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くもをさがす 単行本(ソフトカバー) – 2023/4/18

4.3 5つ星のうち4.3 1,337個の評価

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購入オプションとあわせ買い

29万部突破! ついに3冠!
・第75回読売文学賞(随筆・紀行賞)
・書店員が選ぶノンフィクション大賞 オールタイムベスト2023
・ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 第1位(ノンフィクション部門)

NHK「あさイチ」、テレビ朝日「アメトーーク!」、TBS系「王様のブランチ」日本テレビ系「news every.」他続々メディアで紹介!


カナダでがんになった。
あなたに、これを読んでほしいと思った。


これは、たったひとりの「あなた」への物語ーー
祈りと決意に満ちた、西加奈子初のノンフィクション

『くもをさがす』は、2021年コロナ禍の最中、滞在先のカナダで浸潤性乳管がんを宣告された著者が、乳がん発覚から治療を終えるまでの約8 ヶ月間を克明に描いたノンフィクション作品。
カナダでの闘病中に抱いた病、治療への恐怖と絶望、家族や友人たちへの溢れる思いと、時折訪れる幸福と歓喜の瞬間――。
切なく、時に可笑しい、「あなた」に向けて綴られた、誰もが心を揺さぶられる傑作です。

● 『くもをさがす』へ寄せられた声

思い通りにならないことと、幸せでいることは同時に成り立つと改めて教わったよう。
――ジェーン・スーさん(コラムニスト)

読みながらずっと泣きそうで、でも一滴も泣かなかった。そこにはあまりにもまっすぐな精神と肉体と視線があって、私はその神々しさにただ圧倒され続けていた。
西さんの生きる世界に生きているだけで、彼女と出会う前から、私はずっと救われていたに違いない。
――金原ひとみさん(作家)

剥き出しなのにつややかで、奪われているわけじゃなくて与えられているものを知らせてくれて、眩しかったです。関西弁のカナダ人たちも最高でした。
――ヒコロヒーさん(お笑い芸人)

読み終わり、静かに本を閉じても心がわさわさと迷う。
がんの闘病記という枠にはとてもおさまらず、目指す先はまったく別にあることに気づかされた一冊。幸せいっぱいのときに、それを失う恐怖心が同時に存在するパラドックスに気づくと、上手くいったとしてもイマイチでも、自分なりに納得できる瞬間の積み重ねが人生なのだとあらためて知る。
――高尾美穂さん(産婦人科医)


●『くもをさがす』読者は必読!
西加奈子の掌編「Crazy In Love」
(『私小説』金原ひとみ編著/河出書房新社刊 収録)

「Crazy In Love」は、「文藝」2022年秋季号、金原ひとみ責任編集「私小説」特集へ寄稿された、『くもをさがす』でも特に印象に残るエピソードを基に描かれた、切実さとユーモアが入り混じる掌編小説です。
同特集を新たに編み直し、2023年2月に刊行された単行本『私小説』収録の本作は『くもをさがす』読者必読です!
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出版社より

くもをさがす_POP1
くもをさがす_POP2
くもをさがす_POP3
くもをさがす_POP4

【河出書房新社のほとんどの社員が読み、熱い感想を寄せ合いました、その一部をご紹介します。】

人が人のためにできることの、すべてがつまったような一冊でした。読んでいるあいだ、体と心が何度も熱くなりました。血が巡り、体温が上がり、この感覚や感情を忘れたくない。(製作部 M)

たくさんの大切なことが書かれている。一文一文が濃密で、命の雫が滴っているようだ。キラキラとしてすごく眩しい。この本はきっと、多くの人の光になるんだろう。カナコの言葉が、たくさんの孤独な夜に寄り添って伴走する。(営業部 O)

この本を読んで、自分の身体が柔らかな薄い膜に包まれたような気持ちになりました。同時に、心を守っていた殻が剝がれていき、自分をさらけ出してもいいんだ、という思いに。(総務部 I)

生と死、心と体を冷静に俯瞰する知性。西さんを形作るたくさんの言葉にぎゅっとハグされているような、穏やかであたたかく、思わず笑ってしまうような読後感。描かれていない苦しみや悲しみ、そして喜びもあったのでしょう。考え抜かれ、選び抜かれた言葉を読める幸せ。きっとまた、何度でも読み返したくなる。(編集部 T)

このなかで、そうとは語られない家族の愛情に目を凝らすとき、あたたかな涙が溢れてきます。(総務部 K)

