職場にベトナム人実習生が来た。
彼ら彼女らの実体を理解することが出来た。
プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥3,500以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
ルポ 技能実習生 (ちくま新書) 新書 – 2020/5/8
澤田 晃宏
(著)
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥946","priceAmount":946.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"946","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"BCmxv2ICDM8Gj71W17zBECmvI04AzNDS4wbs0N3AulpXARoSFr3DubQeDIvgaDWLSn%2FB2kMIjB3alkG65KELjljwCrTTHWV2VSXQkdIR1Sb6Hf9tzmVf9NkpfirXx41h6so5gWp1fMc%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}]}
購入オプションとあわせ買い
なぜ日本を目指すのか
送り出しビジネスの裏側から、
彼らの故郷、家族、そして夢まで
中国にかわり技能実習生の最大の供給国となったベトナム。「労働力輸出」を掲げる政府の後押しもあり、日本を目指す農村部の若者たち。多額の借金を背負ってまで来日した彼らの夢は「300万円貯金する」こと。故郷に錦を飾る者もいれば、悪徳ブローカーの餌食となる者もいる。劣悪な企業から逃げ出す失踪者は後を絶たない。日越の関係機関、実習生、支援団体を取材し、単純労働者の受け入れ先進国・韓国にも飛んだ。国際的な労働力移動の舞台裏を全部書く。
序 章 ベトナム人技能実習生になりたい
第一章 なぜ、借金をしてまで日本を目指すのか
第二章 なぜ、派遣費用に一〇〇万円もかかるのか
第三章 なぜ、失踪せざるを得ない状況が生まれるのか
第四章 なぜ、特定技能外国人の受け入れが進まないのか
第五章 ルポ韓国・雇用許可制を歩く
――――――――――目次より
送り出しビジネスの裏側から、
彼らの故郷、家族、そして夢まで
中国にかわり技能実習生の最大の供給国となったベトナム。「労働力輸出」を掲げる政府の後押しもあり、日本を目指す農村部の若者たち。多額の借金を背負ってまで来日した彼らの夢は「300万円貯金する」こと。故郷に錦を飾る者もいれば、悪徳ブローカーの餌食となる者もいる。劣悪な企業から逃げ出す失踪者は後を絶たない。日越の関係機関、実習生、支援団体を取材し、単純労働者の受け入れ先進国・韓国にも飛んだ。国際的な労働力移動の舞台裏を全部書く。
序 章 ベトナム人技能実習生になりたい
第一章 なぜ、借金をしてまで日本を目指すのか
第二章 なぜ、派遣費用に一〇〇万円もかかるのか
第三章 なぜ、失踪せざるを得ない状況が生まれるのか
第四章 なぜ、特定技能外国人の受け入れが進まないのか
第五章 ルポ韓国・雇用許可制を歩く
――――――――――目次より
- 本の長さ272ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日2020/5/8
- 寸法10.7 x 1.4 x 17.4 cm
- ISBN-104480073078
- ISBN-13978-4480073075
よく一緒に購入されている商品
対象商品: ルポ 技能実習生 (ちくま新書)
¥946¥946
最短で5月29日 水曜日のお届け予定です
残り6点(入荷予定あり)
総額:
当社の価格を見るには、これら商品をカートに追加してください。
ポイントの合計:
pt
もう一度お試しください
追加されました
一緒に購入する商品を選択してください。
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
著者について
1981年兵庫県神戸市生まれ。ジャーナリスト。NPO法人日比交流支援機構理事。高校中退後、建設現場作業員、男性向けアダルト誌編集者、「週刊SPA!」(扶桑社)編集者、「AERA」(朝日新聞出版)記者などを経てフリー。外国人労働者を中心に取材、執筆活動を続ける。「月刊高校教育」(学事出版)で「ルポ外国につながる子どもたち」を連載中。
登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2020/5/8)
- 発売日 : 2020/5/8
- 言語 : 日本語
- 新書 : 272ページ
- ISBN-10 : 4480073078
- ISBN-13 : 978-4480073075
