ドイツ人はまさしく「足るを知る国民」だということがわかった。ドイツ人の新しい機種や流行に乗ることなく、古くから使っているものを長く使うという考えが自分にハマった。私もここ最近、毎年新型iPhoneが出るたびに買い替えていたのをやめ、iPhoneSE第三世代を長く使うことにした。今までアップルの新作が発表されるたびに「超高額カメラだって！早く使いたい」、「120Hzリフレッシュレートを体験したい」、「Type-C充電でやっと端子が一つにまとまるよ！」と興奮が抑えきれず買い続けてきたが、ある日ふと我に帰り、「そもそもこれらの機能って"必要"何じゃなくて"欲しい"と思っているだけでは？それだけのために何時間分の労働で手にしたお金で買っているのか」という疑問が出てきた。単純に「欲しい」と「必要」を分けて考える脳がなかったといえば否定できないが、そのほかにも長時間労働からのストレスから解放されたかったという欲望もあっての出費だったと、今考えるとそう判断できる。
その分ドイツの「時間をより効率化して、なるべく短時間で仕事を終わらせて自由時間を大切にする」考えはいいなぁと思った。確かにその分、客への態度が冷淡であることや、20時で閉店するなど、客として利用するにはデメリットと思える部分もあるが、それは我々日本人が日本のサービスに慣れすぎているからということと、店員に対して過剰に期待しすぎているから余計にそのデメリットが大きく感じるのだと思う。筆者も述べていたように、日本の余計なサービス、長時間労働を減らすには、国民一人一人の「サービスを過剰に期待しない」気持ちが大事なんだなと思った。
この本をきっかけに、ドイツに行ってみたいと思った。
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