読んだあと、西さんにぎゅーっと抱きしめられている気持ちになりました。(営業部 N)

愛に溢れた言葉を、目を合わせて、手を握って囁いてくれるようで、涙が出そうになった。読者である「私」すら登場人物の一人として認めてくれるような温かさがあった。冷たく、狭くなっている私の魂に、温かな波紋を作ってくれた。(編集部 T)

商品の説明

著者について

西 加奈子(にし・かなこ)
77年生まれ。 2004年に『あおい』でデビュー。 07年『通天閣』で織田作之助賞、 13年『ふくわらい』で河合隼雄物語賞、15年に『サラバ!』で直木賞を受賞。 他著書に『ふる』『i』『夜が明ける』等

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 河出書房新社 (2023/4/18)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2023/4/18
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本(ソフトカバー) ‏ : ‎ 256ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4309031013
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4309031019
  • 寸法 ‏ : ‎ 13 x 1.7 x 18.8 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 1,337個の評価

著者について

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西 加奈子
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2024年4月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
同じガンサバイバーとして、共感できる部分が多く読み入ってしまいました!
僕は日本から、西さんを応援しています!
2024年4月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読みやすい
2024年2月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
外国語を関西弁に置き換えるだけでこんなにわかりやすいんだって思いました。もう、西加奈子さんの生き方が好き。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年11月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
カナダ在住時での著者の乳がん体験談。
数か月前にテレビで再現VTRも交えて紹介されていて、
それがあまりに面白かったので(不謹慎ですみません・・)興味が。
カナダのゆるい医療関係者のズッコケっぷり、
関西人である著者の、根っからの明るさやまわりのママ友のあたたかさ、
そして日本では考えられない患者自ら術後ケアなどのセルフ医療にビックリ。

それでもっと知りたい!と、ほとんど興味本位で手に取った本です。
もし著者が罹患されたのが乳がんでなく別のがんだったとしても
やっぱり手に取りました。
私の照準は海外のがん治療や乳がんじゃなくて、著者の心意気・心構え、
その時にどう感じたのか、西さんの目線や感性をもっと知りたくなったのです。

読んでみると、よくある闘病記のような悲壮さや重い感じがなく、
印象としては「普通の日記にがん体験もついてきた」感じかな。

著者のお人柄なのでしょう、苦しく辛いはずの治療ですら淡々とつづり、
時に冷静な第三者目線で客観的に自分の状況を書かれていたり、
あるがまま赤裸々に取り繕わず治療中の身体の変化も記されたりに
「さすが(物書きの)プロだなあ」と感銘を受けました。
ドキュメンタリー本としても素晴らしいというか。

がん体験談ですが、何ていうんでしょうねサバサバしていて潔い。
私は著者にはサムライ魂のようなものと、関西人の明るさと強さを感じました。
がんとの向き合い方も飄々としてカッコイイとも思いました。
でも、やわらかさやあたたかさもしっかり感じられて魅力的なお人だなあと。

特に心に残ったのは乳房を切除するエピソード。
ここの記述に関しては本当に潔いし男前な判断だなと。
また、女らしさとか性的な魅力であるとかそういったものへの疑問。
これは私も長年同じように考えていたので共感しかなかったです。

カナダの医療従事者たちの豪快さとズッコケっぷりはVTR以上でした。
会話が関西弁で書かれているだけに、余計に当時のゆるさや雰囲気が伝わります!
でも、こういう「普通さ」みたいな雰囲気が逆に救われそう。

夕食を毎日だれかが作って持って来てくれたというのも素敵だなあと。
まるで、古き良き日本の隣近所さんみたい。人情や下町っぽくて。

一冊を読み通してみると、乳がんの治療や脱毛や体の変化など
がんに関するネガティブな描写の部分も避けられないしそれはあるけれど、
それ以上にポジティブなものを沢山受け取れた本でした。
12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年9月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
自身に癌の疑いが出てきたため、気になって手にしてみました。祖父母が全員癌のバリバリの癌家系です。

ノンフィクションということで読み進めていくと、癌の発覚から術後までを軽快なタッチで描かれており、関西人ならではのコミカルかつリアルな内容で一気に読み進みました。

その反面、癌に向き合う著者の感情の変化や内面の揺れには多少は触れてはいますが、それらを丁寧に描いた号泣必至の物語…ではありませんので、著者のストーリーテラーとしての実力を期待すると拍子抜けするかもしれません。

