当女性がこう言った。
「あの酔っぱらいの回も反響あったんですよね? どうやったら記憶がなくならないか教えてっていうやつ。ねっ? 編集長」
「そうそう。エリーが店中の知らない人の膝に乗って回ったっていうやつね。それで、なんとか記憶がなくならないような方法はないかっていうね。あれもお便り来たけど。結局は、だから飲み過ぎるな! と……」
「ですよね……」
そのとき二人が言った。
「いい本にしましょうね。残るものだから」
「はい! 」
でも私には、「いい本にしましょうね」が、「恥ずかしい本にしましょうね! 結婚できないような! 」に聞こえたのだった。
(「サンデー毎日」10/5号より抜粋)
登録情報
- 出版社 : 毎日新聞社 (2014/10/22)
- 発売日 : 2014/10/22
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 256ページ
- ISBN-10 : 4620322792
- ISBN-13 : 978-4620322797
- 寸法 : 12.9 x 1.6 x 18.9 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 459,601位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年6月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
笑いすぎました!楽しすぎます!文章が綺麗なのであざとさゼロで笑わせてくれます!
2017年2月8日に日本でレビュー済み
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とても面白かったです。 買ってよかったです。 また同じような本が出たら買おうと思います。
2015年1月9日に日本でレビュー済み
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大宮エリーを読んでみたいと思ったのは『生きるコント』の単行本が出た頃だから数年が過ぎた。
それから彼女のいろんな作品に触れたがやっぱり一番は日常を垣間見れるエッセイだ…。
こんなこと日常におこっちゃうのか?と思いつつそのエピソードの数々に笑いながらそしてなぜか元気を貰える!次はどんなエッセイを書いてくれるか?楽しみでたまらない…。
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こんなこと日常におこっちゃうのか?と思いつつそのエピソードの数々に笑いながらそしてなぜか元気を貰える!次はどんなエッセイを書いてくれるか?楽しみでたまらない…。
2016年2月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ラジオに出演されていて、人柄とお話の面白さにひかれて購入しました。
2巻の宣伝でしたが最初から読もうと思い、こちらも購入しました。
2巻の宣伝でしたが最初から読もうと思い、こちらも購入しました。
2018年7月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ライトなのでさっと読めるけど,文庫本で良かったかも。
2015年5月11日に日本でレビュー済み
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どなたかも書いておられますが、断食の話は抱腹絶倒です。
著者が大好きになりましたw
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2015年1月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
笑いが止まらない!
電車やバスで読むのはおすすめできません!!
電車やバスで読むのはおすすめできません!!
2015年1月9日に日本でレビュー済み
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単純に面白いです。電車の中で読んでいてニヤけるのを我慢するのが大変です。