元商社マンで、エネルギー・アナリストの第一人者、岩瀬昇さんの石油シリーズ第3弾、今回は、「原油暴落の謎を解く」です。
2016年、年明け早々石油価格は下がり始め、短期間で20ドル台にまで暴落しました。
原油価格の暴落は、80年代半ばの逆オイル・ショック、1997年~1998年足あの経済危機による暴落、
そして、リーマン・ショック時の暴落がありましたが、今回は、中国の経済危機、シェール革命による供給過剰による暴落で、
そういった意味では、1980年代の逆オイル・ショックと類似性があるのだそうです。
原油価格は、OPECとセブンシスターズが裏取引をして決めている、と考えている人が今でも多いようですが、
原油価格は、NYMEX,ICE、等の市場原理により決まります。
ちなみに産油国の価格は、「フォーミュラ価格」により決まります。
そして、そのOPECですが、一時的な市場の変化には、対応できますが、構造的な変化には対応できないようです。
というのは、増産可能なのは、サウジとイランだけで、逆に減産は、今のOPECの状態を見てもわかるように、
加盟国内での一致が難しいことがわかっているからです。また、在来型の油田は、いったん休止すると、再開がかなり困難なようです。
本書では、なぜシェール革命といわれるのか、その理由についてもわかりやすく解説されています。
そして、今後の原油価格ですが、一家は需給が逆転するので、上昇には転ずるとは思うが・・・・・・・・。
最後に、著者は、日本政府は、この原油価格の安いときを好機と考え、備蓄に励むべし、と提言していますが、
私もまったくその通りだと思います!!
私は、本書を読んで、石油の価格決定、等色々新しい知識を得ることが出来ましたし、非常に面白く読ませてもらいました!!
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原油暴落の謎を解く (文春新書) 新書 – 2016/6/20
岩瀬 昇
(著)
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世界を読み解くには原油価格の知識が必要だ!
2016年年明け早々から下がり始めた原油価格は、わずか3週間の間に20ドル台まで暴落し、世界の金融市場が連鎖反応を起こして、株価までもが下落するという大パニックを引き起こしました。世界経済に大きく影響するこの原油価格とは、一体、どのようなメカニズムで動いているのでしょうか。
中東の石油王たちが裏で取引をしている?
欧米の石油メジャーがそれに横やりを挟んで決定される?
それとも投機筋が陰で暗躍しているのでしょうか?
『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?』で、エネルギーアナリストとしての信頼を得た著者が、元商社マンの経験と最新データを駆使して、そのからくりと今後の予想に挑みます。
2016年年明け早々から下がり始めた原油価格は、わずか3週間の間に20ドル台まで暴落し、世界の金融市場が連鎖反応を起こして、株価までもが下落するという大パニックを引き起こしました。世界経済に大きく影響するこの原油価格とは、一体、どのようなメカニズムで動いているのでしょうか。
中東の石油王たちが裏で取引をしている?
欧米の石油メジャーがそれに横やりを挟んで決定される?
それとも投機筋が陰で暗躍しているのでしょうか?
『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?』で、エネルギーアナリストとしての信頼を得た著者が、元商社マンの経験と最新データを駆使して、そのからくりと今後の予想に挑みます。
- 本の長さ262ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2016/6/20
- ISBN-104166610805
- ISBN-13978-4166610808
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商品の説明
出版社からのコメント
『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?』でエネルギー問題を考える際に必要な基礎知識を、『日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか』では、過去に遡って「持たざる国・日本」の石油政策を詳らかにしました。その著者が、今回挑んだのは原油価格。2016年初めに20ドル台を記録した暴落の真相は? いつ、どれぐらいまで上がるのか? そもそも石油の価格はどうやってきまるのか? 注目のエネルギーアナリストが石油を軸に世界情勢を見通します。
著者について
岩瀬昇(いわせ のぼる)
