文学と哲学が感染症、さらには医学をどう取り入れてきたかを文化史として多面的に整理した著作。
日々多くの事や情報に振り回されている中、このように冷静な精神性を持って連続性のある世界として物事を見つめている人がいることに勇気づけられる。
ギリシャ時代からその時代その時代における主にヨーロッパの思想家がどう言葉で感染症や世界観を記号化してきたか。
「パンデミックが教えるのは、われわれの未来が不確実であり、かつ不条理でもあるというある意味では当たり前の常識です。」
その歴史と哲学と文学の世界から、今後の我々が精神的な態度をとり得るかをニュートラルに論じる。
筆者の見地から見れば、これまで繰り返されてきた世界的パンデミックによる思いがけないスライド現象が文学や思想を変えていった。今回も過去のものにはなっていない今変化していくと指摘する。
著者の論理のみならず、多くの歴史家や評論家の論点を引用した意欲作。
それでいて私のような門外漢にも考えるきっかけを与えてくれる良作。
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感染症としての文学と哲学 (光文社新書) 新書 – 2022/2/16
福嶋 亮大
(著)
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◎内容
片山杜秀氏、推薦!
ペスト、コレラ、結核、エイズ――紀元前の古代ギリシアの時代から
現代にいたるまで、文学者や哲学者がいかに
感染症=病のイメージを自らの思考に取り入れてきたか。
病とは人にとって何なのか。病気とともに生きてきた
人間の一側面を、文芸批評家の著者が圧倒的な知識と手際で
鮮やかに切り取る病の文化史。
**************************
◎目次
序章 パンデミックには日付がない
第一章 治癒・宗教・健康
【1】癒すこと、患うこと
【2】疫病と宗教
【3】健康の哲学
第二章 哲学における病
【1】古代――プラトンからルクレティウスまで
【2】近代I――デカルトとその批判者
【3】近代II――カント・ヘーゲル・ニーチェ
【4】近代III――フロイトの精神分析
第三章 疫病と世界文学
【1】古代――ホメロス・ソフォクレス・ヒポクラテス
【2】ペスト――額縁・記録・啓示
【3】コレラ――西洋を脅かす疫病
【4】結核――ロマン主義の神話とその終焉
【5】エイズ以降――疫病と文学の分離
第四章 文学は医学をいかに描いたか
【1】小説は薬か? 毒か?
【2】解剖学的想像力――ラブレーとフローベール
【3】解剖学的SF――H・G・ウェルズとJ・G・バラード
【4】病院としての社会
終章 ソラリスとしての新型コロナウイルス
【1】感染モデルと衛生モデル
【2】ソラリスとしての新型コロナウイルス
【3】病という戦略
あとがき
**************************
◎著者プロフィール
福嶋亮大(ふくしまりょうた)
1981年、京都府生まれ。文芸批評家。立教大学文学部准教授。
京都大学文学部中国文学科卒業。文学博士。
2014年、『復興文化論』でサントリー学芸賞受賞。
2017年、『厄介な遺産』でやまなし文学賞受賞。
2019年、早稲田大学坪内逍遥大賞奨励賞受賞。
近著に『らせん状想像力』、『ハロー、ユーラシア』。
片山杜秀氏、推薦!
ペスト、コレラ、結核、エイズ――紀元前の古代ギリシアの時代から
現代にいたるまで、文学者や哲学者がいかに
感染症=病のイメージを自らの思考に取り入れてきたか。
病とは人にとって何なのか。病気とともに生きてきた
人間の一側面を、文芸批評家の著者が圧倒的な知識と手際で
鮮やかに切り取る病の文化史。
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◎目次
序章 パンデミックには日付がない
第一章 治癒・宗教・健康
【1】癒すこと、患うこと
【2】疫病と宗教
【3】健康の哲学
第二章 哲学における病
【1】古代――プラトンからルクレティウスまで
【2】近代I――デカルトとその批判者
【3】近代II――カント・ヘーゲル・ニーチェ
【4】近代III――フロイトの精神分析
第三章 疫病と世界文学
【1】古代――ホメロス・ソフォクレス・ヒポクラテス
【2】ペスト――額縁・記録・啓示
【3】コレラ――西洋を脅かす疫病
【4】結核――ロマン主義の神話とその終焉
【5】エイズ以降――疫病と文学の分離
第四章 文学は医学をいかに描いたか
【1】小説は薬か? 毒か?
