全体を通して平易な表現が多く、非常に理解がしやすかった。避けられない場面では専門用語も続くが、そうした場合にはイラストや図解を用いて読者の理解を十分に助けてくれる。
何の予備知識もない中で読むには難しいが、学部3、4年を過ぎた人にであれば楽しみながら読める内容に感じた。本書籍で参照される論文は最新のものが多く、その点でも非常に役立つ。
専門的に学ぶ場合でも、専門の周辺知識として学ぶ場合にもおすすめの一冊!!
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キノコとカビの生態学―枯れ木の中は戦国時代― (共立スマートセレクション 19) 単行本 – 2017/7/7
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枯れ木の中では多種多様な菌類による「陣地領地獲得合戦」が繰り広げられています。その様子はさながら戦国時代のよう。武将として登場する菌類には,シイタケのような立派なキノコを作る種類だけでなく,顕微鏡を使わなければ見えないようなカビもたくさんいるのです。ただし,カビといっても侮るなかれ。決して雑兵ではありません。そもそも,キノコもカビも同じ菌類の違う姿にすぎないのです。
本書では枯れ木に生息する菌類をすべて「木材腐朽菌」と呼び,森の枯れ木の中で彼らがどのような暮らしをしているのか紹介します。最近の菌類生態学の大きな進歩の一つに,キノコではなくその本体である菌糸の野外でのふるまいに関する知識が急速に増えたことがあげられます。本書では,こういった最新の研究成果を盛り込んだ菌類生態学の解説を目指しました。
本書では枯れ木に生息する菌類をすべて「木材腐朽菌」と呼び,森の枯れ木の中で彼らがどのような暮らしをしているのか紹介します。最近の菌類生態学の大きな進歩の一つに,キノコではなくその本体である菌糸の野外でのふるまいに関する知識が急速に増えたことがあげられます。本書では,こういった最新の研究成果を盛り込んだ菌類生態学の解説を目指しました。
- 本の長さ176ページ
- 言語日本語
- 出版社共立出版
- 発売日2017/7/7
- 寸法12.9 x 1.2 x 18.3 cm
- ISBN-104320009193
- ISBN-13978-4320009196
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登録情報
- 出版社 : 共立出版 (2017/7/7)
- 発売日 : 2017/7/7
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 176ページ
- ISBN-10 : 4320009193
- ISBN-13 : 978-4320009196
- 寸法 : 12.9 x 1.2 x 18.3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 352,950位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 78位微生物学
- カスタマーレビュー:
-
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上位レビュー、対象国: 日本
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2017年10月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
想定読者:生態学の専門家、菌類学の専門家、これらの分野を専攻する学生・大学院生(147頁より)
木材不朽菌が主役の本だが、菌類の世界に足を踏み入れるうえでの入門書としてふさわしい一冊と思う。
もしこの本を書店で見かけた方は、是非まえがきと本文や図表をパラパラと見てみてほしい。
明快かつちょこちょこユーモアを覗かせる文章で説明してくれるのですいすい読み進められた。
図表や写真が良いバランスで配置されており、シンプルかつ精巧なものや妹さん作の脱力系でわかりやすいものが理解を助けてくれた。
おかげでこれまで断片的だった知識や、自分の知る限り非常に専門的な書物でしか見つけることができずよく理解できなかった部分がおおまかに繋がり、理解でるようになってきたように思う。何度も読み返したい。
木材不朽菌が主役の本だが、菌類の世界に足を踏み入れるうえでの入門書としてふさわしい一冊と思う。
もしこの本を書店で見かけた方は、是非まえがきと本文や図表をパラパラと見てみてほしい。
明快かつちょこちょこユーモアを覗かせる文章で説明してくれるのですいすい読み進められた。
図表や写真が良いバランスで配置されており、シンプルかつ精巧なものや妹さん作の脱力系でわかりやすいものが理解を助けてくれた。
おかげでこれまで断片的だった知識や、自分の知る限り非常に専門的な書物でしか見つけることができずよく理解できなかった部分がおおまかに繋がり、理解でるようになってきたように思う。何度も読み返したい。