1948年、埼玉県生まれ。エネルギーアナリスト。浦和高校、東京大学法学部卒業。71年三井物産入社、2002年三井石油開発に出向、10年常務執行役員、12年顧問、14年6月退職。三井物産入社以来、香港、台北、二度のロンドン、ニューヨーク、テヘラン、バンコクでの延べ21年間にわかる海外勤務を含め、一貫してエネルギー関連業務に従事。現在は新興国・エネルギー関連の勉強会「金曜懇話会」世話人として、後進の育成、講演・執筆活動を続ける。
1948年、埼玉県生まれ。エネルギーアナリスト。浦和高校、東京大学法学部卒業。71年三井物産入社、2002年三井石油開発に出向、10年常務執行役員、12年顧問、14年6月退職。三井物産入社以来、香港、台北、二度のロンドン、ニューヨーク、テヘラン、バンコクでの延べ21年間にわかる海外勤務を含め、一貫してエネルギー関連業務に従事。現在は新興国・エネルギー関連の勉強会「金曜懇話会」世話人として、後進の育成、講演・執筆活動を続ける。
登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2016/6/20)
- 発売日 : 2016/6/20
- 言語 : 日本語
- 新書 : 262ページ
- ISBN-10 : 4166610805
- ISBN-13 : 978-4166610808
- Amazon 売れ筋ランキング: - 463,740位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 949位文春新書
- - 67,308位ノンフィクション (本)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年6月22日に日本でレビュー済み
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2017年5月28日に日本でレビュー済み
いろんな経済指標の基ともなる原油価格。 その先を見通せるようになりたいなと思っていた時に、新刊で並んでいたので手にした新書。 そもそもどうやって原油価格が決まってきたかの歴史、今回の暴落の振り返り、そして今後の見通し。少しは分かった気になりました。 とりあえず、じわじわと原油価格は持ち直して上昇するものの、シェールオイルの増産生産コストの60ドルあたりがキャップになると。
2016年10月15日に日本でレビュー済み
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本書は2015年から16年にかけて起こった原油価格の暴落について、その原因や背景を探るとともに、過去の相場や価格の決定要因、原油埋蔵量と枯渇の可能性、今後の原油価格の動向について論じた1冊だ。1970年代の2度のオイルショック、80年代の逆オイルショック等通じたこれまでの原油相場の動き、OPEC諸国による生産量のコントロール、シェールオイル生産の現状、「フォーミュラ価格」と「スポット価格」のような基本的な相場の仕組み、原油の品質の違い、今後の原油の枯渇の可能性(著者は楽観的だが)などの、原油価格に影響する事柄の大雑把な知識を得ることができる。
著者は今後の原油価格の動向について、「余剰生産能力」の存在を取り上げつつ、時間の経過とともにリバランスが進み、需要が供給を上回る時期が遠からず来るだろうと予測する。そしてその時に原油価格は上昇するだろうと結論付けるのだが、結局原油も為替や株式と同様、価格を予想することはそもそも困難ということなのだろう。原油価格の暴落という旬な話題を切り口した書籍で、ざっと読むには良い。
著者は今後の原油価格の動向について、「余剰生産能力」の存在を取り上げつつ、時間の経過とともにリバランスが進み、需要が供給を上回る時期が遠からず来るだろうと予測する。そしてその時に原油価格は上昇するだろうと結論付けるのだが、結局原油も為替や株式と同様、価格を予想することはそもそも困難ということなのだろう。原油価格の暴落という旬な話題を切り口した書籍で、ざっと読むには良い。
2016年8月1日に日本でレビュー済み
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本書のタイトル「原油暴落の謎を解く」は、我々一般の原油にまつわる誤解を一掃するためのタイトルである。 著者の真意は将来の原油価格を予想するための考え方を構築することである。
いくつかの事実・予想を列挙すると
・現代はOPECではなく市場が価格を決定している。
・人口増加によりエネルギー需要は将来も伸びる。
・石油資源が将来枯渇することはない。
・シェールオイルの石油生産に占める比率は約10%程度で、主流は在来型の石油開発である。
・国営石油会社NOCの余剰生産能力はOPECにしかない。 中でもサウジが最大の余剰生産能力を持っている。
・連邦破産法チャプター11を申請して会社再建中のシェール業者はほとんど生産を継続している。
・シェールオイルは価格が回復した場合、比較的短期間に生産開始が可能である。 それは最終の仕上げ作業を中断したDUC(Dorilled but Uncompleted)の抗井がたくさんあるからである。