この本に興味を示された方は癌患者の予備軍であるか、もしくは既に癌患者であるかと思います。または著者の熱烈なファンの方かと思います。

ともかく、がん保険に入っておきましょう。
ちょっと怪しい?と思ったらすぐに入りましょう。

著者は語学留学先のカナダで無償で治療が受けられたようですが、国内ではまだまだ自由診療の範囲が広く、治療のほとんどが有償です。

実際、がんになると治療費だけでなく、イレギュラーな生活費が発生します。
病院通いが始まると、多大な治療費がのしかかり、検査や治療できちんと働く事もままならず、病んだ身体で家事もこなせず、一気に生活は破綻してしまうでしょう。

がん保険に入っておきましょう。

治療費はもちろんのこと、病院までの交通費、家事代行やUber eatsなど生活を維持するためにお金で解決できるものはお金に任せればいいのです。
(私個人は保険屋さんではありません。大金使って身体を切り刻んでまで長生きしたいと思っていないのですが、生死観は人それぞれなので何が正解とは言えないです。)

この本を読み終えて、経済的な心配をしているようでは全力で癌と向き合えないだろうと強く感じたのと、著者はお金の心配や生活の心配が無いからこそ真正面から癌と向き合えたのではないだろうかと感じました。
一家3人で一軒家を借りて2年間の語学留学…という時点で一般人とは金銭感覚が違いますが。。。

ちなみに、がん保険は引受け後90日は免責で保険金は出ません。
とても高額ですが、90日後に検査してみて、がんじゃなかったら解約すればいいし、がんであった場合にはすぐに元が取れます。癌でなければ高額な保険料は無駄なりますが、財布を無くしたとか交通事故に遭ったと思って、そこは安心料として割り切りましょう。

著者の他の著書より高めの価格設定から、散財したぶん印税を回収する必要性があるのだろうかと邪推したりもします。

また、作品を読み終えていくつか気付いたことは、「著者は相当に恵まれている事」。

カナダでの周りの友人の多大な協力を得て、子育てをして家庭を維持し、働かなくても全力で癌と闘える経済力にも恵まれていたからこそ、癌サバイバーとなって自身の病気をネタに著述できるのです。

それは異国での日本人会的な連体感かもしれませんが、国内の限られたコミュニティの中で、親身になって協力してくれる友人がどれだけいますでしょうか?

楽天家の著者ならではの明るい内容で、生活感や経済的な面など闘病に際してのリアルなネガティブ要素には作品として敢えて作中では触れられておらず、構成の巧さにより重くなりがちな闘病記にしては読後感は悪くありません。

しかし、一般人の我々に同じく当てはめられるかというと越えるべくハードルがいくつもあると感じました。
現実はそんなに甘くありません。治療や検査のために病院通いなんてすぐにできますか?地方在住なら都会の大きな病院に気軽に通えますか?人それぞれ大なり小なり事情を抱えて生きています。

また、本の中の一節に「自分の身体のボスは自分である」との一文がありました。
ガンに罹患した時の心情、治療中や手術をする時の覚悟や心構えは自身に重ねて合わす事でいろいろと考えさせられました。

病気への向き合いかた、家庭のこと、生死観や経済的なこと、やり残した事ややるべき事。
悔いなく生きることは、全て自分自身に決定権と責任があるということ。
いろいろ考えさせられました。

本のレビューから離れ、ダラダラと私見を述べてしまいましたが、要約すると

◎暗くネガティブになりがちなガン患者も明るくポジティブに前向きに腹を括って病と向き合いました。

◎悔いなく生命を燃やした結果、癌サバイバーとなり社会復帰できました。

◎周囲に感謝。。。 

…って内容の、サラッとした「巧く構成されたノンフィクション風の作品」でした。 

「手記」ではなく「構成された作品」として、綺麗事ばかりが目立ち、個人的にはいまひとつリアリティに欠けるように感じたので評価は辛口の3.5。

良い作品だと思うのですが、私には何か響いてこなかったです。

レビューは読み手のメンタル状態にも大きく左右されますし、私自身が斜に構えているのかもしれませんが、自身の身の振り方を考えさせられ問題提起としては大変良い作品だと思いました。

図書館で借りて読むぐらいがちょうどいいかも。。
24人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年12月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
妻に勧められて読みました。海外で癌になることの大変さ。それを乗り越える心の動き。どれも飾らない言葉でとっても伝わりました。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2024年3月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
あっという間に読んでしまいました。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2023年12月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
非常に勉強になりました。
ありがとうございました。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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