- 寸法 : 10.7 x 1.4 x 17.4 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 58,283位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
1981年生まれ。兵庫県神戸市出身、同県西宮市甲子園在住。ジャーナリスト。高校中退後、建設現場作業員、アダルト誌編集者、週刊『SPA!』(扶桑社)編集者、『AERA』(朝日新聞出版)記者などを経て、フリーランス記者、会社役員。著書に『ルポ技能実習生』(ちくま新書)、『東京を捨てる コロナ移住のリアル』(中公新書ラクレ)、『外国人まかせ 失われた30年と技能実習生』(saizo)などがある。
Twitter:@sawadaa078
イメージ付きのレビュー
フィードバックをお寄せいただきありがとうございます
申し訳ありませんが、エラーが発生しました
申し訳ありませんが、レビューを読み込めませんでした
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2022年6月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
幸せな元実習生カップルに嫉妬している筆者の感情がリアル。実習制度で幸せを掴んだ人がいることを知って驚きました。制度としては改善されて運用されるのがベストかなと思う。
ーーー
幸せな若いカップルの背中を目で追うと同時に、猛烈な感情が込みあがってくる。
それが何かに気づくのに、それほど時間はかからなかった。
嫉妬だ。筆者は未婚の三八歳。常々、親孝行したいとは思っているが、
フリーの物書きという不安定な仕事を続けているせいだが、いつも自分の生活で精いっぱいだ。
ろくに親の生活を助けることもできなければ、四〇歳を前にして孫の顔を見せることもできない。
ところが、この技能実習生はどうだ。弱冠二四歳にして家を建て、素敵な彼女を連れて帰ってくる。
完璧じゃないか。しかも、さいたまで見た三五年ローンの家じゃない。三年で家が建つのだ。
まだ働きたいって、今度は何を始めようって言うんだよ……。
ーーー
幸せな若いカップルの背中を目で追うと同時に、猛烈な感情が込みあがってくる。
それが何かに気づくのに、それほど時間はかからなかった。
嫉妬だ。筆者は未婚の三八歳。常々、親孝行したいとは思っているが、
フリーの物書きという不安定な仕事を続けているせいだが、いつも自分の生活で精いっぱいだ。
ろくに親の生活を助けることもできなければ、四〇歳を前にして孫の顔を見せることもできない。
ところが、この技能実習生はどうだ。弱冠二四歳にして家を建て、素敵な彼女を連れて帰ってくる。
完璧じゃないか。しかも、さいたまで見た三五年ローンの家じゃない。三年で家が建つのだ。
まだ働きたいって、今度は何を始めようって言うんだよ……。
2022年2月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
何処にでも甘い汁を吸う輩が居るものだ❗️
2020年5月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
新聞、テレビはかわいそうな技能実習生を伝えている。
無垢で真面目で純粋なアジアの若者。
彼らを騙して連れてくるなんてとんでもない制度。技能実習生のステレオタイプなイメージである。
しかし、インターネットが発達したこの時代に万単位の若者が100%騙されて異国の日本に渡って来るだろうか?
技能実習生のかなりの割合はリスクを認識しているはずである。
アジアの若者は、我々が考えるよりも欲深く、賢いはず…
筆者によれば日本円に換算でこれくらいの宣伝がされるそうである。
「3年で1500万から2500万の貯金のチャンス!労働期間3年(最大5年) 参加費用500万 誰にでも簡単にできる仕事 健康な男女 刺青不可 最初に半年間の研修 中途脱走禁止」
多少のリスクや困難は普通の人間なら覚悟するだろう。しないヤツは相当お目出度い。
我々の技能実習生のイメージを代えさせてくれる良書である。
技能実習制度はアジアの若者に一攫千金のチャンスでもあるのである。
なお私は技能実習制度に無条件で賛成ではない。
送り出し機関の手数料は高過ぎる。
管理団体の管理能力も不足。
受け入れ中小企業の人権意識や指導力にも問題は多い。
対象職種も意味不明なドメスティックな仕事も含まれている(例、蒲鉾製作、鳶職、段ボール箱製造、左官等)。
職場を代える事がほぼ不可能であり、待遇が運に左右される要素が多い。
改善点は多いが、技能実習制度の可能性を
感じさせてくれる本ではある。
追記 立場が違えば意見も違うのは当然。研究者の書いた一般人むけの本。
花伝社の「ベトナム人 技能実習生の実態 奴隷労働 巣内尚子」も読むことをおすすめします。
無垢で真面目で純粋なアジアの若者。
彼らを騙して連れてくるなんてとんでもない制度。技能実習生のステレオタイプなイメージである。
しかし、インターネットが発達したこの時代に万単位の若者が100%騙されて異国の日本に渡って来るだろうか?