・地政学上のリスクがなければ早くて2017年までは供給過剰が原因で安値基調であるが、需給のリバランスは2017年中頃には達成できる。
・将来の価格はアメリカのシェールオイルの新規増産の生産コストが当面のシーリングとなる。
・著者はその生産コストを60ドル以上と予想している。
いくつかの事実・予想を列挙すると
・現代はOPECではなく市場が価格を決定している。
・人口増加によりエネルギー需要は将来も伸びる。
・石油資源が将来枯渇することはない。
・シェールオイルの石油生産に占める比率は約10%程度で、主流は在来型の石油開発である。
・国営石油会社NOCの余剰生産能力はOPECにしかない。 中でもサウジが最大の余剰生産能力を持っている。
・連邦破産法チャプター11を申請して会社再建中のシェール業者はほとんど生産を継続している。
・シェールオイルは価格が回復した場合、比較的短期間に生産開始が可能である。 それは最終の仕上げ作業を中断したDUC(Dorilled but Uncompleted)の抗井がたくさんあるからである。
・地政学上のリスクがなければ早くて2017年までは供給過剰が原因で安値基調であるが、需給のリバランスは2017年中頃には達成できる。
・将来の価格はアメリカのシェールオイルの新規増産の生産コストが当面のシーリングとなる。
・著者はその生産コストを60ドル以上と予想している。
2016年7月17日に日本でレビュー済み
原油価格の動きを知りたかったら、この本を読む前にNYMEXのWTI価格の月足チャートを見てください。ネットですぐに見れます。見れば、一目瞭然に分かりますが、価格は2008年のリーマンショックで暴落し、その後持ち直し、2014年からまた暴落しているのが判ります。2014年からの暴落は、中国の景気が変調をきたした事が原因です。
ここで明白なのは、原油価格が需給によって決まるのではなく、世界の経済動向に左右されると言う事です。理由は簡単で、原油が先物取引で価格が決まる金融商品だと言う事です。
さて、この本ですが、需要動向と供給の動向について詳しく説明されています。
シェールオイルの問題や、OPECの働き、イランとアラビアの問題、その他石油枯渇の問題まで丁寧に説明されていて、非常に有益です。
しかし、価格の決定については、この本でも言われているように、先物の投機的な思惑で決定されています。つまり、需給はあまり関係ないと言うのが結論です。需給動向よりも、政治的な要素、あるいは先行きの思惑に振り回される、金融商品の動きとしてとらえるべきです。そして、冒頭のチャートに戻るなら、この本を読むまでも無く、それは明白です。
長々と需給動向についての解説を読まされ、まあ丁寧にまとめられて良い本だとは思いました。
しかし、残念ながら最後でミソを付けました。
多分読者の気を引くためでしょう、価格予想を大胆にもなさっておられる。
その結論で、需給のリバランスの見通しから言って、近い将来価格は暴騰すると断言されておられる。
おい、ちょっと待てよ、まず、2014年から始まった価格の暴落は需給ギャップが原因で起こったのでしょうか?違うでしょう。中国の経済崩壊の予兆が原因だったはずです。
にもかかわらず、需給のリバランスで価格は修正されて上昇し高騰すると言う。
価格は需給動向では動かない、予測不能だと言うエクソンの結論まで述べながら、最後にまた受給リバランスを持ち出して価格予想するのは、おかしいでしょう。一体、延々と、今
長い間石油ビジネスの第一線で働いて来られ、知識と経験は豊富なのでしょうが、木を見て森を見ない典型です。筆者はビジネスの世界できちんと結果を出してこられたのか、いささか疑問になりました。
金融商品の価格予想は、ランダムウオーカーと言われるように、出来ないと言うのが常識です。
本当に良い本だと思ったのに、残念でした。
ここで明白なのは、原油価格が需給によって決まるのではなく、世界の経済動向に左右されると言う事です。理由は簡単で、原油が先物取引で価格が決まる金融商品だと言う事です。
さて、この本ですが、需要動向と供給の動向について詳しく説明されています。
シェールオイルの問題や、OPECの働き、イランとアラビアの問題、その他石油枯渇の問題まで丁寧に説明されていて、非常に有益です。
しかし、価格の決定については、この本でも言われているように、先物の投機的な思惑で決定されています。つまり、需給はあまり関係ないと言うのが結論です。需給動向よりも、政治的な要素、あるいは先行きの思惑に振り回される、金融商品の動きとしてとらえるべきです。そして、冒頭のチャートに戻るなら、この本を読むまでも無く、それは明白です。
長々と需給動向についての解説を読まされ、まあ丁寧にまとめられて良い本だとは思いました。
しかし、残念ながら最後でミソを付けました。
多分読者の気を引くためでしょう、価格予想を大胆にもなさっておられる。
その結論で、需給のリバランスの見通しから言って、近い将来価格は暴騰すると断言されておられる。
