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私は負けない 「郵便不正事件」はこうして作られた 単行本 – 2013/10/24
村木 厚子
(著)
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まったく身に覚えのない「郵便不正事件」で逮捕された著者が、不当・巧妙な検察の取り調べを乗り越えて「無罪」を獲得。
164日の勾留にも屈しなかったのはなぜか? 今なお制度改革に闘い続けるのはなぜか?
事件を振り返り、法制審議会の議論に緊急提言する。
冤罪が生まれない“信じられる司法制度"にするためには、〈取り調べの可視化〉〈証拠開示〉〈身柄拘束〉3大課題の改革が絶対に必要です!
二度とこんな経験はしたくありません。そして誰にもこんな思いを味わってほしくないと思っています。そのためにどんな刑事司法改革が必要か……。
この本がそれを皆さんと一緒に考えるきっかけとなれば幸いです――「はじめに」より
事件の発端となった上村勉・元係長との特別対談、周防正行監督のインタビューを収録
男たちが虚偽供述に追い込まれる中、なぜ彼女だけが454日を闘い抜くことができたのか?
法制審に緊急提言! 事件を振り返り、司法改革に必要な3大課題を訴える
【目次】
はじめに
第一部
第一章 まさかの逮捕と二〇日間の取り調べ
第二章 一六四日間の勾留
――コラム「冤罪の温床となっている“人質司法"」
第三章 裁判で明らかにされた真相
――コラム「“特捜神話"に毒されたマスメディア」
第四章 無罪判決、そして……
――コラム「検察への、国民の監視が必要」
終章 信じられる司法制度を作るために
第二部
第一章 支え合って進もう
夫・村木太郎さんインタビュー
第二章 ウソの調書はこうして作られた
上村勉×村木厚子対談(進行 江川紹子)
第三章 一人の無辜を罰するなかれ
周防正行監督インタビュー
おわりに
解説 真相は今も隠されたまま 江川紹子
巻末付録
1 事件年表
2 上村勉・被疑者ノート
164日の勾留にも屈しなかったのはなぜか? 今なお制度改革に闘い続けるのはなぜか?
事件を振り返り、法制審議会の議論に緊急提言する。
冤罪が生まれない“信じられる司法制度"にするためには、〈取り調べの可視化〉〈証拠開示〉〈身柄拘束〉3大課題の改革が絶対に必要です!
二度とこんな経験はしたくありません。そして誰にもこんな思いを味わってほしくないと思っています。そのためにどんな刑事司法改革が必要か……。
この本がそれを皆さんと一緒に考えるきっかけとなれば幸いです――「はじめに」より
事件の発端となった上村勉・元係長との特別対談、周防正行監督のインタビューを収録
男たちが虚偽供述に追い込まれる中、なぜ彼女だけが454日を闘い抜くことができたのか?
法制審に緊急提言! 事件を振り返り、司法改革に必要な3大課題を訴える
【目次】
はじめに
第一部
第一章 まさかの逮捕と二〇日間の取り調べ
第二章 一六四日間の勾留
――コラム「冤罪の温床となっている“人質司法"」
第三章 裁判で明らかにされた真相
――コラム「“特捜神話"に毒されたマスメディア」
第四章 無罪判決、そして……
――コラム「検察への、国民の監視が必要」
終章 信じられる司法制度を作るために
第二部
第一章 支え合って進もう
夫・村木太郎さんインタビュー
第二章 ウソの調書はこうして作られた
上村勉×村木厚子対談(進行 江川紹子)
第三章 一人の無辜を罰するなかれ
周防正行監督インタビュー
おわりに
解説 真相は今も隠されたまま 江川紹子
巻末付録
1 事件年表
2 上村勉・被疑者ノート
- 本の長さ253ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2013/10/24
- ISBN-104120045501
- ISBN-13978-4120045509
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登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2013/10/24)
- 発売日 : 2013/10/24
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 253ページ
- ISBN-10 : 4120045501
- ISBN-13 : 978-4120045509
- Amazon 売れ筋ランキング: - 222,644位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 38,564位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年12月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私は老人だけど、私も試練に負けずに、なすべきことをなしたい。私が天命を成就する力を得るため、天は、私に試練を賜り、私を鍛えているのだから。
2022年11月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この当時はまだ新聞やテレビがメディアとして機能していた頃で
たしか速報で村木さんが文書の偽造で逮捕されたと知った気がする
誰?というのが最初の感想で 単純に何で大阪地検が?と思った憶えがある
色々と調べてみると 村木さんは厚労省の局長 元保険福祉部の課長 その時に不正をしたと言う
しかし その時に不正をしたのは係長 村木さんの印を勝手に使ったという
では 村木さんの不正ではないし そもそも 大阪地検の言う偽造でも何でもないのでは?
