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「赤毛のアン」に学ぶ幸福になる方法 (講談社文庫 も 50-1) 文庫 – 2008/12/12
茂木 健一郎
(著)
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「11歳の時、私はなぜ、“この作品には何かがある”と直覚したのだろう。最近になってやっと、その正体が見えてきた」。『赤毛のアン』には、「幸福(しあわせ)」とは何か、その秘密が隠されている。「仮想」「受容」「奇蹟」「ひたむきさ」「偶有性」「セレンディピティ」……。茂木健一郎が読み解く「幸福論」。〈文庫オリジナル〉
- 本の長さ296ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2008/12/12
- 寸法10.8 x 1.1 x 14.8 cm
- ISBN-104062762323
- ISBN-13978-4062762328
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商品の説明
著者について
1962年東京都生まれ。脳科学者。ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー、東京工業大学大学院連携教授。東京大学理学部、法学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻課程修了。理学博士。理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て現職。専門は脳科学、認知科学。「クオリア」(感覚の持つ質感)をキーワードとして脳と心の関係を研究するとともに、文芸評論、美術評論にも取り組んでいる。 『脳とクオリア』(日経サイエンス社)、『心を生みだす脳のシステム』(NHK出版)、『「脳」整理法』(ちくま新書)、『クオリア降臨』(文藝春秋)、『感動する脳』(PHP研究所)など、著書多数。『脳と仮想』(新潮社)で、第4回小林秀雄賞を受賞。2006年1月より、NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』キャスターを務める。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2008/12/12)
- 発売日 : 2008/12/12
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 296ページ
- ISBN-10 : 4062762323
- ISBN-13 : 978-4062762328
- 寸法 : 10.8 x 1.1 x 14.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 101,047位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 641位英米文学研究
- - 1,382位講談社文庫
- - 24,888位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1962年、東京生まれ。脳科学者。ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー、慶應義塾大学特別研究教授。東京大学理学部、法学部卒業後、 東京大学大学院理学系研究科物理学専攻課程修了。理学博士。理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て現職。専門は脳科学、認知科学。2005年、『脳と仮 想』で、第4回小林秀雄賞を受賞。2009年、『今、ここからすべての場所へ』(筑摩書房)で第12回桑原武夫学芸賞を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 15歳の寺子屋 ひとり遊びのススメ (ISBN-13: 978-4062162678 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
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- 2020年5月14日に日本でレビュー済みAmazonで購入まさか茂木さんが赤毛のアンに強い影響を受けていたとは。
同様にイイ年したオヤジである自分も二十歳過ぎにアニメを観てハマり、原作本(神山妙子訳)にあたりました。
茂木さんなりにアンの人格、成長、原作者モンゴメリにとってのプリンスエドワード島とは…等がわかりやすく書かれています。
- 2023年12月15日に日本でレビュー済みAmazonで購入何よりも著者の慧眼!には驚く。著者とアンとの出会いの大きさを読者は感じるのですが。アンと周囲の登場人が抱く心の動きを、丁寧に両手で水をくみあげる時にこぼれ落ちることなくすくいとるみたいに、見事に心を本にしてくれて、驚きです。この作品をとことん愛することで、想像力と優しさとは何かわかる訳ですね。
