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神は背番号に宿る 単行本 – 2017/1/18
「28」は愚直なまでに自分を貫き、マウンドを去った。
「11」はジンクスに抗い、ボロボロになるまで投げた。
「1」は一番になれないまま、自ら消えることを選んだ。
「19」はこの数字に賭け、波乱の人生を駆けた……。
球史に埋もれていた選手たちの物語が、今ここに甦る!
異色の感動ドキュメント。
はじめに
1回 数霊
2回 「28」江夏豊の完全
3回 「11」「20」村山実の誇りと眞鍋勝己の裏切り
4回 「36」「1」池山隆寛の継承
5回 「14」「41」谷沢健一の運命
6回 「4」「14」永久欠番と死
7回 「15」藤井将雄の永遠
8回 「1」鈴木啓示の不滅
9回 幻
おわりに
- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2017/1/18
- 寸法18.8 x 12.8 x 2.5 cm
- ISBN-104103506318
- ISBN-13978-4103506317
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商品の説明
著者について
1977年、札幌市生まれ。早稲田大学卒業後、NHKエデュケーショナル入社。
ディレクターとして『哲子の部屋』、『背番号クロニクル プロ野球80年秘話』、
『Dr.MITSUYA 世界初のエイズ治療薬を発見した男』、『ブレイブ 勇敢なる者
「Mr.トルネード 気象学で世界を救った男」「えん罪弁護士」』などの特別番組を企画・制作。
NHK以外でも、『ヒューマン・コード』(フジテレビ)、『知られざる国語辞書の世界』(BSジャパン)を
企画・制作する。
『ケンボー先生と山田先生~辞書に人生を捧げた二人の男~』で第30回ATP賞最優秀賞、
第40回放送文化基金賞優秀賞、『哲子の部屋』で第31回ATP賞優秀賞、
『Dr.MITSUYA』でアメリカ国際フィルム・ビデオ祭2016ドキュメンタリー部門(健康・医療分野)シルバー・スクリーン賞を受賞。
初著作である『辞書になった男 ケンボー先生と山田先生』(文藝春秋)で、第62回日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2017/1/18)
- 発売日 : 2017/1/18
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 224ページ
- ISBN-10 : 4103506318
- ISBN-13 : 978-4103506317
- 寸法 : 18.8 x 12.8 x 2.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 863,091位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 22,478位スポーツ (本)
- - 104,351位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
著者について

1977年札幌生まれ。早大卒業後、NHKエデュケーショナル入社。『ブレイブ 勇敢なる者』シリーズ(NHK総合)、『市民X:謎の天才「サトシ・ナカモト」』(NHK総合・BS)、『ヒューマン・コード』(フジテレビ)など特集番組を企画・制作。
〈書籍〉『辞書になった男』第62回日本エッセイストクラブ賞、『神は背番号に宿る』第28回ミズノスポーツライター賞優秀賞。日本文藝家協会、日本エッセイスト・クラブ会員。
〈番組〉
『ケンボー先生と山田先生~辞書に人生を捧げた二人の男~』…第30回ATP賞最優秀賞、第40回放送文化基金賞優秀賞
『哲子の部屋』…第31回ATP賞優秀賞
『Dr.MITSUYA 世界初のエイズ治療薬を発見した男』…アメリカ国際フィルム・ビデオ祭 2016ドキュメンタリー部門(健康・医療分野)シルバースクリーン賞
『ブレイブ 勇敢なる者』シリーズ「Mr.トルネード」…科学ジャーナリスト賞2017、「えん罪弁護士」…第54回ギャラクシー賞選奨、第33回ATP賞奨励賞、アメリカ国際フィルム・ビデオ祭 2017ドキュメンタリー部門(伝記分野)シルバースクリーン賞、「硬骨エンジニア」…第34回ATP賞優秀賞
『ボクの自学ノート~7年間の小さな大冒険~』…令和元年度(第74回)文化庁芸術祭ドキュメンタリー部門優秀賞、ニューヨーク・フェスティバル銅賞(ドキュメンタリー:論説・視点部門)、アメリカ国際フィルム・ビデオ祭2020 教育:個人の成長と発展部門クリエイティブ・エクセレンス賞を受賞。国際エミー賞2020キッズ・ファクチュアル&エンターテインメント部門ノミネート。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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熱心なプロ野球ファンなら、背番号だけで選手名を思い出す。
そういう選手の運命とドラマを、「どう生きて、どう戦ったか」という目で見つめるドキュメント。
すでに知っていることもあるが、そういうことを感じさせない。
それは、埋もれていた物語があぶり出されているからだろう。
各選手の数奇な運命を克明に追った素晴らしいスポーツノンフィクションである。
覚えていたのに、今やタイガースの選手でさえ
おぼつかず、僕の中では縦縞は6・22・25・28
31・44…、あたりで止まっている。
さて本書。日本プロ野球の80年の歴史を選手の「背番号」にフォーカスし、そこにまつわる不思議な因縁・奇縁・魔力・奇譚・逸話を丹念な取材ですくい取ったスポーツ・ノンフィクション。
取り上げられている選手は、江夏豊28・村山実11・鈴木啓示1・池山隆寛36・谷沢健一41…。
◉あの文藝春秋が企画運営した江夏豊の東京多摩市一本杉球場での引退試合
◉球団合併で永久欠番1が消滅した鈴木啓示
◉年俸アップを勝ち取るために背番号1を付けたいと直訴した池山隆寛
◉3割の壁を何としても超えたい一心で14から
41に変えた谷沢健一
◉タイガースでは不吉背番号11をあえて付け、肩痛や怪我に見舞われながら投げ続けた反骨の男 村山実
◉日本人が敬遠する「4」を背中に刻んだ巨人
と阪神のふたりの男」…。
言語明瞭・意味不明瞭な原辰徳が背番号を評して言った「言葉に言霊があるように数霊(かずだま)がある…」。分からなくはないが、冷静に考えれば「背番号に特別な意味や因縁がある」と考えるのは後付けの「こじつけ」の域を出ない。ただ、ひとたび生身の人間が無味乾燥な
数字を背負うと、あたかも生命が宿ったように
思えてしまうから不思議だ。とりわけ一流プレーヤーになればなるほど、背負った番号に様々なエピソードや事実が加わり、何かしらの「因縁」を見い出そうとしてしまう。
そう、それは我々の「思い込み」がそうさせている。逆説的にいえば、この思い込みこそが時空を超えて、たちまちにして往年の名選手のプレイが鮮やかに甦り、ロマンを抱いてしまうのである。
これまで虫明亜呂無・近藤唯之・玉木正之・山際淳司等、数多くの名うての書き手のプロ野球ノンフィクションを読んできたが、本書収録の逸話はすべて初耳だった。
プロ野球ファンならずとも、よく知られた名選手の話が横溢で一気読み必至。いずれも話も読み応えのある人間臭いドラマが描かれ、鼻の奥がツーンと軽い痛みを感じながら読み終えた好著。
そもそも、野球の背番号には記号としての役割はあまりない。サッカーの監督が「相手の10番に気をつけろ」ということはあっても、野球の監督はポジションや打順で選手を特定するだろう。だけれども、ウグイス嬢は背番号までアナウンスする。背番号が人格化する訳である。