ん?なんじゃこりゃ? が最初の感想だった
ただ 国のシステムなので どこかで何らかの力が働いたのかな?とも思ったが
後々 法律や行政に詳しい姉と話してみると やはり逮捕容疑がおかしい
村木さんにフォーカスした逮捕もおかしい そもそも 課長印の書類を課長が偽造する意味がない
ということで この逮捕はかなりおかしいぞ!?という結論に至った
マスコミが村木さんブームから去って行った後 突然村木さん無罪の急報
何だったんだいったい???
そして 大阪地検の証拠改竄からの逮捕者続出
さらに何だったんだ???
当時全く訳分からんかったことが この本でやっと腑に落ちました
こんだけのやり取りがあって ようやく有罪率99.9%の日本の検察から無罪を勝ち取ったのだと
事情を聴きたい と警察から要請されたら
自宅で 弁護士同伴で 録音・録画をして応じましょう
事情を聴きたい と検察から要請されたら
弁護士を通して話をする と断りましょう
密室ですかされ脅され 相手の都合の良いことだけを 供述調書として作成されないためにも
たしか速報で村木さんが文書の偽造で逮捕されたと知った気がする
誰?というのが最初の感想で 単純に何で大阪地検が?と思った憶えがある
色々と調べてみると 村木さんは厚労省の局長 元保険福祉部の課長 その時に不正をしたと言う
しかし その時に不正をしたのは係長 村木さんの印を勝手に使ったという
では 村木さんの不正ではないし そもそも 大阪地検の言う偽造でも何でもないのでは?
ん?なんじゃこりゃ? が最初の感想だった
ただ 国のシステムなので どこかで何らかの力が働いたのかな?とも思ったが
後々 法律や行政に詳しい姉と話してみると やはり逮捕容疑がおかしい
村木さんにフォーカスした逮捕もおかしい そもそも 課長印の書類を課長が偽造する意味がない
ということで この逮捕はかなりおかしいぞ!?という結論に至った
マスコミが村木さんブームから去って行った後 突然村木さん無罪の急報
何だったんだいったい???
そして 大阪地検の証拠改竄からの逮捕者続出
さらに何だったんだ???
当時全く訳分からんかったことが この本でやっと腑に落ちました
こんだけのやり取りがあって ようやく有罪率99.9%の日本の検察から無罪を勝ち取ったのだと
事情を聴きたい と警察から要請されたら
自宅で 弁護士同伴で 録音・録画をして応じましょう
事情を聴きたい と検察から要請されたら
弁護士を通して話をする と断りましょう
密室ですかされ脅され 相手の都合の良いことだけを 供述調書として作成されないためにも
2024年1月3日に日本でレビュー済み
映画Winnyを観て以降、裁判制度に関わる様々な疑問を解消すべく本書を手に取りました。
結果、我が国の犯罪捜査と司法制度の謎が深まるばかりです。
本書の論旨では、起訴に至る犯罪捜査は物的証拠の有無よりも、関係者の供述に基づくとされています。
関係者の供述などから検察が作り上げたストーリーに沿って「調書」をまとめ上げ、それが裁判の場では有力な証拠になると。
本件のように冤罪の場合、この「調書」自体がでっち上げとなるため
逮捕されていてもいなくても、関係者は何度も取り調べを受けては「調書」の「書き直し」が行われるそうです。
ほんとに????
それは犯罪捜査なの????
と思われた方は私だけではないはずです。
そして、Winny事件で「調書」と「署名」が持っていた重要性がこの本を読んだことで少し腑に落ちました。
誰もが事件に巻き込まれる可能性があり
取り調べを受けたものの二人に一人はやってもいない罪を巧妙に「自白」させられて
裁判における有罪率は99%以上。
これが我が国の司法制度であるとは未だ信じられません。
結果、我が国の犯罪捜査と司法制度の謎が深まるばかりです。
本書の論旨では、起訴に至る犯罪捜査は物的証拠の有無よりも、関係者の供述に基づくとされています。
関係者の供述などから検察が作り上げたストーリーに沿って「調書」をまとめ上げ、それが裁判の場では有力な証拠になると。
本件のように冤罪の場合、この「調書」自体がでっち上げとなるため
逮捕されていてもいなくても、関係者は何度も取り調べを受けては「調書」の「書き直し」が行われるそうです。
ほんとに????
それは犯罪捜査なの????