【2】解剖学的想像力――ラブレーとフローベール
【3】解剖学的SF――H・G・ウェルズとJ・G・バラード
【4】病院としての社会
終章 ソラリスとしての新型コロナウイルス
【1】感染モデルと衛生モデル
【2】ソラリスとしての新型コロナウイルス
【3】病という戦略
あとがき
**************************
◎著者プロフィール
福嶋亮大(ふくしまりょうた)
1981年、京都府生まれ。文芸批評家。立教大学文学部准教授。
京都大学文学部中国文学科卒業。文学博士。
2014年、『復興文化論』でサントリー学芸賞受賞。
2017年、『厄介な遺産』でやまなし文学賞受賞。
2019年、早稲田大学坪内逍遥大賞奨励賞受賞。
近著に『らせん状想像力』、『ハロー、ユーラシア』。
- 本の長さ360ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2022/2/16
- 寸法10.7 x 1.4 x 17.3 cm
- ISBN-10433404591X
- ISBN-13978-4334045913
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登録情報
- 出版社 : 光文社 (2022/2/16)
- 発売日 : 2022/2/16
- 言語 : 日本語
- 新書 : 360ページ
- ISBN-10 : 433404591X
- ISBN-13 : 978-4334045913
- 寸法 : 10.7 x 1.4 x 17.3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 165,887位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 59位文学史
- - 807位光文社新書
- - 29,692位ノンフィクション (本)
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2022年3月26日に日本でレビュー済み
哲学·文学と感染症·医学をここまで系統的に関連づけた著作は珍しいのでは。
フーコーならともかく、カントやヘーゲルと感染症など、あまり連想しなかった論題。西洋古代から近代まで実に幅広く渉猟して事例を拾い上げており、興味深い。
文学と病気·医学の関わりも時代状況により実に多種多様。
それを単に時代順に追うのではなく、適切に切り口を変えながらシンプルに構成しており、タイトルに偽りなく、文化史の全体像を見渡すことができる。
350ページほどと新書ではやや厚めだが、あまりに広博なので、個々の事例は深くは掘り下げられないが、読み応えは十分。
日本では「新型コロナの差し迫った脅威をインフォデミックだと言い募るインフォデミック」という珍妙な仕草が蔓延したが、そうした言説とは格の違いを見せつける力作。
フーコーならともかく、カントやヘーゲルと感染症など、あまり連想しなかった論題。西洋古代から近代まで実に幅広く渉猟して事例を拾い上げており、興味深い。
文学と病気·医学の関わりも時代状況により実に多種多様。
それを単に時代順に追うのではなく、適切に切り口を変えながらシンプルに構成しており、タイトルに偽りなく、文化史の全体像を見渡すことができる。
350ページほどと新書ではやや厚めだが、あまりに広博なので、個々の事例は深くは掘り下げられないが、読み応えは十分。
日本では「新型コロナの差し迫った脅威をインフォデミックだと言い募るインフォデミック」という珍妙な仕草が蔓延したが、そうした言説とは格の違いを見せつける力作。
2022年6月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
唯物論の故郷=源泉としての医学(フォイエルバッハ)を人間学の伴走者とし、「新しい語り方を発明した作家たち」を紹介する著作。
なぜ「私が書くべき本」なのかは不明だが、「病の文学・哲学史」の名著が存在しないこともあり(デュポスやソンタグは別だろう)、著者の挑戦は称えられて然るべきと思う。
医学生:ブルトン、レム、安部公房
医者:コペルニクス、ラブレー、チェーホフ、バラード
親が医者:プルースト
と、著述家と医学の浅からぬ関係は上記でも結構納得。
コロナ禍を体験した我々にとって、「ワクチン忌避」は身近な話だが、驚くべきことに、カントも種痘に批判的だったとのこと。へぇー、です。
興味のある方は本書を読んで下さい。
なぜ「私が書くべき本」なのかは不明だが、「病の文学・哲学史」の名著が存在しないこともあり(デュポスやソンタグは別だろう)、著者の挑戦は称えられて然るべきと思う。
医学生:ブルトン、レム、安部公房
医者:コペルニクス、ラブレー、チェーホフ、バラード
親が医者:プルースト
と、著述家と医学の浅からぬ関係は上記でも結構納得。
コロナ禍を体験した我々にとって、「ワクチン忌避」は身近な話だが、驚くべきことに、カントも種痘に批判的だったとのこと。へぇー、です。
興味のある方は本書を読んで下さい。