技能実習生のかなりの割合はリスクを認識しているはずである。
アジアの若者は、我々が考えるよりも欲深く、賢いはず…
筆者によれば日本円に換算でこれくらいの宣伝がされるそうである。
「3年で1500万から2500万の貯金のチャンス!労働期間3年(最大5年) 参加費用500万 誰にでも簡単にできる仕事 健康な男女 刺青不可 最初に半年間の研修 中途脱走禁止」
多少のリスクや困難は普通の人間なら覚悟するだろう。しないヤツは相当お目出度い。
我々の技能実習生のイメージを代えさせてくれる良書である。
技能実習制度はアジアの若者に一攫千金のチャンスでもあるのである。
なお私は技能実習制度に無条件で賛成ではない。
送り出し機関の手数料は高過ぎる。
管理団体の管理能力も不足。
受け入れ中小企業の人権意識や指導力にも問題は多い。
対象職種も意味不明なドメスティックな仕事も含まれている(例、蒲鉾製作、鳶職、段ボール箱製造、左官等)。
職場を代える事がほぼ不可能であり、待遇が運に左右される要素が多い。
改善点は多いが、技能実習制度の可能性を
感じさせてくれる本ではある。
追記 立場が違えば意見も違うのは当然。研究者の書いた一般人むけの本。
花伝社の「ベトナム人 技能実習生の実態 奴隷労働 巣内尚子」も読むことをおすすめします。
2020年10月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
綿密な取材が裏付ける技能実習制度の仕組みとしての欠陥と、移民制度を持たない日本が技能移転による国際貢献という笠をかぶって外国人労働力を確保する欺瞞を見事に浮き彫りにしています。
私自身ベトナムに5年駐在しており、技能実習生による日本国内の失踪や犯罪行為が、果たしてどのような経緯で発生するのかを正しく認識したいと思ってこの本を手にしました。ホーチミン市では、外資・ローカル問わず月給1000ドル以上の労働は多くあり、また特段高い給料でもないため、わざわざ海外の過酷な労働環境に出なくても、十分生活し貯金し、将来的に地方に家を買ったりできるだけの仕事はあふれています。私の周りの管理職は1500-2000ドルの給料は普通にもらっています。工場ワーカーこそ給料は2-3万円ですが、外国語や経理の勉強をすれば割と簡単に給料を上げられる環境です。そういう環境が身近にあっても、海外に出て働く必要があるのは、何かそれ相応の理由があり、私の周りにいる大卒のベトナム人ではないだろうなという推察がありました。
また、こちらで何人か元実習生に会ったことがありますが、みなタクシーの運転手やレベルの低い日本語を教える日本語教師(無資格)、実家で家事手伝いなど、目立った“手に職”技能を身に着けておらず、また日本での技能実習の経験を全く活かしていないことを不思議に思っていました。
しかしこの著書を読んで、すごく腹落ちしました。
日本では何かとベトナム人による犯罪のニュースだけが切り取って報道され、そのイメージばかりが先行して、日本人のベトナム人に対する印象がすごく悪化してしまっていると最近感じます。しかし犯罪や失踪には必ずその誘発因子があり、そのルーツを根絶しないと問題は改善されません。
このようなきちんとした取材をもとにした中立的な報道がきちんと評価され、人々の目に耳にとまり、切り取られた報道による印象操作に飲み込まれず、個々人がより客観的な視点を持てるようになることを願ってやみません。
日本人の民度にも深く関わることだと思います。
私自身もベトナムに関わる1日本人として、正しい状況把握と、正しい認識を持ち、正しい行動、正しい情報の拡散を行っていきたいと思いました。
また同時に、誤解から発生する差別や、良かれと思ってやったことが不正の幇助になってしまうことを避けるために、正しい情報にアクセスしていることを、自分に常に問いただしていきたいと改めて感じます。
最後に、ジャーナリストとしての意地をかけて、このような綿密な取材を行ってくださった著者に、最大限の敬意を送ります。前述のとおり5年ベトナムにおりますが、2年弱の取材機関でよくここまで情報を収集し、分析できたと思います。ここ久しく触れていなかった正義感というもの久々に感じ、心を動かされました。
今後も陰ながら応援しています。
私自身ベトナムに5年駐在しており、技能実習生による日本国内の失踪や犯罪行為が、果たしてどのような経緯で発生するのかを正しく認識したいと思ってこの本を手にしました。ホーチミン市では、外資・ローカル問わず月給1000ドル以上の労働は多くあり、また特段高い給料でもないため、わざわざ海外の過酷な労働環境に出なくても、十分生活し貯金し、将来的に地方に家を買ったりできるだけの仕事はあふれています。私の周りの管理職は1500-2000ドルの給料は普通にもらっています。工場ワーカーこそ給料は2-3万円ですが、外国語や経理の勉強をすれば割と簡単に給料を上げられる環境です。そういう環境が身近にあっても、海外に出て働く必要があるのは、何かそれ相応の理由があり、私の周りにいる大卒のベトナム人ではないだろうなという推察がありました。