と思われた方は私だけではないはずです。
そして、Winny事件で「調書」と「署名」が持っていた重要性がこの本を読んだことで少し腑に落ちました。
誰もが事件に巻き込まれる可能性があり
取り調べを受けたものの二人に一人はやってもいない罪を巧妙に「自白」させられて
裁判における有罪率は99%以上。
これが我が国の司法制度であるとは未だ信じられません。
2022年9月16日に日本でレビュー済み
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検察を正義の味方だと思い込んでいる人は沢山いる。
しかし、実は正義の味方どころか、自分らの組織のためなら無実の人間を平気で、証拠をねつ造してでも罪に陥れるという、とんでもなく非常識な組織だということがこの本を読むとよくわかる。
取り調べ中に「執行猶予がつくんだからいいでしょう?」と言ったという検事、さらには「林真須美も無実かもしれんなぁ・・・」と平気で言い放ったという検事など、明らかに組織の価値観に洗脳され社会常識を逸脱した思考に陥っている日本の検事に絶望せざるを得ない。
その一方で孤独な取り調べに耐えた村木さんの精神力に脱帽するとともに、虚偽の証言を強いられた同僚を赦す村木さんの大きな広い心には感服させられた。
読みやすい文章で書かれた本なので、一読をお薦めしたい。
しかし、実は正義の味方どころか、自分らの組織のためなら無実の人間を平気で、証拠をねつ造してでも罪に陥れるという、とんでもなく非常識な組織だということがこの本を読むとよくわかる。
取り調べ中に「執行猶予がつくんだからいいでしょう?」と言ったという検事、さらには「林真須美も無実かもしれんなぁ・・・」と平気で言い放ったという検事など、明らかに組織の価値観に洗脳され社会常識を逸脱した思考に陥っている日本の検事に絶望せざるを得ない。
その一方で孤独な取り調べに耐えた村木さんの精神力に脱帽するとともに、虚偽の証言を強いられた同僚を赦す村木さんの大きな広い心には感服させられた。
読みやすい文章で書かれた本なので、一読をお薦めしたい。
2019年11月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
組織も人間として大切なことを上の人々が忘れてしまうと、悪が巨大化してしまうのですね。村木さんは、よく気づき、戦ってくださいました。
2023年12月1日に日本でレビュー済み
信賞必罰という、熟語が古くからある。 検挙され、無能な裁判官に有罪にされたら、担当検事は、飴が与えられるのだろうが、冤罪逆転敗訴なら、被告を冤罪で苦渋の拘束や精神的苦痛を課したのだから、罰として、当該検事と裁判官は、当然に市中引き回しにあたる、写真付き公開、謝罪会見が、なければ、同じことが何度も繰り返される。罰を課すという視点がなければ、学習能力がなし、解決の糸口にもならない。
まさに、罰を課す法制化は、体制側と喧嘩して勝ち取ることを意味するから、それ相応な覚悟がいるが、この指摘や行動指針及び覚悟がないから、片手落ちで、☆3ッ・
まさに、罰を課す法制化は、体制側と喧嘩して勝ち取ることを意味するから、それ相応な覚悟がいるが、この指摘や行動指針及び覚悟がないから、片手落ちで、☆3ッ・
2013年11月25日に日本でレビュー済み
「私は負けない」(村木厚子著 聞き手・構成 江川紹子 中央公論新社)を、読みました。
検察など、自分とは一生関係ないと思っている人も、読んだ方がいい1冊です。
村木厚子さんは、厚生労働省の雇用均等・児童家庭局長の時に、郵便不正事件で、逮捕され、164日間拘留されました。
郵便不正事件について書くと、長くなってしまうので、詳しいことは省きますが、村木さんが課長時代に、「凛の会」という偽の障害者団体が、障害者団体だと定期刊行物が格安になる第3種郵便制度を悪用したというもの。その証明書を発行する部署が、当時、村木さんが課長をしていた企画課だったというわけです。
事実は、課長の指示がないままに、部下の係長が証明書を発行したのですが、検察は、すでに村木さんが関与したというストーリーを作っており、また、部下の係長も自白をしてしまったために、村木さんは、起訴されてしまいます。
無罪になるまで454日間。村木さんは、検察に屈しないで闘い、無罪を勝ち取ったわけです。
「私は負けない」を読むと、検察の取り調べを受けて、屈しないことは、いかに大変なことかと思い知らされます。
一度、検察から疑いをかけられたら、そこから逃れることはかなりの精神の強靭さが必要です。
村木さんは、逮捕されて独居房に入れられた時、どのように気持ちを入れ替えたのか?
