2章8節(2-8)にテンソルが出てくるが6番目の性質として、例えば
1.3×2のテンソルと2行のベクトルの積
2.2×3のテンソルと2行のベクトルの積
もいずれも3行のベクトルになるというものがある。
テンソルを2階のテンソル、つまりは行列としてとらえる場合は1.は列数と行数が同じ2なので理解できるが、2.の方は理解できない。
ところが、「2‐7 座標変換とベクトル」をその前に学習する構成になっているので、2×3のテンソルを回転移動すれば3×2のテンソルになることが容易に想像できる。
この本の中での解法はΣ記号を使ってこれらを機械的に変換しているが、前節のおかげでそれが理解できる構成となっている。
私のような初心者には実は具体例がたくさんあるとありがたいのだが、学術界の掟のようなものなのだろうか、そのような本はなくはないが、なぜか本流ではない。さらに、日本の出版における本のページの分量および価格の制約の中、よく工夫されていると思う。
私は、このことで、要するにテンソルの添え字成分の積がベクトルの添え字の倍数になっていればいいのだと理解した。2×3でも3×2でも2の倍数ということである。

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物理のための数学 (物理入門コース 10) 単行本 – 1983/3/14
和達 三樹
(著)
物理のための数学
- ISBN-104000076507
- ISBN-13978-4000076500
- 出版社岩波書店
- 発売日1983/3/14
- 言語日本語
- 本の長さ272ページ
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (1983/3/14)
- 発売日 : 1983/3/14
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 272ページ
- ISBN-10 : 4000076507
- ISBN-13 : 978-4000076500
- Amazon 売れ筋ランキング: - 362,773位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 377位高校物理教科書・参考書
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2014年11月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
これを読めば、物理で使う数学がだいたいわかる。
わからないところを引くという感じで使えばいいと思う。
わからないところを引くという感じで使えばいいと思う。
2020年2月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
物理数学の復習に使用しました。良かったです。
2015年5月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
現代物理学である相対性理論と量子力学。
方程式は、理論を明解に表す手段。
この方程式には、微分積分・ベクトル・行列・テンソルなどがある。
相対性理論と量子力学を理解するには、物理のための数学という本はぜひにも必要だ。
方程式は、理論を明解に表す手段。
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相対性理論と量子力学を理解するには、物理のための数学という本はぜひにも必要だ。
2012年7月5日に日本でレビュー済み
他のレヴュアーが書いておられるように
物理数学は基本的に「物理の問題を解くための数学」であると思いますが、技術だけに習熟し院試合格のためだけの勉強だけではもったいない。
本当の面白さは「食える数学」神永 正博を読んで見れば分かります。
理論の歴史と背景は志賀浩二の「数学という学問」全2巻がおすすめです。
異分野の人との対談で他人の視座や自分の知らなかった知識を知る大切さがわかります。
物理や数学を学ぶ人はぜひ
「力学的な微分幾何」大森英樹
「数学は最善世界の夢を見るか?」や「宇宙の向こう側」横山 順一 竹内 薫が面白いので読んでください。「寄り道の多い数学」、「数学を育てる土壌 (対話・20世紀数学の飛翔)」、「質量はどのように生まれるのか」橋本、「重力とは何か」大栗博司もお薦めです。
でも学ぼう。
物理数学は基本的に「物理の問題を解くための数学」であると思いますが、技術だけに習熟し院試合格のためだけの勉強だけではもったいない。
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「力学的な微分幾何」大森英樹
「数学は最善世界の夢を見るか?」や「宇宙の向こう側」横山 順一 竹内 薫が面白いので読んでください。「寄り道の多い数学」、「数学を育てる土壌 (対話・20世紀数学の飛翔)」、「質量はどのように生まれるのか」橋本、「重力とは何か」大栗博司もお薦めです。
でも学ぼう。
2019年2月22日に日本でレビュー済み
この物理入門シリーズは、とても分かりやすく基礎から書いてくれています。「入門書」という「難門書」の多い中でも、初学者にお勧めです。知識は高校の数学があれば十分で、そこから大学教養までの最低限の知識を得ることが出来ます。ただあくまで入門書なので、これが出来たからと言って難問には全く歯が立ちません。あくまで、物理数学への最初の1歩として嗜む本だと考えます。
2008年3月18日に日本でレビュー済み
微分積分、線形代数、フーリエ級数、偏微分方程式など大学(理系)初年度位に学ぶ数学について、物理で最低限必要な数式が集められています。また、証明や解説が非常に丁寧なので、一度これらの分野を学んだ人は、時間を掛けずに読めると思います。本書が最も優れているのは、殆どの数式に物理の応用例が掲載されているので、その数式がどのような応用性を持っているのかが分かることです。基礎事項に絞っているので、数学の面白さは感じられないかもしれませんが、数学の利便性が分かる参考書だと思います。
2018年11月14日に日本でレビュー済み
最初から順を追って読むというよりは、必要に応じて関連する部分を読むという感じで使っています。非常に重宝しています。