前作”てるてる はるひ”は本当に良い写真集だった。ほぼ同時期に発売された”未来ちゃん”と比べると、パッと見のインパクト面(そしてそれに付随した結果であるセールス面)では確かに及ばなかったと思います。ですが、おとぎ話の住人といった感でリアリティを感じさせない未来ちゃんに対して、晴日ちゃんからは、生身の人間こそのオリジナルな磁気が感じることができました。それぞれに別種の存在感があり、さながら互いを補完しているようで両作とも好きだった。そして、読んだ後の後味の良さという面で、個人的には”てるてる はるひ”の方がより好きでした。
さて 今回の写真集、写真という点では前作からのクオリティーを維持している。前作同様よく撮られていると思うし、そして、被写体自体の成長によりマンネリ化もしていない。ただ前作ではさほど気にならなかった写真の合間に挟まれる著者コメントが写真鑑賞の邪魔となってしまっている。書かれている内容が、あんまり気分が明るくなるコメントでは無いのだ。恐らく実際はコメントに簡単に書かれている以上の苦労があるのだろうけれども、又、その事を伝えたい訳でもないのだろうけれども ......だけども...
本当に勝手な期待をさせて貰えるならば、次作は”おべんとうの時間”のような要素が加わってくれたらなぁと思います。現実で避けられない理不尽へある意味敗北をして、もう仕方ないさ〜と腹を括って受け止め昇華したが故の底抜けた明るさ、それがある写真集なってくれたらなぁと思います。順調に行って次回は又4年後位でしょうか?気長にそして楽しみに待たせて貰おうと思います。
※追記
上記のレビューを書いて1ヶ月弱であるが、驚くほど心に本作品が残っていないことに驚いた。最初のレビューに書いたとおり、技術的な完成度は前作から劣ってはいない(だと思う)し、子供という被写体の成長により、マンネリ化からも逃れている。客観的にていい作品だと思うし、少なくとも決して悪い作品ではない。前作を元に読了後に無意識に心の影響を見積もっていたが、その影響が殆どないのだ。
考えるに、本人、そしてご家族を含めた生活に対する不安が、作品の強度を弱めて、結果的に作品の印象を弱めてしまってはいないだろうか?
そのことが写真そのものから読み取れる訳では全くないので、単なる推測でしかないのだが。
生活基盤をしっかりとし、本人とご家族を安心させるという事が本人にとって最優先すべき作品作りの作業のように感じる。次の作品の評価する際のポイントはここだと思います。期待しています。
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父さん、四〇歳詩人になる。五〇歳写真家になる。 単行本 – 2015/7/31
石川 厚志
(著)
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父さんだって夢を見てもいいじゃない――。父さんは40歳で詩人になり、50歳で写真家を目指している。夢ばかり追い続ける「しかたがない父さん」は、カメラを片手に幼い娘「はるひ」と息子「うた」の写真を撮り続けている。本書はその4年間の記録。挫折や葛藤の中で父さんは悩み苦しみ、そして生まれる写真は、家族と人生への切ない賛歌に溢れだす。大切なひとを持つ、すべてのひとに読んでいただきたい写真集。人気「てるてるはるひ」第二弾です。
- 本の長さ160ページ
- 言語日本語
- 出版社雷鳥社
- 発売日2015/7/31
- ISBN-104844136836
- ISBN-13978-4844136835
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商品の説明
著者について
写真家・詩人・臨床心理士。東京生まれ・埼玉在住。千葉大学卒・東京写真学園修了。日本写真協会会員。著書/詩集『天使のいない場所』『が ないからだ』(共に土曜美術社出版販売・写真集『てるてる はるひ 父さん 晴日を撮る。』(雷鳥社)。ハイフォトアワード2011グランプリ受賞・第6回日本詩歌句随筆評論協会賞受賞。ブログ『てるてるはるひ』http ://teruteruharuhi.petit.cc
登録情報
- 出版社 : 雷鳥社 (2015/7/31)
- 発売日 : 2015/7/31
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 160ページ
- ISBN-10 : 4844136836
- ISBN-13 : 978-4844136835
- Amazon 売れ筋ランキング: - 859,074位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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- カスタマーレビュー:
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