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黒牢城 単行本 – 2021/6/2

4.3 5つ星のうち4.3 2,022個の評価

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祝 第166回直木賞受賞!

本能寺の変より四年前、天正六年の冬。織田信長に叛旗を翻して有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起きる難事件に翻弄される。動揺する人心を落ち着かせるため、村重は、土牢の囚人にして織田方の智将・黒田官兵衛に謎を解くよう求めた。事件の裏には何が潜むのか。戦と推理の果てに村重は、官兵衛は何を企む。デビュー20周年の集大成。『満願』『王とサーカス』の著者が辿り着いた、ミステリの精髄と歴史小説の王道。

【受賞・ランキング入賞結果】
第12回山田風太郎賞
『このミステリーがすごい! 2022年版』(宝島社)国内編第1位
週刊文春ミステリーベスト10(週刊文春2021年12月9日号)国内部門第1位
「ミステリが読みたい! 2022年版」(ハヤカワミステリマガジン2022年1月号)国内篇第1位
『2022本格ミステリ・ベスト10』(原書房)国内ランキング第1位
「2021年歴史・時代小説ベスト3」(週刊朝日2022年1月14日号)第1位
『この時代小説がすごい! 2022年版』(宝島社)単行本第3位
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出版社より

黒牢城
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商品の説明

著者について

●米澤 穂信:1978年岐阜県生まれ。2001年、『氷菓』で第5回角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞を受賞しデビュー。11年『折れた竜骨』で日本推理作家協会賞、14年『満願』で山本周五郎賞を受賞。『満願』は同年の年間ミステリランキングで三冠をとるなど、話題を呼んだ。近著に『王とサーカス』『真実の10メートル手前』『いまさら翼といわれても』『Iの悲劇』『本と鍵の季節』『巴里マカロンの謎』などがある。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ KADOKAWA (2021/6/2)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2021/6/2
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 448ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4041113938
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4041113936
  • 寸法 ‏ : ‎ 14.2 x 3 x 19.5 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 2,022個の評価

著者について

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米澤 穂信
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米澤 穂信(よねざわ・ほのぶ)

1978年岐阜県生まれ。2001年、第5回角川学園小説大賞(ヤングミステリー&ホラー部門)奨励賞を『氷菓』で受賞しデビュー。11年『折れた竜骨』(東京創元社)で第64回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)、14年『満願』(新潮社)で第27回山本周五郎賞を受賞。『満願』、15年刊の『王とサーカス』(東京創元社)はそれぞれ3つのミステリ・ランキングで1位となり、史上初の2年連続3冠を達成。

(本データは「いまさら翼といわれても 「古典部」シリーズ」が刊行された当時に掲載されていたものです。「BOOK著者紹介情報」より)

カスタマーレビュー

星5つ中4.3つ
5つのうち4.3つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2024年3月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
荒木村重
下剋上により一代で摂津守護まで上り詰めた戦国の雄
戦国という非情の時代がそうさせるのか、彼や彼を取り巻く武士たちは鋭利だ。問いも応えも、そして生きざまも鋭く無駄がない。
それは美しく希少で引き付けられる。

そんな村重を追い詰めたのは、敵の織田でも、味方でもなく、鋭さとは相反する鈍さを持つ弱き者だったというところに皮肉な運命を感じた。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2024年2月14日に日本でレビュー済み
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歴史小説が苦手な自分でも良く読めた。
そしてこの時代の登場人物たちがすごく気になる内容だった。

時代劇をこのような形で極上のミステリーに仕上げる米澤さんの筆力。見事だと思う。
2024年2月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
織田信長に謀反した荒木村重と村重に囚われた黒田官兵衛の息詰まる神経戦に引き込まれます。読み応え十分です。直木賞、山田風太郎賞他ミステリーランキング4冠制覇した傑作です。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2024年3月16日に日本でレビュー済み
読了感はよかったです!!
でもわざわざミステリーにしない方がよかったのではと思いました。
それがない方がもっといい本になったと思います個人的には
2024年1月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
すごい前から米澤さんの本のファンです。わたしは米澤さんはミステリの名手だと思ってtますが、こちらは電子書籍化されてようやく読みましたが、歴史とミステリの会わせ技でした。しかし歴史小説家の如くの時代考証、恐れ入りました。戦国きっての裏切り者と知られる荒木村重、彼のような有能な武将がなぜあのような非道な裏切りをしたのかと時代劇好きなら誰しもが疑問におもうところですが、米澤さんの創作とはいえ、その疑問に少しは希望が与えられたかのように思え、読了感は最高でした。さすがです。でも時代物じゃない方が米澤さんらしい気がしましたね。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年12月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
歴史物なので、専門用語が多くて読みづらいです!と悩んでる書き込みをネットで見かけましたが、そんなに気になりませんでした。

歴史の点数はクラス最下位を記録した私でもミステリー(というより人間ドラマ)として楽しめました。

それに時代の雰囲気がよく伝わってきて、日本の歴史に初めて興味が湧きました。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年9月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
驚きました。米澤先生は、いつも学園もののミステリーを書かれています。今回いきなり時代小説。それもどっしりとした雰囲気のもの。戦国時代版コナンかと思えばそうではない。読み終えたら、やっぱり戦国なのだと重いものを感じます。とにかく表現がかっこよくて、ここ数年で私は一番好きな小説です。じっくり読んでは、「こんな表現するのか…天才やなこの人…」ため息ついてました。直木賞、これはおすすめです。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年4月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ミステリーの探偵役には説得力が必要です。
説得力をつけるために、IQ〇〇〇であるとか、数々の難事件を解決してきたなどと箔をつけます。

黒田官兵衛を安楽椅子探偵にすることで、それ以上の説明はいらないのですから見事な配役です。

ミステリー小説はトリックが鮮やかであっても、そこまで凝る必要ある?
と登場人物よりも読者に対して仕掛けているような感覚を覚えることがあります。

黒牢は「結果的」にミステリーになった事件が多く、物語の流れが自然です。
なるほどそういうことだったのかと、違和感を感じることがありません。

日に日に信望を失い焦りを覚える荒木村重。
底知れない雰囲気を醸し出す黒田官兵衛。

荒木が皆の上に立つ根拠が実は何一つとしてなく、
彼がトップなのは実力があり、結果を残してきたから。

そんな荒木が時勢を読み間違えて、
皆を苦境に晒し人望がなくなっていく様は秀逸です。

ミステリー小説としてだけではなく、
一人のトップが追い詰められていく話としても非常によくできている。

時代劇とミステリーの相性の良さがこれほどまでとは思いませんでした。
文句なしの傑作ですね。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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