おい、ちょっと待てよ、まず、2014年から始まった価格の暴落は需給ギャップが原因で起こったのでしょうか?違うでしょう。中国の経済崩壊の予兆が原因だったはずです。
にもかかわらず、需給のリバランスで価格は修正されて上昇し高騰すると言う。
価格は需給動向では動かない、予測不能だと言うエクソンの結論まで述べながら、最後にまた受給リバランスを持ち出して価格予想するのは、おかしいでしょう。一体、延々と、今
長い間石油ビジネスの第一線で働いて来られ、知識と経験は豊富なのでしょうが、木を見て森を見ない典型です。筆者はビジネスの世界できちんと結果を出してこられたのか、いささか疑問になりました。
金融商品の価格予想は、ランダムウオーカーと言われるように、出来ないと言うのが常識です。
本当に良い本だと思ったのに、残念でした。
2016年6月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
原油価格を見通す上で、参考となる書籍が非常に少ないのが現状です。
特に中東に関する情報は少なく、また調査する手段も一般人にはありません。
普段から著者のブログは情報精度も高く、また、洞察力の鋭さに驚嘆しておりました。
新刊が出るとのことで、すぐにアマゾンで予約し、配達を待ち望んでいました。
内容は、新たに、そして誠実に確認しなおされた様子が文面から伝わります。
多方面の詳細な分析は、今後の原油価格を予想するのに非常に役立ちます。
最終章では著者自身の見通しも述べられています。
リスクをとって述べられる姿に「アナリストの矜持」を感じました。(^^)/
特に中東に関する情報は少なく、また調査する手段も一般人にはありません。
普段から著者のブログは情報精度も高く、また、洞察力の鋭さに驚嘆しておりました。
新刊が出るとのことで、すぐにアマゾンで予約し、配達を待ち望んでいました。
内容は、新たに、そして誠実に確認しなおされた様子が文面から伝わります。
多方面の詳細な分析は、今後の原油価格を予想するのに非常に役立ちます。
最終章では著者自身の見通しも述べられています。
リスクをとって述べられる姿に「アナリストの矜持」を感じました。(^^)/
2016年6月25日に日本でレビュー済み
元商社マンにしてエネルギーアナリストである筆者が、編集者の要望に基づき、原油価格(のメカニズム)について自ら勉強し直した「成果」が本書に盛り込まれている、とのことである。
1980年の時点で2000年の消費量見通しについて1%の誤差で正しく予想出来ていたエクソンモービルでさえ、価格予想は大きく外していた事実から、2000年当時のCEOであったリー・レイモンドは、新たな油槽を発見する「技術革新」を軽視していたこと、「地政学的な変化」が石油価格に大きな影響を及ぼすことから、需給に依存した価格見通しは現実的ではないという結論に至ったと云う。
足元の原油価格の暴落の背景を説明し、近い将来の原油価格の見通しを考えるに当たって、「石油業界の歴史」、「価格に変動をもたらした要因の振り返り」、「現在の価格指標の作られ方」、「石油は枯渇するのか」、「シェール革命の周辺事情」、「石油・ガス業界における米国の特殊要因」、「OPECの栄枯盛衰」、「長期的な人口動態・経済成長と需要見通し」、「価格と生産量の関係」、「埋蔵量と
余剰生産能力と在庫をどう見るか」、「リバランスは何時か」、という視点を踏まえ、最後に筆者の考えを述べている。
資源・エネルギーを海外に依存する日本人としては、知っておいて損はない、「必読の書」である。
1980年の時点で2000年の消費量見通しについて1%の誤差で正しく予想出来ていたエクソンモービルでさえ、価格予想は大きく外していた事実から、2000年当時のCEOであったリー・レイモンドは、新たな油槽を発見する「技術革新」を軽視していたこと、「地政学的な変化」が石油価格に大きな影響を及ぼすことから、需給に依存した価格見通しは現実的ではないという結論に至ったと云う。
足元の原油価格の暴落の背景を説明し、近い将来の原油価格の見通しを考えるに当たって、「石油業界の歴史」、「価格に変動をもたらした要因の振り返り」、「現在の価格指標の作られ方」、「石油は枯渇するのか」、「シェール革命の周辺事情」、「石油・ガス業界における米国の特殊要因」、「OPECの栄枯盛衰」、「長期的な人口動態・経済成長と需要見通し」、「価格と生産量の関係」、「埋蔵量と
余剰生産能力と在庫をどう見るか」、「リバランスは何時か」、という視点を踏まえ、最後に筆者の考えを述べている。
資源・エネルギーを海外に依存する日本人としては、知っておいて損はない、「必読の書」である。
2017年12月21日に日本でレビュー済み
すでに情報が古いため読む必要はなかった。
岩瀬氏は所々で自身の経歴を鼻にかけているのが気になった。また同氏はパワハラ癖があり人格的に問題ありでそのような者が著者となるのはいかがなものか。
岩瀬氏は所々で自身の経歴を鼻にかけているのが気になった。また同氏はパワハラ癖があり人格的に問題ありでそのような者が著者となるのはいかがなものか。