「自分が努力してもどうなるものでもないので、体に気をつけて落ち込まないようにしていました。そのためには、好きなことをするのが一番です。私は、本を読むのが好きなのですが、日頃は忙しくて思うように読めません。この際、思い切り本を読むことにしました」
と書き、心に響いたことをノートに書き写していたそうです。
たとえば「あなたが何をしてたって、あるいはあなたになんの罪もなくたって、生きていれば多くのことが降りかかってくるわ。……だけど、それらの出来事をどういう形で人生の一部に加えるかは、あなたが自分で決めること」(『サマータイム・ブルース』サラ・バレツキー)など。
村木さんの強さとともに、しなやかさと賢明さが感じられました。
私は、以前、周防正行監督の「それでもボクはやっていない」と「終の信託」を見て、検察の取り調べの怖さを実感しました。
いまも、パソコン遠隔操作事件で、片山さんと言う31歳の男性が8カ月も拘留されています。片山さんは、たしか、可視化された取り調べでないと取り調べを受けないと言っているようなことも聞きました。
取り調べの録音・録画(可視化)を法制化しようという審議会も開かれていて、村木さんや周防正行監督も委員になっています。
しかし、例外規定も設けるという案も検討されているそうです。これでは、起訴事件の97%が可視化から外れてしまい、村木さんのようなケースはこれからも出てきてしまうのではないかと思います。
今、村木さんは、厚生労働事務次官として活躍されています。尊敬できる女性の一人です。
この本をまとめてくれた江川詔子さんにも、最大の敬意を感じています。
Amazonで購入
「私は負けない」(村木厚子著 聞き手・構成 江川紹子 中央公論新社)を、読みました。
検察など、自分とは一生関係ないと思っている人も、読んだ方がいい1冊です。
村木厚子さんは、厚生労働省の雇用均等・児童家庭局長の時に、郵便不正事件で、逮捕され、164日間拘留されました。
郵便不正事件について書くと、長くなってしまうので、詳しいことは省きますが、村木さんが課長時代に、「凛の会」という偽の障害者団体が、障害者団体だと定期刊行物が格安になる第3種郵便制度を悪用したというもの。その証明書を発行する部署が、当時、村木さんが課長をしていた企画課だったというわけです。
事実は、課長の指示がないままに、部下の係長が証明書を発行したのですが、検察は、すでに村木さんが関与したというストーリーを作っており、また、部下の係長も自白をしてしまったために、村木さんは、起訴されてしまいます。
無罪になるまで454日間。村木さんは、検察に屈しないで闘い、無罪を勝ち取ったわけです。
「私は負けない」を読むと、検察の取り調べを受けて、屈しないことは、いかに大変なことかと思い知らされます。
一度、検察から疑いをかけられたら、そこから逃れることはかなりの精神の強靭さが必要です。
村木さんは、逮捕されて独居房に入れられた時、どのように気持ちを入れ替えたのか?
「自分が努力してもどうなるものでもないので、体に気をつけて落ち込まないようにしていました。そのためには、好きなことをするのが一番です。私は、本を読むのが好きなのですが、日頃は忙しくて思うように読めません。この際、思い切り本を読むことにしました」
と書き、心に響いたことをノートに書き写していたそうです。
たとえば「あなたが何をしてたって、あるいはあなたになんの罪もなくたって、生きていれば多くのことが降りかかってくるわ。……だけど、それらの出来事をどういう形で人生の一部に加えるかは、あなたが自分で決めること」(『サマータイム・ブルース』サラ・バレツキー)など。
村木さんの強さとともに、しなやかさと賢明さが感じられました。
私は、以前、周防正行監督の「それでもボクはやっていない」と「終の信託」を見て、検察の取り調べの怖さを実感しました。
いまも、パソコン遠隔操作事件で、片山さんと言う31歳の男性が8カ月も拘留されています。片山さんは、たしか、可視化された取り調べでないと取り調べを受けないと言っているようなことも聞きました。
取り調べの録音・録画(可視化)を法制化しようという審議会も開かれていて、村木さんや周防正行監督も委員になっています。
しかし、例外規定も設けるという案も検討されているそうです。これでは、起訴事件の97%が可視化から外れてしまい、村木さんのようなケースはこれからも出てきてしまうのではないかと思います。
今、村木さんは、厚生労働事務次官として活躍されています。尊敬できる女性の一人です。
この本をまとめてくれた江川詔子さんにも、最大の敬意を感じています。
2019年11月27日に日本でレビュー済み
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メディア情報と共に個人による情報収集が出来ました。