2017年7月14日に日本でレビュー済み
『バッタを倒しにアフリカへ』や『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』など最近は一般にもおもしろさが伝わる生物学系の本が増えてきた。人間のように言葉が通じる相手でないものといかにして付き合うかという視点が、文系の人にとっては未体験の話ばかりなのがヒットの理由なのかも。
当然菌類の世界にもおもしろい本がたくさん。菌類なんて形からして既に興味深いのに、「森の分解者」と言われる生態を具体的に話されたらおもしろいに決まっている。とはいえ、どうやって分解しているのかはまだまだ分からないことばかりのようです。本書はどのキノコが何を分解しているのかという調査から始め、腐った倒木で行われる菌類vs.菌類のバトルまで「枯れ木の中の戦国時代」を解き明かそうとする試み。
しかし、本当におもしろいのは著者の人となりかもしれません。5章では学生時代の調査模様を体験記として語り、コーディネーターで先輩の大園氏からは「(長身でスキンヘッドの著者を見て)学会会場に,ヘンな男がいる.」「(テントと寝袋を持ち歩いて)学会期間中,適当な空き地を見つけてそこで眠っているらしい(冬なのに)(学会なのに)」と的確なツッコミを入れられるほど。変な人だけど鉄人のように調査研究をもりもり進め、若くして論文や著作をたくさん執筆もしている。今後の著者の動向が気になります。
そうそう、本書に花(?)を添えるのが妹さんのイラスト。キモかわいいというかちょっと不思議なテイストで、専門用語もあり文章だけでは分かりづらいところをうまくフォローしています。でもキモかわいい……。このイラストだけでもチェックしてほしいくらい独創的です。
当然菌類の世界にもおもしろい本がたくさん。菌類なんて形からして既に興味深いのに、「森の分解者」と言われる生態を具体的に話されたらおもしろいに決まっている。とはいえ、どうやって分解しているのかはまだまだ分からないことばかりのようです。本書はどのキノコが何を分解しているのかという調査から始め、腐った倒木で行われる菌類vs.菌類のバトルまで「枯れ木の中の戦国時代」を解き明かそうとする試み。
しかし、本当におもしろいのは著者の人となりかもしれません。5章では学生時代の調査模様を体験記として語り、コーディネーターで先輩の大園氏からは「(長身でスキンヘッドの著者を見て)学会会場に,ヘンな男がいる.」「(テントと寝袋を持ち歩いて)学会期間中,適当な空き地を見つけてそこで眠っているらしい(冬なのに)(学会なのに)」と的確なツッコミを入れられるほど。変な人だけど鉄人のように調査研究をもりもり進め、若くして論文や著作をたくさん執筆もしている。今後の著者の動向が気になります。
そうそう、本書に花(?)を添えるのが妹さんのイラスト。キモかわいいというかちょっと不思議なテイストで、専門用語もあり文章だけでは分かりづらいところをうまくフォローしています。でもキモかわいい……。このイラストだけでもチェックしてほしいくらい独創的です。
2018年1月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
木材分解に関わる多種多様な菌類の材分解能,生活史戦略,種間相互作用と材分解の関係などなど関連分野の知見が丁寧に解説されています.
菌類の基本から木材腐朽菌の生態まで体系的にわかりやすく書かれており,菌類を専門に学んでいない方でも楽しめる内容です.
菌類の基本から木材腐朽菌の生態まで体系的にわかりやすく書かれており,菌類を専門に学んでいない方でも楽しめる内容です.
2018年1月14日に日本でレビュー済み
・予備知識無くても楽しめます。
→予備知識ある人にとっては非常に便利な本です!
・引用文献がしっかりしており、勉強になります。
→菌類やってる研究室なら買って損無し!
★予備知識ある人が読んで驚くのは
P67【菌種間相互作用で生産量が変化することが報告されている二次代謝物質】
P68【菌種間相互作用で活性が変化することが報告されている酵素】
だと思います。
「なんとなく知ってはいたが、
しっかり調べた事はない」様な、
業界人の盲点を突く、すばらしい内容です!
有りそうで無かった本だと感じました。
この内容で1800円(+税)、超オススメです!
→予備知識ある人にとっては非常に便利な本です!
・引用文献がしっかりしており、勉強になります。
→菌類やってる研究室なら買って損無し!
★予備知識ある人が読んで驚くのは
P67【菌種間相互作用で生産量が変化することが報告されている二次代謝物質】
P68【菌種間相互作用で活性が変化することが報告されている酵素】
だと思います。
「なんとなく知ってはいたが、
しっかり調べた事はない」様な、
業界人の盲点を突く、すばらしい内容です!
有りそうで無かった本だと感じました。
この内容で1800円(+税)、超オススメです!