ハマりました。面白さもありました。
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砂の海: 楼蘭・タクラマカン砂漠探検記 (新潮文庫 し 25-23) 文庫 – 2000/11/1
椎名 誠
(著)
- 本の長さ235ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2000/11/1
- ISBN-10410144823X
- ISBN-13978-4101448237
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商品の説明
商品説明
作家、「本の雑誌」編集長、映画監督として幅広く活躍する著者による、ハードな旅をユーモアたっぷりに描いたシルクロード紀行。目的地は、探検家ヘディンが「さまよえる湖」と名づけたロプノールと2000年前の幻の王国、楼蘭。著者が幼いころより魅せられたこの砂漠に、ヘディン隊以来、外国人としては実に54年ぶりに足を踏み入れることに。
太陽のコノヤロ光線と岩山も刻むほどの砂嵐の中、「あやしい探検隊」隊長こと著者は、「正しい探検隊」である日中共同探検隊とともに4キロもの隊列をなして、ずんがずんがと砂漠を突き進んでいく。まるで洗濯機の中で攪拌(かくはん)されているかのように激しく車に揺られ、石のように硬いパンと金属味の缶詰料理に辟易しながら、最終地点で彼が目にしたものは?
ふんだんに織り込まれている写真が、荒涼とした砂漠の厳しさと美しさをリアルに伝えると同時に悠久の歴史をも感じさせ、読むもののロマンをひときわ駆り立てる。(鹿野育子)
太陽のコノヤロ光線と岩山も刻むほどの砂嵐の中、「あやしい探検隊」隊長こと著者は、「正しい探検隊」である日中共同探検隊とともに4キロもの隊列をなして、ずんがずんがと砂漠を突き進んでいく。まるで洗濯機の中で攪拌(かくはん)されているかのように激しく車に揺られ、石のように硬いパンと金属味の缶詰料理に辟易しながら、最終地点で彼が目にしたものは?
ふんだんに織り込まれている写真が、荒涼とした砂漠の厳しさと美しさをリアルに伝えると同時に悠久の歴史をも感じさせ、読むもののロマンをひときわ駆り立てる。(鹿野育子)
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2000/11/1)
- 発売日 : 2000/11/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 235ページ
- ISBN-10 : 410144823X
- ISBN-13 : 978-4101448237
- Amazon 売れ筋ランキング: - 197,819位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 451位日本文学(日記・書簡)
- - 4,085位新潮文庫
- カスタマーレビュー:
著者について
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1944(昭和19)年、東京生れ。東京写真大学中退。流通業界誌編集長を経て、作家、エッセイスト。「本の雑誌」編集長。『さらば国分寺書店のオババ』でデビューし、その後『アド・バード』(日本SF大賞)『武装島田倉庫』などのSF作品、『わしらは怪しい探検隊』シリーズなどの紀行エッセイ、『犬の系譜』(吉川英治文学新人賞)『哀愁の町に霧が降るのだ』『岳物語』『大きな約束』などの自伝的小説、『風のかなたのひみつ島』『全日本食えば食える図鑑』『海を見にいく』など旅と食の写真エッセイと著書多数。映画『白い馬』では、日本映画批評家大賞最優秀監督賞ほかを受賞している。
カスタマーレビュー
星5つ中4.6つ
5つのうち4.6つ
9グローバルレーティング
- 星5つ星4つ星3つ星2つ星1つ星5つ76%13%12%0%0%76%
- 星5つ星4つ星3つ星2つ星1つ星4つ76%13%12%0%0%13%
- 星5つ星4つ星3つ星2つ星1つ星3つ76%13%12%0%0%12%
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- 星5つ星4つ星3つ星2つ星1つ星1つ76%13%12%0%0%0%
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上位レビュー、対象国: 日本
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- 2008年5月14日に日本でレビュー済みAmazonで購入文体はいつもどおり軽いです。でも旅は本格的です。冒険とまではいかないにしても。
でも十分空間の広がりを味わわせてくれるし、本のなかで流れる時間もいいかんじなんです。
砂漠と古代の国の遺跡とさまよえる湖ですよ。過酷な僻地への旅行記として、読み物として十分楽しめると思いますよ。
- 2004年9月28日に日本でレビュー済みAmazonで購入80年代、中国と日本との共同隊が組まれて楼蘭を探検した。それに同行した椎名誠が独自の視点により旅の裏側をかき出している。シルクロードがかもし出すロマンとは裏腹にはちゃめちゃな旅を展開していくさまは面白いが、旅特有の旅情や切迫感のようなものはない。それが面白くもあり、時には不快に感じることもある。西域や辺境のロマンを期待すると当てがはずれかもしれない。朝日新聞の記者の人もこの旅の体験記を出しているが、そちらは極めて真面目。二つのコントラストで読むとさらに面白い。
- 2003年1月6日に日本でレビュー済みスウェン・ヘディン以来二人目の”楼蘭に行った外国人”になるべく、椎名誠は西を目指す。
時々出てくる非常に等身大の視点がよい。「最初に楼蘭に足を踏み入れたい」と、到着直前には頑張って探検隊の先頭に出たり、「石ころ一つたりとも持ち帰るな」という当局のお達しがあっても、つまづいたふりをして一つ拾ったり・・・。壮大な冒険なのだが、その中でどうやって”自分の旅”をしようか、といろいろ試してみる部分ばかり憶えていて申し訳ない・・・
井上靖先生が持たせてくれたウイスキーを、楼蘭でついに口にするシーンも笑いと感動を呼ぶ。
椎名誠作品全てにいえることだが、言うまでもなく、自然の描写は素晴らしい。どこまでも続く波打つ砂や、”青すぎて黒く見える”空を思い浮かべて、一度行ってみたいと思ってしまう。
子供の頃に誰でも持っている「冒険したいなあ」という気持ちがここまで普通に残っているというのがとにかくすごい。
個人的には、イメージソングはスピッツ「インディゴ地平線」。文中の”青すぎて黒い空”などにピッタリだと思った。
- 2003年4月20日に日本でレビュー済み「楼蘭」という言葉の響きに特別な思い入れのある人は多いはず。井上靖ファンには外せない重要な場所だし、探検記大好き中年以上にとって大谷探検隊のように行ってみたい未知の場所、それが楼蘭だろう(今はだいぶ観光地化しているらしいけど)。ただ今回は大名旅行であり現代文明の利器を豊富に使っているのでハードな旅ではあるが悲壮感はない。それよりもこの本の中でどうしても読んでほしいのは「百足(むかで)型中国式緊急的行列」だ。しかし、椎名誠は下半身のことを書くと筆が冴える。もちろんりっしんべんに生きるではなくふんばる方ね。日中合同探検隊大所帯に一個しかない便所の壮絶悶絶状況を読むと思わず涙ぐんでしまう。興味をもたれた方は「ロシアにおけるニタリノフの便座について」を併せて読!まれることをお勧め。