また、こちらで何人か元実習生に会ったことがありますが、みなタクシーの運転手やレベルの低い日本語を教える日本語教師(無資格)、実家で家事手伝いなど、目立った“手に職”技能を身に着けておらず、また日本での技能実習の経験を全く活かしていないことを不思議に思っていました。
しかしこの著書を読んで、すごく腹落ちしました。
日本では何かとベトナム人による犯罪のニュースだけが切り取って報道され、そのイメージばかりが先行して、日本人のベトナム人に対する印象がすごく悪化してしまっていると最近感じます。しかし犯罪や失踪には必ずその誘発因子があり、そのルーツを根絶しないと問題は改善されません。
このようなきちんとした取材をもとにした中立的な報道がきちんと評価され、人々の目に耳にとまり、切り取られた報道による印象操作に飲み込まれず、個々人がより客観的な視点を持てるようになることを願ってやみません。
日本人の民度にも深く関わることだと思います。
私自身もベトナムに関わる1日本人として、正しい状況把握と、正しい認識を持ち、正しい行動、正しい情報の拡散を行っていきたいと思いました。
また同時に、誤解から発生する差別や、良かれと思ってやったことが不正の幇助になってしまうことを避けるために、正しい情報にアクセスしていることを、自分に常に問いただしていきたいと改めて感じます。
最後に、ジャーナリストとしての意地をかけて、このような綿密な取材を行ってくださった著者に、最大限の敬意を送ります。前述のとおり5年ベトナムにおりますが、2年弱の取材機関でよくここまで情報を収集し、分析できたと思います。ここ久しく触れていなかった正義感というもの久々に感じ、心を動かされました。
今後も陰ながら応援しています。
2021年1月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「いい加減な経歴で、ぎりぎり出版業界に潜り込んだ」と自認する著者が、「大卒正社員には見えないものを書こうとして、できる限り低い位置から物事を眺め(p.264)」るスタンスで、技能実習生や特定技能外国人の実態に迫る。そのスタンス故、著者は「耳触りのいい外国人との共生なんて言葉」に嫌悪感を持ち、そういう物言いをする人には「日本語を話せない外国人留学生とともに、深夜のコンビニの弁当工場で働くことをお勧めする(p.266)」と痛烈だ。
本書が優れているのは、日本で働く外国人労働者の劣悪な労働条件や人権無視の実態を告発するだけでなく、にもかかわらず、日本に来る外国人が途絶えないのかという問いをたて、ベトナム人技能実習生に焦点を絞り、「実習生と送り出し機関、そして日本側の管理団体や関係省庁を取材し(p.26)」、技能実習制度全般を描き出している点である。そこに表れるのは、一言で言ってしまえば、ベトナム(特に地方)と日本の「圧倒的な経済格差(p.50)」になるのだが。
また、日本と同様に「不法滞在者や外国人労働者への人権侵害……が社会問題にまで発展(p.244)」し「雇用許可制」を導入した韓国の状況を報告している点も、この問題を多角的にみるために役立つ。
それにしても、日本政府はいったいいつまで「移民政策はとらない」「とっていない」と言い張るのだろう。☆☆☆1/2
本書が優れているのは、日本で働く外国人労働者の劣悪な労働条件や人権無視の実態を告発するだけでなく、にもかかわらず、日本に来る外国人が途絶えないのかという問いをたて、ベトナム人技能実習生に焦点を絞り、「実習生と送り出し機関、そして日本側の管理団体や関係省庁を取材し(p.26)」、技能実習制度全般を描き出している点である。そこに表れるのは、一言で言ってしまえば、ベトナム(特に地方)と日本の「圧倒的な経済格差(p.50)」になるのだが。
また、日本と同様に「不法滞在者や外国人労働者への人権侵害……が社会問題にまで発展(p.244)」し「雇用許可制」を導入した韓国の状況を報告している点も、この問題を多角的にみるために役立つ。
それにしても、日本政府はいったいいつまで「移民政策はとらない」「とっていない」と言い張るのだろう。☆☆☆1/2
2021年8月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
実習生が日本で3年頑張れば自国で立派な家が建つが、同世代の日本の若者が同じことをしようなら35年(のローンを抱えて)働き続けなければならない。だから…。本書の出だしにあるその部分に全てが集約されているように思いました。