- 2021年12月20日に日本でレビュー済みAmazonで購入科学者が赤毛のアンについて読み解いているということで、気になり購入しました。
最初は赤毛のアンのストーリーから始まり、そのストーリーと作者モンゴメリとについて読み解きながら、普遍的な価値観について話が展開されてゆきました。
赤毛のアンを読んでいない人でもストーリーが書かれているので読みやすく、さらには、赤毛のアンを読まない人にも読んで欲しい、普遍的な幸福論が書かれていたので、家族にも読んで欲しいと思いました。
土地柄、宗教観に触れられていたところも興味深く、改めて赤毛のアン全編を読み直したいと思いました。
たくさんの方に読んでもらいたい本です。
- 2014年10月6日に日本でレビュー済みAmazonで購入良書である。深い人生論である。
人生でいろいろな経験をした中高年には読む価値大である。
だだ、若い人には、これから起きる事があるため、難しい内容かも知れない。
若い人には、人生論として読んでおく価値がある
中高年には、これから大切にしなければならない余生についての良書である。
- 2012年9月12日に日本でレビュー済み著者が小学校5年生に出会ったモンゴメリ作「赤毛のアン」。その読書体験はただ感動だけではなく、「敗戦体験」であった。
初めての生身の西洋文化との出合い、西洋に対する強烈な憧れ。しかし、著者は長く、『赤毛のアン』への憧れを隠していた。その著者は今、大人になって封印を自ら解き、その魅力を解明し、学びとるべきものを提示していく。
「アン」の魅力はまず主人公の個性。赤毛でニンジンのようだけれども、彼女の想像力はとめどつきない。美しい自然に名前を与える想像力。彼女の個性はマシュウとマリアという老兄妹の人間性にも影響を与え、周囲の人々を感化していく。この老兄妹はもとよりリンド夫人、ギルバート、ダイアナとの関係も丁寧に描かれ、読者はストーリーを楽しみながら、アンと一体となって成長していくことができる。
『赤毛のアン』のベースにあるのはキリスト教的ヒューマニズム、そして運命を受け入れるという世界観(残念ながら日本での『赤毛のアン』のブームは表面的で、この小説の核の部分の理解が不足していると著者は書いている)。ではテーマである「幸せになる方法は?」。それは奇蹟を見つけること。そして奇蹟はどんなにつまらなく見える日常にも必ずある。奇蹟を起すには「ひたむき」に生きること。「ひたむき」に生きるには「仮想」の世界、魂がむかうべき目的地を感じ取ること。
さらに、気持的には「ゆらぎ」を感じること。著者は結論のようにこう書いています、「常に自分の中に美しい世界を持ち、毎日の生活の中に沢山の感動を見つけ出す。そうして「ひたむき」生きる中で、やってくる「運命」を受け入れる。/それこそが、アンやマシュー、マリラに起こった「奇蹟」に巡り合う方法。幸福になるための、「奇蹟」を生み出す方法なのではないでしょうか」と(p.263)。
- 2014年11月19日に日本でレビュー済みAmazonで購入茂木さんの、この作品への深い思い入れが良く判ります。
感覚的にこの作品を気に入っていた私には、衝撃でした。
なんと深い思い入れ、登場人物の冷静な分析、宗教的、
地政学的な記述に、つい、落涙してしまいました。
正直、私はこの作品はジブリアニメでしか知りません。
村岡先生の訳、ジブリのアニメ化、三善晃先生のテーマ曲、
そして、茂木さんの分析・・・すべて感謝に尽きます。
幸せです。
- 2016年9月29日に日本でレビュー済み赤毛のアンは、中学生の頃に読んだ。
イメージは、お転婆なやつだ というような感じしか残っていなかった。
茂木健一郎にしてみれば、『赤毛のアン様』というほどの慕いぶりなのだ。
原文で全部読破したというから、すごいのである。
さらに彼は、原節子を女神に思っているようだが。赤毛のアンとかけ離れているような気もする。
この本は、その赤毛のアン様を、広い視点で考察しようという試みである。
真摯な自分を貫き、偶然の出会いをどう活かし、今までの世界観が変わるような出来事を
うけいれ、自分自身をどう変えるのか。それを、赤毛のアン様を通じて、明らかにしようというのだ。
茂木健一郎の変人的アプローチである。
だって、茂木健一郎と赤毛のアンって どう考えてもミスマッチでしょう。
赤毛のアンの世界に、『敗戦体験』をしたという。
それは、生活感に溢れていて、そこに行きたいと願望が生まれ、
懸賞論文に応募し入賞して、カナダに行くことになったという。
赤毛のアンの中にある 洗練されず、垢抜けしない『ぎこちなさ』の中に生命の躍動を感じたと言う。
アンの口ぐせ『ここは、想像力の広がる余地がある』。
まだ見ぬ世界。新しい感動。知らないこと。そこにアンは想像力を働かせる。
そして、周りを感化させる。その源泉は、欠乏感に他ならなかった。
アンは、見た目は赤毛で、ソバカスがあり、ガリガリに痩せ、器量も良くない。
そういうハンディというか、コンプレックスを魅力のあるものに
変換して行くことで、運命に出会いが始まる。
ギルバートとの出会いは、最悪だったが、そのことが、大きな運命となる。
成長するとともに、喪失して行くものがある。
幸福であるということは、自分の居場所を見つけることだ。
アンは、奇跡を起こした。それは、ひたむきに生きたからだ。
茂木健一郎の生きるためのクオリアが、赤毛のアンを通して、
爽やかに、説明されている。
でも、なぜか。脳科学者の真面目さが、おかしいのである。